2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
障がいと向き合う事で、生まれるイノベーション(全1記事)
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小泉進次郎氏(以下、小泉):それでは最後の、5人目のプレゼンターになります。
落合陽一氏(以下、落合):はい。一般社団法人WITH ALS代表、武藤将胤さん、登壇です。よろしくお願いします。
小泉:よろしくお願いします。
武藤将胤氏(以下、武藤):はじめまして。WITH ALSの武藤と申します。
私はクリエイターとして今活動しているんですが、約4年半前にALSという難病を発症したことをきっかけに自分の会社を立ち上げまして。今はテクノロジーとコミュニケーションの力で、ALSをはじめとした、さまざまなハンディキャップを抱えた方の可能性を広げていく企画に挑戦しております。
ALSは「アイスバケツチャレンジ」、氷水をかぶるキャンペーンで聞いたことがある方も多いと思います。この病気は「筋萎縮性側索硬化症」という病気なんですが、手足を動かす自由や、こうやって声を出して話す自由が徐々に奪われていく難病です。
意識や五感、知能の働きは正常のままと言われています。今、世界で約35万人。日本では約1万人の仲間がこの病気と戦っていますが、未だに有効な治療法は生まれていません。
でも、自分の障害と向き合って、「自分の制約から解決アイデアを形にしていこう」「むしろALSの困難から発明を生んでいこう」。そういった想いで活動に取り組んでいます。
1つ、VTRをご覧ください。
(映像再生)武藤:ALSを2013年に発症して、約2年半が経ちました。手足の自由は徐々に奪われてきていて、本当に昨日までできていたことが、今日できなくなる怖さと日々戦っています。
昔から音楽が大好きで、DJにチャレンジし始めたところで、このALSっていう病気になってしまいました。もう今は手でDJをするということも、ほぼできない状態です。
ただどうしても、夢を諦めるということはしたくなくて。もう1度自分の今感じている感情っていうのを、音楽や映像で表現したいと思って、「目でDJ・VJをプレイしよう」というプロジェクトを始めました。
僕のこのアクションを通じて、いろんなハンディキャップを抱えた方や、すべての人に表現の自由を届けたいんです。
(映像終了)
武藤:比較的最後まで正常に機能を保つことができる、「目の動き」に僕たちは注目をしました。メガネ型のデバイス「JINS MEME」を使って、目の動きだけでさまざまな電子機器をコントロールできるアプリケーションの開発を行いました。このアプリを使って、僕自身も今、目の動きでDJ・VJのライブ活動を行っています。
また、その技術を応用して、今では手を使わずに写真撮影やテレビ、エアコンのコントロールなども行えるようになりました。
今僕たちは、テクノロジーと共に、人の可能性を拡張していきたいと考えています。こういった、可能性を拡張できるテクノロジーを選択できる時代になったと思います。そこで、僕たちのような障害を抱えている当事者の目線で、使い方のデザインを発信していくことで、さらなるイノベーションが生まれると信じています。
今日はどうぞよろしくお願いします。
(会場拍手)
小泉:ありがとうございました。
落合:圧巻のカッコよさでしたね。
小泉:しかも最後の「ありがとうございました」ってときに、5分のチャイムが。
落合:時間合わせも最強でしたね。
小泉:時間も最高でした。
武藤:よかったです。ありがとうございました。
小泉:ありがとうございました。
落合:圧倒的に練習してるなという感じでした。
小泉:素晴らしかったですね。みなさん、改めて拍手をお願いします。
(会場拍手)
武藤さん、ありがとうございました。
落合:武藤さんはすばらしいんですよ。アーカイビングしてますからね。
小泉:あと本当に今日の会の意義を、最後に映像と、そしてご本人のパワフルなメッセージで、残してくれましたね。
落合:そう。あんなにカッコいいテクノロジーの使い方してる人、滅多にいないんですよね。本当にカッコいい。
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