2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
リンクをコピー
記事をブックマーク
小島友美氏:本日、前半の話を進める、バルテス・ホールディングス株式会社の小島と申します。よろしくお願いします。
本日は「多忙な30代/40代のPM/PLが自分らしく働くために知っておくべきキャリア開発の基本ステップ」と「品質エキスパートという選択肢」の紹介をしていきたいなと思っています。
今案内があったように、Q&Aの機能やリアクションの機能をうまく使いながら、インタラクティブに進めていきたいので、ぜひ意見などもらえればと思っています。
あと、「Zoom」のリアルタイムアンケート機能というものがあって。みなさんのキャリアの悩みをこのアンケート機能で回答できるようになっています。選択肢がいくつかあるので、一番近いものを選んでもらえるといいかなと思います。今、どんな悩みをみなさんが持っているのかを知りたいので、ぜひお願いします。
では、最初に自己紹介を簡単にしたいと思います。今、バルテス・ホールディングス株式会社の小島と自己紹介したのですが、このバルテスという会社の名前の由来は(何かというと)、「Value」と「Test」。これを組み合わせて、造語で「VALTES」という名前になっています。
設立は2004年ぐらいで、20期を迎えていて。約20年ほどこの業界に携わって、ソフトウェアテストの専門会社として長年やってきています。
拠点は東京、大阪、名古屋、福岡にあって、グループ会社として、システム開発から保守までを行うオフショア開発のフィリピンの拠点もあって、一気通貫でソフトウェアテスト、ソフトウェア品質に関する支援をしています。
(スライドを示して)今ここで、従業員数は888人としているのですが、最近だと900名超えて、1,000人を超えるのももうちょっとかなというところになっています。
これまでの実績は年間3,000プロジェクトと書かれていますが、これは、1週間単位のものから1年単位などの長めの案件も含めた件数になります。が、3,000プロジェクト以上というところに入っています。
あと、JSTQBの保有率が92パーセントとけっこう高くて。おかげさまでISTQBから国内初のグローバルパートナーとしての認定を受けています。「92パーセントって、なんで100パーセントじゃないの?」というところですが、新入社員の積極採用をしていて、そういった意味で92パーセントです。
Foundation Levelは技術系だけではなく、営業系、事務系のメンバーも取っている感じで、車でいうところの免許証ぐらいの力を入れています。
(スライドを示して)バルテスはシステム開発のV字モデルの、いわゆる下流工程と言われている結合テストからシステムテスト、ユーザーテスト。特にこのシステムテスト、ユーザー受入テストあたりから関わってほしいという依頼があって、もともとこのあたりを中心にやっていました。
テストをするために、仕様書をかなりよく読むんですね。テストを開始するまでにたくさんの質問をお客さまからしてもらっているうちに、お客さまから「設計レベルとか上流工程にもうちょっと関わってくれない?」というようなお願いをいただいて、最近では上流工程、仕様書インスペクションや品質コンサルティングにも携わっています。
さらに長年プロジェクトに関わっているうちに、仕様に一番詳しいのが、お客さまよりも弊社のメンバーであるというような状況も生まれました。その流れで、品質管理の支援で、プロジェクト全体を見るようなPMO支援、品質管理支援にも携わらせてもらうことが増えている状況で、そういう仕事の広がりもできてきています。
当方の自己紹介ですが、R&C部、Research & Consultingの略ですが、そちらでマネージャーを担当しています。
(スライドを示して)職歴としては、以前はA1や模造紙ぐらいの大きなサイズの用紙をプリントしたりスキャンしたりできるプロッターという機械があって、車や発電機の大型図面をプリントしたりスキャンしたりするのですが、その図面をスキャンしてサーバーに自動で格納するようなシステムの設計、導入、保守もやっていました。
あとは、自社開発ソフトウェアの市場リリース前の品質保証、品質管理を担当したり、ちょっと変わったところでいくと、リーン・シックスシグマという改善手法があるのですが、その講師なんかもやっていました。今は品質教育に携わっています。
R&C部は実は執筆活動もしていて、書籍やブログの執筆活動なども行っています。
今日は、せっかくお忙しい中集まっていただいたので、この時間をみなさん自身のキャリアについて考えてもらえる時間になるように、少しでも役立つ情報を持って帰ってもらえればいいかなと思っています。
質疑応答の時間も設けているので、ZoomのQ&Aから気になることを書き込んでもらえれば、時間が許す限り回答していきたいと思うので、活用してもらえればと思います。
では、さっそく内容に入りたいと思います。
(スライドを示して)私は2002年ぐらいにキャリアカウンセラーの資格を取得しました。当時はキャリアカウンセラーになろうと思って資格を取ったわけではなくて、自分自身のキャリアについてというか、女性のキャリアについて深く知りたい、考えてみたいと興味が湧いて。教育訓練給付金制度というものがあるので、それで勉強をし始めたのが始まりです。
私が前職でエンジニアもやりながら社内キャリアカウンセラーとして、業務の中の1割ぐらいをダブルジョブでキャリアカウンセリングをやっていた感じです。
どちらかというと私は出産、子育てと仕事、家庭と仕事、みたいなところの両立でけっこう悩んでいたので、そのあたりの支援をすることが多かったです。
あとは若手(の悩み)で、上がつかえていて昇格、昇進ができないというジレンマを抱えていたり、中堅になると、上司からの高い期待値と下から優秀な部下がどんどん入ってきて成長していく一方で、「自分はどうしようか」と焦るというような、そういうキャリアの悩みが多かったです。あとは50代もやはりそれなりに悩んでいて、セカンドキャリア、定年を見据えてどう考えていけばいいかというような課題が多かったかなというところです。
そういったいろいろなキャリアの悩みがある中で、当時の人事部が、「社員自らの意思と自己責任でキャリア選択をしていけるような支援をしたい」ということで、会社の中にキャリア相談室を設けて。キャリア相談員の募集をしていて、私がちょうど勉強していたということもあって応募して、任用されてキャリアカウンセリングをやっていました。
年代別の悩みです。よくある悩みとしては、入社3年目ぐらいになると、同期が辞め始めるんですね。あとは、「大学の学生時代の友だちが転職した」という話を聞き始めるのが、入社から3年目ぐらいです。
そうすると、「自分もこのままでいいだろうか?」という悩みが湧いてきて、それで悩んで相談に来たりする人も多かったです。
あとはライフステージごとの悩みでいくと、子どもが小さい時は家庭と子育てと仕事をどう両立していくか。また、お父さん、お母さんの介護ですね。それから自分自身の通院と仕事をどう両立していくかとか、そういうところもあります。ほかには、海外留学とかのタイミングをどう考えたらいいかとかにも悩みを感じている方がいました。
「家庭と仕事の両立のことの相談で来ました」という人もいるのですが、よくよく話を聞いてみると、意外と上長、同僚とのコミュニケーションで悩んでいる人もいて。表面的にはこっちで悩んでいると言いながら、根深い問題は実はコミュニケーションの問題だった、みたいなこともあったりします。
やはり自分自身で考えるより、キャリア相談員と一緒に考えるのは、すごく意味があることだなと感じています。
今回は(イベント名として)中堅、30代、40代と銘打っているので、このあたりの(年代の)悩みの内訳を見てみようと思います。
30代、40代のキャリアの悩みでは、技術スキルの向上。あとは専門性を突き詰めていくのか、それとも幅広い知識、ゼネラリストとしてやっていくべきかみたいなところで悩んでいたり、あとはコミュニケーションスキルみたいなところで悩んでいたり、キャリアパスの不透明さみたいなところ(が多い)ですね。
ちょうど今アンケートを取りましたが、やはり「将来のキャリアパスが不透明でどういう方向に進むべきかわからない」という悩みが一番多くて、43パーセントを占めています。
その次に多いのが、技術スキルの向上と専門性。(画面を示して)1番、2番のところですね。1番、2番がたぶん同率ですが、技術が急速に進化していて、新しいツールや言語が登場するたびに追いつくのが難しいとか、専門性を高めるべきか幅広い知識を見つけるべきか迷うというところで、それでいくと、みなさん4番の悩みが大きいのかなというところです。
1つずつ、考えられる対策を見ていきたいと思います。まず技術スキルの向上です。技術は急速に進化しているので、そこが悩ましいというところですね。
ここは、みなさん「TECH PLAY」に登録して今回のように参加しているところを見ると、持続的な学習はできているのかなと思います。
こういったカンファレンスにも積極的に参加しているので、ここはみなさんすごく努力しているところなんだろうなと思います。
新しい技術が出てきてくるのはもうしょうがなくて、エンジニアの宿命みたいなものかなと思うので、ここは一緒に継続的にがんばっていきましょう。
次は専門性、幅広い知識ですね。どちらをやっていくかですが、現在の市場の需要や個人のキャリアゴールに基づいてバランスを取ることが重要かなと思います。
専門性も大事ですが、やはり今後どうなっていくかを……。10年前に、AIがこんなふうになることは予想できなかったように、5年後、10年後どうなっていくかはわからないので、そこは幅広い視野を持って動向を見つめていく、冷静に見ていくことが必要かなというところです。
そしてコミュニケーションスキルですね。ここも、チームワーク、リーダーシップのスキルを向上させるトレーニングやワークショップがあったりします。あとは、メンバーに聞いて積極的なフィードバックを求めたり、上司の方からフィードバックをもらったりして改善していくこともできるかなというところです。
あと、一番多かったのがキャリアパスの不透明さですね。ここは目標設定をして、それに向けてキャリアを評価して、業界トレンドを見ていくというところです。あとは自分の興味や強みに合った方向性を見つけていくと良いというところで、今日はキャリアの開発の考え方、組み立て方というか、考え方をこの後紹介していきたいと思います。
仕事とプライベートのバランスは、回答が少なかったので割愛していきます。
今日は後半のパネルディスカッションで経験豊富なエンジニアの話が聞けるので、ぜひロールモデルとして参考にしてもらえるといいかなと思います。
メンターからのアドバイスやサポートもけっこう有益なので、そういった人がいたら相談してみる。あとは、ロールモデルを参考にしてみるとか、そういったところが非常に参考になるかなと思います。
(次回に続く)
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略