2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
子育てとEMと転職と(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
酒井篤氏:よろしくお願いします。エス・エム・エスという会社で働いている酒井と申します。自分の体験談として(話します)。僕は子育てしながらEMをやって(いて)、2022年10月に転職しました。今日は、転職の時の心境とか、そういった話をしようと思います。
ちょっと時間が迫っているのでスピーディーにいきます。まず自己紹介です。酒井と申します。2022年10月にエス・エム・エスという会社に入りました。今は介護事業者向けの経営支援サービスである「カイポケ」というアプリの開発を行っています。
役割としてはエンジニアリングマネージャーです。僕はこれまで10年ぐらいずっとモバイルアプリの開発をやってきていましたが、今、初めてWebフロントエンドをやっています。ReactとかNext.jsで奮闘中です。
ちょっと簡単にエス・エム・エスの説明をします。細かい情報がいろいろあるので端折っていきますが、まずミッションは「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」です。
40個以上のいろいろなサービスを提供していて、いろいろな観点から、この高齢社会に必要な課題解決をやっています。業績としては、18期連続で増収増益を達成している状況です。
自分が今携わっている「カイポケ」というサービスについてですが、介護事業者向けの経営支援という立ち位置のVertical SaaSを開発しています。
介護事業者の中にはいろいろなペインがあります。そういったものを解決して、本質的な介護サービスに時間を割いて品質を向上してもらうための総合的な支援サービスといったかたちになっています。もし興味があれば「カイポケ」を検索してもらえればうれしいです。自分はこのSaaSのエンジニアリングマネージャーをやっています。
本題に入っていきます。子育ての状況としては、今、3歳4ヶ月の男の子が1人います。パワーがメチャクチャ出てきて、スタミナもついてきて。知恵もかなりついてきているので、すごく対応が難しい時期に入ってきています。
(スライドを示して)この間、写真のとおり「真冬の公園で水を使って遊びたい」みたいなこともあって、もうメチャクチャ疲れるしすごく嫌でしたね。まぁでもがんばってやっています。
あと、これは家庭内のプライベートなことなのであまり言いませんが、パートナーとの連携に関してはいろいろな事情があって、今は自分が仕事に専念してとにかく稼ぐことをやっています。
パートナーは主に平日の子どもの対応をしてくれていて、自分は土日に。もちろん平日の家事も一緒にやりますが、土日に主に家族で遊びに出かけたり、子どもの面倒を見たりしています。
両立できているかと言うと、私自身は個人(の力)で両立しているわけでは決してないと思っています。家族というチームの中で最適なアサインをして、子育てに対してパフォーマンスが最大化されるフォーメーションをパートナーと話し合って作って取り組んでいるというかたちです。
これもきっと時期によってまた変わっていくんだろうなということで、最適な形をいろいろ振り返りながら、機動的にいろいろ適応していきたいと(思いながら)今、家族の中でやっている感じです。
学び方の変化みたいなものが実際に起きています。まったく読んでいなかったわけではもちろんないんですけど、これまでよりも読書する時間がけっこう増えてきました。これはやはり、「先人の知恵を借りて効率的に自分の成長に結びつける」みたいなことをやれるいい材料だと思っています。
私はこれまで10年ぐらい、新規サービスを立ち上げてそこからグロースさせるみたいなことをずっとやってきました。それはけっこう具体的な経験として積み上げてきたものとしてあって、目まぐるしい環境変化みたいなものがありました。ここからの数年はもう1回立ち戻って、体系的な知識の装着みたいなこともしたいと思っています。
読書は(学習)環境(づくりのもの)として効率がすごくいいです。iPad miniみたいなものがあればどこでもいきなり学びの場になるので、寝かしつけ終わった瞬間からiPadを開いて読み始めるようなこともやっています。
あとは、これまであまりやってこなかったんですけど、何かの資格を取るような目標を作って体系的に学んでいくこともやっていきたいと思ってます。
そんな中でのキャリアの悩みはどんなものかを一言で言うと、やはり「限られた時間の中で自分の伸び代をどうやって作っていくか」がけっこう重要だと思っています。つまりどういうことかと言うと、「何を学ぶと効率よく成長できるか」をどうやって見極めるのかという話です。
(スライドを示して)とある1日のスケジュールをざっと書いてみました。(実際の1日は)こればかりじゃなく、もちろん何か変化が起きますが。
自分の時間がどこにあるかというとやはりここです。いろいろな家事を終えたりした後、自分の生活の中ではだいたい23時以降という感じになっています。
平日は全力で業務にコミットして、プラス家事・子育てをやっています。土日は遊びに行っちゃうと体力を消耗してほとんど何もする気が起きなくて、ビーズクッションの上でスマホをずっといじってTwitterを見ているだけみたいな状況が続くようなこともけっこうあります。
気を抜くと即寝てしまうようなことが起きているので、やはり23時頃から眠くなるまでをどうやって過ごすかみたいなものが自分の中での課題になっています。
あと、これまではけっこう探索的に多方面に学んでいて、技術や知識を身につけて幅を広げるみたいなことをやってきました。一方で、子育ての合間の時間が本当に少ないので、本当に必要なことだけをやらないと時間が足りなくなってきています。
今、思っている課題感としては、「成長するための課題設定自体が課題だ」ということです。「本当に学ぶ必要があることはなんなのか」を見極める必要があると思っていますが、それ(を見極めるの)はけっこう難しいと思います。なんでもやりたい気持ちもやはりあるので。
自分の中で1回立ち止まって考えて、自分自身の課題設定をし直した時期がありました。その結果、出てきた1つの回答として転職を考え、(その)転職をきっかけにして、これまでよりももっとエンジニアリングマネージャーというキャリアにフォーカスして、自分のキャリアを作って(いきました)。
(その経験から、今回も)今、本当にやるべきことや学ぶべきことが何かを見つけたいと思いました。前までは普通にプログラムも書いていたし、プロジェクトマネジメントみたいなこともしていましたが、今はエンジニアリングマネージャーというところにフォーカスしています。
そのフォーカスの中でどういうことをやってきたかと言うと、前職には11年ぐらい勤めていましたが、そこを思い切って飛び出しました。子育てしながらもエンジニアリングマネージャーとして次の成長機会を得るために、自分が取り組むべき課題がある環境を選んで、その環境があるところに手っ取り早く飛び込んでみました。
自分が何を体験したかった・経験したかったかで言うと、マネジメントする組織の規模感がもう少し大きいものを体験してみたいと思っていました。
5人の組織よりも10人の組織に起こる課題があるだろうし、10人よりも50人とか、50人よりも100人という組織で起きる、エンジニアリングマネージャーとしての課題解決の経験を積んでみたかったという思いがあって、今のエス・エム・エスという会社に飛び込んでみました。
転職した後に変わったことで言うと、環境が変わったことで、これまで出会うことのなかった課題に向き合うことができているような状況です。これまであった期待値みたいなものも、基本的には全部1回リセットされています。なので、アンラーニングというか、もう1回学び直さないといけなかったり、必要なことが変わってきている感じです。
転職によって得られた変化で、今やらなきゃいけないことが毎日の業務の中で目の前に出てきているので、その学習領域にフォーカスさせられる契機になったとは思っています。
最後の一言です。転職は、キャリアに本当に必要な学ぶべきことをあらためて見えるようにしてくれたと思っています。なので、子育て中の効率的な学び方に迷った時には、今やっていることが本当に成長のために必要なことなのかどうかを見直した上で、1つの選択肢として転職という道を考えてみてもよいのかもということが、今日伝えたかったことになります。
僕からは以上になります。ありがとうございました。
関連タグ:
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには