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MAKING MOVEMENT MUSIC(全1記事)

デバイスを握るだけで演奏できる、ウェアラブル楽器「Gripbeats」 2020年に東アジアでローンチ目指す

2019年7月10日〜12日、神戸ポートピアホテルにて「Infinity Ventures Summit2019 Summer Kobe」が開催されました。スタートアップの登竜門とも呼ばれる、新サービス発表の場「IVS LaunchPad」(7月12日)には、14社もの新進気鋭のベンチャー企業が登壇。本記事では、GripbeatsのDavid Wexler氏によるLT「MAKING MOVEMENT MUSIC」の模様をお送りします。

誰でも演奏ができる、新たなデバイス「Gripbeats」

デイヴィッド・ウェクスラー氏:こんにちは。Gripbeatsのデイヴィッド・ウェクスラーと申します。本日はみなさんに音楽に関するとっておきのお話をしたいと思います。まずは、私がこれまで何をしていたのかを少しお話しさせてください。250,000USドルもこれに費やしてきました。これに出会うまでは、です。

これはハンドパンです。美しい音色を持っていますが、なんといっても「誰でも演奏できる」というのが魅力的な楽器です。

音を「握る」と、正確には手を握ると、音が出ます。本当は音が出るはずなんですが、出ていれば、強く握ると速く、ここを回すとメロディを変えることもできます。また後でトライしてみます。

(音が出ないのを探りながら)音は……?とりあえず続けますね。

こんにち、楽器といえばトラディショナルなものならピアノやサックス、ドラムス、モダンな楽器ならタッチパッド、つまりスクリーンをタッチするものなどがありますね。ここでおもしろいのは、モダンな楽器には「スクリーンをタップするもの」であることです。

私たちが作りたいのは、簡単に習得できるものでありながら、トラディショナルな楽器と同等の表現が可能な楽器です。さっきご説明したことなんですが、握ると演奏できます。強く握ると速くなって、ここを回すとピッチを変えることもできます。

アプリでは楽器を変えられます。それから、キーを変えることもできます。Gripbeatsを作った理由については以上です。ありがとうございます、iPad(を映すカメラ)はオフにしてください。

香港政府から資金提供を受け、2020年には東アジアでローンチ予定

Gripbeatsは、ボディーパーカッションからインスパイアされています。これは私自身の身体をドラムスとして使い、楽器を使わないんです。

(ボディーパーカッション実演)

それで、こう思ったんです。「もし身体を使って演奏することを教えられるのなら、メロディやベースもテクノロジーで教えられるんじゃないか」。そうしてこれを作りました。

台湾や香港、イギリス、アメリカで賞をいただいております。今回日本に来たのは、日本の楽器産業、特に電子楽器まわりに価値を見出したからです。

私たちは昨年の8月に香港でチームを結成し、台湾、ドイツ、UK、中国、アメリカのハードウェア・ソフトウェア・ファームウェアのエキスパートで構成されています。急ピッチでプロトタイプを制作し、香港政府から50,000USドルのpre-funfdingを受けることができました。10月にはKickstarterで、来年には少しずつ東アジアで、特に日本でローンチできたらと思っています。

“new music products”をKickstarterで検索すると250,000USドルほど支援を受けていて、私たちもそのあたりを目指しています。

もちろん楽器ではありますが、ゲームや学習、アートなどのコントローラーとしても使用可能です。

日本でのウェアラブルテクノロジーの展開を目指す

こうして日本に来たのは、日本でのプロダクトをローンチするため、マーケティングと流通にご支援いただきたいのと、タレントの雇用のためです。もし、現時点でこのウェアラブルテクノロジーとのコラボにご興味があればぜひ私に連絡をください。

それから、このプロジェクトに潜在的に関係しそうなアプリケーションで、コラボを希望される方もご連絡ください。

Kickstarterでのローンチも考えていますが、Angel investmentやVenture Capitalも視野に入れております。ご清聴ありがとうございました。

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