2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
リンクをコピー
記事をブックマーク
真子就有氏(以下、真子):次に、どんな職種で働けばいいのか。これは、創意工夫できる、テンプレートがない職種。これまでこうやってきたよね、というやり方が確立されていない。確立されていたとしても、次々にアップデートしなければいけない状況にある仕事ですね。
何か同じことをやっているな、これは誰でもできそうだな、と思っている仕事ほど、テクノロジーによって淘汰される可能性が上がっていきます。気づいた時には、今の若い世代にはプログラミングがめちゃくちゃできる人がたくさんいるので、そういった人たちに取って替わられちゃうようなことが起きると思います。
ルーティンワークを繰り返すのはあまりおすすめしていないですね。これはポジショントークではなくて、本当に心から思っていることで、何か新しいキャリアに挑戦するのであれば、エンジニアがおすすめです。今後も需要が高まるやりがいのある仕事です。
あらゆる産業がソフトウェアに置き換わっていくという話をしました。その中で、ウェブエンジニアの需要は飛躍的に高まっていきます。今、有効求人倍率も7倍とかになってますね。1人のエンジニアに対して、採用したい企業が7社ぐらいあるという状況。営業とか企画職は1.5倍ぐらいなんですね。
なので、みなさんももし何か迷っているのであれば、このソフトウェア化する世界の中で最も花形の職種、これから最も需要が伸びる、このエンジニアという仕事に挑戦してみることを推したいと思います。
最後に、簡単にTECH::EXPERTの紹介をさせてください。TECH::EXPERTは、プログラミングをやったことないとか、Macを使ったことがないという、まったくの未経験の方でも、最短で転職もしくはフリーランスとして活躍して稼げるようになるところまでサポートするスクールです。
未経験からの転職、というサービスから始まったので、実績ではNo.1になっています。150名以上の有名企業にも(就職が)決まっています。カリキュラムは全部上場企業のCTOに監修してもらっています。
これを全部やれば絶対に活躍できるというプログラムになっていますし、現場に近い開発経験を積んでもらいます。チームで開発をしたりだとか、実際にレビューをしたりだとか。なので、未経験から現場に入ったときに困らないスキルを身につけることができます。
事例としては、自衛隊の小隊長の方が急成長ベンチャーでエンジニアになったり、福祉施設勤務の方がエンジニアになったり。あとはメーカーの技術者の方、技術者といってもプログラミングはまったくやったことがなかったんですけども、NewsPicksという経済メディアのエンジニアとして働いています。
めちゃくちゃベテランのエンジニアしかいない中で、唯一未経験でめちゃくちゃ開発して、評価も高いと聞いています。
今はフリーランスコースを開講しており、未経験から独立するところまで完全にサポートしています。なんとなく興味がある、もっと詳しく聞きたいという方は、個別にカウンセリングを行っていますので、ぜひ申し込んでいただけると嬉しいです。
こちら(TECH::CAMP)は別に仕事としてエンジニアをやるほどでもない方向け、今はどんな人でもテクノロジーを学ぶことが必須と言えます。
このTECH::CAMPは、最先端のテクノロジースキルが月額で学び放題です。ウェブサイトとかAIとかデザインとか、あとはプレゼンテーションだとか、企業会計だとかそういったことも今の時代に必要なスキルとして勉強できるように、セミナーをやらせていただいたりしています。
講義は一切なく、すべて自習。それで、わからない時に即疑問を解消するので、絶対に詰まらない。教室とオンラインでサポートしていくことをやっています。卒業生が今9,000名以上いて、社会人がメインのスクールになっています。7~8割くらいが社会人で、だんだん増えていますね。満足度も高く評価いただいていて、メディアにも掲載されています。
けっこう社長もたくさん参加しています。今、隣の教室でも「イナズマ」っていう1週間で1日10時間×7日間やるっていう「プログラミングの精神時の部屋」みたいなものがあるんですけれども、それに(日本交通の)川鍋(一郎)会長っていう8,000名の社員がいる企業(の社長)にきていただいたりしていますね。
受講理由は、エンジニアの思考を理解したいということで、「別にエンジニアになる気はないけれども、これからテクノロジーについて成長しておくことは必要だし、自分でサービスを作りたい」といった方に来てもらっています。
こちらの場合は、プログラミングの体験会に月1,000人くらいエントリーがあります。科目はプログラミング以外は選ぶことができません。8教室でやっています。というわけで、最後かけ足になったんですけども、もし聞きたいことがある人がいれば、1人~2人、質問にお答えしようと思うんですけど、いかがでしょうか。じゃあお願いします。
質問者A:(テクノロジーの)性能向上が保証しているというか、(テクノロジーの性能向上が)続く保証というのはどういった感じなんでしょうか。素人考えでは、電力とか森林、原材料とか有限ではないものにもでしょうか?
真子:電力とか?
質問者A:(テクノロジーの)性能向上が無関係にこれらにも(起こるのでしょうか?)
真子:そうですね、まず前提として僕はCPUとか専門家ではないので、そういった知見から話をすることはできないんですけれども、これまで性能が向上してきた歴史は続いています。僕たちが生きている間にどこかでぴたっと止まってしまう可能性は、非常に低いと考えるほうが納得感があるというか、妥当性があると思います。
質問者A:もう1つは、私は不動産業なんですけど、かなり秘密主義である。物件情報を抱え込んでいる。そういった秘密主義のような業界でも、このようなテクノロジーは、変えていくとしたら、何をどのように変えていくことができると考えていますか?
真子:秘密主義、情報を出さない?
質問者A:要は、データを食わせて、プログラムを自動化するわけですよね。そのデータをそもそも出したがらない人がいるとか、出したがらない業界である場合、その業界自体が潰れていくのかなと思うんですけど、どのようにお考えですか?
真子:ちょっと詳細を理解していないんで適切に答えられるかわからないんですけども、まさに出さないという固定観念が、一番やばいんじゃないかなというのはパッと聞いた印象ですね。
逆にデータをどんどん出していってオープンにして、そこから価値をつくっていく。なんかもうノウハウって、今はどんどん価値がなくなっていってるんですよね。例えば、プログラミングの教材はネット上にいっぱいありますよね。他にも、ライザップとかだと大袈裟にいうと炭水化物を抜いて筋トレするだけじゃないですか。
でも、やりきれないからみんな行きますよね。情報の流通量がめちゃくちゃ上がってるんで、ああいったノウハウはあんまり価値がなくなっていってるんですね。なのでノウハウで稼ぐんじゃなくて、情報を組み合わせてどう新しい価値を作っていくか、という仕組みを作っている会社が強いと思うんです。
だから、情報を抱え込んでクローズにやるんじゃなくて、もっとオープンにしていって、そこから新しい価値をどんどん生み出していく方がいいんじゃないかなと思いますね。もちろん、ノウハウに一定の価値がありますから、全部公開するのが必ずしもいいということではないですけど、そういうふうに自分は考えます。
質問者A:ありがとうございました。
真子:あと1人くらい。
質問者B:先ほどお話に上がったテクノロジーリテラシーに関して、「プロトタイプを作れるまで身につけるのがおすすめ」とおっしゃっていたんですが、なんでそのレベルまでなのか、もう少し詳しくお聞かせいただきたいです。
真子:そうですね。プログラミングってもう終わりがないので、区切りがいいからというので。自分で1個サービスが作れるまでやったら、サービスってこうやってできているんだっていうのが感覚でわかると思うんですね。
もちろんプロとして、エンジニアとしてやるのは難しいなと思ったりすると思います。でも、エンジニアがどんなふうに考えてやっているのか、「1つの機能をちょっと追加するのってこんなに大変なんだ」とか、そういうことがわかるレベルがプロトタイプを作るまでだと思います。
質問者B:ありがとうございます。
真子:じゃあ最後に。
質問者C:今後、デザイナーの仕事はどうなるのでしょうか?自動化されてしまうのでしょうか?
真子:デザインを作るプロセスは、テクノロジーによってめちゃくちゃ簡単になると思います。たぶん、コードを書かなくても、ドラッグアンドドロップでウェブサイトなどが作れるようになると思います。
ただ、やっぱり難しいのは人の頭の中にあるアイディアを外に出す作業です。お客さんがどういうふうにしたら喜ぶのかを考えて、それを形作っていくのは、機械には無理なんです。
機械ができるということは、人間を超えてるんですよ。じゃあ、僕たち仕事しなくていいんで。そうしたらもう、そもそも産業って何、みたいな話になってしまうんです。そこはいったん置いておくとして、そこまで行く前の段階の話をするんであれば、デザインって目的がありますよね。
目的がないのはアートなので、何か目的を持ったものがデザインだと思います。そのデザインを逆算して、どういう見せ方をしていくかを考えていくプロセスは、人にしかできないところがずっとあると思います。長くなってしまいましたけれども、本日は私からは以上です。ご静聴ありがとうございました。
(会場拍手)
関連タグ:
「あらゆる産業がソフトウェアになる」 コンピューターの性能向上がもたらす現代の進化論
オフィスに行く必要すらなくなる? VR空間と現実の境がなくなる5年後の世界
世界を変えているのはエンジニア出身の経営者 div真子氏が説く、成果を上げ続けるための習慣
TECH::CAMP代表が語る、テクノロジーに仕事を奪われないためのキャリア戦略
わずか3ヶ月でエンジニアへ転身 元バンドマン・元営業が明かす、人生を変えたスキルの学び方
「担当分野を狭めれば深さが出る」 TECH::EXPERT卒業生が語る、新米エンジニアの戦い方
“できるエンジニア”の共通点は副業経験 新人がスキルアップする方法
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05