2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
どうやってつよつよエンジニアになったの?|エンジニアチャンネル粟島正俊(全1記事)
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菅澤英司氏(以下、菅澤):お疲れさまです。つよつよエンジニア社長の菅澤です。
池澤あやか氏(以下、池澤):タレント兼エンジニアの池澤あやかです。
菅澤:最近、家を建てたと聞きました。
池澤:建ててはいないです。中古で買いました。
菅澤:中古で買った「いけあや」さんですけど。
池澤:そうですね。電気工事士の資格が欲しい。日曜大工もしています。
菅澤:ワークスペースを今作っているということですが、それ以外もいろいろセットアップしていくんですか?
池澤:ワークスペースができたので、来週からは家のスマート化をどんどんしていこうかなと。
菅澤:ガチですね(笑)。ガチで家作りを今やっているんですね。
池澤:ガチで今、サービス作りではなく家作りをやっています。でも、本業ではサービス作りをやっていますよ。
菅澤:最後には、ソフトウェアを作るのかもしれない。
池澤:なにかを自動化するソフトウェアを書くかもしれない(笑)。
菅澤:YouTubeでも取り上げていきたいなと思います。
菅澤:今回は先週に続いて、エンジニアのYouTube動画で100万再生を達成した人が来ていますので、引き続き話を聞いていきたいなと思います。
池澤:本日のゲストは、「エンジニアチャンネル」の粟島正俊さんです。
菅澤:よろしくお願いします。
粟島正俊氏(以下、粟島):よろしくお願いします。
菅澤:100万再生されるというのは、どんな気分ですか?
粟島:やはり自分たちもびっくりしました。プログラミング系の動画で、100万再生は無理だよねという認識を2人とも持っていたんですが、「いけたね」という(笑)。
(一同笑)
菅澤:しかも1ヶ月で達成。
粟島:そうですね。
池澤:すごい。
菅澤:まだ伸びている感じですか?
粟島:まだ伸びていますね。
池澤:エンジニア本でもあまり売れないのに。
菅澤:10万部もいかない。
池澤:YouTubeも一緒だと思っていて、それぐらいの再生数を稼ぐのは、本当にすごいことだと思います。
菅澤:動画を見ましたが、本当にわかりやすくておもしろいし、シェアもしたくなるので、やはり天才なんだろうなと思いました。
菅澤:今回は、どうしてそういうふうにできていったのかという話を聞いていきたいと思います。先週は、ワークスアプリケーションズという会社に就職した話を聞きましたが、入ってみてどうでした?
粟島:最初は営業になりたかったんですが、プログラミングの研修の結果が悪くて、希望が通らずに営業になれませんでした。
プログラミングの研修でトップを取ると、自分の希望の配属に行けるんです。結局、エンジニアになってしまったという感じです。
菅澤:営業希望の人がけっこういたんですか?
粟島:そうですね。当時はプログラミングというと、まだパソコンに向かってカタカタしている仕事というイメージがけっこうあって、営業やコンサルのほうがかっこいい仕事みたいな感じでした。
菅澤:イメージがね。
粟島:はい。なので、そっちのほうが人気でしたね。インターンで内定がもらえたので、ちょっと得意なのかなと思っていたのですが、研修で鼻を折られちゃったという感じです。
(一同笑)
人生の中でもトップレベルでしんどかった時期ではありました。
菅澤:同じくエンジニアYouTuberの勝又さんもワークスアプリケーションズ。なんか不思議な会社ですね。
池澤:すごい。エンジニア系YouTuber輩出企業。
(一同笑)
菅澤:どういう会社だったんですか?
粟島:今でも付き合っているエンジニアがいたり、尊敬できる上司がいたり、最初にその会社を選んでよかったなと、すごく思います。
菅澤:シンプルに優秀な人が集まりやすい会社だったということですか?
粟島:根性があるというか……けっこうエンジニアって泥臭い仕事だなと思っていて、根性があってやり切る人たちが多かった感じですね。
菅澤:プログラミングはやってみてどうですか?
粟島:けっこう大きな大企業向けのシステムなので、結局自分たちのやる仕事は不具合の修正とか、全体がすごく大きなものの、本当に小さな部分をやるという感じでした。なので、プログラミングがおもしろいという感じでやっていたというよりは、仕事だから一生懸命やっていたという感じでしたね。
池澤:けっこう大きなプロダクトになってくると、これ本当に関わったって言っていいのかみたいな、作った実感が湧きにくいというのはあるかもしれないですね。
菅澤:けっこう大きなものだったんですか?
粟島:とんでもなく大きいですね(笑)。
(一同笑)
粟島:もう触るのが怖いぐらい大きかったと思います。
菅澤:仕事ができるようになるまではどれぐらいかかるんですか?
粟島:ワークスアプリケーションズで働いたのは合計で2年でした。2年ぐらいやって、あまりおもしろくないなとちょっと思うようになってしまって。
自分で起業もしたいし、サービスも作ってみたいのに、これじゃぜんぜんできるようになっていないなって思ったんです。プログラミング言語自体はちょっと使えるようにはなっているけれど、サービスを作れるようになってはいなかったという感じでした。
菅澤:それで、次の会社に行ったんですか?
粟島:そうですね、転職しましたね。
菅澤:転職先は、いろんなプロダクトを立ち上げられる会社だったんですか?
粟島:社長1人しかいない会社にエンジニアとして入ったので、全部自分で作れる環境でした。
菅澤:起業するには、そのほうがいいかもしれないですね。
池澤:メチャメチャ大変そうですね(笑)。
粟島:大変でしたね。朝6時に起きて、出社して、夜の12時ぐらいまでプログラミングしていたのでけっこう大変だったんですが、すごく夢中でやっていましたね。
菅澤:それはどれぐらい続いたんですか?
粟島:1年です。
菅澤:それが1年。じゃあ、そこでけっこう上達したんですね。
粟島:そこでなんでも作れそうだなという感じになりました。
菅澤:いきなり(笑)。1年でいきなりつよつよですね。しかもけっこう常に追い詰められている。
粟島:「2週間後までにこれ」みたいなことがありました。
菅澤:でもそういう時期は必要なのかもしれないですね。
池澤:人の5倍は成長していそうですね。
(一同笑)
菅澤:いけあやもそういう時期があったでしょう?
池澤:私はけっこうゆるゆるで、そういう時期はちょっとでした。
菅澤:会社に泊まり込んでいた?
池澤:でもそれは、基本的にはデスマーチ中だけなので。それ以外はきちんと19時とか20時とかには帰っていましたよ。
菅澤:(粟島さんは)1年間やって、そのあと起業したんですか?
粟島:最初は、フリーランスエンジニアになりました。
菅澤:フリーでいろいろ案件を受けたんですね。
粟島:当時は、iOSアプリを作りたい会社が多かったので、受託開発をやっていました。
菅澤:じゃあ、その1年間でiOSアプリも覚えたんですか。
粟島:はい、そうですね。
菅澤:なるほど。作りまくったんですか?
粟島:「ペコッター」という……。
池澤:飲食店を予約するアプリですね。
粟島:それを作ったり。
菅澤:作った。
粟島:立ち上げですね(笑)。
(一同笑)
粟島:ほかにはマッチングアプリの「Pairs」ですね。業務委託みたいな感じでやらせてもらいました。
菅澤:じゃあ、けっこう有名なアプリの開発や、イケイケの現場を経験したんですか。
粟島:そうですね、ベンチャーみたいな感じでしたね。
菅澤:経験値を積んだということですね。おもしろそうな案件を選んでいたんですか?
粟島:とにかく、2社目のスタートアップの給料がすごく低かったので、貯金もぜんぜんありませんでした。起業のために貯金をしたかったので、とりあえず案件は全部やろうと、全部受けていました。
菅澤:とにかく稼ぐという(笑)。
粟島:はい、稼ぎまくろうと思っていました。フリーランスの期間が半年だったんですよ。月100万円ずつで、600万円貯めました。
池澤:起業資金を貯めるのが早い(笑)。
菅澤:いろいろ早い(笑)。それで、起業したんですか?
粟島:会社を作りました。
菅澤:それは何年前ですか?
粟島:7年ぐらい前になります。
菅澤:なるほど。じゃあ起業してからは、けっこう月日が経っているんですね。
粟島:起業の時に誘いたい友人が1人いたので、その友人を誘っておいて、お金を貯めつつ、サービスの案を作って、お金が貯まった時にすぐ取りかかれるようにしていました。
菅澤:フリーランスの半年間の時にも、起業プランがなんとなくあるという。
粟島:そうですね。その時にやろうとしたのが、最初のほうで言ったプログラミングを学べるサイトです。
菅澤:それを立ち上げて、しばらくしてまた次をやって、その次やってという感じですか。
粟島:プログラミング学習サービスはユーザーがぜんぜん集められなかったので、それはやめて、けっこういろいろなサービスをどんどん作って、やっていました。
菅澤:一番上手くいったのは、どういうやつですか?
粟島:「HASH365」というサービスです。インスタ(Instagram)で集客する、美容院やアパレルのお店の人が使うツールですね。
菅澤:どうやって集客するんですか?
粟島:美容室のインスタのアカウントを登録すると、アカウントに合った人を見つけて、いいねや、フォローでアプローチできるサービスになっています。
菅澤:どれぐらい使われているんですか?
粟島:30万人ぐらい。
池澤:すごい! メチャメチャ多い。
菅澤:そのアプリで探す人が多いという感じ?
粟島:そうですね、そこに結局会員登録してもらって、使ってもらっています。
菅澤:そういうサービスは、どう思いつくんですか?
粟島:やはり海外のサービスを見ることが多いですね。これは日本でもできそうだなみたいなものを持ってくるのがけっこう多いかもしれないですね。
菅澤:なるほど。じゃあ、いろいろリサーチするんですね。
粟島:そうですね。
菅澤:ふだんから見ているんですか?
粟島:見ますね。それこそ今はYouTubeをやっているので、海外エンジニアYouTuberの動画はすごく見ますね。
菅澤:自分たちでやってみたりもしているんですか?
粟島:そうですね。これはおもしろそうだから、ちょっと変えてやってみようかという感じで、やったりしています。
菅澤:けっこうエンジニアあるあるなんですが、とりあえず深く考えずに作る人が多くて、できたんだけど、なんにもならなかったというのが多いので、リサーチにきちんと時間を割くのは、やはりけっこう大事なんですよね。
池澤:いろいろと自社サービスを作っていく中で、稼ぎ頭が生まれるまでは自社サービスだけではなく、受託もやるという選択をしているスタートアップもそこそこあると思いますが、どういう派ですか?
粟島:やはりサービスで会社を運営したかったので、できるだけ受託はしたくないよねということで、しないようにしていました。
池澤:なるほど。
菅澤:(受託開発を)しないで済んだんですか?
粟島:最初に貯金したお金でやっていました。
菅澤:ああ、最初のあれ(フリーランスの時にしていた貯金)があって。
粟島:給料もすごく低くしてやっていました。
菅澤:お金がなくなるというのは怖いですよね。
池澤:お金どんどんなくなっていって……。
粟島:怖いです。
(一同笑)
菅澤:サービスが当たったり当たらなかったりするのも全部経験値なので、とにかく早いということなんですね。ここに至るまで歴史がありますね。
ということで、後半は、エンジニアをいろいろと教えているということで、どうやったらいいエンジニアが育つのかをちょっと聞いてみたいなと思います。
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