
2025.02.18
「売上をスケールする」AIの使い道とは アルペンが挑む、kintone×生成AIの接客データ活用法
専門家に歩み寄り、ロールを越境せよ!(全1記事)
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恩田茜氏:ということで、「専門家に歩み寄り、ロールを越境せよ!」のLTを始めます。よろしくお願いします。
ではまずプロフィールから。私、恩田茜こと「おんちゃーん」と申します。よろしくお願いします。フリーランスのPdM・PjMをしていて、経歴としては事業会社、コンサル、SIer(を経て)そして現在はフリーランスとして働いているかたちです。(スライドを示して)右下にTwitterとかLinkedInのアカウントを載せているので、もしよかったらお友だちになってください。よろしくお願いします。
「おんちゃーんのPM領域とは」ということで、まず私が何者なのかを知ってもらおうかなと思います。先ほどとちょっと重複しているんですが、ここにあるとおり、私はスタートアップのハンズオン支援や事業会社のPdM、受託会社の開発PM、イベントの企画、採用、教育係、講師、顧問と何でも屋なんですね。
なので、もう早々に答えが出ちゃうんですが、今回のイベントの趣旨である、PMのはみ出し領域事例、どこまで対応すべきかの答えとしては、「線引きせずになんでもやっていこうぜ!」というのが私の結論になるのかなと思います。
だって、開発PMやPdMっていうのは、プロジェクト、プロダクトをなんとかする人だからということですね。
PMのMであるmanageの意味を調べてみると、「どうにかする」とか「なんとかする」って出てくるんですよね。なので、プロジェクト・プロダクトをなんとかしようとしてきたら、いつの間にか何でも屋になっていたっていうのが正しいところなのかなと思います。
(スライドを示して)今回のイベントの説明にワーディングも合わせていくと、この2つに分かれるのかなと。専門家×PdM、開発PM×PdM。
左側の専門家に関しては、ドメインに強いとか元エンジニアとか、元カスタマーサクセス×PdMという感じですね。右側に関しては、開発PM、プロジェクトマネージャー×プロダクトマネージャーです。これはもうPM職同士の掛け算なので、PMを主軸としてまんべんなくやる人。
私はたぶん、紛うことなく右側かなと。なので、今回のLTは「右側を前提とした人の話なんだな」と思ってもらえると頭に入ってきやすいかなと思うので、よろしくお願いします。
「開発PM×PdMに、おんちゃーんが必要だなと思う2つのアクション」を説明したいと思います。この後(の話は)私の経歴に沿って進めるので、私が説明しやすい(ように)制作のWebディレクター、開発の開発PM、事業のPdMみたいな感じで縦の枠を用意させてもらいました。横軸に関しては、上段が専門領域で下段がPM領域と置いています。この枠で説明します。
これ(の上)で、大事なアクションのうち1つ目はこれです。歩み寄り。PM領域にずっと居続けるんじゃなくて、専門領域ぎりぎりまで歩み寄る。例えばエンジニアと話せるようにエンジニアの単語を覚えるとか。そんな感じで、歩み寄りって大事だよねと。
もう1個大事なアクションが、越境かなと思っています。ここでいうと、開発から事業の領域に枠を越境するという感じですね。
開発PMからPdMに変わるので、「なんとかする」対象が、プロジェクトから事業に変わると思うんですよね。
そういった「枠を飛び越える越境」と「枠内での歩み寄り」。この2つが私の中で大事なアクションだなと思っている次第です。
大事なアクション2つの認識がそろったところで、「歩み寄りと越境の変遷」ということで、おんちゃーんの場合を伝えて、最後にできればなと思っています。
(スライドを示して)全体的に見るとこんな感じです。ずっと常に歩み寄って越境を繰り返してきた人生だなと思っております。右側のPdM(というもの)に関しては、今もうPdMすらも越境しようとしているので、「この先どこに行くんでしょうね」って(感じで)自分でもちょっとわからないですが、越境した先におもしろい景色が見えればいいなと思っています。
ということで、まずは制作のWebディレクターから開発PMになった越境の話からやっていければなと思います。
ここでは、こういう事件が起こりました。「ワイヤーフレームを作りました! エンジニアさん、これで開発お願いします!」という制作畑の勢いでいつもどおりワイヤーフレームを渡したんですよ。そうするとエンジニアに「これじゃ開発はできないよ。ちゃんとテーブル定義書見たの?」(と言われて)「えっとぉぉ……」という感じですね。
私、情報設計はもともと得意だったんですが、制作から開発に畑を移したらぜんぜん使い物にならなかったということです。なので、ここではシステム理解を必死に勉強することでなんとか越境できた過去があります。
(その後)なんとか越境して開発領域に来ることができたんですが、ここでも事件は発生します。
こんな感じですね。やっとこさ引っ越ししてきた開発領域でしたが、魔境でした。なんか進行テスト、要件定義、スライドにないことも散々怒られたと思います。毎日訳がわからなかった気がします。
つまり、知識レベルがエンジニアと話せるレベルにぜんぜん達していなかったという感じになります。なので、スライドに書いてあることとかを基本的に(学び直して)。なんとか乗り越えていったということです。
3年ぐらい開発領域にいてようやく馴染んできたんですが、どうやらおんちゃーん、今度は事業領域に行かねばならなくなったようです。そうすると、開発から事業に越境が必要ですよね。
ここでももちろん事件が起こります。
「方向性が決まらないとプロジェクトなんて進めることができないですよ、事業責任者さん!」と進言したつもりだったんですが、「いやいや、恩田さん。走りながら作ろうよ。状況は日々変わっていくんだから答えなんてないんだよ」と逆にたしなめられてしまいまして。「はぁ……」と。
SIer時代の凝り固まったマインドでは、事業会社のPdMとしてワークしなかったということです。なので、このあたりの書籍(を読みました)。お薦めは、『ネガティブ・ケイパビリティ』あたりです。このあたりを読んだりして、なんとかマインドを変えながら、胆力を習得してなんとか乗り越えていったということです。
なんとか事業領域にも越境はできたものの、もちろん事件は続きます。
「事業責任者さん、ロードマップを検討しました。見てください!」と(渡しました)。(そうしたら)「いやいや、おんちゃーん。PMF(Product Market Fit)の定義が曖昧なんじゃないかい? TAM(Total Available Market)はどれくらいなの? 分析した定量的な情報はどこ? ファクトはどこなの?」みたいな感じでまくし立てられて。「あぁ、ぜんぜんついていけない」と。
0→1の事業開発における基本的な考え方を知らなかったんですね。なので、スライドに書いてあるようなことを学んで、だんだん事業責任者と会話できるようになりました。
変遷は以上です。「大変だったね」という感想が漏れそうな中身ではありましたが、実はそんなに大それたことはしていなくって。「大切なことはたった1つだよ」ということを最後に伝えて終わりにできればなと思います。
大切なことはたった1つ。歩み寄りや越境というのは、一見難しいアクションに見えるかもしれないんですが、実はとてもシンプルです。
辿り着きたいゴールに向かうためには、「今は何をすればいいのか?」を考え続けるだけです。なので、新しい知識を習得しながらとか、時にはマインドを変化させながら順応、適応していきましょう。だってPMは「なんとかする人」だから。ということで締めさせてもらえればと思います。
ご清聴ありがとうございました。
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