2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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大室正志氏(以下、大室)この次は、デイビットさん(のデモンストレーション)です。デイビットさんの会社は、AIを使ったインターフェイス、先ほどホームページを見せていただいたのですが、アニメーションっぽいAIがいろいろなことを話したりということを、かなり早くから取り組んでいる会社です。それではデイビットさん、よろしくお願いします。
デイビット・コリン氏(以下、コリン):おはようございます! 今回、ここ東京に来ることができて、とてもうれしく思っています。デイビット・コリンと申します。SapientXの共同創設者 兼 CEOです。今日ですが、テクノロジーの製品よりも、よりスムーズに対話ができるものをご紹介したいと思います。今回はこのプレゼンテーションを助けてくれるAIのプレゼンターがいます。ヘルシーを呼んでみます。
AI ヘルシー(以下、ヘルシー):私はヘルシーです。デイビット、先生から支援を要請されまして。
コリン:今は誰と喋っているんですか?
ヘルシー:デイビッドです。先生が心拍数をモニターしなくてはいけないと言ってました。前回は(数値が)ちょっと高かったんです。
コリン:そう。だから、先生の言ったとおり、今はApple Watchを身に付けているよ。
ヘルシー:あ、ホントですね。ということは非常に状況はいいと思います。でも、ひとつ異常があって、今それを見ているんです。
コリン:それは何?
ヘルシー:私と話すたびにいつも、心拍数が上がってしまってるみたいなのですが、どう思いますか?
コリン:これはある種の反応じゃないかと思うんだけど。
ヘルシー:そうですかね? 先生の方から直接聞いてもらう必要がありますね。
コリン:わかったよ。それじゃあ、とりあえず、今やっていることを、ここにいるみなさんに説明してもらってもいい?
ヘルシー:私は対話型のAIです。例えば、メンタルヘルスのカウンセラーをするような、人と医療に関する対話をすることにフォーカスを当てています。それから、ロボットに対して、頭脳を与えて、そして話をしていくということができます。また、例えば、小児病院で子どもたちの緊張を和らげるために話をするということもやっているんですよ。
コリン:とてもいい取り組みだね。でも、どのように機能しているんだい?
ヘルシー:私は、SiriやAlexaとは違って、対話に特化しているんです。クリエイターが新しいアプローチを使いまして、人の記憶の保存の仕方、学習、それからやり取りということを理解して、プログラムを作っているんです。
コリン:どうしてそれが医療に有用なの?
ヘルシー:たくさんのことができますが、特に重要なのは医師や看護師のチームを助けることがです。FHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources/迅速な医療情報相互運用のためのリソース)を話すことができますから、カルテにも情報を記録することができるし、読むこともできるんです。
コリン:すごくいいシステムだね。他には何をやってるの?
ヘルシー:センサーモニターが利用可能ですから、さまざまな医療機器、例えば、心拍計などにアクセスすることができます。循環器の先生はそれを見て、何か事象があれば警告を出すことができます。
コリン:とても有用的な機能だ。しかも、とくにコマンドを学ぶことなく、自然に話すことができるんだね。
ヘルシー:医師に対して情報提供をしてケアを改善することができますし、医療のコストも下げることができるんです。
コリン:それはすごいね。
ヘルシー:デイビット、ありがとう。何か質問があれば、この後また私に話しかけてください。
コリン:非常におもしろい機能ですよね。あと1分ほど時間があると思いますので、ヘルシーに何か質問してみたい方はいらっしゃいませんか?
参加者:なぜ、彼はくしゃみをしているのですか?
ヘルシー:何について話しているんですか?
コリン:わからないみたいです(笑)。
(会場笑)
東京は好きですか?
ヘルシー:もちろんです。とくに六本木での買い物が大好きです。
コリン:まとめですが、我々はこのようなものを開発しています。来年リリースするものを、ここで少し前倒しでお見せしました。患者のシミュレーションをして、そして詳細に関してもわかるということで、医療において、非常にいいインターフェイスになっていくと思います。
ここで、これまで誰も見たことがないようなものを、特別にご紹介します。これはまだプロトタイプなのですが、このようなキャラクターも導入しようと今、考えています。非常に高い解像度なんです。
AI グエ:お目見えできて、光栄です。グエと申します。非常に解像度の高いアバターAIです。最新の映画のレンダリングの機能を使って、4Kレベル(の解像度)に耐えうるキャラクターとなっております。それでは、また。
コリン:テキサスから来た若いプログラマーが所属する、新しいチームがあり、この高解像度のキャラクターを作っています。このようなAIを個々のチームが作っていくのです。私からは以上です。ありがとうございました。
大室:どうもありがとうございました。IBM Watsonの診断技術などが非常にすごいということで、診断では、すでにAIが医師を上回っているのではないか、という話があったり、すでにコミュニケーションもここまで来ているということで、非常に驚きでした。ありがとうございます。
大室:最後に、リアルワールドゲームスの清古さんです。実は、予防医学の分野では、非常に「ポケモンGO」というのは衝撃的だったわけです。今、いろいろな論文が出ていますけれども、精神疾患でなかなか外出ができない方、もしくはなかなか運動する気が出ない方に、「ポケモンGO」を渡したら、医療職があれこれ言わなくても勝手に外に出たということです。
医療とエンターテインメントを繋げるといったときに、「ポケモンGO」が非常に大きな事例でしたけれども、リアルワールドゲームスという会社は、位置情報を非常に強みとしている会社だそうです。それでは、よろしくお願いします。
清古貴史氏(以下、清古):よろしくお願いします。ムービーをお願いいたします。
(映像が流れる)
我々は2001年から現実と仮想現実の融合というテーマで取り組みをしてきた会社です。AI機能が進化しましたので、「ポケモンGO」の先を行くような、実際の地図と現実をミックスしたAIゲームを作っています。
あらためまして、こんにちは。リアルワールドゲームスの清古です。当社は位置情報プラットフォームの運営をしています。ひらたく言うと「ポケモンGO」のようなものを簡単に作ることができるエンジンを開発しています。
みなさんの中で「ポケモンGO」をやったことのある方、手を挙げていただけますか? やっぱりけっこう多いですね。よかったら、ちょっとアプリを起動していただけますか? それとうちの「BitHunters(ビットハンターズ)」を比べてみていただきたいと思います。
清古:今、このヒカリエの場所にいますけれども、けっこうこの辺りの建物や小さなものまで、我々は描画しています。実は、我々は「ポケモンGO」の地図より詳しい地図を持っています。そして、これはGoogleマップやゼンリン地図を使わずに、我々で生成しています。それによって地図代は、ほとんどタダで実装しています。
この地図を使って現実空間を冒険していきましょう、というのが我々のゲームです。今もこのようにモンスターに囲まれてますので、退治してしまいましょう。日常の中で、オートバトルでどんどん敵を倒して、伝統的RPGのような冒険をします。
そうすると、ここ(プレイキャラクターの足下)にキラキラしたものがあります。こちらが「ポータル」という位置情報データでして、ユーザーのみなさんが集めていきます。全国でだいたい日本で300万件、世界で3,000万件、このようなデータがあると言われています。
我々は、みなさんに、それらを探す旅に出てもらっています。このような目標物を集めることによって、ユーザーとしてはコンプリート性、もしくは新たな位置情報発見の旅に出ることによって、脳内インセンティブが湧いてくると。これによって、みなさんが歩いてくれます。
私も、このようなリアルワールドゲーム分野で、歩いて遊んでいたら、いつの間にか、地球の3分の1周(の距離を)歩いていたという経験があります。ですから、結果として、遊んでいたら、歩いちゃったと。このような後付けによって歩く、歩行数を伸ばすということが我々の目論見です。
現在はブロックチェーンの技術を使いまして、トークンエコノミーと、このリアルワールドゲームという最先端の分野を掛け合わせたものの実証実験を行います。来年(2018年)の3月から神戸市と提携しまして、実際にStartup in Residence(注:地方時自体とベンチャー企業による協働の課題解決)ということで、我々が神戸市役所内に入居するかたちで、日本で初の試みを行っていきますので、もし、みなさんも興味ありましたら、お声掛けいただければ幸いです。よろしくお願いします。
(会場拍手)
大室:どうもありがとうございました。先ほども楽屋で(「BitHunters」を)見させていただいたのですが、確かに「ポケモンGO」よりもサクサク動く。そのようなものをすぐ作れてしまうような感じがしました。ありがとうございました。
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