2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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小城久美子氏(以下、小城):本日は仕事帰りのお忙しい時間に、「急成長スタートアップのプロダクトマネジメントの裏側」というイベントに参加いただき、ありがとうございます。
今日私はオペレーターを担当しようと思っている、小城久美子と申します。書籍に『プロダクトマネジメントのすべて』というものがあり、そちらを共著で書いている者です。Voicyさんはユーザーとしては聞いたことがあったのですが、しゃべるのは初めてなので大変緊張しています。
今日はVoicyさんとB/43、共通点はtoCプロダクトというところですね。この2つのプロダクトマネージャーをお招きしているので、それぞれのプロダクトにおける、プロダクトの作り方のおもしろさだとか、組織編成みたいなところについてお話を聞いていこうと思っています。
3つテーマがあります。はじめの3つについては、私のほうでメチャクチャ質問しまくってみようかなと思っています。みなさんのほうで聞きたいことがあれば、先ほど私がTwitterの「#VoicyB43」でつぶやいたものもあるので、ハッシュタグで合っているか確認いただいて、みなさんでワイワイ進めていければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
ではさっそく始めていこうと思います。今日は2人に来ていただいています。なんとお二人の会社は同じ7月13日に大型の資金調達をしたという、7月13日つながりで一緒にイベントを開催するに至ったと聞いています。
お二人の紹介からお願いできればと思います。まずVoicyの大枝さん、お願いします。
大枝史典氏(以下、大枝):みなさんこんばんは。Voicyの大枝と申します。Voicyには2020年に入社して、今2年半ぐらいです。プロダクトマネージャーをやっています。今みなさんに使ってもらっているVoicyの開発を行っているので、もし今日初めて(Voicyで)聞いた(という)方がいたら、ぜひ今後もいろいろと使ってみてください。
現状は全体のPOというかたちかなと思っていて。開発のロードマップを引いたり、全体の開発の優先度を整理したり、デザイナーとプロダクトマネージャーチームのマネジメントなどをやっています。
キャリアとしては、もともとはテレビ局の月額サイトのWebディレクターをやっていて、テレビの生放送の番組連動の投票企画みたいなものを死に物狂いでやっていました。前職は、旅行系のBtoCの予約サービスのプロダクトマネジメントをやったり、BtoBの新規事業開発をやっていました。本日はどうぞよろしくお願いします。
小城:よろしくお願いします。私はよくいろいろなプロダクトマネージャーさんのお悩みを聞いたりするんですが、(大枝さんは)プロダクトマネジメント歴もメチャクチャ長そうですし、幅広いtoCのプロダクトに関わっているとのことなので、この後の話を楽しみにしています。よろしくお願いいたします。
では続いて、B/43を作られているスマートバンク社の森口さん、お願いします。
森口貴之(以下、森口):森口です。今日はよろしくお願いいたします。スマートバンクには2021年の8月に入社して、およそ1年経ちました。1人目のプロダクトマネージャーとして入社して、半年ぐらいはデザインからプロジェクトマネジメントみたいな感じで、本当にいろいろな機能に携わってきました。最近ようやくもう1人のプロダクトマネージャーに入ってもらって、分担してプロジェクトを分けて進めるかたちになっています。
これまでのキャリアで言うと、1社目は、はてなという会社で、ブログサービスやメディア系のサービスなど、いろいろなサービスに関わってきました。前職はロコガイドという会社で、チラシアプリの「トクバイ」というサービスに関わっていました。そういう感じで、IT企業とかスタートアップのプロダクトマネージャーとして、10年ぐらいやってきたキャリアになります。今日はよろしくお願いします。
小城:よろしくお願いします。1人目プロダクトマネージャーといえば「全部やる」のがセオリーだと思うので、1人の大変さも、そこから組織になっていくところのお話も今日は聞ければと思っています。どうぞよろしくお願いします。
小城:今お二人について紹介をしてもらったので、作っているプロダクトについても深掘りしたいと思っています。じゃあ同じようにVoicyさんから、ぜひお願いします。
大枝:Voicyは「音声×テクノロジーでワクワクする社会をつくる」というミッションを掲げています。プロダクトとしては、スマホ1台で配信も聞くことも楽しめるような音声プラットフォームというかたちで提供しています。簡単にイメージしてもらうならYouTubeの音声版みたいなかたちで、いろいろな方が配信できるし、それを音声で聴くことができるプロダクトです。
特徴としては、配信者ってYouTubeでは画面が出たりしますが、Voicyは身なりとか見た目を気にする必要がないので、本当にいつでもどこでも手軽に発信できるというところで、すごく楽しく使ってもらっています。
一方でリスナーさんに関しては、みなさんも聴いてもらっていると思いますが、仕事をしながらでも家事をしながらでも、生活の時間を奪わないようなかたちでプロダクトが提供されています。
Voicyの特徴で言うと、配信者を審査制にしていることです。通過率が5パーセントなので、本当に厳選されたパーソナリティだけが配信できるプラットフォームで、質の高いコンテンツを自信を持って提供しています。あと、日経新聞さんとかMarkeZineさんとか、テレビ番組の『カンブリア宮殿』とか、そういったメディアや企業のチャンネルも多数あることが特徴です。
プロダクトに関しては、配信者用のアプリと、聴くアプリを分けて提供しています。体験のユーザー像がやはりぜんぜん違うので、プロダクトも分けてWebでも提供しています。
あとはtoC以外に「声の社内報」というプロダクトもあって。これはVoicyのプロダクトで利用してもらっていますが、toBで社内報を音声化したサービスも展開しているところが特徴です。
今日はtoCということなので、そこの部分についてぜひともお話しできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。
小城:なるほど、いいですね。(今)みなさんVoicyを使っているので、「これです」というのが伝わりやすくていいですね(笑)。
大枝:ありがとうございます。
小城:ちなみに今、(大枝さんは)全体を見ているというお話だったと思いますが、配信者向けのものだとか、聴く方のものだとか、たくさんプロダクトがあるとのことでした。それを全部統括して今は見ているんですか?
大枝:そうですね。組織のお話とかも今日はすると思いますが、パーソナリティ向けに開発するチームだったり、それぞれチームに分かれているので、優先度の整理だったりとか。大きい新機能を開発するところは経営層と話しながら、どういうかたちで開発していくかをいろいろと議論している感じです。
小城:なるほど。この後のテーマで、どうステークホルダーとやり取りしているのかや、優先順位のお話も深く聞いていければと思っています。よろしくお願いいたします。
大枝:よろしくお願いします。
小城:では続いてB/43さん。会社とプロダクトの紹介をお願いできますか?
森口:スマートバンクという会社は、1つ前の会社でも同じ創業者のメンバーでずっと続いていて。フリマアプリ「フリル」の(開発をしていた)株式会社Fablicでユーザーインタビューとかをすごくたくさんして、どういうものが求められているかを見極めながら、プロダクトを作ってきました。
今のB/43というプロダクトも同じように、毎週のようにユーザーインタビューをしているんですが、すごくユーザーのことを見ながらプロダクトを作ることを大事にしている会社です。
B/43はプリペイド式のVISAカードを発行して、それをアプリと連動させ、「どういうお店でいくら使った」みたいな家計簿的な情報が、わざわざ家計簿でメモを取らずにログが残っていくかたちで、無理なくカードを使いながら、いくら使ったかを把握できるサービスです。
1人で家計簿をつけていくだけではなくて、同棲するカップルとか夫婦とか、いろいろなペア、2人で一緒にB/43を使う(ことのできる)ペアカードも発行しています。2人で一緒に住んでいると、お金の立替精算とか、「どっちが支払ったのでいくら返してもらう」みたいなことが発生すると思います。
それもペアカードを使うことで、お買い物で使うと2人のカードの残高から引かれていくので、立替精算が要らなくなって、お金で揉めることが減ったりするみたいな。うれしく使ってもらっているということは、ユーザーさんからのフィードバックとしてけっこう聞こえてきていて。そういうプロダクトを作っています。今日はよろしくお願いいたします。
小城:よろしくお願いいたします。Voicyさんみたいに「これです」と(言いながら)今使ってもらえるとすごく伝わるんですが、口で説明するのもなかなか難しいと……。
森口:そうですね(笑)。Voicyさんは今使ってもらっている状態なので、すごく説明というか、理解してもらえて羨ましいです。
小城:ぜひこの機会に、みなさんの手元のスマートフォンにB/43も入れてもらいつつ、続きを聞いてもらえればと思っています。
(次回につづく)
音声×テクノロジーのVoicy、お金×テクノロジーのB/43 大型の資金調達をした2つのtoCプロダクト
「新たな市場を作る難しさ」「金融プロダクトならでは難しさ」 プロダクトマネジャーが語る、良い体験を作るための“制約”
ユーザーが欲するものを見つけるために“N1を考える” UXリサーチャーやパーソナリティサクセスと協力した、インプット頻度の高め方
上位レイヤーがボトルネックにならない、自律した組織編成 「ミッションを止めないための“遊軍チーム”がある」 「職種を揃えてクイックに意思決定できるようにする」
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