2024.10.10
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Nurturing a legend_ 40 years of Pac-Man(全1記事)
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宮河恭夫氏:こんにちは。バンダイナムコエンターテインメントの社長兼チーフパックマンオフィサーの宮河です。そしてこちらにいるのがパックマンとゴースト。
今日はバンダイナムコが誇るゲーム業界のアイコンであるパックマンの40年の歩みとこれからについて、みなさんにお伝えしたいと思います。パックマンは1980年に発売され、最も成功した業務用ゲーム機としてギネスに認定されているほどです。そんなパックマンは、性別に関係なく幅広い年代に愛されるゲームになるように企画されました。
シンプルで愛らしいキャラクターたちは当初から商品化を念頭においてデザインされており、私も簡単に書けます。
アメリカでの認知度は98パーセント。そのほかの国や地域でも90パーセント以上の認知度があり、世界中で年齢や男女問わずに愛されるキャラクターとして成長していきました。
当時の開発者である岩谷さんはパックマンを生み出す発想に関してこう語っています。企画を考え始めたのは1970年代後半。当時のアーケードゲームセンターは、エイリアンを殺せといった殺伐としたゲームばかりで、男子だけの遊び場になっている暗い雰囲気でした。
そこでアーケードゲームセンターを華やかにしたいと考え、ターゲットを女性やカップルのお客さんに変更。女性やカップルをターゲットにゲームの企画を考え始めた時に、女性であればファッションや恋愛などのテーマもふさわしいのではないのか。そこから女性は食べるということに興味があると考え、アクション性の伴うこのキーワードに行き着きました。
昼食で食べていたピザの形を見て、食べるをテーマにしたゲームなら「これだ!」と思い、その形をゲームの中心として企画。今のパックマンの形の誕生です。
パックマンが世に出たときは、ゲームファン以外の多くの人たちにとってゲームはめずらしいものでした。ふだんゲームと接していなかった人たちに、人生においてマイファーストビデオゲームとして位置付けられたのではないでしょうか。
40年経っても女性だけでなく、世界中で年齢や男女問わずに気軽に遊んでもらおうと思っています。音楽で言うと誰でも知っているスタンダードナンバーの位置づけかもしれません。そう、このスタンダードナンバーは永遠に世界中の人に親しまれていくでしょう。
2020年はパックマン40周年のアニバーサリーイヤーです。40周年のテーマ「JOIN THE PAC」。世界中でみなさんがジョインしたくなるような企画を展開していきます。
40年の中でパックマンはゲームから飛び出してさまざまなエンターテインメントの場に登場しました。例えばハイクオリティの3DCGアニメの『パックワールド』。パワーベリーの力で変身してゴーストたちに立ち向かう主人公パックは各国で放送され人気を博しました。
また世界最大のスニーカーストリートファッションイベントComplexConにパックマンはゲーム発のカルチャーの象徴として登場しています。このように日本のポップカルチャーとして、パックマンはゲームを飛び出してさまざまな意味を持ったアイコンとしても活躍しました。
さまざまなグッズでも世界中のファンたちを魅了しています。OPPOSUITSのスーツはユニークかつ見栄えのするロングセラー商品です。パックマンのメイズ柄が彼らのスーツのコンセプトに合うだろうと先方からお声掛けをいただき商品化が実現しました。カラフルなデザインとパーティーで誰でもパックマンとわかるこの2点がロングセラーの理由ではないでしょうか。
パックマンには4つのスタイルと多くのバリエーションがあります。さらにパックマンの魅力が伝わるデザインであれば拡張性、解釈は無限大。2020年以降はライセンスパートナーさまには歴史と新しさ、クールさと楽しさを併せもつ象徴的な存在としてパックマンをどんどん使用していただきます。
その一例となりますが、この新しいスタイルのパックマンはみなさんご存知でしょうか? なんと青いパックマンです。今回ニューBMW2シリーズグランクーペとコラボしてイメージシンボルとしてパックマンを登場させています。
このパックマンはゲームチェンジャーとしてのメッセージ性を見ていて、コンパクト4ドアクーペの常識を覆すというメッセージ性を帯びています。パワークッキーを食べたパックマンがゴーストに追われる存在から追う存在としてチェンジします。
パックマンは常に家族に優しいエンターテインメントを体現して、世界中の何百万人をも魅了してきました。今年40歳を迎えたパックンは健康でスリムな形を維持するためにメイズの外を走ることに熱心なようですね。
少し前の話になりますが、コカコーラエナジーの広告にもパックマンは元気のシンボルとして登場しました。考え中やパッとしない時に現れる3点リーダーをクッキーに見立てて、それを食べてしまう存在として描かれています。
パックマンの始まりはアーケードゲームです。これからも本流であるゲームでもみなさんを楽しませることをお約束します。1つ目は、みなさんもご存知のライブ配信プラットフォームTwitchで遊べる新作ゲームです。このPAC-MAN LIVE STUDIOはAmazonとパートナーを組み開発しました。
Twitchのコミュニティの中でも対戦を楽しめるスリリングなパックマンのゲームです。世界中のみなさんに楽しんでいただけるのをチーフパックマンオフィサーとして楽しみにしています。
さらに同じく世界的人気のゲーム『Minecraft』がコラボとして、パックマン40周年にジョインしてくれました。パックマン仕様のステージやキャラクターカスタム要素が登場します。幅広い年齢層に長年親しまれている『Minecraft』とのコラボはパックマン40周年にふさわしいものでしょう。
またそれぞれのファン層も親和性が高く、コラボによる相乗効果が期待できるのではと考え、今回のジョインが実現しました。パックマンが『Minecraft』の世界に入るとどう表現されるのかも挑戦のしがいがあるポイントでした。
さすがはMicrosoftさんで、こちらの予想を大きく上回るゲーム仕様になっています。世界中のみなさんに「こんなパックマンもあるんだ」と思っていただけるような内容です。
これからもジョインの輪はもっと広がっていきます。バンダイナムコではミックスリアリティの研究も行なっており、Microsoft HoloLensを用いたパックマンが完成しました。誰もが1度は想像した、自らメイズに入り込みパックマンになった気分でゴーストに追われたり追いかけ回したりすることが体験できます。
そしてさらにMicrosoft HoloLens2に向けた技術研究開発を世界初公開でお見せしましょう。HoloLens2では新たにハンドトラッキングとアイトラッキングが可能になり、自分の手がパックマンに変身。視線の方向にパックマンがドットを食べていく遊びができます。
これは、誰もが1度は想像したワカワカと手を動かす影遊び、自分の手がパックマンに変わる体験です。このようにパックマンはみなさんの生活に欠かせないエンターテインメントになりたいと考えています。
COLLISIONに参加していただいているみなさん、パックマンの魅力は伝わりましたでしょうか? バンダイナムコエンターテインメントではみなさんに今まで以上にジョインしてもらえるようにさまざまなエンターテインメントを提供していきます。
ご清聴ありがとうございました。
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