2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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やまげん氏(以下、やまげん):CTO百景はじまりました。モデレーターは、Voicyエンジニアリングマネージャーとして、技術組織全体を統括しているヤマモトです。ヤマモトのモトが元気の元なので、やまげんと呼ばれています。
番組の最後では、お便りによる質問も受け付ける予定になっています。質問だけでなくてコメントをいただけると非常にうれしいので、ぜひコメントでお便りをいただければと思います。
ということでさっそくやっていきましょう。CTO百景、今回のゲストは株式会社SpartyでCTOとして活躍されてる山下さんにお越しいただきました。よろしくお願いしまーす。
山下貴大氏(以下、山下):よろしくお願いしまーす。
やまげん:よろしくお願いしまーす。それではさっそくですが、Spartyさんの事業内容も説明しつつ、自己紹介をお願いしてもいいですか?
山下:はい。弊社はSpartyといって「色気のある時代を創ろう」というミッションのもと、一人ひとりに合うものを届けるために、パーソナライズ×DtoCという軸で事業を展開しています。
実際にやっているブランドとしては、ヘアケアブランドの「MEDULLA」や、スキンケアブランドの「HOTARU PERSONALIZED」、ボディメイクサービスの「Waitless」。あとは、2022年7月にフィッツさんとの協業で、香水のサービスの「love passport mila」というブランドを出したところです。
やまげん:ありがとうございます。ついでに、山下さんの軽い自己紹介もお願いしていいですか?
山下:はい。キャリアについても言いますか?
やまげん:そうですね、軽く。
山下:Spartyという会社で、立ち上げの時からずーっとCTOとして4年ちょっとやっています。開発だけではなくて、デザイン組織を見たり、最近はコンタクトデスク・コールセンター周りの管掌役員としていろいろ仕事しています。
やまげん:なるほど。ありがとうございます。ではそんな山下さんにインタビューをどんどんしながら、いろいろ聞かせてもらえればと思っています。
山下:はい。
やまげん:経歴のお話もできたらと思います。山下さんはもともとビジネスの出身なのですか?
山下:そうですね。新卒で入ったのが営業で、そこから半年間は営業をやっていて、エンジニアになるつもりはサラサラない状態で社会人をスタートしました。
やまげん:なるほど。そこからエンジニアになるのは一大決心になるのかなとも思うのですが、何かきっかけがあったりとかしたんですか?
山下:そうですね。営業をやった後にプランナーになりたいということで、ガラケーの公式サイトで、最近サービスをクローズした「iモード」とか、「EZweb」とか、「ソフトバンク」(などのプラットフォーム)で女性向けの占いサイトや恋愛診断サービスのプランナーをやっていました。(それを)半年やっていて、自分でモノを作れないもどかしさみたいなのを感じて、社会人2年目になる時に「エンジニアに転向させてくれ」と会社にお願いしました。
(でも)コードのコの字もほとんど書いたことがなくて。プランナーの時にHTMLをちょっと学びながら、Dreamweaverでチョコチョコッと書いて(いたくらいで)。
やまげん:あー、Dreamweaver。
山下:そうなんですよ。もう今は聞かないあのエディタで。あれを1年目に触っていたんですけれど、for文とかif文も書いたことがない状態でエンジニアになりました。
やまげん:へえ。当時はスクールもそこまでない時ですかね?
山下:そうですね。オンラインのドットインストールが唯一なのかな。僕の中では唯一になっているんですけれど、(それが)あったくらいです。あとは未経験のエンジニアを採用しているところがあって、その社内研修みたいなのがあったので、そちらで1ヶ月か1ヶ月半研修を受けてやった感じですね。でもわからなかったので、カンニングしてやっていましたけれど。
やまげん:あははは(笑)。どういったことをカンニングしていたんですか?
山下:「こういうふうになるfor文を書きなさい」とか。もうわからなくて。「わかんねぇな」と思っていろいろ調べて。GitHubじゃなくてBacklogを漁ってみたら他の人の回答があったので、「ああ、なるほど。こうやって書けばいいんだ」と思って。
やまげん:ははは(笑)。
山下:カンニングをしまくって試験に合格しました。
やまげん:そこはちゃんと合格したんですね。
山下:はい。
やまげん:いやぁ。僕も大学の時プログラミング入門でカンニングして、教授に怒られました(笑)。
山下:あははは(笑)どうやってカンニングしたんですか?
やまげん:普通に友だちのコードをそのままピッて貼っただけです(笑)。
山下:あはは(笑)。先生から見たら、まったく同じコードだなってなるやつですよね。
やまげん:僕なりに変数を変えたりはしたんですけど、バレましたね(笑)。
山下:ははは(笑)。(とはいえ)最初の踏み出しみたいなところは、わからないものはわからないですからね。
やまげん:いやぁそうですよね、わかんないですよね。今だと、やはりスクールで1から教えてもらうのが多いんですかね。
山下:たぶんそうだと思います。きっとメンターさんが優しく教えてくれるんだと思います。
やまげん:はっはっは(笑)。「こうだよ」みたいな。
山下:いやぁ、うらやましいですね。
やまげん:ちなみに最初の言語はなんだったんですか?
山下:最初はPHPでした。
やまげん:PHPなんですね。なるほど。じゃあ「PHPでfor文を書いて」というものが試験にある感じだったんですね。
山下:そうです。でも、掲示板を作るという最後の研修でしっかりカンニングをして。
やまげん:あははは(笑)。しっかりカンニングして作りきれた感じですかね?
山下:そうです。あの黒い画面も、もう恐怖でしかないですからね。
やまげん:あははは(笑)。そこからけっこう長い間、エンジニアとしてその会社で働いていた感じですか?
山下:そうですね。エンジニアになって半年くらいたった時に、部署の全員が突然デカい会議室に呼ばれて、「みなさんをリストラします」と言われました。
やまげん:おーぅ。
山下:もうどうしたらいいかわからないので、とりあえず「どうしよう」と思いながら。ドラマとかでは、リストラされたサラリーマンがよく公園のブランコに座っているんですが、あれを実際に、深夜の真っ暗なところでやってみたんですよ。
やまげん:はい(笑)。
山下:本当に絶望感に浸れる時間で、「ああ、なるほど。あのサラリーマンってこういう気持ちだったんだ」と思いながら、リストラされた人の気持ちを味わいました。
やまげん:はははは(笑)。ちょっと笑っていいのかアレですけれど。
山下:もう今となっては笑い話ですけれど、当時は絶望して、親にも電話して「苦しくなったら地元に戻ってきていいよ」みたいなことも言われました。「戻るところがあるっていいなぁ」と思いながら、「でももうちょっと東京でがんばろう」と思いました。
やまげん:そんな気持ちは経験したこともないので、僕はちょっと想像がつかないですが、本当に絶望的な気持ちですよね。
山下:本当に真っ暗で、絶望します。
やまげん:ではそこから転職、求職というか、そういう活動をされた感じですか?
山下:そうですね。ちょうどそのリストラの宣告をされるちょうど1週間くらい前に恵比寿に引っ越していて。転職活動をしたら、コロプラに内定をいただいて。(その)コロプラ(の場所)が恵比寿のガーデンプレイスで。「ドアツードア5分のところに転職できてラッキー」みたいな感じでした。
やまげん:あっははは(笑)。
山下:2008年ぐらいからiPhone3Gをずっと持っていて、スマホを触ったりアプリで遊んでいたりしていました。2012年とか「ヤバい、これからスマホ来るぞ」と思って、(転職は)そのあたりの軸でいろいろ見ていました。「あ、コロプラって会社、今後イケてくる? なんかイケるんじゃね?」と思って、第二新卒的な感じでコロプラに入った感じですね。
やまげん:なるほど。恵比寿という場所もあり、いいタイミングというか、運命の出会いというような感じだったんですかね?
山下:そうです。
やまげん:コメントで「リストラブランコを本当にやってみるという考え方が、逆にタダで転ばない感」といただいています(笑)。
山下:いやぁそうですね。なんかネタを作れるもんなら作っておこうと思って。しれっとタイマー的にバグを仕込んで去ろうかなと思ったけれど、さすがにそれはモラルがちょっとあれだなと思ってやめました。
やまげん:良心がちょっと(笑)。
山下:そうそう。
(次回に続く)
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