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自己紹介プレゼンテーション(全2記事)

80%の人が仕事にストレスを感じている日本社会 環境作りから変えていく、ビジネスパフォーマンスの向上

2019年5月29日、Think Labにて「ビジネスパフォーマンス向上のための環境作り@飯田橋 by ビジネスメディアAMP(アンプ)」が開催されました。働き方改革を進める企業が増えていくなかで、個人としてもいかに生産性を高めていくかが重要なテーマとなる昨今。短い時間で大きな成果を生み出すためには、仕組みとしての効率化はもちろん、自分自身のパフォーマンスを高める必要が出てきます。このイベントには、そんなパフォーマンス向上のための環境作りに取り組む3名のゲストが登壇。本記事では、ジンズ井上一鷹氏とデロンギ宇佐美夕佳氏による自己紹介の模様をお送りします。

ビジネスパフォーマンスが上がる環境の作り方

木村和貴氏(以下、木村):これより「AMP(アンプ)」のイベントを開始したいと思います。ビジネスメディア「AMP(アンプ)」は、ミレニアル世代向けのビジネスインスピレーションメディアとうたっております。

1980年代以降に生まれたミレニアル世代向けに、先端のテクノロジーやビジネスモデル、カルチャーなどのテーマを扱っているメディアです。私が編集長をしております、木村和貴と申します。本日のファシリテーターは僕がさせていただきます。

本日ですが、Twitterの投稿は大歓迎です。トークセッション中も僕がスマホで確認して、「コメント出ているかな?」と見て、おもしろいものがあればセッション中に話題に出そうかなと思っておりますので、ぜひ投稿をお願いいたします。

本日は「ビジネスパフォーマンス向上のための環境づくり」というテーマで、すてきなゲストをお迎えして進めてまいります。背景にあるのは働き方改革です。みなさんも耳にタコができるぐらい聞いていると思いますが、どの会社さんも積極的な取り組みをされているのではないでしょうか。特に残業時間の削減や時短に関するテーマがすごく多いと思います。

一方で、働く人の目線に立つと、「時短はするけれど、パフォーマンスそのものが落ちちゃダメだよね。そこで詰められても……」みたいな意見もあるでしょう。時短をしていくなかで、どうやってパフォーマンスを上げていくかが課題です。会社が取り組む働き方改革は、組織として行われるようなことだと思います。

個人として自分のパフォーマンスを上げていく取り組みって、いろいろできるんじゃないかと思うんです。仕事のオペレーションに目がいきがちで、自分の働く環境を自分でつくれる範囲で変えていくことに、あまり気にせずにすごしている方も多いのかなと思っております。

そこで、ビジネスパフォーマンス向上環境づくりという領域で、いろんな活動をされているゲストをお呼びしました。今日はそのゲストとトークセッションを繰り広げていければなと思っています。

本日の登壇者は、JINS MEME(ジンズ・ミーム)事業部の井上さん、デロンギジャパンの宇佐美さん、そしてリプロの三木さんのお三方です。まずは自己紹介の方をしていただこうかなと思います。それでは井上さんからよろしくお願いします。

人の集中度合いを測るメガネ「JINS MEME」

井上一鷹(以下、井上):よろしくお願いいたします。ただいまご紹介に預かりましたジンズというメガネ屋でですね……ご存知の方もいらっしゃると思うんですが。

(三木、木村挙手)

井上:(笑)。僕は普通のメガネをかけているだけに見えると思うのですが、実は僕のスマートフォンと繋がっていて、いついかなるときに、僕がどれくらい集中して物事に取り組んでいるかを測るデバイスをつくっています。井上と申します。

こういうデバイスをつくるだけでも新しいことをやっているつもりなんですが、うちの会社はもうちょっと気張っていてですね。今、働き方改革の話を木村さんもされていました。どういう環境だったら生産性が上がるかとか、パフォーマンスが上がるかをJINS MEMEを通じて計測しています。

今まで、述べ1万人もの「誰がいつ集中しているか?」というデータを取ってきました。うちのデータサーバーには、それがたまっています。そして1年半前、「だとしたら、世界で一番集中できる場所をつくれるのって、俺らじゃね?」と気づいたんです。勘違いしたのかどうかわからないですけれど、そう思って今日の会場の「Think Lab」というワークスペースをつくりました。このJINS MEMEとThink Labの事業責任者をしております。

詳細の説明をすると長くなるので、簡単にまとめます。JINS MEMEはこの見た目で、目の動きと瞬きと姿勢のデータを取っています。ざっくりいうと、人って集中すると、まばたきがむちゃくちゃ減ります。例えば風除けをやっているアスリートでいうと、アルペンスキーヤーって、2分くらいのコースでは一回もまばたきをしないらしいんですよ。

一般的な人間は、1分間に20回くらいの瞬きをするんですけれど、これが集中状態になると、3回から4回くらいになります。それをやりすぎると、疲れすぎてドライアイになると言われていたりもします。これはメガネ屋として気になります。

だから、単にパフォーマンスを上げればいいというものではなくて、それとの付き合い方を考えないといけない。測ることの意味があるかなと思ってやっております。

余裕をもって作られた本社オフィスなのに、ぜんぜん集中できていなかった

井上:僕の自己紹介はどうでもいいんですけれど、もともとはコンサルティングファームで、働き方改革なんて言葉を口にしちゃいけないような労働環境におりました。

時間当たりのパフォーマンスではなく、お客さんがむちゃくちゃなお金を払ってくれているので、「お客さんの3倍は考えろ!」みたいな根性論でコンサルティングファームは成り立っていました。そんな世界ですごしてまいりました。

そこで、なんとなくメーカーの新規事業とかを外からサポートしていてもイノベーションは起こせないなと思っていました。僕はハードウェアのイノベーションをしたかったので、ジンズという会社に入ってみました。ジンズに入ったときは、売上規模で100億くらい、本社社員が50人以下くらいです。

意思決定のスピードが速くないとイノベーションは起こせないなと思って、この会社に入って、こんなことをやらせていただいています。ざっくりいうと、集中を測ること。測ることで分かったものをしっかり研究する。その研究結果を空間に落としていくことを仕事にしております。

うちの会社なんですが、この上の30階の1フロアで、1,000坪くらいあるんです。1,000坪を180人くらいで、むちゃくちゃ贅沢に使っているんですよ。通路だけで200坪もあるような、むちゃくちゃいいところなんです。そんなにお金をかけているのに、JINS MEMEで測ってみたら、僕らはぜんぜん集中していないことがわかって……。

木村:マジですか……。

(会場笑)

井上:そこで「なんでだろう? お金をかけているのにぜんぜん集中はできていないな」という話になって、調べていきました。

「Think Lab」は集中してパフォーマンスを発揮する場所

井上:実は、30階はコミュニケーションに特化した場所になっていました。Think Labは社内の人間のために、個人で集中してパフォーマンスを出す場所としてスタートしています。開発の過程で、外部の方からも「ぜひ使いたい」という声をたくさんいただき、社外に開放することになったのがThink Labでした。

それを1年半前にやったんですが、意外といろんな会社の人が見に来てくれるんですよ。1年半経った現在でも、週に100人くらいは見に来てくれています。

僕がいろんな話をすると、みんな一生懸命ノートにメモして帰っていくんです。それからいろんな会社の人が「うちの社内にも『Think Lab』を作ってくれ」という話をいただくようになりました。設計をうちが背負って、コンサルティングをしながら作っていくことをはじめています。

これだけに飽き足らず、いろんな会社が今テレワークを始めていますよね。Think Labが良いとわかっちゃうと、他の環境が辛くなるでしょ。僕はもう、集中したいときは30階には絶対に上がらないですね。集中できないから。

そういうものには中毒性があるというか、そこでパフォーマンスが上がってしまうことに気づいてしまうと、外でテレワークをしたときに「やっぱりこれがほしい」と言われてしまうので。

これは努力目標ですれけれど、店舗型の展開へのご要望も多数いただいており、ちょっと良い場所につくれないかなと鋭意検討中です。そんなことをしている者です。宣伝色が強くなりそうなのでこの辺にしておきます。

木村:ありがとうございます。井上さんでした。

(会場拍手)

働き方改革で生産性向上の実績を出し続けるデロンギ

木村:では、続いてデロンギの宇佐美さん、お願いします。

宇佐美夕佳氏(以下、宇佐美):デロンギから来ました、宇佐美と申します。よろしくお願いいたします。コミュニケーションを担当しており、みなさまへブランドが掲げるパッションを届けるお仕事をずっとしております。

パブリックのプロフィールはもうみなさんにお見せしているので、私の人となりをお話しします。働き方改革って、まさにその通りだなと思っています。私も元ワーカホリックで。この言葉はあまりよくないと思うんですけれども、15日連勤とかしていました(笑)。1つのプロジェクトを立ち上げることの熱量自体が楽しくて、ぜんぜんお家に帰らない日々を送っていました。

デロンギに入ったのは、生産性を高めたいなと思ったのが理由です。ちなみに目黒区の環境推進員もやっております(笑)。実は目黒区には環境推進員が100人弱いらっしゃるんですけれども、私もそのなかの一人です。食事環境や動物環境も含めた今の環境を、さまざまなポイントで勉強させていただいております。プロボノ活動なんですけれども、小中学校、高校まで、講演もさせていただいています。もちろんそれはお金をいただいておりません。

それで、働き方をちょっと変えたいなと思って、さまざまなチャレンジをしているなかの1つなんですけれど。朝7時からパーソナルトレーニングをつけていまして、1時間ワークアウトした後に出社すると。

木村:意識高いですね……。

宇佐美:そのまま出社するか、自宅で仕事をする。デロンギという会社も、働き方改革を非常に強く掲げていまして、チャレンジしている状態です。例えば、職責や役職によっても違うんですけれども、フレックスを取り入れている方、コアタイムでやっている方、裁量労働で自宅で選択してお仕事をする方、あるいはこういったところでお仕事をする方など、いろんな働き方をされている方がいます。

それから1年ほど経っているんですけれども、生産性が上がっている状況です。つまり、一人当たりのこなしていく結果が、非常に高く出てきている状態です。我々としても、今後も働き方は柔軟な考え方であるべきなんじゃないのかなという話をしていました。

「人のいる空間が快適であること」を研究し続けている

宇佐美:デロンギのことはみなさんご存知かな、と思いつつも話をさせていただきます。ここからは宣伝のようになっちゃうんですけれども。デロンギは30ヶ国を超える地域でビジネスを展開させていただいています。

デロンギ・ジャパンは、デロンギと「BRAUN(ブラウン)」という調理器具ブランドを持っております。「どこが本拠地なの?」と思われると思うんですけれども、デロンギってイタリアのブランドなんですよね。出張に行くときは、はるばる約1万キロメートルほど飛びまして、ベネチアまで行きます。

ダイレクト便がないので、だいたいトランジットなんですよね。そしてロストバゲージします(笑)。我々としては、だいたい仕事道具は機内に持ち込めるサイズのものに入れて持ち込む。それ以外に関しては、もう1つの方に詰める。

井上:どのくらいの確率でロストするんですか?

宇佐美:2分の1くらいですね(笑)。

(会場笑)

製品カテゴリでいうと、コーヒーマシンはみなさんもご存知かなと思います。ヒーター関係もやっておりますし、昨年から導入させていただいているのが空気清浄機能付きファンです。ハンドブレンダーからキッチンツールまで展開している状況です。「仕事環境こそリラックスが必要だよね」みたいな話を、日本法人も意識しております。

デロンギは約45年間、仕事だけではなくプライベートも含めて、ご自身がいらっしゃる空間が快適であることをずっと研究し続けているんです。これ、本当に真面目に研究し続けています。トリノ工科大学の方との産学連携で開発していく流れもあります。

働く人の8割がストレスを感じている日本社会

宇佐美:(スライドを指して)右手と左手に縦長の白い機材があります。こちらデロンギの空気清浄機付きファンなんですけれども、どうせ風を浴びるんだったら、人にとって快適ないものを極めてみようぜというところからスタートした製品です。

通常の風や扇風機の風、エアコンの風を浴びるとどうなるかっていうと、だるくなったり、風邪ひいちゃったりすると思うんです。そういった風による疲れをさらに軽減しつつ、もう1つおもしろいことが分かっています。

結果からいうと、浴びれば浴びるほど身体がリラックスした状態になっていくんです。実際、私どもの会社でも浴び続けながら仕事をしているんですけれども、非常に集中力は高まっています。そういった結果が出てきていることが、非常に強いのかなと思います。

今日はご紹介までに、あるデータを説明します。厚生労働省のデータをご覧になった方もいるかもしれませんが、仕事で強いストレスを感じているっていう人たちは約58パーセントもいらっしゃるんですよね。強くないストレスも入れると8割をこえるんです。本当にストレスを感じている人たちがいらっしゃるんですね。環境作りを長いスパンで考えていただいたうえで、こういった風を取り入れていくのは1つの手だと思います。

宣伝になっちゃうんですけれども、これをやり続けていければと思っているとこです。ありがとうございます。よろしくお願いします。

木村:ありがとうございます。

(会場拍手)

井上:質問していいですか? 扇風機は、この形に仕組みがあるんですか?

宇佐美:そうなんです。実はこの形自体が立体的な風をつくっていて、身体に当たる面積と風の質感を変えていくということがわかったんです。これは大学との研究でわかりました。

井上:パカっと開けて、真ん中のこの部分がですか?

宇佐美:ブー! さてどこでしょう(笑)。

井上:後ろですか?

宇佐美:そうなんです! 背面なんです。わかりますか? ここから身体と手に沿ってぶつかって出ていくんです。

井上:ああ〜。

宇佐美:風って大きく分けると、空気をたくさん巻き込む方法と拡散させる方法があるんです。今回は「コアンダ効果」のなかでも拡散させる方法を使っているので、柔らかくてシルキーな風がみなさんに当たっていると思います。

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