
2025.02.18
「売上をスケールする」AIの使い道とは アルペンが挑む、kintone×生成AIの接客データ活用法
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岡島悦子氏(以下、岡島):残り10分になりました。最後にリアルでできなかったことを打破する、新しい抜本的なオンラインの仕組みとか、コミュニケーションの最先端とか、それで事業価値が上がるようなことを教えていただきたいです。
やっぱりリモート中心の働き方になっていくとは思うので、オンラインの限界を打破するコミュニケーション法みたいなもので、ツールだったりプロセスかもしれませんが。
澤円氏(以下、澤):ツールという観点で言うと、Mixd Realityと言われる、VRで完全にそこの中に没入するタイプもあれば、マイクロソフトが出しているHoloLensみたいに素通しで世の中を見ることができて、そこにオブジェクトが浮かんでいるタイプもある。
そのMixd Realityの世界が、コミュニケーションと仕事の垣根を下げる効果は当然ありますよね。
ただ、それも選択肢の1つでしかなくて。特に日本人という大きい主語を使っちゃいますけど、なんとなく0か100で考えがちなんで。
「それで全部解決なんですね!」って訳ではないんですが、1つの選択肢として体験という意味でいうと、没入させることもできれば、同時性を担保することもできれば、操作することを肩代わりしてあげることもできるんで。
例えば、その人には現場に行ってもらって「操作を私がやりますね」とリモートの人が操作することもできる。
そんな感じでバランスを取るのも1つの選択肢になり得るかなと。それをもう「私、ITよくわからないから投資しません」では経営者として生きていけないと思うので、そこに対する投資ができる会社だけが生き残れるのかなと思いますね。
岡島:なるほど、おもしろいですね。選択肢というのはすごくいいですね。
田端信太郎氏(以下、田端):僕はまた、フォートナイトの話に戻るんですが、念のため知らない人のために言うと、オンラインの中でのサバイバルゲームするみたいなことなんですね。それで、僕のサロンにいる福本真士さんという人はめちゃくちゃハマっていて。
どうせZoomで面接するぐらいだったら、今度フォートナイトの中でパーティ組んで戦おうと。フォートナイトって要は戦場なんですよ。当たり前ですけど。だから戦争映画みたいな感じで、すごく人間性が出る。
澤:(笑)。
田端:Zoomで1時間話すよりも、一緒に1時間フォートナイトで戦ったほうが、どれくらい慎重なのか、突撃するタイプなのか、どういう時に人を助けるのかなど、人間性が出ると言っていて。
「確かに戦場だから人間性が出るな」と思って。極端な例かもしれないんですけど、ゲームの中で突撃しても撃たれて死なないという意味では、その人がどれぐらいアグレッシブな人なのかもわかる。
Twitterで炎上しちゃう僕とかもそうですけど、車に乗ったら人格が変わるみたいなもんで。オンラインだからこそ、その人らしさが出る部分はあることをもっとフォーカスしてもおもしろいかなと思います。
岡島:確かにおもしろいですね。昔で言うとみんなでキャンプに行くと、人間性がよくわかるって私はよく言っていたんですけど。
限られた制約条件がある中で、みんなで一緒に体験することでわかることが、おそらく今後はゲームやオンライン上で一緒に何か体験することで生まれてくる。その人の性癖というと言葉が悪いんですが、癖みたいなものは見えてくるかもしれないですね。
塩田元規氏(以下、塩田):Slackとかでも、そういうチャンネルがたくさん立ち上がっている会社は強いと思っていて。アカツキにはSlackの中に釣りチャンネルとかあるんですけど。
そういうスレでしゃべっていたり。あと最近本当にどうでもいいと思ったのが「グッドモーニング」ってスレができていて。ただ朝に「おはよう」って言うだけのスレ。
澤:(笑)。
塩田:それに全力かけてるやつとかいて(笑)。オンラインだから仕事の中でなんとか雑談を作るより、むしろ自然体で普通に仕事と遊びを融合させて、Slackのチャンネルの中で、みんなが遊べるコンテンツを、どんどんやっていいよって会社が推奨していれば、コミュニケーションの活性化は早いかもしれないですよね。
岡島:それはすごくあると思います。コロナでみんなが今まで封じていた「好き」が顕在化してきたというか。プライベートとパブリックが混ざってきているし、自分の趣味が立ってきている感じがあるので、そこにめがけてコミュニティを再設計していくのはすごくおもしろいですね。
岡島:あと3分になりましたが、最後にお一人ずつ締めの言葉をお願いできればと思います。田端さんからお願いいたします。
田端:はい。僕も一緒にお酒飲んだり、オフサイドのミーティングしたり、リアルの場面好きなんですけど。ただ、よく比較されるバーチャルとリアルという二項対立が嫌いで。嫌いというか違っているなと。
バーチャルの対立はフィジカルであって、リアリティは別にバーチャルでも出せるはずだといつも思っています。オフライン・オンラインみたいな、バーチャルとリアルの二項対立を超えて、生き物と生き物がどう楽しむか。喜怒哀楽を共有して、そこから絆を生んで、1人だったら出せない成果をチームで出していくことは常にアップデートできると思っています。
岡島:ありがとうございます。では伊藤さんお願いします。
伊藤羊一氏(以下、伊藤):ちょっとみなさんと比べて、僕は本当にオンラインが好きなんだなということがよくわかりました。
例えば今、こうやって話していても、リアルだとみなさんの話がもう何言ってるかよくわからなくって、理解しようと思って苦しむんだけど、ここで聞いていると、すごくよくわかるんですよね。だから俺は「オンラインの場っていいな」って思っていることがよくわかった。
実は娘の友達が不登校だったんですけど、リアルだと不登校だったのに、オンラインでZoomやり始めたら、顔を出すようになったというのを聞いたんですよ。それを聞いて、僕もそういうところあるんだなと。
だから田端さんがおっしゃるように、本当にリアルとかオンラインとかの話じゃなくて、いろんな可能性や選択肢が広がる世界が出てきたと理解して、どこに自分は位置づけるかを決めていくのが重要なのかなと思いました。また、それを許容する社会全体であってほしいと。
岡島:ありがとうございます。塩田さんお願いします。
塩田:僕は岡島さんのモデレートでよくやらせていただいていて、改めてさすがだなと思っていたんですけど。今日も、この3人とやれたのがすごい楽しかったです。初めてだったんですけど、みなさんのパーソナリティや思考がちゃんと理解できておもしろかったです。
あと、新しい可能性にちょっとワクワクしたというか。組織のかたちもこれからどんどん変わっていけると思うし、こういうインサイトって種みたいなものだから。逆に言うと、個々にやっていたやり方を踏襲するよりは、自律分散を目指さなくてもいいと思うので、起業家の方が自分の組織に合うかたちを見つけてもらえればいいかなと思いました。
田端さん、今度フォートナイトしましょう(笑)。
岡島:ありがとうございます。澤さんお願いします。
澤:セッションの中で言わなかったんですけど、いろいろオンラインでやって、いろんな人と仕事をさせてもらって、会社を越えていろいろやっていたら、会社に属している意味がよくわからなくなって、8月31日で会社を退職することになったんですけど(笑)。
岡島:(笑)。
澤:実は会社の中でもまだアナウンスされていなくて、ここで言っていいのかはちょっと横に置いておいて。
それぐらい物理的に、組織的に所属していることすらも気にならなくなってきていて。自分が使いたい時間を使いたい人たちとつながって、それをどんどん消費をしていくことになると思うんですけど。
それがより一層、加速される世の中になってきて、僕としては非常に生きやすい世の中になってきたかなと。だから、いろんな人たちとより一層いろんなことを仕掛けていけるチャンスだなと。
これは「インターネット時代の幕開け以来の、25年ぶりの世界中のリセット」ってよく言っていて。全世界同時リセットなんで、この瞬間に動かないのはないなと思って。小さいステップですけど、まずは会社を辞めてみようと。転職するんじゃなくて、まずは退職をしてふらふらすると。なんか今日話をしていたら、ふらふらしてる人ばっかりっていうね。
(一同笑)
澤:この人たちは大丈夫なのかっていう。正社員がいないじゃないかみたいな。なので、そういう生き方ができる世の中になってきている。これはおもしろいなというのが正直なところですね。ということで、ぜひみなさん遊んでやってください。ありがとうございました。
岡島:みなさま、ありがとうございました。最後に澤さんが言ってくださったように、このメンツどうなのって私も改めて思っていたんですけど。みんなが副業人というか、本当に自由な働き方をしていて。でもいろんなところでバリューを出しまくっている人たちに、今日は集まっていただいたと思うんですね。
そんな中でみなさんの議論の中から、やっぱりワクワクするようなことがたくさん出てきて、本当にリアル対オンラインじゃないんだなって。次のホライズンが見えるようなお話でした。
IVSの参加者の中には、このインサイトをもっとうまく使っていける方たちがたくさん参加していらっしゃると思うので、そういう方々ともいろんなことを共有していけたらなと思います。大変すばらしいセッションありがとうございました。
一同:ありがとうございました。
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