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無料で使える在庫管理ソフト「ロジクラ」(全1記事)

「勘と経験頼み」が過剰在庫を引き起こした 在庫データ活用で成長支援をするニューレボの挑戦

2019年7月10日〜12日、神戸ポートピアホテルにて「Infinity Ventures Summit2019 Summer Kobe」が開催されました。スタートアップの登竜門とも呼ばれる、新サービス発表の場「IVS LaunchPad」(7月12日)には、14社もの新進気鋭のベンチャー企業が登壇。本記事では、株式会社ニューレボの長浜佑樹氏によるLT「無料で使える在庫管理ソフト『ロジクラ』」の模様をお送りします。

「在庫データ活用」で企業の成長支援

長浜佑樹氏:在庫データを活用し企業の成長を支援する会社。ロジクラの長浜です。私はこれまでいくつかの倉庫で働いてきました。そこには物を扱う企業が抱える大きな課題がありました。それは過剰在庫です。国内の倉庫には約54兆円もの過剰在庫が存在すると言われています。

これは流通総額の10パーセントに匹敵する過剰在庫はいまや企業単体の問題ではなく大きな社会問題となっています。そして過剰在庫はキャッシュフローを圧迫し、最悪の場合、企業は倒産します。実際に平成28年度は1週間に1社のペースで企業が倒産しました。それではなぜ過剰在庫が発生するのでしょうか? それは供給側のオペレーションの問題です。

まず現場の曖昧な管理が原因で企業は在庫を把握できていません。そして曖昧な在庫管理が原因で担当者は勘や経験に頼って発注をするしかないんです。

これが過剰在庫発生の大きな原因です。そして物を扱う企業は135万社も存在している。この課題の大きさはもうおわかりですね。

私たちはこれらの課題を解決すべく2つのソリューションを提供しています。1つ目は在庫管理のSaaSプロダクト。そして管理している在庫をワンクリックで出品できる在庫売買のマーケットプレイスをこれから提供していきます。

まず私たちは135万社の小売・卸を対象に無料で使える在庫管理のSaaS、ロジクラを提供しています。実際にデモを見てみましょう。

倉庫の担当者は通販などで注文を受けると出荷リストを選択し、スマートフォンにデータを送ります。現場ではスマートフォンに表示されたオーダー通りに出荷をしていくだけ。誰でも簡単に使える点が特徴です。また商品検品の際にはスマホでバーコードを読み取るだけ。

自動で在庫管理を行なうので、これまでのようなアナログな作業はもう必要ありません。競合比較です。最大の特徴はスマホで商品検品ができる点です。従来のような高価なハンディーデバイスは必要なく、アプリのダウンロードのみで導入コストを大幅に削減することができます。

一夜にして国内最大規模のマーケットプレイスを作る

トラクションは2018年11月のリリースから8ヶ月で導入社数が5,000社を突破しました。そして5,000社が管理している在庫の総額は雑貨やPC・部品などを中心に1,000億円を突破しました。

今のペースでいけば向こう2年で1.3兆円もの在庫がロジクラで管理される予定です。これから私たちはロジクラで蓄積されている在庫をマーケットプレイス上に流通させていきます。

マーケットプレイスについて説明します。出品者と購入者を繋げる法人間の売買の仕組みです。マネタイズは販売手数料の10%と出品者からの月額利用料の5万円です。

出品の流れを見てみましょう。ロジクラで管理している在庫表から出品したい商品を選択し、ワンクリックで出品をすることができます。そして出品した商品は一般公開されるだけではなく、バーコード情報を元に同じ商品を扱う購入者との間で売買マッチングする仕組みです。

ご覧いただいたとおり、すでにロジクラ上に商品データが登録されているため出品者はワンクリックで出品が可能です。さらに、バーコードマッチングによって売買のスピード圧倒的に速くすることができます。

それに対して競合は出品も非常に面倒で大量の商品から検索し購入する必要があります。この違いは歴然です。そしてこの在庫売買のマーケットプレイスを来年の1月にリリースする予定です。

一夜にして国内最大規模のマーケットプレイスを作ります。今後の展望です。私たちはロジクラのデータを中心に在庫売買のマーケットプレイスだけではなく、これまで担保価値と見なされていなかった在庫に着目した動産担保融資の事業や、過去のデータを活用した需要予測モデルなどを提供していく予定です。在庫データを活用し、企業の成長を支援する会社ロジクラの長浜でした。

(会場拍手)

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