2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
#9 エンジニア生存戦略(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
まつもとゆきひろ氏:こんにちは、まつもとゆきひろです。この放送もだいぶ休み休みになってきましたが、中断してしまわないように努力しようと思っています。
今月の15日(※本放送は2022年6月17日)に、「Social Tech Talk #03」というのが開催されました。「Qiita」と日立のコラボで開催されたウェビナーだったんですけれども、その中で基調講演を依頼されて「若手エンジニアの生存戦略」というテーマでお話ししました。
エンジニアを目指す学生さんを対象にしてイベントを開いたりしているサポーターズさんという会社が若手エンジニアやエンジニアを目指す学生の生存戦略みたいなテーマをずっと依頼されていたので、そこの話をベースに、と依頼されたんですけれども、久しぶりのお話なので見直していたら、結局書き直すことになりました。
かいつまんで言うと、生存戦略のためには、生存しないといけないので、健康が一番大事っていう(笑)、身も蓋もないオチでしたね。
私もですね、2022年で57歳になりまして、昭和時代ならもう定年を迎えている歳になる中で、正直まだまだ引退するつもりはまったくないんですが、それでもちょっとお年を召した感じになってきて、そうなると健康というのはけっこう重要なテーマになってくるわけです。
なんかね、健康診断の数値が悪くなったりするわけですね。若いつもりでいるんですが、肉体は、なんていうんですかね、年齢を裏切らないっていうか(笑)。
そのために、1つは、肉体的に無理をしちゃいけない。つまり、若いからといって、無理が利くからといって寝ないとか休まないとか、そういうのはいけないというのがまず1つ。
もう1つ、精神的なストレスから離れるようにということをちょっとお話ししました。今日特にお話ししたいのは、機嫌の悪い人をどうするか。けっこう重要……どうしようもないんですけど(笑)。
よくいるじゃないですか、機嫌の悪い人ですね。機嫌が悪いことをツールとして使う人がいるんですね。本人が自覚して意識しているかどうかはちょっとわからないんですけど。
例えば、チームのリーダーがいつも機嫌が悪いとか、あるいは、なにか気に入らないことがあると、どなる、怒るような人がいる。
怒られたい人はあまりいないので(笑)。そうすると、「こんなことを言ったらリーダーが怒るんじゃないだろうか?」「あの人、怒るんじゃないだろうか?」とか、「こんなことは言わないほうがいいかな?」みたいな感じで、みんな萎縮しちゃうんですよね。
それは、あまり良くない。そういう萎縮がある環境は、心理的安全性がないので、チーム全体にとってはマイナスに働くわけですね。
ところが一方、どなり散らす人、機嫌が悪い人の立場に立ってみると、自分が機嫌悪くしているだけで周りが自分のことを慮ってくれたり、自分に気を遣ってくれたり、自分の言うことを聞いてくれたり、都合がいいんですね。
そうすると、機嫌の悪いほうがチームがうまく回る。自分の視点から見るとチームがうまく回るという気がする人がけっこういると思うんですよ。そうすると、人間っていうのは成功体験に固執するものなので、機嫌が悪いほうがいいと思う人がいるみたいなんですよね。
短期的には、その人は気分がいいし、チームをコントロールできているような気がするし、「よかった、よかった」と思うんですけれども、長期的には、彼以外の周りのチームは萎縮してしまうし、自由に意見が言えなくなるし、そうすると、都合の悪いことを報告したくないと思うかもしれないし。
あるいは、「もうこんなチームでやってやれない」と思って、チームの離職率が上がることも起きるわけですね。または、そのチームでは自由に意見が言えないので、イノベーションが起きないみたいなことも発生するわけです。
そんなことを考えると、機嫌の悪い人が短期的に、「自分がチームをコントロールできている。だから、いい」と思っても、長期的には、結局チーム、あるいはもっと大きく、所属している組織、企業とかにダメージを与えてしまうということだと思うんですね。
なので、自分であれば反省して機嫌を良くしないといけないし、リーダーであれば、「本当はね、そういう態度は良くないですよ」と伝えてあげる必要があるんですね。
ですが、個人的な経験から言うと、機嫌が悪い人は人の話を聞かないんですね。絶対そうだとは言わないんですけど(笑)。とにかく、成功体験があるので、少なくとも短期的には「それは良くないですよ」と言っても聞かないんですね。
結果的に、機嫌が悪い人がいるチームからは正直言うと逃げるしかない。辞めるとか、異動を申し出るとか、そういう感じで申し出るしかないなというのが正直なところではないかと思います。
ということで、なんの救いもないんですけれども、機嫌の悪い人は要注意、逃げようというのが結論になります。
こうやって、自分の肉体の健康や精神の健康に気をつけたりすることによって、自分が病気になったり体を壊したりということから避けることができるし、そうすれば、自分のキャリアが長持ちするという意味で、非常に重要な生存戦略ではないかなと思います。
機嫌の悪い上司が怖くて、あるいは仕事が詰まっているからという理由で、ものすごく一生懸命働いて、仮に体や心を壊してしまうと、それだけで仕事が続けられなくなってしまうことがあるんですね。
私の同期でもやはり、「働きすぎて体を壊して、エンジニアとしてのキャリアをやめてしまいました」という人がけっこういるので。特に、最初の会社はけっこう厳しい会社だったので(笑)。
でも、じゃあ、そうやって体を壊したからって、その時の上司だったり、あるいはその時に所属していた会社は面倒見てくれないんですよね。「お前は私たちの会社のためにがんばって働いてくれたおかげで体を壊したので、後の責任は持とう」と言ってくれる会社はないんですね。
なので、自己防衛が本当に大切なんじゃないかなと思います。
関連タグ:
2025.01.09
マッキンゼーのマネージャーが「資料を作る前」に準備する すべてのアウトプットを支える論理的なフレームワーク
2025.01.15
若手がごろごろ辞める会社で「給料を5万円アップ」するも効果なし… 従業員のモチベーションを上げるために必要なことは何か
2025.01.16
社内プレゼンは時間のムダ パワポ資料のプロが重視する、「ペライチ資料」で意見を通すこと
2025.01.07
資料は3日前に完成 「伝え方」で差がつく、マッキンゼー流プレゼン準備術
2025.01.10
プレゼンで突っ込まれそうなポイントの事前準備術 マッキンゼー流、顧客や上司の「意思決定」を加速させる工夫
2025.01.14
コンサルが「理由は3つあります」と前置きする理由 マッキンゼー流、プレゼンの質を向上させる具体的Tips
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.01.08
職場にいる「嫌われた上司」がたどる末路 よくあるダメな嫌われ方・良い嫌われ方の違いとは
2025.01.10
職場にいる「できる上司」と「できない上司」の違いとは 優秀な人が辞めることも…マネジメントのNGパターン
2024.06.03
「Willハラスメント」にならず、部下のやりたいことを聞き出すコツ 個人の成長と組織のパフォーマンス向上を両立するには
安野たかひろ氏・AIプロジェクト「デジタル民主主義2030」立ち上げ会見
2025.01.16 - 2025.01.16
国際コーチング連盟認定のプロフェッショナルコーチ”あべき光司”先生新刊『リーダーのためのコーチングがイチからわかる本』発売記念【オンラインイベント】
2024.12.09 - 2024.12.09
NEXT Innovation Summit 2024 in Autumn特別提供コンテンツ
2024.12.24 - 2024.12.24
プレゼンが上手くなる!5つのポイント|話し方のプロ・資料のプロが解説【カエカ 千葉様】
2024.08.31 - 2024.08.31
育て方改革第2弾!若手をつぶす等級制度、若手を育てる等級制度~等級設定のポイントから育成計画策定まで~
2024.12.18 - 2024.12.18