2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
Backlogを使ったテレワーク時代の新人教育【遠隔徒弟制度】(全1記事)
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小泉智洋氏:株式会社テンタスの小泉と申します。(スライドを示して)弊社はカッコよく言うとこんな感じに ホームページで掲げているとおりなのですが、我々のことは過去のBacklogで餃子味のアメをノベルティとして配った会社として覚えてもらえるとすごくいいかなと思っています。
さっそく本題に入ります。弊社には役員が5人いるのですが、コロナ前はみんなでワイワイと仕事をしたり、屋上でバーベキューをやったり、屋上でごはん食べたり、他にもいろいろと仲良くやっていました。
しかし、コロナで役員がほぼ全員地方に住むようになってしまいました。仙台、宇都宮、高崎にそれぞれ引っ越してしまい、私だけ1人寂しく出社をするようになってしまいました。
結果として、社員も含めてフルリモートの会社になり、私以外はみんなフルリモートで今までの仕事をしていくようなかたちになりました。
そうすると、ちょっと困ったことが起きました。「社員教育ってどうする?」と。例えば新入社員が入っても、今までは「じゃあちょっと一緒に客先に行こうか?」みたいな話だったり、エンジニアだと「wikiにまとまっているから見といてね」といった話も、横にいるのですぐにできていました。
これがフルリモートになって、「あれ、さっきのテレカンって理解できてたのかな?」みたいなことだったり、「wikiに書いてあるからそれを見てほしいなぁ」といったことが、けっこう起きている。そういったこととかも含めて、いろいろな問題が出てきてしまいました。
これをどう解決しようかということを、それぞれが1つ(あげました)。課題に対して、理解度の確認ができない。どこまでわかっているか、認識しているのか、どこまでできないでいるのか、どこまで勉強してどこまでわかっているかという進捗の不透明化。あとはアクティブ時間が非同期なので、教える側と教わる側が1対1で関わっていないといった、いろいろな問題が出てきてしまった。
そこで我々は、(これらの問題を)解消するために2つの施策を打ちました。
まず1つ目。Backlogに、社員教育用のプロジェクトを作成しました。
(スライドを示して)ちょっと文字が小さいですが、例えば「うちが大事にしているところですよ」みたいなところから始まって、「ソーシャルにはあんまり書かないでね」みたいなところも含めて、議事録の取り方やヒアリングの仕方といったかたちで、このように言語化することで、誰が教えて、誰が教わっても、社員教育を平準化することができるようになりました。
具体的には、一般的な「ヒアリングとは?」みたいなところ が(疑問として)でてきたので、弊社なりの解釈を加えることで、在宅にいる人でも、我々の企業風土を理解することができるような書き方にしています。
が、ここでちょっと思いませんか?「wikiでよくね? 別にBacklogでなくてもよくね?」と。
(スライドを示して)先ほどの課題はこちらでしたね。アクティブ時間の非同期。それから進捗の不透明化。理解度の確認。ちなみにこれはwikiだと解消できなかったです。
Backlog化することで、上2つの「アクティブ時間の非同期」「進捗の不透明化」を解消できました。
ただ、Backlog化するだけでは、「理解度の確認」は実はできなかったんですね。
これを2つ目の施策……。タイトルにもあった「遠隔徒弟制度」と書いたのですが、我々は社内で「ブラシス制度」と呼びます。「ブラザー&シスター」というかたちで、教える側と教わる側を1対1の徒弟関係にした上で、先輩が後輩を教えて、その後輩がまた新しく入ってきた後輩にさらに教えるといったことを必ずやるようにしました。
これをすることによって、言語化がすごく明確になりました。教わったことを他のメンバーに教えることで……。わかっていなかったものを、またさらに人に教えるということを必ず全員がやることで、復習にもなるし、双方の教育レベルが劇的に向上しました。
もう少し細かく言うと、実はwikiとの違いはここになります。先輩が後輩に教えます。その後輩に、チケットに書いてある情報を、自分なりのフィードバックも含めて、新しく書き直してもらいます。それを先輩が承認することで、各チケットの情報が古くなってしまったり、最新の情報が含まれていないといったところを、教わるフレーズの中でチケットを介するようにフローに必ず組み込むことで、情報の最新性を保つことができるようになりました。
まとめます。テレワークで教育手法の課題が浮上しました。これらはwikiではどうしても解決できなかった。Backlogで教育用のプロジェクトを立ち上げて、社員教育の平準化と進捗の確認を可能にしました。Backlogだけでは解消できなかったものを「ブラシス制度」で補完させることで、教わる側だけでなく双方の教育をできるようにしました。
ここで、このセッションを通して、みなさまに持ち帰ってほしいものが2つあります。
1つ目が、テレワークができるようになったので、九州 の方からの求人の応募をお願いします。
あと、むちゃくちゃ重要なんですが、コロナで幻となった「Backlog World 2020」向けに作ったドロップがあって。賞味期限が3年も過ぎてるから食べられないんですけど。入口において あります。ただ眺めるだけの鑑賞用か、もしくは楽器として振ってください。
(会場笑)
ここだけの話ですが、背負って20キロ を担いできたので。ぜひみなさんに持って帰ってもらわないとまた持って帰るのが大変なので、ぜひぜひみなさまよろしくお願いします。
以上になります。
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