2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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AIに特化したビジネスエキスパートやクリエイターが一堂に集結し、最新の技術トレンドや、企業の生成AI活用について語られた「生成AIサミットVol.1」。本セッションでは、AI × WEB YouTuber / ディレクター KEITO氏と、株式会社Workstyle Evolution 代表取締役 CEOの池田朋弘氏が登壇。本記事では、AIツールに関する情報収集の仕方や、確実に業務効率化につなげるヒントをお伝えします。
KEITO(以下、KEITO):これが最後で、「ChatHub」というものです。
池田朋弘氏(以下、池田):これ、知らない。情弱なんで(笑)。
KEITO:いえいえ。これ、めちゃくちゃすごいですよ。書いてあるとおり、「Chat GPT」「Claude」「Gemini」を一括で同時に利用することができるChrome拡張機能です。
池田:毎回、自分で手動でやってた。
KEITO:それぞれ買い切りで使えるんですよね。
池田:へぇ~。
KEITO:実際に見るのが一番イメージが湧くと思うので、見せますね。
池田:やっぱりいろいろしなきゃだめだなぁ。俺、実はつい同じツール使い続けちゃうタイプで。
KEITO:あぁ、でも僕もそうですよ。
池田:ニュースを出してるから無理やり情報を入れているんですけど、基本的には同じのをどう使うかだけ考えちゃうタイプです。新しいほうにいきづらいので、この場はすごく助かります。
KEITO:(笑)。こんな感じですね。もう一気にいろんなAIから(回答が出てくる)。
池田:なるほどね。へー。めっちゃ便利。
KEITO:めちゃくちゃ便利です。使えるAIチャットボットはこれだけの種類があって、自分のAPIキーを使えば、このへんは使えますね。
池田:なるほどねぇ。
KEITO:僕は「OpenAI API」と「Claude API」は常にセットしてますね。
池田:「どういう時にどんな回答がくるのか」みたいな比較もできますしね。これは買い切りってことは、月額の有料版じゃなくて、もう何千円かでずっと使えるってことなんですか?
KEITO:ずっと使えますね。これがすごく良くて。ライフタイムプレミアムっていうのを使っていまして、6,000円以内で買えました。これはめちゃくちゃおすすめです。
池田:効率化の効率化ですね。
KEITO:効率化の効率化です(笑)。さっき言ってたとおり、ハルシネーション(人工知能が事実に基づかない情報を生成する現象)に気づきやすいのがすごくメリットかなと思いますね。AIごとに回答が異なる時、「こことここが同じことを言ってるなら、使えるかも」みたいな、ハルシネーションのチェックがすごく効率化しますよね。
池田:いいっすね。
KEITO:「Bing Copilot」だけ違うこと言ってるから、ちょっとこれは無視しようみたいな(笑)。
池田:確かに。あと今6個画面があったと思うんですけど。「GPT4」と「GPT4」で、何回も送ってみるみたいなテストもできるんですかね?
KEITO:これは最近追加された機能で、めちゃくちゃおもしろいのがあるんですけど。「カスタムチャットボットを追加する」っていうので、OpenAIをベースにチャットボット名を作る。
池田:はい、はい。「1」「2」とかにすればいいのか。
KEITO:そうです。あとOpenAIの「Assistants API」という、「My GPTs」のAPIバージョンを大量にここに保存して、無限にOpenAIのチャットボットを入れ込むことができますね。なので専門家別にいっぱい入れ込んで、OpenAIチャットを10個ぐらい一気に使えると思いますね。
池田:なるほど。それはめちゃくちゃいいな。
KEITO:これ、めちゃくちゃいいですよね。今度(YouTubeで)やろうかなと思ってます。
池田:(笑)。確かに、いろんなの比較してみたりって、企画としても良さそうですよね。画面がすごく映えますよね。
KEITO:そう、そう。
池田:ちなみに、ちょっと質問が来ています。「こういうツールって、KEITOさんはどうやって見つけてるんですか」と。
KEITO:勝手に情報が入ってくるのが1つですけど。でもTwitter(現X)やコミュニティでも入ってきますし。
池田:なるほどね。(情報が)入ってくるっていうのは、Twitterのフォローをしてると、いろんなコミュニティとか発信者が教えてくれるって感じなんですか。「KEITOさん、こんなんありましたよ」みたいな。
KEITO:そうですね。コミュニティで共有いただくことは多いですね。
池田:なるほどね。あとはみなさんができる方法で言ったら、まずはTwitterですかね。
KEITO:まぁTwitterが一番(ですね)。
池田:フォローしてる方で、「すごい最新ニュースを出してくれるぜ」とか、どの方がおもしろいとかあります?
KEITO:今日登壇される方は、全員フォローしてますね。(笑)。ぜひみなさん、全員フォローしましょう。あとはTwitterで情報収集する場合、AIの情報が欲しければAIの情報を発信してる人たちに「いいね!」とかリツイートとかコメントをしまくれば、タイムラインで(表示される)。
池田:(AIのニュースが流れてくるように)最適化されていく。
KEITO:そうですね。AIに興味がある人なんだなと思って、フォローしてない人のAIの情報もあがってきたりするんで。
池田:おもしろい。あえてアクションをとることで、自分に最適化できるってことですよね。
KEITO:そうです。あとは、Twitterのリストって機能があるんで、そこにAI系情報発信者をガンガン入れて、そこを見るようにする感じですかね。
池田:いや、すばらしい。(僕は)Twitterもぜんぜん見てないですね。
KEITO:あ、そうなんですね。
池田:イベントの告知とかしなくて申し訳ないんですけど。
KEITO:(笑)。僕、たぶん全部見てますね。
池田:マジっすか。やばいっすね。
KEITO:あとはMedium(テキスト、画像、動画などを含む記事の投稿と閲覧の機能をユーザーに提供する電子出版のプラットフォーム)。これは海外発信が主流なんですけど、すごく(情報が)早いし内容も濃いと思ってますね。
池田:Twitter、Medium。余裕がある方はコミュニティに入ったりとか、自分で仲間を作って、一緒に情報共有する感じですかね。
KEITO:そうですね。でも結局、みんな情報収集はできてるんだけど、あんまり気にしてない部分が多いと思うんですよね。僕は「とにかく触る」みたいなマインドがあるんで。1回は全部課金してますし、いったん触ってみる。(大事なのは)そこのマインドだと思いますね。
池田:すばらしい。勉強になりました。ありがとうございます。ツールについての質問も来ているんですけども。「AIで作成した画像の上の看板の文字を、日本語で入力できるツールってありますか」と。日本語文字に対応してる画像生成って、最近ありましたっけ。まだないですかね。
KEITO:「Midjourney」や「にじジャーニー(niji・journey)」(アニメ・ゲーム調のイラストに特化した画像生成AI)とかは日本語で生成してくれたりしますね。
池田:あ、いけるんですか。へぇ~。
KEITO:にじジャーニーでできると思いますね。でも、文字を入れるならシンプルにデザインソフトを使ったほうがいいかなと非常に思いますね。
池田:まあ、確かに。リムーバーで消して文字を入れたほうが簡単そうですね。
KEITO:僕は逆に、文字が入ってきたら消したいですね(笑)。
池田:確かに。全部AI(でやるべき)じゃないと。
KEITO:そうですね。
池田:またご質問させていただきたいんですけど。KEITOさんは今、AI顧問とかで、企業の支援をされてらっしゃると思うんです。今日も「企業がどうやってAIを活用していくのか」って話なんですけど。KEITOさんが顧問とか支援した企業で、「こういうことをしたらうまくAI活用が進んだ」とか「うまくAIに慣れ親しんでくれて、成果が出た」みたいな事例やポイントってありますか?
KEITO:1個わかりやすいところで言うと、チャットボットを導入した事例があります。
池田:社内チャットボットみたいなやつですかね。
KEITO:お客さん向けのチャットボットとしてですね。具体的なことはあんまり言いたくはないんですけど、制作物を作るような会社さんです。
「お客さんからの質問が多くて捌けない」「そこを効率化したい」って問題があって。そのWebサイトのQ&Aみたいなページをチャットボットに学習させて、Web上で答えてくれるbotを作りましたね。あと、それをLINEにも導入しました。
池田:導入する時に、例えばハルシネーションがあるとか、実際うまくいくのかわかんなかったり、うまくいかない時もあると思うんですけど。その時にはどういう感じでうまく導入されたんですか?
KEITO:そうですね。ある程度の回答は、スプレッドシートに全部入れてて。自然言語のニュアンスとして類似したもので、該当するものがあれば、スプレッドシートの隣の列の回答をそのまんま出すみたいな。
池田:ベクトル検索(テキストや画像などのデータを数値ベクトルとして表現し、それらのベクトル間の類似度を計算することで、関連する情報を見つけ出す検索方法)みたいなものを。
KEITO:そうですね。既存のチャットボットのやり方にまあまあ似てるんですが、自然言語で、ユーザーさんの言葉は完全一致じゃなくていいみたいな考え方で作りました。
池田:なるほど。AIのチャットツール自体は既存のものですか? 0から作ったとかじゃなくてSaaS的な、お金を払ったら気軽に使えるような「miibo」(会話型AI構築プラットフォーム)みたいなやつを使って。
KEITO:そうです。SaaSで作りましたね。
池田:すばらしい。「やっぱりセキュリティがネックで、なかなか試せない」ってコメントが来てますね。我々はけっこう気軽に試しやすい状況にいると思うんですけど、企業によっては、勝手にはなかなか使えないでしょうからね。
KEITO:そういう時は、1つは個々の許容範囲にはなってくるんですけど、APIで簡単に使えるような場所。例えば文字起こしとかだったら、スプレッドシートとか(で使う)。APIを経由すれば、セキュリティのリスクはだいぶ低くなると思うので。
池田:確かに。学習もされないし。
KEITO:現状はこういったやり方しかないんじゃないかなと思います。
池田:まずは我々が試して、動画にしていったやつを見てもらうってことですかね。
KEITO:そうですね。今日のテーマの業務効率化について、最後に伝えたいことがあります。ツールでの業務効率化って、みなさんが思うとおり、かなり限定的なんですよね。今回紹介したのは、例えばアバター作成。動画作成をするなら「HeyGen」がいいよね、とかってすごく限定的です。
本当に業務効率化したいなら、業務フローにすごく依存する必要があると思っています。その業務フローに合わせて、ツールでどんなことができるかを理解した上で、それぞれオープンソース化されているものもいっぱいあるので。それを組み合わせてシステムを作れば、確実に業務効率化できるんじゃないかなと思ってますね。
池田:なるほど。このへんはKEITOさんができるということですよね。
KEITO:そうですね。そういうお手伝いをさせてもらってます。そのためにいろんな知識、ツールを知ってるって感じです。
池田:すばらしい。みなさんぜひご相談があったら、KEITOさんによろしくお願いします。
KEITO:ぜひお願いします。
池田:本日はお忙しい中、お時間いただきましてありがとうございました。非常に参考になりました。
KEITO:はい。ありがとうございます。
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