2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
うち(bravesoft)の社員がジェイソンを質問攻めに・・|厚切りジェイソン # 4(全1記事)
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池澤あやか氏(以下、池澤):今日のゲストは厚切りジェイソンさんです。どうぞよろしくお願いします。ここからはですね……。
厚切りジェイソン氏(以下、厚切りジェイソン):Why……。
(一同笑)
厚切りジェイソン:お願いします! どうもー!
池澤:すみません(笑)。今日のゲストは厚切りジェイソンさんです。
厚切りジェイソン:どうもー! お願いしまーす!
(会場拍手)
池澤:今日はbravesoftの社員のみなさんに来てもらっているので、いろいろ質問してもらおうかなと思います。
参加者1:ニワと言います。
厚切りジェイソン:ニワトリ?
(会場笑)
参加者1:ニワトリです。よろしくお願いします。僕は筋トレが趣味です。Wikipediaでは、厚切りジェイソンさんは「胸板が厚いから『厚切り』」と書いてあったのですが、筋トレされているんですか?
厚切りジェイソン:はい。
参加者1:え!? しているんですか!? ベンチはどれぐらい上がりますか?
厚切りジェイソン:今はちょっとやっていなくて、でもアメリカにいた頃は140kg上げました。
参加者1:僕で100kgです。
厚切りジェイソン:聞いていないです。
(会場笑)
厚切りジェイソン:今はわりと自分の体重でやっています。腕立て伏せとか懸垂とか。
参加者1:今は体重何kgなんですか?
厚切りジェイソン:体重は85.1kgです。
池澤:筋トレの質問がさっそく出ましたね。
厚切りジェイソン:いいですね。
池澤:続いて質問がある方はいらっしゃいますか?
厚切りジェイソン:胸囲は120cmです。
(会場笑)
参加者2:今まで厚切りジェイソンさんはたくさんの「WHY JAPANES PEOPLE!?」を発表されたかと思うのですが、逆に「WHY AMERICAN PEOPLE!?」って何かありますか?
厚切りジェイソン:ないなぁ。
(会場笑)
厚切りジェイソン:あるだろうけどな。どうだろう。けっこう重いやつならあるけど、それはあまり言いたくないんだよなぁ……。でも言語で言うと、例えば知っているという意味の「know」の最初にくる「k」はなんで発音しないんですか? みたいな。
池澤:羊を意味する「sheep」もなんで「s」が付かないんだろうと、英語を勉強していると思います。
厚切りジェイソン:でもそれを言われたら、日本の数え方のほうがおかしいんですよね。イカは何「杯」とかおかしいですよね。日本語の複数系がないのは面倒くさいですけどね。「犬がいました」と言っても、「犬たちがいました」と言わないじゃん。
池澤:「たまねぎ買ってきて」と言われて、その人は複数個買って来てほしくても複数形にできないから1個買ってくるみたいなことも起きそうですね。
厚切りジェイソン:そうですよ。「たまねぎ何個がいいですか?」って言って、買いすぎや。
(会場笑)
池澤:他に質問ありますか?
(会場笑)
参加者3:まじめな質問になってしまうのですが、コロナの状況について質問したいです。ジェイソンさんは、日本とアメリカ両方でビジネスの経験をされていると思うのですが、日本・アメリカ含め、世界でコロナの人が増えている中で今後のIT業界はどのような方向に進んでいくと考えますか?
厚切りジェイソン:たぶんリモートワークがコロナが終わっても続くと思いますが、大都会から離れてあちこちでエンジニアがネットでつなげて働くような環境が新しく出ると思います。そうするとみんながオフィスに集まる必要がなくなると思う。
富士通も発表しましたよね。オフィスをけっこう小さくして、みんながテレワークをするような、そういうのが多くなると機会が増えて、いろいろな人がいろいろなところからできるようになると思うんですよ。そうすると全世界とつながりやすいから良い機会がこれで生まれると思います。特にITですと。……知らんけどー。
(会場笑)
池澤:「知らんけどー」(笑)。
参加者3:ありがとうございます。
厚切りジェイソン:僕はコロナの前から、会社に行っていたのは月3時間ぐらいしかなくて、それ以外はずっとリモートだったんだけど、コロナになってからそれは4ヶ月に3時間になりました。コロナになってから1回も行ってないもん。それで全社員にも「できるだけリモートしましょう」と推進して、意外とできるもんだなと気づきましたね。
池澤:逆に困ることってないんですか?
厚切りジェイソン:印刷と捺印とかはいろいろ溜まっていますね。
池澤:日本文化の判子ってイライラしませんでした?
厚切りジェイソン:日本の会社なので、捺印する必要があるものがあるんですが、月曜日に久しぶりに行きます。
池澤:判子を押しに?
厚切りジェイソン:判子を押しに。本当に捺印しないといけないものが、とんでもない量で……。例えばこのコロナ禍で、判子じゃなくてもいいじゃんという気付きや、動きも出てくると思います。
池澤:この1年で変わるらしいですよ。「行政のデジタル化が進む」って。
菅澤英司氏(以下、菅澤):そうですね。
厚切りジェイソン:たぶんいろいろと促しが出てくると思うんですよね。
菅澤:動きだしたみたいですね。
池澤:楽しみですね。他に質問ある方はいらっしゃいますか?
参加者4:自分は社会人になったばかりです。日本とアメリカでビジネスとエンターテイメントを経験されて、ジェイソンさんがもし新卒1、2年目に戻るならどんなことをしたいのか、どんなことをやっておけばよかったと思いますか。
厚切りジェイソン:僕は1年目に戻ってもたぶん同じようなことをやると思います。僕が新卒で入った時に最優先に考えていたのは自分の成長だったんですね。僕がGE(ゼネラル・エレクトリック)に入った理由は、修士号も負担してくれていたからです。ほぼ強制的に修士号を取ってもらいます、それに並行してこういうソフトを開発しながら、次期のリーダーを育てるというようなプログラムに入っていました。
自分の成長をできるだけ早くしたかったので、若い時はいくらがんばってもいいからとりあえず自分は成長がしたいと思っていました。ライフステージが変わっていくと、優先したいところがちょっと変わって、今は娘が3人いますし家族との時間をもっと大事にしたいと思っています。
バランス良くいろいろなことをやりたいにシフトしたのですが、最初の頃、そういう責任がほとんどない時代はけっこう成長しておくと、あとでバランス良くいい立場でできると思います。……知らんけどー。
池澤:「知らんけどー」(笑)。
菅澤:じゃあ若い時は成長をやっぱり相当追うべきだと思いますか。
厚切りジェイソン:僕はそう思います。責任が大きくなると、成長しにくくなるのは事実だと思います。会社の責任という意味ではなくて、自分の他のやらないといけないこと。家族のこともありますし、例えばローンの返済もあるから危険なリスクのある転職はできなくなるとか、いろいろなことがあとで制限になるので、制限されないところでできるだけ挑戦したほうがいいと思う。
菅澤:やっぱりメチャクチャがんばったんですか?
厚切りジェイソン:がんばっていましたね。新卒の最初の5年ぐらいはものすごくがんばっていました。寝る時間も削って、仕事をフルでやったあとに大学に行って勉強して、宿題や特別なトレーニングもありました。仕事のあとだったので、1日に2、3時間の睡眠の週もあったり。
池澤:えー!?
厚切りジェイソン:大学院と仕事をやりながら、同時に日本語検定1級も独学で取りました。
池澤:えー!?
菅澤:おー!
厚切りジェイソン:だから全部一気にバーンッとやっておくと、あとでいろいろできるんじゃないかなと思います。
池澤:すごい。
厚切りジェイソン:思ったらできましたね。どうですかね。みなさんプログラマーですか?
菅澤:半分くらいですかね。
厚切りジェイソン:残りの半分は?
菅澤:ディレクターとかマネージャーとか。
厚切りジェイソン:プログラミングをする人をいじめる人?
(会場笑)
菅澤:そういう人はいないと思う。
厚切りジェイソン:いないですか。
(一同笑)
菅澤:他に質問どうですか?
参加者6:bravesoftで「eventos」というイベント用のサービスを担当していて、ジェイソンさんもビックサイトや幕張メッセとかでいっぱいの企業が出展するやつに参加されたことがあると思うのですが、一番イラッとしたことは何かお聞きしたいなと思います。
厚切りジェイソン:名刺交換だね。
菅澤:おー。
厚切りジェイソン:なんだろうね。絶対に合っていないのに「まだしゃべるんですか?」というのは多いんですよね。たぶんアメリカはもっとフラットで「これは興味ない」とすぐに断って次のところに行くんですが、日本は興味がなくても長くしゃべっちゃう人がいるんですよね。それはお互いに時間を無駄にしているだけで、他の機会も逃しているかもしれないし、もっと明確にしたほうがお互いにスムーズになると思います。
参加者6:アメリカだと逆に出展者側も同じように「もう違いますわ!」となるんですか。
厚切りジェイソン:やりますね。これは絶対入る可能性がゼロだと思ったら、その人を逃して次の人に話しかけたほうが勝率が上がるんですよね。
参加者6:日本もそうあったらいいなということですよね。
厚切りジェイソン:どっちもどっちですが、もう1つの違いは、アメリカの場合は基本コミッションなんですよ。だからこの人は自分から買わないと思った瞬間、バーンッと切って買う可能性のある人を探す。でも日本はもしかしたらコミッションじゃなくて、大事にしたらゆくゆく、もしかしたら10年後これでなんとかなる。それも悪いケースではなくて、やり方の違いだけだと思うんですよね。
個人ですぐ目標を達成したい人にとっては、たぶんアメリカのやり方のほうが結果につながりやすいと思います。
参加者6:すごく勉強になりました。ありがとうございます。
菅澤:日本は「とりあえず会いましょう」ですね。
厚切りジェイソン:それも嫌ですよね。
菅澤:「とりあえず会いましょう」「とりあえず会いに来たんです!」という。
厚切りジェイソン:アメリカで1、2年ぐらいセールスエンジニアとして営業で回っていた時期もありました。細かい技術的な質問が来た時に説明するための役割としてですね。偉い人が出てきて、会議の途中で「これいらない!」と判断したらもう何も言わずに出ます。
池澤:えー!?
菅澤:(笑)。
厚切りジェイソン:「これはもういいです」「もう関係ないです」と言ってバーンッと。「やることあるので」と言って「さようなら」と。そうすると、うちもこれ以上時間を使わなくて済むから、ちょっとツラいかもしれませんが、あとで考えたらそのほうがお互いにいいよね。可能性がゼロなのであれば、これ以上続けたらお互い無駄な時間を作っているだけですから。
菅澤:日本人はそこで人脈みたいな感じですよね。今はなくても人と人でつながっておこう、みたいな感じでやっているので。
厚切りジェイソン:アメリカの場合は基本2、3年で転職するんですよ。だから人脈を作っても動的すぎる。日本で一生この会社だったら人脈作る価値はあるかもしれません。
菅澤:今の会社は長いですか?
厚切りジェイソン:8年になりますね。一番長い。その前は2年で、その前は3年。基本3年以上続く人はできない人とされる。すぐに出世のために次のところを探し出す。ずっと同じことをやっている人は成長していない人に見える。
菅澤:そこはやっぱりキャリアアップがあったから。
厚切りジェイソン:キャリアアップがあったから転職しましたね。
菅澤:今長く続いているというのは。
厚切りジェイソン:同じ会社ではあるんですが、途中でいろいろなことを変えているんですよね。例えば最近だとベンチャーファンドを運用する会社を新しく作って、そちらの取締役をやったり、メディアの仕事も途中でやり出したり。同じ会社に残りながらもやっていることがどんどん変わっていくかたちだったから、変える必要はないかなと。
菅澤:なるほど。じゃあ最後にどうですか。
池澤:お聞きできたところで。
菅澤:じゃあ……。
厚切りジェイソン:「興味ない」と。
(会場笑)
厚切りジェイソン:1つも聞きたいことがないと。
菅澤:けっこうな時間ですよ(笑)。
池澤:けっこう聞きたいけど時間が……。
菅澤:けっこうな時間になっちゃいましたね。
厚切りジェイソン:という言い訳にしておきましょうか。
池澤:そんなことないです(笑)。
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