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DaiGo のFUTUREゴング ~スーパーAIで人類は滅亡!?禁断のテーマにAI界の識者が挑む~(全5記事)

ChatGPTが“絵画教師”になれるかを実験した深津貴之氏 あらゆる領域で「最強のコーチ」が生まれる、生成AIの可能性

AI業界の最先端を行く豪華パネリストが登壇した「GMO 渋谷 FUTURE 2024 - GMO SONIC Warm Up -」の様子をお届けします。AIの登場によって私たちの生活はどう変化し、そしてこの先の未来はどうなっていくのか。本記事では、実物の写真とみまがうほどの進化を遂げている画像生成AIの活用法について語りました。

AIの登場による変化や、進化した先の未来について討論

メンタリストDaiGo氏(以下、DaiGo):お願いします。どうも、日本で一番「モデレート」という言葉が似合わない男、メンタリストDaiGoです。今日はよろしくお願いします(笑)。

(会場拍手)

今日はAIについて専門家の方の目線と、あおちゃんぺさんの一般的な目線と。いろんな目線から討論をする、おもしろい感じになると思います。

今日は一応、2つテーマがあります。1つ目が、みなさん最初は「ChatGPT? 何それ」から始まってると思うんですけど。僕もそうですけど、今は普通にAIを使ってる方や、認識してないけど、検索とかでAIの恩恵を受けてる人がけっこういると思うんですよ。

だから「AIで、これまでとどう変わったのか」が1つ目のテーマになります。

2つ目が、「僕らの未来って結局どう変わっていくの?」みたいな(お話です)。さっき松尾(豊)先生が「3年、5年、10年先はこうです」って話をされてたと思うんですけど、そこらへんもうかがっていけたらなと思います。よろしくお願いします。

ふだんは1人でずっとしゃべってるだけで、こういうMC的な作業はあんまりしないので。今日は僕だけだとちょっと心もとないので、すばらしいゲストの方と専門家の方がいらっしゃいます。まずはみなさまの自己紹介と、意気込みみたいなものを聞かせていただければなと思います。

あとここにゴングがあって、あまりにも白熱した場合はこれを僕が鳴らして止めるものらしいんですけど。僕が止まらなくなったら横から鳴らしてください(笑)。たぶんそれ用だと思います。というわけで、よろしくお願いします。

木内翔大氏(以下、木内):じゃあ私からですね。株式会社SHIFT AI代表取締役の木内翔大です。よろしくお願いします。最近1,000名を突破したんですけれども、SHIFT AIというAIの活用・研究コミュニティを運営しております。

そして根っからのDaiGoファンということで。Dラボも初期会員なので、今日はすごく楽しみにしてました。よろしくお願いします。

DaiGo:ありがとうございます(笑)。お願いします。

(会場拍手)

AIの専門家の目線を交えてトーク

茶圓将裕氏(以下、茶圓):茶圓と申します。株式会社デジライズ代表を務めています。企業向けのAI研修やChatGPTだったり、AIと英会話できるサービスなども作ってる会社を経営してます。

名前が変わっててですね、今X(旧Twitter)はフォロワー10万人ぐらいいまして、おかげさまで『サンデージャポン』やABEMAに出るんですけど。いつもカタカナの「チャエン」で出るので、もうコメント欄が荒れに荒れています。

外国人と思われて「関西弁すごいうまいやないか」って言われたりするんですけど、AIは一応詳しいほうなので。今日はちょっとお笑い担当的な要素も持ちつつ、盛り上げていければと思います。お願いいたします。

(会場拍手)

渡辺圭祐氏(以下、渡辺):初めまして、Glaspの共同創業者の渡辺圭祐です。ふだんはサンフランシスコでソーシャルウェブハイライターと、デジタルクローンを作ってます。

ソーシャルウェブハイライターとは簡単に言うと、昔教科書の大事なところに線を引いたことがあると思うんですけど。あれをWeb記事でできるようにして、AIを使ってエンベッディング(埋め込み)させるものです。

デジタルクローンというのは、このハイライトデータや学習データからその人のAIをオンライン上に再現して、会話できるようにするといったプロダクトです。

みなさんちゃんとした格好の中で、自分だけ本当に普段着で来ちゃったんですけど、どうぞよろしくお願いします。

(会場拍手)

本田崇人氏(以下、本田):初めまして。株式会社Mellon、共同代表CTOの本田と申します。よろしくお願いいたします。

もともとは大学で機械学習・AIの研究をしておりまして、助教授をやってたんですけれども。そこで基礎研究をがっつりやったあとに株式会社Mellonを創業しました。研究も大好きなんですけれども、より実用的なものを外に出すことに興味があったという感じです。よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

THE GUILDの深津貴之氏、DaiGo氏が登壇

あおちゃんぺ氏(以下、あおちゃんぺ):みなさん、こんにちは。あおちゃんぺです。ふだんは「山梨のラストサムライ」という肩書きで活動しております(笑)。

『ABEMA Prime』というニュース番組でコメンテーターをやってるんですけど、基本的にはテレビやX(旧Twitter)などで、人と口喧嘩をすることをなりわいとしております。よろしくお願いします。

(会場拍手)

DaiGo:今のプロフィールの後半は、ひろゆきさんでも使えそうな感じでしたね(笑)。

あおちゃんぺ:(笑)。

深津貴之氏(以下、深津):みなさん、こんにちは。株式会社THE GUILDの深津と申します。noteのCXOとしてお手伝いもしているんですけれども、どちらかと言うと自分の会社でいろんなクライアントのサービスを立ち上げたり、グロースをお手伝いするのが本業になっています。

生成AI周りですと、自分でも使ってるんですが、画像生成AIを出しているStability AI JAPANのアドバイザーをやっていたり。日本で最初にChatGPTを導入した行政である横須賀市の、AIの利活用と導入の戦略顧問をやっていたり。

あるいはいくつか自分のAIスタートアップに投資してお手伝いしていたりと、いろいろとやらせていただいております。みなさん、よろしくお願いします。

木内:僕は深津ファンでもあるので、今日は光栄でございます。

深津:ありがとうございます。

DaiGo:ファンがちょっと多すぎないですか、大丈夫ですか(笑)。

木内:大丈夫です。みなさんご存知かと思うんですけど、DaiGoさんもよろしければ自己紹介を(お願いします)。

DaiGo:元メンタリストのDaiGoでございます。最近はワインを飲みながら配信をしているだけの人間なんですが、僕もDラボっていう知識のNetflixみたいなサービスをゼロから作って、今それにAIを入れる作業をしています。表に出る人間としては、わりとAIは身近に使ってるタイプになるかなと思います。

今日は偉そうに何かを言うつもりはなくて、専門家の方がいっぱいいるので、ちょっと勉強させてもらえたらなと思っております。よろしくお願いします。

(会場拍手)

木内:お願いいたします。

実物の写真と見分けがつかないほど進化している、画像生成AI

DaiGo:ちなみに僕も思いっきり普段着というかTシャツで来ちゃってるので、ぜんぜん大丈夫です。同志がいてよかったです(笑)。

渡辺:よかったです、ありがとうございます(笑)。

DaiGo:みなさんのプロフィールをしっかり知ることができたと思います。「本名だったんだ」と僕もびっくりしているんですけど、茶圓さんからですね。2024年、AIがものすごいスピードで進化してると思うんですけど、どうなるか。茶圓さんの予想からスタートしていきたいと思います。それではよろしくお願いします。

茶圓:お願いします。いったん、ソフトウェアとハードウェアに分けて考えようかなと思ってます。ハードウェアというのは、いわゆるスマートフォンとか物理的なモノです。まずここにはAIが搭載されていくなと思ってます。

Google Pixel 8って触ったことありますかね。もうAIが標準搭載されて、ボイスレコーダーで録音したら勝手に議事録を作ってくれたりとかしてるので。今年の秋にiPhone 16が出るんですけど、AIが搭載されるという噂もあります。これがまずハードウェアのところです。

ソフトウェアのところに関しては、僕はGPT-5に期待してます。あとは深津さんも得意な領域の画像生成AI。今本当に写真と見分けのつかないぐらいの画像が、誰でも簡単に作れます。

DaiGo:最近Midjourneyとかヤバいですよね。

木内:(Midjourneyの)V6、ヤバいですね。

茶圓:V6になってからもう、すごいですよね。

DaiGo:もうなんだかわからなくて。僕は夜な夜なインスタで美女を検索する趣味があるんですけど、最近ものすごくかわいい子を見つけてフォローしてたら、Midjourneyだったっていう(笑)。

茶圓:(笑)。

木内:あるあるですね(笑)。

茶圓:ふだん見てると検索欄が美女になるやつですね。

DaiGo:そうそう、大変お世話になっております。

茶圓:お世話になってる(笑)。この2つに注目してるので、どんどんみなさんからも意見いただきながら「今年どうなるか」を徹底討論していきたいなと思ってます。

DaiGo:なるほど。今日はみなさん自由に発言していくスタイルなので……(笑)。

今後は「GAFAが入ってこない場所を探すゲーム」へ

茶圓:画像生成もいけるところまでいったと思うんですけど。「この先どうなるの?」みたいなところを、画像系の専門家である深津さんから聞きたいなと思います。

深津:基本的には性能は上がるとは思うんですけれども、今画像生成AIの限界の1つが「タグづけがばっちい」みたいな。学習データのタグづけのばっちさが限界を決めてるような気がしています。これからGPT含め、写真を解釈できるAIを使ってすごくきれいな細かいタグを書いていくことで、もっと画像の性質は上がっていくんじゃないかと思います。

ただ画像生成AIというか、生成AIの基盤系全般の第1試合が終わって、ここから先はもう資本と札束、マシンパワーのゲームになっていくと思うので。GAFAが入ってこない場所を探すゲームが始まりそうかなとは思います。

茶圓:なるほどですね。画像生成AIもMidjourneyやStable Diffusion、DALL·E 3とかAdobe Fireflyが有名かと思うんですけど。どこが一番きそうみたいなのはあるんですか?

深津:先ほど言ったように「『画像を教育するためのタグをきれいにつけられるAI』を持ってるところが強い」とかになると思いますので、後半戦はGoogle、Adobe、OpenAIのものがどんどん頭良くなってくるんではないかなと。

茶圓:なるほどですね。

木内:深津さんのX(旧Twitter)で、ChatGPTに絵画教師をやらせてたってやつ。あれ、すごいですよね。

深津:実験で作ったやつですね。GPTが画像を解釈できるようになったので、その実験として絵をアップロードして「この絵をもっと良くするにはどうすればいいですか」みたいな感じで聞く実験ですね。

茶圓:今画像アップしたら解析してくれるので。そういう機能を使えば確かにできそうですね。

深津:あれとちゃんとした絵の先生が言うことを比べれば、GPTの今の絵の解釈能力がテストできるので。

DaiGo:最強のコーチみたいなものが、いろんなジャンルでできていっちゃうってことですよね。それはそれでけっこう恐ろしい話な気がしますけど(笑)。

自らAIに寄せにいく、AI美女に憧れる女性の心理

茶圓:最近はけっこう美女であふれてると思うんですけど。いきなりこんな質問はアレですが、画像生成美女に対して、同じ美女から見てあおちゃんぺさんはどう思うのかなと。ライバル心なのか、どんな気持ちがあるんでしょうか。

あおちゃんぺ:私的にはぜんぜん(ライバルとは)思ってなくて。むしろ私は異次元の美しさに憧れがあるから、加工でそっちに寄せようとしてます。

茶圓:逆にAIになりにいってる(笑)。

あおちゃんぺ:私的には、AIだと勘違いさせようと、人間サイドが(AIに)寄せにいってます(笑)。

茶圓:確かに今日会ったらすごくAIっぽいなというか。

あおちゃんぺ:え、本当ですか?

茶圓:メイクのスッとした感じがSF感があったんで。

あおちゃんぺ:ロボットというか、マネキン風になりたいなと思って(笑)。

DaiGo:確かにもう、加工しちゃったらあんまり変わんないですからね。

あおちゃんぺ:そうなんですよね。人の写真でも鼻をすっごく高くするとか、目を大きくするとか、理想の姿に近づければけっこうAIっぽくなるので。写真を加工する時代になって、そこの境目は余計に探しづらくなったのかなと思います。

DaiGo:脳科学とかの研究でもおもしろいやつがあって、女性ってすっぴんの顔かメイクをした顔か、どっちかしか自分の顔として認識しないんですよ。

茶圓:ええー、そうなんですね。

あおちゃんぺ:あー……わかる。

DaiGo:人によってはすっぴんの時を「自分だ」と思う人もいれば、メイクしてる時の顔だけを「自分だ」と思う人もいるので。それもけっこう前の研究なので、今は加工されてる時を自分の顔だと認識するかもしれないし。

最終的には、AIが「ここをこうするともっと良くなる」と言って、AIのフィルターがかかったあと(の顔)を自分だと認識するようになる時代もくるのかなって思いました。

あおちゃんぺ:私はそれを超越してまして。ちょっと前までは、今DaiGoさんがおっしゃったように、加工した自分を自分だと思ってたんですよ。最近は顔をいろいろ改造することで、今度はその加工した顔にいこうとしていて(笑)。

茶圓:加工してから追いつく(笑)。なるほど、すごい。

あおちゃんぺ:そう、そう。だから「加工後の自分に近づくようにがんばる」みたいな、(AIを)シミュレーションって感じで使ってるかもしれないです。

AIの画像解析でマッチングサービスも進化する

DaiGo:そうすると、さっきの絵の先生と似てますよね。自分が描いた絵をアップして、もらったアドバイスに自ら合わせにいくってことですもんね。

深津:そうですね。これから出そうなサービスで言うと、自分の顔をアップロードして、生成AIで化粧のバリエーションを300とか500、バーッて作っちゃって。一番良いバリエーションに自分の化粧を寄せてくみたいな。

あおちゃんぺ:それで特許取ったら、メイクのアドバイスの金儲けできそうですね(笑)。

(一同笑)

今でも肌の色に合ったメイクを提供してくれるサロンがあるので、何百通りもできたら、すごくお金を稼げそう。

DaiGo:僕、昔「with」っていうマッチングサービスの監修をやったことがあるんです。その時に、「性格が合う人同士をマッチングさせたら、マッチング率が上がるんじゃないの」と、ビッグ・ファイブっていう性格分析を入れたんですよね。けっこう性格によってぜんぜん好みが違うんですよ。

女性とのマッチングのレートも違うんですけど、これに画像解析を合わせたら「この性格の人はこういうタイプのメイクが好きだから、あなたはこういうメイクをすると、今あなたがマッチングしたいと思ってる人とマッチングする率が何パーセント上がりますよ」とか出せるかもしれない。

それはAIっぽいんだけども、メイクを超えるプラスアルファみたいなものを、人間の生活というか体験に与えてくれるので。そうなってきたら、みんな幸せになれそうな気がしますね。

あおちゃんぺ:確かに。私的には自分を変えずに好いてもらいたいので、それを利用して自分の写真を撮って、「どういう見た目の人が私を好いてくれるか」を知りたいです。

DaiGo:あぁー、いいかもしれない。

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