2024.10.10
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リモートワークとサービス開発(全1記事)
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あれっくす氏(以下、あれっくす):それではさっそく始めたいと思います。
まずは自己紹介から。TwitterではIT系ビジネス大好き芸人としてやっているあれっくすです。マンハッタンコードの代表取締役は、副業でやっています。弊社は「見たことない、を作る」をテーマにした、スマートフォンアプリサービスに特化した開発会社です。
忘れるといけないので、まずは宣伝をさせてください。弊社は現在正社員を4名採用する予定でいます。スマホアプリサービスを作る人、それからメインはエンジニア業務の人です。フロントエンドの方は少し有利かもしれません。
「Web制作を現在やっていてアプリケーション開発をやってみたい」、デザイナーとかの「デザイン業務から転向してみたい」と考えている人。あとはディレクションをやられている方などは積極的に採用したいと思っています。詳しくはマンハッタンのホームページから採用のLPページがリンクで設置されておりますので、そちらをご確認ください。
本日は「リモートワークの問題」と「サービス開発への影響」をテーマで発表したいと思います。リモートワークの問題と業務への影響を知って、準備と対処ができるようになろう! が本日の目指すゴールです。
さっそく、リモートワークの問題から。私のリモート歴は現在で4年目に突入しています。当時、首が不調になって歩くことや座っているのが辛くなったのがきっかけです。そこでお客様と相談して、自宅で療養をしながら作業をする働き方になったのがリモートワークの始まりでした。
そのあとはリモートワークを活用するようになり、作業中心のことはリモートワーク。ミーティングとかは現場に行って対面型で行うハーフリモートみたいなかたちでやっていました。コロナの影響で現在はフルリモートを体験しております。ミーティングもフルリモートです。
リモートワークで発生した問題として、ハードウェアの故障、権限の障壁、外部サービスのトラブル、コミュニケーションコストの増大が挙げられます。
ハードウェアの故障については私はマニアックで、PCを複数台所有していたのでなんとかなりました。ただバックアップはすごく大事です。みなさん今日からバックアップを取ってください。
権限の障壁は、お客様によってはネットワークに決められた人しか接続できない問題が発生することです。私はたまたま固定IPを自宅に持っていたので、権限の障壁問題はなんとかなりました。奇跡です。
次が、SlackとかGitHubなどの外部サービスのトラブル。こちらが障害が起こって仕事にならないみたいなことがありました。ただ、これはリモートじゃなくても別に現場に出ている人も同じで、リモートワークだから発生する固有の問題ではありません。
最後に、特に伝えたい、コミュニケーションコストの増大についてお話になります。
まずリモートワークにおいてのコミュニケーション能力は、文章を読解、そして作成する能力のことです。チームのコミュニケーション能力の基準はチーム内の平均値ではなくて最低値に依存します。これは私も最近ちょっと研究していて、わかった内容です。
「理解度が低い人」と言ったりするんですけど、それは文章を読解する能力が低い人になってしまいます。また、ドキュメントの精度というところで作成する能力に依存。これはチームの平均値ではなく最低値に依存します。
こちらの対処は、チーム内で最低値の文章を読解する能力や作成する能力をリモート環境下においてもアップする仕組みを作ることです。わからないことやどこまで知っているかを可視化します。
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。人間は矛盾したコミュニケーション時、50パーセントは視覚や声色といった情報以外の部分、テキストに含まれない部分からその人の本意を受け取っているという内容です。例えば笑いながら怒っている人を見ると、文章や言葉とその人の言動が異なる場合があるんですね。それで人間は情報以外の部分を重要視することが、メラビアンの法則で検証されています。
それからコミュニケーション能力の事実について。リモートワークの難易度は、親しい人間関係と新しい人間関係で大きく変わります。人間同士の親密度を上げるには、時間的なコストをかけるしかありません。これも結局いろいろ考えたんですが、対処することが本当に不可能で、時間的なコストをかけるしかないというのが結論です。
これがどう関連するかというと、新人の育成や人員の入れ替えは、プロジェクトや業務において致命的なトリガーになることが多いので非常に注意が必要になります。
ストレングスファインダーで知られるアメリカのギャラップ社が、部下のモチベーションについての調査結果を発表しています。部下のモチベーションは、上司とのコミュニケーションの総量との相関が高い。そのやり取りがポジティブかネガティブかより、そもそもの絶対量が大切です。これは数年前からけっこう言われていました。
自分が上司になったら「要領よく回そう」、「なるべく任せよう」とするよりも、とにかく部下との接点や会話量を多くすることが関係性を高めるのに重要になります。ただ、これには時間的なコストが絶対に必要です。
リモートワークの問題としては、チームのコミュニケーション能力は平均値ではなく最低値に依存する。リモートワークにおけるコミュニケーション能力は、文章の読解、作成能力のこと。新しい人間関係の構築には時間的コストを払うしかないです。
続いて、これがサービス開発へ与える影響についてお話ししたいと思います。リモートワークの影響が少ないプロジェクトの要件は先ほどのコミュニケーションコストの観点から考えると、基盤となるドキュメント類がすでに存在していること。チームメンバー同士が親しい間柄である。もっとも重要なこととして、抽象度が低い作業中心のプロジェクトステータスであることです。
これがリモートワークでもっとも影響の少ないプロジェクトだと言えるのではないでしょうか。これは会話を推進するアジャイル型ではなく、ウォーターフォール型のほうが向いています。作業が決められていて抽象度が低い状態にあるということです。
逆にリモートワークで影響の大きいプロジェクトの要件としては、基盤となるドキュメント類の存在が少ない。チーム内で人員の移動がある、予定されていること。これは非常にリスクが高いです。そして最後に、抽象度の高い設計中心のプロジェクトステータスであることが挙げられます。
先ほど、こうやんさんとかもお話しされていましたが、調整や概念で会話をしなければいけないフェーズである。人間は情報を言葉以外から受け取ることがありますので、これが再現できない限り、リモートワークにおいてはもっともコストが高いものになってしまうでしょう。つまり、新規のサービス開発は非常に大きな影響を受けます。
サービス開発への影響というところで、リモートワークはアジャイルよりもウォーターフォールのほうが向いている。新規開発サービスが大きく影響を受けて、投資とか受発注の懸念事項となります。実際にこれはコロナが始まってから何度も経験している事案です。
本日のまとめになります。本日のゴールは、リモートワークの問題、それからサービス開発への影響を学びたい、でした。もっとも対応の難しい問題はコミュニケーションコストの増大である。それからサービス開発への影響を考えるとアジャイルよりもウォーターフォール型が向いています。新規サービス開発ほど影響を受けて投資や受発注の懸念事項となっている。具体的な解決策は今のところありません。
全体的なまとめとしては、リモートワークコミュニケーションを円滑にするためにはチームの文章読解と作成能力の最低値をアップさせることが必要。そして人間関係の構築には時間的コストを支払うしかないと認識をすることです。ウォーターフォールの経験はリモートでは役立ちます。それからフルリモートの新規開発案件はコミュニケーションコストを倍以上見積もること。
これは徹底的にクライアントへの説明と理解を最大限行ってほしいです。
以上になります。ご清聴ありがとうございました。
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