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"ボードゲーム"から学ぶ仕事で使えるファシリテーション(全1記事)

ファシリテーションは「話術だけが大事」ではない ボードゲームから学ぶ“非日常体験”の仕掛けづくり

「開発PM勉強会」では、今後のキャリアを考えるプロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャー、エンジニアと共に、プロダクト開発事例の共有やシステム開発上流工程の相互学習の場を提供しています。第13回目は、プロダクト開発、プロジェクト管理とは切り離せないスクラムイベントや会議の進行「ファシリテーション」技術について話しました。ここで登壇したのは、株式会社テクトレの井上慎也氏。ボードゲームから学ぶ、ファシリテーション術について話しました。

井上慎也氏の自己紹介と経歴

井上慎也氏:自分からは「ボードゲームから学ぶ、仕事で使えるファシリテーション術」という話ができればと思っています。よろしくお願いします。

今日の経緯は、Twitterで「ファシリテーション系のスキルはボードゲームでも、身についたり役立つことがあるよね」みたいな話をしていたら、まいどるさん(浪川舞氏)に「ぜひぜひ」という感じでお声かけいただきました。

(スライドを示して)どちらかというと僕はPMというよりは、ITエンジニアの仕事をしていて、自社でTechCommitというコミュニティの運営をしているほか、Webアプリの開発で、今はマネーフォワードという会社のお手伝いをしています。ほかには、小規模な案件の開発相談などを受けています。

趣味はもちろんボードゲームや漫画やアニメです。あとはTwitterで大喜利することも趣味です。出没具合は日によって違いますが、よかったらフォローしてみてください。

(スライドを示して)経歴です。IT業界という大きなくくりでは10年ぐらいになるのですが、金融のエンジニアをしたり、個人事業主をしたり、独立の後に会社を作ったりしています。

それを個人でやっている間に、IT以外のところでも輪読会を自分で開いています。渋谷の会議スペースを借りて、有料の勉強会をやったりなど、けっこういろいろやっています。

(スライドのTech Commitを指して)この中でも毎週のように勉強会をやっていたり、あとはスクラムイベントのファシリテーションみたいなのもやっていて、小規模なものも含めたら200〜300回ぐらいやっているんじゃないかなぁというところです。なので、けっこういろいろやっているんじゃないかなと思います。

“良いイベント”とは何か?

(スライドを示して)これらの知見などをちょっと話せればなと思います。今日は変わり種のような感じですが、“良いイベント”を作るコツを確認した後に、ボードゲームからどういう要素が学べるのかというところを見て、まとめていければと思っています。

企画系の話もちょっとしたかったのですが、今日は時間もあまりないので、「やり方」に注目して話せればと思っています。TIPSとして使えそうなところだけ持っていってもらえればと思っています。

(スライドを示して)まず“良いイベント”ってなんなの? という確認ができればと思います。個人的に、良いイベントとして定義していることがあって、1つは参加して良かったなと思ってもらえることです。もう1つが、業務などにおけるそのミーティングの目標が達成できることで、この2つがあると思っています。

仕事として絶対にアウトプットを出さなければいけないよねというのは、もちろん重要です。ですが感情を無視して突っ走ってしまうと、だんだんモチベーションも下がってくるし、その会議自体が盛り上がらないことにもなると思うので、僕はITエンジニアですが、右脳的なところはすごく大事にしなければいけないとすごく思っています。

企画する時に、そのイベントに参加した人がみんな笑顔になれるとか、これは出て良かったな、聞いて良かったなと思ってもらえるところがイメージできないものは、良いイベントにはなりにくいと思います。今日は企画の話はあまりしませんが、そこは重要だと思っています。

では実際にやる時に、イベントをより良くするために重要なコツとはなんなの? というところが、気になるところだとは思います。

個人的に、この「非日常体験」という言葉はすごく重要だと思っています。先ほどお祭り騒ぎが(久津佑介氏のセッション)という話もありましたが、まさにこんな感じかなと思っています。

特に感情の動きが設計できていればいいのですが、それは、こういうふうに盛り上がって、これを言ったらみんなが喜んでくれるんじゃないかなということをあらかじめ持ち込むことだったりします。

ほかにも、おもしろいツールでの演出もすごく重要だと思っています。これらをもとに非日常体験を作り上げていくという考え方が、それぞれのイベントのより良いアップデートの要素になるのではないかなと思っています。

ボードゲームを構成するソフトとハード

それに対して、ボードゲームが少し参考になるのではないかと思っているので、今日はその話ができればと思います。

では、ボードゲームからの学びです。みなさんがボードゲームをしたことがあるかはわかりませんが、前提を話します。

(スライドを示して)ボードゲームには、ソフトと呼ばれるものとハードと呼ばれるものの2つがあります。カードだけでやるものであったり、何も要らないようなものもありますが、基本的にはこのソフト(ルール)と、コンポーネントと呼ばれるアイテムみたいなもので成り立っています。

終了条件や勝敗の条件、進行方法、あるいはこういう戦略を取るとこんなところで駆け引きが生まれておもしろいよね、みたいな期待する振る舞いなどがソフトです。

それからコンポーネントですが、ボードや、木でできたキャラクターの人形みたいなものや、カードやチップのようなものがついていて、見た目にけっこうおもしろいです。これらの2つの要素がすごく重要で、ボードゲームらしさが出るところかなと思っています。

自然な進行のためにルールに工夫がされている

(スライドを示して)1つ目に、ルールを見ると、どのボードゲームも自然に進行するための工夫がされていて、ルールの決め方もそうですし、説明書がなくても細かいところまでいろいろ決められています。

例えば、ターン制のルールが回っていくようなものでも、親が誰ですかというのが、けっこう初めから明言されてるものが多いです。

インディーズ系のゲームでこの前見たのが手羽先をテーマにしたもので、「最近手羽先を食べた人からスタートです」みたいなものとか、アイスブレイクにもなるし、迷わないのでスムーズに進行にもつながっていきます。

特にグループワークをやる時、こっちで決めたルールに従ってそれぞれ同時進行してもらうような場合には、こういうのは参考にできるのではないかなと思います。

あとはマットや得点表があるので、わからない時はそれを見たら、すぐに「あ、そっか。これは何ポイントだから、次にこういう行動ができるんだ」というようにルールの確認ができます。このようなものを常に置いておくのも、わかりやすい進行のために使える部分だったりします。

それから、これはちょっとレベルが高いのですが、工夫できる要素があるとか、期待される振る舞いがわかるというのがあります。これをルールに組み込んでいくのは難しいのですが、単純なところで言うと、「みんなにこういうこと期待しているよ」というのを初めに伝えてあげるのはすごく重要だと思っています。

先ほど(のセッションでもありましたが)、ガヤガヤやってくださいとか、こうしてくださいということをこちらからお願いしていくのも、けっこう重要なのかなと思っています。

ルール設定の例

(スライドを示して)次に、具体的にそのルールの設定の仕方はどういうものなの? という例を書ければと思います。例えばグループワークでも、「初めの5分間はみなさんで自己紹介してください」とだけを伝えてグループに分けたりすると、「え? どうする?」「誰からやる?」みたいな、一瞬不穏な空気が流れたりすることがけっこうあるんですよね。

なので、そのあたりもきちんとルールとして定めておいて、これを見ながらやってくださいと説明書を置いておいてあげると、各々スムーズに進めてもらえたりします。これはリアルのほうがやりやすかったりしますが。

ちなみにリアルだったら、僕はテーブル席の4人とか一緒の席の中で、みんなに小指を出してもらって、一番小指が長い人からやってくださいなどと言うのですが、そういうことをやるとけっこう目が合って、自然と会話が発生するきっかけになったりします。

そういう、おもしろ要素を入れておくと、場も和んで、かつスムーズに進むという工夫もできます。

具体的にはこういうものがあります。これは後でスライドをシェアするので、もし使いたかったら使ってみてください。

「おもしろそう」を引き出す視覚的な工夫や仕掛け

2つ目がコンポーネントで、ハード面です。これは「お邪魔者」という、けっこう好きなボードゲームです。

やっぱり視覚的な工夫や仕掛けがあると、パッと見て「あ、なんかおもしろそう。やってみたい」となるかなと思います。

特にオンラインでは、ミーティングがやりにくいという話も聞きますが、逆にやりやすいところもあるかなと思います。

いろいろなツールや機能を勉強、キャッチアップしておいて、かつ、こういうコンポーネントを作り込んでおくと、おもしろさを演出できたり、みんなの前のめり具合をアップさせたり、参加率を上げたりできるんじゃないかなと思います。

(スライドを示して)例えば先日、半分遊び、半分チームビルディングみたいな感じで「Delegation Poker」と呼ばれるものをやりました。

業務だとかフェーズだとか、仕事を任せる時にどこまで期待していますよと、上司と部下がすり合わせるものがあると思います。文字だけだったり、ドキュメントでまとめていっても別にできなくはないと思いますが、こういう絵を見ながら考えたりするだけでも楽しいです。

「これを置いてくださいね」みたいに、こういうアイコンみたいなものを事前に用意しておくと、みんなが反応できたり、「こうかな」「ああかな」みたいにワチャワチャ触りながら見せたりするのは、見た目にもおもしろくなります。

けっこう時間がかかるのでものによると思いますが、きちんとしたイベントをやる時には、こういうボードゲームのコンポーネントみたいなものを、自分でホワイトボードアプリとかで作り込んでおくと、おもてなし感も出てみんなが盛り上がりやすいので、おもしろいかなと思います。

ファシリテーションは話術だけではない

ということで、今日は8分と短かったのですがまとめです。ファシリテーションというと、その場の盛り上げ方や話の振り方のような、話術みたいなものをイメージするかなと思います。

「これを見た人はこういうふうに行動してくれるだろうな」みたいな仕掛けをあらかじめきちんと用意しておくことも、ファシリテーションの重要な要素の1つだなと思っています。

まとめとしては、満足度の高いイベントは「非日常体験」を意識するといいと思っています。ボードゲームを参考にして、ハード面とソフト面へ工夫できる観点はないかなと考えると、けっこうおもしろいものが作れたりします。

あとは良いイベントになるように、この演出の設計のところで、流れや盛り上げポイントも含めてやってもらえると、より意見が活発に出たり、同じアウトプットだけれども、体験良かったよね、みたいなふうになりやすいのではないかと思っています。

ぜひこういう、ちょっとおもしろそうだなというものを、みなさんも作ってもらえればなと思っています。自分からは以上です。

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