
2025.02.18
「売上をスケールする」AIの使い道とは アルペンが挑む、kintone×生成AIの接客データ活用法
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松下雅和氏(以下、松下):ここからは、紹介した4つのチームのうち、3つのチームのメンバーと対談形式で話をしながら、各チームの紹介や深い話をいろいろ聞いていこうと思います。みなさんよろしくお願いします。
一同:よろしくお願いします。
松下:まずはそれぞれの自己紹介から始めたいと思います。まずは南さんから自己紹介をお願いします。
南悠輝氏(以下、南):南です。フロントエンドエンジニアで、今はFESTにいます。カオナビにジョインしたのが2018年4月で4年ちょっといて、今日のメンバーの中でも一番社歴は長い感じになります。長いというか、断トツで長いです。
入社した当初はCI/CDの導入や開発環境をDocker化したり、フロントエンドエンジニアという感じではなかったんですが、Reactを導入していくところで、2019年頃からだんだんフロントエンドがメインになっていった感じです。ReactやTypeScriptを導入しつつ、直近1年ぐらいにFESTを立ち上げるところに至っています。
好きなものはアニメで、2022年の夏アニメは、数えたら22作品を視聴しているみたいでした。最近の一番高い買い物は推し声優がコラボしたPCで、そのPCを買うと推し声優が自分の指定したセリフを読んだものを収録してくれるという特典があったので買いました。今日はよろしくお願いします。
松下:ありがとうございます。南さんはご覧のとおり社歴がとても長くて、それでも若いのにフロントエンドのこともすごく詳しくて、「カオナビ」をリードしてもらっています。入社した最初は、南さんがいたからフロントエンドもReactという動きもできていたし、本当にすごく優秀な子だなと思いつつ、すごくオタクなところもありつつ(笑)。
私もけっこうそういうのが好きなので、2人の時にいろいろ話をするのですが、あまり社内ではそういう面は出さなかったので(笑)。たぶん思っている以上に(私が)オタクな部分は、南さんは知っているんじゃないかなと思います(笑)。
南:早く言ってくださいよ。
(一同笑)
松下:というわけでよろしくお願いいたします。
南:お願いします。
松下:続いて千葉さんお願いします。
千葉峻秀氏(以下、千葉):どうもこんばんは。BERT バックエンドエンジニアの千葉峻秀と申します。よろしくお願いします。私は大学の頃からJavaを学び、その際に大学の開発アルバイトでシステム開発を始めました。その時に、システム開発のおもしろさに憑りつかれました。
そこからはSIerやWebインテグレーター、物件ポータルサイト、あとはペットテックやスタートアップを経験して、2022年3月、本当についこの間ですがカオナビにジョインしました。
好きな技術は設計ですが、私としては「進化していくシステム」を合言葉に、ビジネスとシステムの最適化を目指して活動していくことが大好きです。
最近はオンラインミーティングを楽しくしたいなと思っていて、オーディオインターフェースのような配信用機材をけっこう買い揃えていて、続々と沼にハマっています。ボイスチェンジャーも買ってちょっと遊んだり、ミーティング中に何かやったらみんなの反応が良かったりして楽しんでいます。よろしくお願いします。
松下:ありがとうございます。千葉さんは採用の時に(私が)面接して、メチャクチャ優秀な人が来たなと期待しながら3月を迎えました。すでにCTO室を新設する話も進んでいたので、千葉さんにはそこで動いてもらえるだけの技術もあるし、コミュニケーション能力もあるし、横断的に恐れずにいろいろ動いてもらえるなと迎え入れました。
思った以上に芸人なところも出していただいて(笑)。ポジティブに言えば、社内で意識を高く動いてくれる方でもあったし、私自身がマイクを買ったのは富所さんという方と、千葉さんの影響もあったと思います。どんどんカオナビに良い影響を与えてくれているメンバーの1人だと思っています。
千葉:そうですね。社内でマイクを買った人はけっこう増えましたよね。
松下:そうですね。
(一同笑)
松下:ありがとうございます。続いて武田さんお願いします。
武田智氏(以下、武田):武田です。+SREインフラエンジニアです。幼少の頃に「MSX」でBASICを始めたのがきっかけで、IT方面に興味を持ちました。ここを読んだだけでけっこうおじさんだというのがバレてしまいますが。
その後、社会人になってSIerで18年ぐらいさまざまなプロジェクトに入り、そこでいろいろな経験をしてきました。そこで一念発起というわけではないんですが、動画SaaSの会社に入ってSREを経験しました。そのあと2021年8月にカオナビにジョインしたという経歴です。
現在はCTO室でインフラ基盤の改善に従事しています。やることはたくさんあるので、これから楽しくなりそうだと思っています。以上です。
松下:ありがとうございます。武田さんも採用の時に面接して、マルチクラウドなど、カオナビでまだ経験していない領域もすごく経験豊富な方でした。「おじさん」と言いつつ、私と年齢が1個しか変わらないんですけど(笑)。武田さんも来ていただいたら、インフラ面もすごく強化されるなと(思いました)。CTO室としてもそういった強みを持っているメンバーに入ってもらっているのはすごくありがたいし、相談相手としてもすごくありがたいと思っています。
武田さんはカメラが好きなので、私と一緒にけっこうカメラの話をしている感じですね(笑)。ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。
武田:よろしくお願いします。
松下:それではさっそく本日の内容に入っていきたいと思います。対談なのでそれぞれにいろいろ意見をいただきたいです。まずはチームごとの取り組みについて、各チーム簡単に説明をお願いします。では南さんから順番で。
南:そうですね。先ほどのFESTチームの紹介でも少しありましたが、メインはフロントエンドの改善になりますが、活動している内容は大きく2つあります。
1つは『チームトポロジー』で述べられている、イネイブリングチーム的な動きです。それぞれのプロダクト本部側の開発チームが、技術的な課題以外の純粋なプロダクト部分の課題にフォーカスできるように、フロントエンドの専門的な知識が必要なところの技術的な支援をします。あとは開発者体験的なところを向上させるために、ライブラリのバージョンアップや、開発環境の改善を主導しています。。
もう1つ特に注力しているのが、フロントエンドのリアーキテクトで、具体的にはフロントエンドとバックエンドを疎結合にしていくところです。FESTはそういったところを中心に活動している感じです。
松下:ありがとうございます。FEST自体は発足してから長いですが、(チームを)スタートしたのはいつぐらいだったのでしょうか?
南:FESTはCTO室ができる前からありましたが、たぶん2021年10月ぐらいからですかね。
松下:そうですね。フロントエンドがそれぞれのチームが独立して改善することはなかなか難しくて。南さんに音頭を取ってやってもらっているところです。ありがとうございます。
松下:続いて千葉さん。
千葉:BERTは先ほど話がちょっと出ていたかなと思います。「カオナビ」のシステムは、(システムの改修方針を)マイクロサービスからモジュラモノリスに替えていっている最中です。今までがんばってくれたアーキテクチャがシステムの規模やユーザー数の点で、ちょっと耐え切れなくなってきちゃったので、モジュラモノリスに変更していくところです。
システムはそのあたりをちゃんと分析して、まずはどうやっていくかを細かく見ていくことをやっています。また、ADR(Architecture Decision Records)の取り組みとして、今までアーキテクチャの決定は口伝だったり、「知っている人は知っているけど知らない人は知らない」みたいな、物質として残らないところもあるので、そういったものを残すような導入を先駆けて始めてみたりしています。
あとは、実際にシステムの変更をしていった時に「良くなっているよね」という感覚的なものではなく、「こういうふうに変わっているよ」という数値をちゃんと取って出していく活動もしています。
もう1つ、外側のシステム(に関して)もいろいろと活動をしています。今は検索基盤の改修があります。これも今の検索基盤の仕組みだと厳しいところがあるので、インフラから設計を今までの使い方とは本当にガラリと変えるところで、インフラからどうAWSのサービスを使っていって、そこから新しい仕組みを作っていく(かという)活動をしています。
今のBERTは2チームで、「カオナビ」のシステムの中身と外側の周辺システムをより良くしていくことをやっています。
松下:ありがとうございます。ADRは本当におもしろい取り組みだなと思っていますし、私自身も必要なんだろうなと思いつつ、どういうやり方がいいのかぜんぜんわからず、手が出せていませんでした。そこをBERTのメンバーを中心にスタートしてもらっているのは、すごく良い取り組みだなと思っています。
南:僕もADRを書かせてもらって、(それに)メチャクチャ賛同しています。
松下:いいですよね。社内で広まるといいですよね。
千葉:そうですよね。設計している時やその時考えていたものも、やはり残っていないとわからないです。当時設計していた人たちが「そういうことを考えていたんだよ」ということが、今再設計する時にけっこう重要になってくるので、その時に考えたことはちゃんと残しておいたほうがいいとはすごく感じますね。
松下:ありがとうございます。
松下:では武田さんお願いします。
武田:そうですね。+SREは先ほど説明がありました。全社的というところもありつつ、他にSRE部があるんですけれど、それから切り離したという点で重要なところは、インフラは作ったあとに変更するのは非常に大変だということです。
サービスが稼働している中では、やはりサービスを維持するほうに力点が置かれています。そこがそうなってしまうと何が起きるかというと、古いものをずっと維持し続けて、メンテナンスや運用に非常に手間がかかる状態が維持されます。
そういったものに手を付けるとなると、サービス側にいるチームとしては優先順位が非常に低くなるので、+SREはそういったものの本来大事なところ、「インフラとして何を大事にしなくちゃいけないか」に力点を置いて優先的にやっていくことが一番大事だと思っていて、それをやるチームです。
インフラチームの取り組みとしては、非常に地味なことが多いです(笑)。現状ではAWSのアカウントが増えてきて、統制や運用部分でかなり問題が起きています。いろいろな緩和申請をしなくちゃいけない。ネットワークの時にもいろいろとトラブルが起きることがあります。
そういったものを使いやすくする取り組みとして、マルチアカウントの部分で整理をしていたり、あとはツールまわりの部分も整備していきます。
運用よりは、開発者が使いやすいインフラがやはり大事だと思っています。そこにちゃんと手を入れていかないと、開発効率もスピードも非常に遅くなっていくというか、トラブルも多くなってくるので、そういったところに手を付けられるとよくて、それを+SREチームでやっていくことはあると思います。
あとはコーポレートサイトです。サービスとは関係ないところは優先順位が下がる点で、開発者から見ると実際重要じゃないように見えますが、「カオナビ」の外から見た場合、お客さまから見た場合の顔の部分でもあるので、ちゃんとメンテナンスしていくのも大事です。その意味で全体を見ていくという点で、+SREとしては地道な活動をしていくことが大きな取り組みかなと思っています。
松下:ありがとうございます。そうですね。「カオナビ」自体のシステム規模もだいぶ大きくなってきたし、お客さまもあるので、そういった安定的なことや将来を見据えた動きという点で、インフラから見直ししたり改善していくことを横断的にやったり、全社的にやっていく取り組みは本当に+SREもやってもらえると(ありがたいです)。
武田:そうですね。システムは長くなるとやはり陳腐化していくので、ここをどうしていくかが、これから一番の力の見せどころかなとは思っています。
松下:そうですね。ぜひがんばってもらえるといいですね。
(次回に続く)
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