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パネル討論: Essenceとソフトウェアエンジニアリング展望(全4記事)

産学連携なしでソフトウェア工学の未来はない 議論するためのメタモデルであるEssenceの考え方

スマートエスイーは早稲田大学を中心とし、第一線の教育者・研究者・実務家が、超スマート社会を国際的にリードするイノベーティブ人材を育成するAI・IoT・ビッグデータ技術分野のビジネススクールとしての社会人学び直しプログラムです。今回は、5人のパネラーがEssenceとソフトウェアエンジニアリング展望について討論を行いました。全4回。第4回目は、参加者からの質問に答えます。前回はこちら。

ソフトウェア工学はサイエンスに昇華できるか

鷲崎弘宜氏(以下、鷲崎):それでは時間も限られた中で、Slidoの質問も交えつつ見ていきたいと思います。みなさんの頂戴したポジション表明に共通するものとして、1つはエンジニアリングということ。それがきちんとできているのかどうか。あるいは今後のエンジニアリングというのはどうあるべきか。

それからアジャイルという言葉が共通してみなさんにありました。さらに広がりとして、人々や価値といったところも考えていく。この3つが関係するところかなと感じました。

ちょうどSlidoの3番目の質問が、エンジニアリングに関わるので、これを1つの軸として順番にうかがいたいと思います。質問は「サイエンスに昇華するまでは、エンジニアリングは宗教まがいになるというのはそのとおりですね。イデオロギーなど難しいことを考えずにアートからサイエンスになる時期が一番盛り上がって楽しいので純粋それをみんなで楽しめばよいのではないでしょうか?」というものです。

そうですねって言うとそれまでなのかもしれませんけれども、逆に裏を返すと、今の日本のソフトウェアエンジニアリングというのは、ちゃんとサイエンスに裏付けされたエンジニアリングとして確立できているのでしょうか? できているとしたらどう伸ばしていくのか? もしできていないとしたら今後私たちはどうしていけばいいのでしょうか? その際になにかEssenceが関係するところがあれば、なお今日のテーマとしてはありがたいところですね。そういった日本のソフトウェアエンジニアリングをどんなふうにお感じになっているのか。この質問を宮田さんから順番にうかがってよろしいでしょうか?

宮田一雄氏(以下、宮田):難しい質問なんですが、サイエンスに基づく工学って考えると、やっぱりソフトウェアはベースになるサイエンスがない。要するに自然科学に基づいているものではないということです。サイエンスに昇華するのは相当ハードルが高いんじゃないかなと思います。

現実問題として、日本のソフトウェアエンジニアリングは、多重下請けモデルと、ウォーターフォールが今でも当たり前ということが成果につながらない大きな原因だと思います。

これは構造の問題なので、それでできあがっている業界構造は一気には直りません。ただ今回は今までの波とは違うDXという大きな波が非連続で来ていて、これに乗れないと潰れるっていうふうに企業はなっているわけです。

何にすがるかといったときに、我々世代はアジャイルに対してすごく抵抗感があったんですが、このEssenceを読んで僕はやっとわかりました。我々は我々で構造プログラミングでしっかりしたシステムを作ってきているわけですが、そうじゃなくて作るのは価値で、それは最初から予測してできるものではなく経験的アプローチしかないわけです。そのときのエンジニアリングが、Essenceに全部書いてあるって思いました。

価値を作るんだ!と。お客さんに価値を作るためのエンジニアリングなんだ!って、ちゃんとベースが、視点が上がっているので、しょうもないことばっかりをやって戦っているんじゃなくて、そこに乗っかってやれば、日本人はもともとアジャイルでやるなんて、普通にできるわけですから。

価値だ、価値だとみんなが乗ってやれば、勝てるんじゃないかなと思っていて。アジャイルとDXに対する親和性と日本の抱えている最大の課題がこれで解けるんじゃないかなと感じています。

日本の場合、小さな会社で、すばらしいことをやっているところはいっぱいあるわけですが、大手SIerが変わらない限り、日本は変えられないので、そういう意味で共通の言語になるのではないかと。

細かいことは難しいかもしれないけど、僕らウォーターフォールでやってきた世代からすると、別に難しいことなんかなんにもなくて。1日読めば、「あ、なるほど。こういうことなんだ」ってわかるので、中堅世代がどんどんこういうことを学んで、自分たちが変えていくことをやっていくと、日本が変えられるんじゃないかなぁって期待をしています。以上です。

鷲崎:力強いメッセージを頂戴しました。ありがとうございました。同じく大きなSIerが変わっていくっていう意味では、島田さんもやはり同じような立場で、そこに対して品質ですとか、あとはSociety 5.0関連といった立場もあるかと思うんですが。そこについてコメントはいかがでしょうか? 

品質保証にはみんなの共通言語が必要

島田さつき氏(以下、島田):やっぱり宮田さんが今言われたような問題点は、同じように感じます。特に見えないものを見える化していかなきゃいけない。最初のお客様の価値をどう表現するかは、今までのエンジニアリングをやっている方々って、あんまり関与していなかったところなんですよね。実際分業制になって、要求定義からどうやって機能を作り込んでいくかってことばかりに捉われていて、最初の何のために、誰のために、っていうことの議論ってあんまりされていなかったんじゃないかなって思っています。

そういう中で、今回のEssenceっていう考え方は、そこのところもみんなで議論してカードを作っていこうよというアプローチなのかなって感じました。

やっぱり見えないところを、あるいは見せない文化だった日本のそれぞれの匠の技をもっとオープン化して、上流から見せていくっていうような考え方はすごく共感できるし、広めていかなきゃいけないのかなと思います。

鷲崎:ありがとうございます。

平鍋健児氏(以下、平鍋):宮田さんがEssenceっていうのを難しいかもしれないけどって言ったけど、SDEMより簡単ですよね(笑)。

宮田:本当そうなんですよ。ああいうローカルな方法よりはずっと(笑)。

島田:ウォーターフォールよりは(笑)。

宮田:価値から書かれているので、SDEMっていうのはSIerの方法論なので。

平鍋:そうなんですよね。2つに分かれているんですよね。

宮田:下請けモデルなので、さっき小林さんがおっしゃっていたように、機会に関するチェック項目がないというのはそのとおりです。それはお客さんがやるべきもの。我々はそれを受け取って作る人っていう、そういう棲み分けがこの20年でできてきちゃったので、そこを戻すのにちょうど何が抜けてるね、ということをお客さんと語り合えるバイブルになると思います。

平鍋:日本の品質保証はもともと顧客視点でプロジェクトに関わるっていう本質があったはずなので、島田さんの言われている問題もそのへんの顧客のところと、作る側、言う側という分け方じゃないっていうところにつながるのかなと思います。

島田:そうですね。ありがとうございます。

鷲崎:本当そうですよね。品質保証ってまさにお客さん側、開発側、みんなの共通の言葉っていうのが必要で。そこでEssenceの可能性があるんですかね。

島田:あると思います。

鷲崎:価値や機会、人々というところですと、先ほど小林さんからも有効だという言葉がありましたけど、そのあたりはいかがでしょうか?

小林浩氏(以下、小林):さっきも言ったとおり2014年くらいから見ていたんですけれど、今言われたように機会とかステークホルダーとか、そのへんのアルファというのが本当に重要で、Essenceを見ているとみんなでこれを一緒になって考えるっていう、みんなの知恵を結集するような感じに思えるんですね。

付け足すとすれば、さっき鷲崎さんが言った変わらない部分ってやっぱりあるよね、その変わらない部分って何なんだろう?というのを書いてくれている気がしています。私はこの7つのアルファがけっこうしっくり来ていて、とにかくこれを勉強して信じて使ってみようかなと思っているところです。

スクラムでうまくできないからこそEssenceをやる

鷲崎:ありがとうございます。ここまで非常にポジティブなお言葉がずっと続いていますが、あえて逆に…Slidoでも「一方でスクラム、アジャイルの文脈で使っていくにはちょっと重いんじゃないか」とか「慣れるとなんとか読めてくる、ちょっとわかりにくいんじゃないか」とかですね。

スクラムでうまくいってなくて本当に使えるようにできるんだろうか。そんなような、わりと率直な質問ももらっているんですけど、例えば角さんはどのようにお感じでしょうか?

角征典氏(以下、角):スクラムがうまくできるところは、こういった知識が暗黙知のままちゃんと納得して自分たちで実践しているわけなので、うまくいっていないチームだからこそ、こういう形式的なものを理解して提供して……ちょっと手間はかかりますけど、うまくいっていないからこそやらなきゃいけないのかなという感じです。

鷲崎:それって平鍋さんがさっき言っていたアジャイルが基本なんだけれども、そのアジャイルで何を残していくのかというところを考えたときにEssenceというのが1つ組み合わせとしてのかたちになり得るというところですかね?

:はい。そういうことかなとさっき感じていました。ありがとうございます。

Essenceの事例が少ない理由

鷲崎:話題は尽きないのですが、せっかくですのでもう1つSlidoから関連するところで、「日本でこれだけのグルが関わり、長く経っているにもかかわらず、具体的な実践例が目立たないのはなぜだと考えていらっしゃいますか?」というものです。

これはなかなか直球の質問だという気がするんですよね。このへんをどう感じているのか、例えばずっとEssenceに関われたところだと、平鍋さんや小林さんなどですね。小林さん、どうでしょうか?

小林:簡単な答えになりますけど、翻訳された本が今までなかったので(笑)。ちょっと宣伝になっちゃうかもしれませんけど、私も英語の本を見ていたつもりがやっぱりなんとなく表面的になっちゃっていて、これを日本語で読んだらすごくよくわかったっていうのもあって(笑)。やっぱり翻訳というのはすごく重要だなと改めて感じたところです。

宮田:私もそう思います。実務をやってる現場のエンジニアたちの、特にマネージャー層はほとんど学ぶということから遠ざかってしまっていて、大企業なら大企業の方法論に従って仕事をこなすようになっちゃっているので、どうやってこういうことを広げていくのかって力を注がないと。ビジネスと同じですね。いくらいいものでもマーケティングをちゃんとやらないと広がっていかなということだと私は思います。

鷲崎:ありがとうございます。ほかの方も、もしなにか今の点でご指摘などあればいかがでしょうか?

島田:今宮田さんも言われていましたけれども、今までのソフトウェアエンジニアの方は、役割を自分のところで決められてしまうというか、決めてしまうというところがありました。だから方法論っていっても与えられたもので勝負するっていうことしか広げられなかったところもあるのかなと思います。

組織にもよると思うんですけど、日本の構造は、社会に出てくると学ぶっていう時間がすごく抜けているのかなって思います。今日日の若い方々は新しい方法論を勉強する機会がすごく多いですし、我々もそういう時間がテレワークになってから多くなってきています。そういう機会が、今まではやっぱり少なかったのかなというのもちょっと思います。

鷲崎:先ほど宮田さんもおっしゃっていたように、ぜひこれを1つの教科書として、基礎的な教養としてまずは見てほしいと。

島田:いいですよね。共通言語ですね。

:本に書いてあるかは忘れちゃったんですけど、やっぱり世の中の人は文章を読まないんです。本に書いてはいるんだけれども、これをそのまま用意してもうまくはいかないので、カードを用意したのは、やっぱりそこに理由があるみたいですね。現場の人には本1冊渡すよりカードデッキを渡して、パラっと見て実践してくれるほうがうれしいみたいなことをJacobsonが言っていたような気がします。

鷲崎:なるほど。ちゃんと直感的に触れたり、わかりやすかったりはとても大事ですね。

宮田:これはトランプみたいなカードがあるんですか? それは自分で作ればいいんですか?

:英語版はPDFが用意されていて、おそらく鷲崎さんも作られていますよね?

鷲崎:そうですね。SEMAT Japan Chapterというところで翻訳してダウンロードできます。

宮田:そういうものを、みんな少し遊びながら使えばいいんですよね。

鷲崎:はい。Slidoの中で関連するのかなって感じたんですけど、「Essenceは手法定義のためのメタ手法、メタ言語と理解してよいのでしょうか?」というのがありました。その要素っていうのは確かにありますよね。きっかけとして、直接的にEssenceを使っているというところが、見えにくいところがあったのかもしれません。

要するに、根底にある考え方や、捉え方、整理の仕方としてまずはあって、例えばビジネスの目標や戦略を捉えるとか、社会やビジネスを捉えてくうえでEssenceの捉え方ってすごく重要だと思っています。Essenceを使ってます! っていう言い方ではなくて、ただ自然と背景の考え方としてあったという具合なんですけどね。

最後にもう1つだけ。今議論のきっかけとして、これだけいろいろな人たちが関わってくる中で、なかなかEssenceの事例が多く見受けられないのはなぜなのかっていうわりと直球の質問があったんですけれども。平鍋さんはどんなふうに感じられますか?

ここまでの議論としては、まず日本語訳というのがきちんとできて、それに基づいてきちんと広まっていく。これはそのことが1つの大きな機会になるでしょうと。あとはやはりきちんと触れるかたちですね。今日もその1つのきっかけになればと思います。

平鍋:確かに日本ではなかなかEssenceの事例は見られないですね。僕もEssenceは筋としてはわりといいと思って、ずっと鷲崎さんを巻き込みながら活動してきましたけど、なかなか事例として出ないなと思っています。

ただ知見を蓄えていくことがやっぱり必要だなと思っていて、僕はアジャイルを今やってる人たちがこれでなにか言語を書くとはあんまり思っていないんですよね。アジャイルは、プロジェクトあるいはプロダクトはうまくいくんだけど、それを企業ワイドで蓄えたりとか、産業ワイドで蓄えるということが苦手なんですよね。キャンプごとの知見として、部族記憶の中に知見が蓄えられていくと(笑)。

逆に昔やっていたのは、スタンダードをがっつり決めて、トップダウンでそれをバーッと落とすことをやっていました。

今アジャイルの中でボトムの知見はなかなか蓄えられないというのがあって。だからボトムのコミュニティベースの力を、もし世代を超えたり、あるいはJacobsonは400年かな?言い過ぎかなとは思うけど(笑)、時代を超えたり、それから企業ワイドの力にしたり産業ワイドでなにか作っていこうっていうときにはやっぱりこういうものが必要になるんじゃないかなと思っています。

産学連携が求められる日本の危機的状況

だからアカデミアの参画がないと僕は難しいと思います。知見はどこに蓄えられるかと言うと、どんどん企業の生命が短くなっているから、1プロジェクトの成功とかが取り上げられたときに、それを次のプロジェクトに渡すってことがアジャイルではできないんですよね。チームっていう、人間を通じてしかできないところがもどかしいところでもあって。

伝えられる分量は狭いかもしれないけど、でもなにか伝えられるものはあって、それを残していかないとエンジニアリングじゃないよねとはすごく思いますね。答えになったかどうかわからないけれども。メタ言語だって、つまりメタモデルだとは絶対言えると思いますね。器だと。

鷲崎:すごく力強いメッセージを頂戴しました。私自身、大学っていうアカデミアの立場にもいる中で、ソフトウェア開発というのがわりと必然的にビジネスやコンテキスト依存ってある中でですね。しかし制限した場合の普遍的な原則であったり、考え方だったり、そういったものを追求して蓄積していく。それはやっぱり産学連携で進めていくということの大きなミッションだと思います。それをしていく共通の基盤、言葉が必要だということもやっぱりあると思うんですよね。

それが今までデザインに関してはUMLだったかもしれませんが、それが今後、人や価値や広く大きく捉えた場合には共通の言葉の1つとしてEssenceというものがあるとなっていくと、今後大きく広がっていくんじゃないかと感じる次第です。

少し時間も過ぎましたので、みなさんから一言ずつ短くメッセージ、コメントを頂戴して終わりにしたいと思います。では宮田さんからお願いします。

宮田:一言で言うと、とにかく日本はもっと産学連携しないと本当に危機的な状況にあると思います。今回本当にいい機会をいただいていて、ソフトウェアが勝負の時代になっているのにこんな状態じゃ本当に話にならないので、私自身は富士通の中でどうやってこれを広げていくか、とにかく一緒に日本のために尽力していきたいです。巨人の肩の上に乗って飛躍したいと思います。以上です。

鷲崎:ありがとうございます。では島田さんお願いします。

島田:私も品質なので、共通の言語ということでEssenceを使ってクオリティも含めて未来社会を作っていきたいと思っています。1企業じゃできない、1人だけじゃいけないというところで産学連携して、みんなで知恵を出し合いながら進めていくというのがいいと思います。ぜひよろしくお願いいたします。

鷲崎:ありがとうございます。それでは小林さんお願いします。

小林:一応CMMIの専門家でもあるので、その観点で言うと、今までは組織標準というものがあって、それをテーラリングするというやり方だったと思います。これからのやり方として、アジャイルのプロジェクトは自分たちでいいプラクティスをどんどん改善して使っていくから、Essenceの中にあるプラクティスライブラリっていう考え方はすごくいいと思っていて。

それをプロジェクトメンバーみんなで考えながらプラクティスを選んでいく。それだけではなくて、組織としてこういういいプラクティスあるからみなさんも使ってよというふうに各アジャイルのチームに対していいものを横展開するとか、そんなところにも使えるんじゃないかなと思っています。なので実際にそのような説明をお客さんにもし始めているところなんで、実際に使っていきたいと思います。

鷲崎:ありがとうございます。じゃあ平鍋さんお願いします。

平鍋:僕はやっぱりワクワクして仕事ができるということですね。これからのポストコロナの時代は、人生やビジネスをつなげて考えないといけないと思っていて、僕はアジャイルを推進しているんですけれども。

野中郁次郎先生が、80年代の日本って書いたスクラムの中には、知識を企業の中で多重的に継承するっていうプラクティスが入っているんですよね。今のスクラムにはそれが入っていないんですよ。これはおそらく日本がもっている強みだと思うし、こういうことは単発のアメリカのスタートアップができることじゃないので。

日本がこれだけ成熟した産業の中でもし、変な言い方になるかもしれないけど、もし生き残れるとすると(笑)、そのへんがやっぱり僕らのプロジェクトを超えた、企業を超えた知見の蓄積っていうと言い方が変なのかな。未来に向けての僕たちの残せるものだったりするのかなと思っています。

鷲崎:ありがとうございます。では角さん、お願いします。

:今回翻訳を担当しまして、翻訳中はすごくつらかったというか(笑)。そんなに興味がもてるような内容ではなかったんですけど、今日ここに来て、みなさんがすごくポジティブな意見ばかりいうので、僕のほうが間違っていたんじゃないかと思い始めました(笑)。

これ(Essence)が本当に届いて、役に立つような分野が確実にあるんだろうということで、今日以降ちょっとポジティブな気持ちで扱っていこうかなと思いました。よい機会をありがとうございました。

鷲崎:ありがとうございました。私からのメッセージは、コロナ禍にあってさまざまな学会やイベントが自粛モードになる中で、一方でだからこそどんどんスピード感をもって変わっていかなくちゃいけない。なにかできないかなと思ったときに、こういうオンラインセミナーを開催していくことが私にとっての1つのかたちだったんですね。

産学などいろいろな垣根を越えて議論していく。今日のEssenceはその1つの基盤になり得るもので、共通の言葉を与えていくものです。1つのきっかけとして、さらに広めて進んでいきたいなと思います。

今日は、懐疑派の人も肯定派の人も含めて、今日聴衆のみなさんからもSlido上で忌憚ない意見をいただきました。上位のものをいくつか取り上げました。本当にありがとうございました。

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