2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
dAppsプラットフォーム構想について(全1記事)
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沼崎悠氏(以下、沼崎):株式会社COINJINJA COOをやっています、沼崎悠と申します。僕のことを知っている人は、「コイン相場」のTwitterアカウントに、「沼崎さん」と声をかけています。僕はエンジニアではないので、エンジニアリング以外のことをやっています。
今日は5つのトピックに分けて話そうと思います。最初のトピックは、「コイン相場ウォレット」についてです。今実装しているコイン相場ウォレットの特徴は3つあります。
1つ目は、主要通貨のほとんどに対応していることです。ETH、ERC20、BTC、BCH、XRP、EOS、LTC、ETC、DASH、最近ではXEMにも対応しました。
2つ目は、ウォレット間の送金にかかる手数料が無料です。なので、今日みなさんに投げ銭とかをしてもらったと思うんですが、普通のウォレットでやると、gas代としてETHがかかります。うちの場合はそのgas代がかからないので、おもしろいUI/UXを作ることができます。
3つ目は、これも登録された方はわかると思いますが、送金したら1秒、2秒で送金することができます。以上、この3つが特徴になっています。
このウォレットについてですが、我々はウォレットを作りたかったわけではなくて、その上に載せたいものがいくつかありました。
1つ目は、dAppsのブラウザです。これはなにかと言うと、今日すでに出てきましたが、モバイルファクトリーさんのQurageであったり、トークンポケットと同じ機能です。なので、このdAppsブラウザを使うと、CryptosとかCryptKitties、あとはKyber Networkなど、そういったETHベースのアプリケーションが動きます。
ETHベースの各種dAppsが動くのが、dAppsブラウザです。今回(来ている企業)で言うと、volvoxさんがETHベースで動くdAppsを開発していて、そういうのはうち(のウォレット)で動くようになります。
沼崎:2つ目は、MixinネットワークがやっているOceanONEで、これはDEXなんですけど、うちのアプリ内で動くようになります。
3つ目はdAppsのプラットフォームを作ろうとしています。今日やったのはまさにこれで、レジとか、AirDropなどです。(既存のものと)なにが違うかというと、ETHに限らず、いろんな通貨を使ったアプリケーションを作ることができます。
(スライドを指して)「コイン相場上でdApps開発?」と書いてありますが、これについて、うちの徐楽楽の方からお話させていただこうと思います。
徐楽楽氏(以下、徐):ありがとうございます。少々お待ちください。
沼崎:準備に手間取っているみたいなので、一応彼自身を紹介すると、何歳からエンジニアをしてるんだっけ? 16歳? あ、もう聞いてないですね。
(会場笑)
彼はずっとエンジニアをやっていて、特にアプリ開発で言うと、iOSが出たぐらいからです。はい、お願いします。
徐:すみません、ありがとうございます。今日は僕の方から、CoinViewのSDK(ソフトウェア開発キット)のα版をご紹介したいと思います。まず、なぜSDKを開発したかという背景を、話していきたいと思います。
沼崎からも紹介がありましたが、すでにコイン相場にウォレット機能を搭載しています。PoS式のパブリックチェーンである、Mixinのブロックチェーンを使っておりまして、特徴としてはユーザー間の送金も無料で、(着金を)即確認することができます。
先ほどMixinのCEOも紹介していましたが、メインのブロックチェーンには、ほとんど対応しております。ただ、こんなに使いやすいものがあっても、実際にdAppsを開発しようとすると、難しいところもあります。
僕も20年ぐらい開発者をやってきましたが、とにかく難しいです。みなさんも遊んでみるとわかると思いますが、既存のdAppsにはベーシックな機能しかありません。なので「さいころ」とかが、すごく人気になっています。
(どう難しいかと言うと)例えば、イーサリアムの場合だと、gas、gas Price、EVMのコンセプトを理解しないといけませんし、Solidtyという新しい言語を学ぶ(必要があります)。
さらに、開発のテスト環境についての理解も必要です。ただ、一番(不安が)大きいのは、ブロックチェーン上でスマートコントラクトをデプロイすると、お金を扱うところが1回きりという点で、けっこう怖いです。バグがあったら、もうゲームオーバーです。
いろいろな問題を見てきましたが、「もっと簡単な仕組みはないのか?」と思って、今回のSDKを開発しました。コンセプトとしては、5分ぐらいでアプリを作れるような仕組みを提供したいと思っています。ただ、取捨選択がないとシンプルにできないので、コイン相場が提供するのは分散型の台帳システムで、サードパーティーが提供するのは、他のすべての機能です。そうすると、素晴らしい(クオリティの)アプリもそのまま使えます。
僕らのプラットフォームで、dAppsを開発する際の流れを説明しますが、4つのステップしかありません。まずはアプリを登録して、SDKと連携させます。そして、クラウドに上げて、最後にQRコードを配信します。「本当に5分でできるの?」と、よく聞かれるので、実際に自分たちで使ってみました。
(会場で)みなさんは使っていただいたと思いますが、(スライドを指して)これはワンタッチで、AirDropでトークンがもらえる機能を持っています。だいたい1時間で開発しました。
徐:(スライドを指して)これは先ほど会場内で、ミネラルウォーターと交換をする時に使っていただきました。(スライドを切り替えて)これは開発に1日かかりました。ただ、拡張性はけっこうありますので、普通の飲食店でのメニューの注文にも活用が可能です。
(スライドを切り替えて)先ほど、みなさんに使っていただいた投票用紙です。みなさんにそれぞれ3個のトークンを配りましたので、3名にまで投票ができます。これは開発に2日間かかりました。
(スライドを切り替えて)これからデモをしたいのは、ゲームです。これは、もともとiOSのゲームですが、1時間ほどで移植でき、すでに使える状態です。
これは1977年ぐらいに、アメリカで出た「スネーク」というゲームですが、ゲーム機と同じ操作ができるように作り上げました。昨日の夜に、うちのエンジニアが1人で徹夜して作りました(笑)。
今からソースを見せたいと思いますので、まず「dAppの登録」について説明したいと思います。この画面でdAppsの名前とアイコンなどを設置すると、dAppsの右側にQRコードとアプリIDが生成されます。
このQRコードを後ほど使うと、自分のdAppsにアクセスすることができます。次は「SDKの連携」と「クラウドに上げる」というステップです。まずは(スライドのスクリプトを指して)3行目でCoinViewのSDKをインポートして、4行目で先ほどのアプリのIDを記入します。
徐:(スライドを切り替えて)これは課金の部分です。payment createで、Trace IDは自分で作成する番号ですが、asset IDには使いたいトークン、今回はECOトークンです。AirDropで100個あったトークンですが、1回の課金で10個(と指定し)、メモのところには、一応どういったところで使うか(を書きます)。descriptionのところは、実際にユーザーに見せるテキストです。これが既存のゲームと連携するので、あとはQRコードを配置するだけの状態です。
実際にデモをしてみます。一晩で作ったものなので、バグがあるかもしれませんが、ご理解ください。QRをスキャンして、デモを始めます。
沼崎:ちなみに、これは会場の人も使えるんですか?
徐:たぶん来週ぐらいになると思いますが、リリース後にお使いいただけます。今のバージョンは性能的に問題があるので、改善してリリースします。
沼崎:つまり、「コイン相場」の方に問題があって、(まだリリースが)できていないということですね。
徐:そうです。(スライド上で操作しながら)ゲームに入ります。5つのレベルがありますが、レベル1からスタートしたいと思います。今日は会場の関係で音が出せないんですが、実際には音があります。
けっこう癒し系のゲームです(笑)。レベルの解除をする場合は、課金します。ちょっと解除してみましょう。(決済をして)はい、これでレベル4が遊べるようになりました。もう1本のゲームも、デモしたいと思います。(スライドを指して)このゲームをご存知の方いらっしゃいますか?
けっこう古いゲームで、(表示されるドットを)食べると長くなるという仕組みです。自分にぶつかったり、壁にぶつかったりすると、死んでしまいます。ライフは3つあるんですが、使い切ってしまったので、新たに購入します。(決済をして)はい、ライフが3つ増えました。このような感じで、(ゲームを)また再開することができます。デモは以上になります。沼崎の方に(マイクを)戻します。
沼崎:ありがとうございます。ユースケースについて話します。先ほどの説明のように、ゲームを作るというのは当然あるんですが、今回のようなイベント、カンファレンス、メディア、あとは地域創生の観点で、特定の地域、店舗、組織、個人において、トークンを使うようなサービス開発や、仕組み作りを、どんどんしていきたいと思っています。
今回作ったのはAirDropとレジでしたが、投げ銭の共通点などはありました。その他にも、割り勘ですとか、おみくじ、投票、マイニング、クイズなど、いろいろとプログラムで作れています。
これらを組み合わせてくと、例えばメディアで「いいね」をしたら、コイン相場ウォレットから投げ銭ができたりといった仕組みを、どんどん作っていけると思います。
イベントについても、カンファレンスと同じように投げ銭をしたりすることができます。仮想通貨決済に興味がある方や、エンジニアでなくても、すでにビジネスをやっていたりする方で、もしアイデアがあれば、お手伝いしていきたいと思っています。
うちが手伝う点としては、「こういうふうにやったらできるんじゃない?」というご提案と、トークンを出すところだと思います。
今回出したトークンも、ERCで作りましたが、そんなに難しいことはないです。一応30日で(有効期限が)切れるようになっています。そういうふうに指定しておけば使えなくなるので、明確には言い切れませんが、おそらく金融庁的にも大丈夫だと思います。これから、どんどん仮想通貨やトークンが使えるサービスが、増えていけばいいなと感じていますし、我々もお手伝いをします。
(COINJINJAに)連絡する方法は、2つあります。Webサイトのコンタクトから連絡していただくか、アプリ内の問い合わせから連絡をいただけると、だいたい反応します。Twitterとかは、意外と見なかったりします。
今回のカンファレンスのテーマでもある、「次の経済をどうやって作っていくのか」については、正直、我々だけでなにかができるとは、あまり思っていません。(スライドを指して)トークンエコノミーでしたら、ここに出ている企業が中心になっているかと思いますが、いろんな小さい経済が回り始めて、それで作っていくものなんじゃないかなと思ってます。なので、基本的には我々もオープンに、みなさんと共有しながらやっていきたいです。
今日は雨も降っていて、足元も悪い中でしたが、わざわざ来ていただいて、ありがとうございました。このあと懇親会もあるので、なにか質問があったら聞いてください。以上になります。ありがとうございました。
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