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若手エンジニアの挑戦(全3記事)

「いまどきの若者は…」をどう乗り越える? 若手エンジニアたちが語る、イノベーションを起すために必要なこと

マイクロエレクトロニクス国際展示会「SEMICON Japan 2017」で、国内外のリーディング企業/研究機関のトップエグゼクティブや技術エキスパートが講演。第一線で活躍する若手エンジニアが登壇したセッション「若手エンジニアの挑戦」では、自身の体験や研究開発への姿勢を語りました。

若手エンジニアのやる気の源

金津豊氏(以下、金津):5名の方にお話をうかがいましたが、ここからはみなさんにもちょっとこちらに上がっていただきましてパネルディスカッションということで進めてまいりたいと思います。どうぞこちらに上がってくださいね。

今ここに画用紙を用意しているんですけど、私が質問させていただくことについて簡単にキーワードを書いて答えてもらう。それについてみなさんからどんどんつっ込んでいただくというふうに進めてまいりたいと思っております。ぜひ遠慮なく手を挙げていただいて「ここはどうですか?」という話をしていただければと思います。

よろしいでしょうか。さぁ最初の質問です。まず開発へのやる気。やる気ですよね。衝き動かすもの。強く動機づけられること。さぁ、これはどんなことでしょうか? ではお答えを書いてください。みなさん自身はどうですかね。やる気の源みたいなものってなにかありますかね。

ご準備よろしいでしょうか。上に掲げてください。せいのー、どん!

(登壇者の回答を見て)「プロセス採用」「お客様の声」「好きな要素」「世界最高」「期待」。こんなお答えが出ました。

最初なので、おひと方ずつ簡単に30秒ぐらいで説明してほしいんですが。じゃあ釜地さんからお願いします。「期待」ですね。

釜地義人氏(以下、釜地):はい。「期待」と書かせていただきました。例えば、お客様からの期待ですとか、会社からの期待ですとか、あとは家族からの期待とかいろいろあると思うんですけど、とくに感じるのはお客様からの期待です。

私は開発業務なので打ち合わせ等でお客様と接することが多いんですけど、そういったときに技術をご提案させていただいたときに、たくさん質問をいただいたり、次の打ち合わせに呼んでいただいたり、帰ったらお問い合わせをたくさんいただいたりといったときに期待を感じまして。そういった期待を感じることによって次の開発業務に対してのモチベーションが非常に上がると思っています。

金津:ありがとうございました。じゃあ田中さんもお願いします。

田中さゆり氏(以下、田中):私は「世界最高」と書かせていただいたんですけど、やはり世界最高の精密機器を作っているという自負というか、今自分が開発している1つの機能が0.1ナノでも精度をよくするための機能だというところが一番開発へのモチベーションを上げることだなと思います。

金津:世界最高ですね。さぁ、じゃあ松本さんいかがでしょうか。「好きな要素」。うん、なんだろう?

松本訓己世氏(以下、松本):私は開発という感じではないんですけれども、やはりいろいろ業務をやっていく上で、少しでも好きな要素がないとちょっとやる気が起きないという感じですので、なにかやりましたらそのなかで「これは好きかもしれない」という要素をなるべく見つけるようにして取り組んでおります。

金津:ありがとうございます。山口さん、「お客様の声」。

山口晶子氏(以下、山口):私は業務で自分で作ったものを実際にお客さんに使ってもらってその場に立ち会うこともできますので、やはり自分が作ったものでお客様に非常にプラスの評価をいただけたときは非常にうれしいですし、次の開発に向けてのモチベーションが非常に上がります。

金津:ありがとうございます。小森さん、いきましょうか。

小森香奈氏(以下、小森):私は「プロセス採用」と書かせていただきましたが、今やっている評価が数年後にお客様先で採用されるかもしれないということが一番のやる気につながっています。

「いまどきの若者は」と言われたときにどう思うか

金津:ありがとうございました。なにかみなさんから「この人にこれを聞いてみたい」ということはなにかありませんかね。どうでしょうか。ちょっと僕から聞いてもいいですか。山口さん、お客様の声ね。すごくいいですよね。励ましですよね。

山口:そうですね。

金津:クレームはどうしますか?

山口:クレームに対しては、やはりそれも今後につながるというか、やはりそれは足りないところだと思うので真摯に受け止めて、次に改善してきたものでさらにそこでお褒めをいただければ、やはり一発で「よかった」と言われるよりもさらにうれしさは増します。

金津:すごくポジティブですよね。悔しくて落ち込んだりするんじゃなくて、やる気に変えちゃう。

山口:そうですね。やっぱり悔しくてやるとあまりモチベーションが上がらないので、なるべくいろいろなことをポジティブに取り入れるようにふだんから自分に活を入れています。

金津:活を入れている(笑)。ありがとうございます。なにか聞きたいことありますか?

質問者17:すいません、誰も手を挙げなかったので、ちょっと変な質問なんですけど。僕は「いまどきの若者は……」と言われながら働くことが多くて、「うるせー」って思いながら働いたりするんですけど。そう言われたとき一番最初にどう思うか教えてほしいです。

金津:(笑)。じゃあ釜地さんいきますか。いまどきの若者。

釜地:いまどきの若者……私は山口県から来まして、あまり都会にも染まっていないし田舎者なので最近の若者じゃないかもしれないんですけど。実際、私は「最近の若者は」というふうに言われたことはなくて。

どちらかというと弊社の先輩方はわりと歩み寄ってくれているなと非常に感じています。本当に定年に近い方から、近い年齢の方から、プライベートも含めて非常に歩み寄ってくださっているなと感じるので、そのあたりはすごく助けられていると逆に思います。ちょっとお答えになっていないかもしれないですけど。すみません。

金津:若者、なにかありますか。大丈夫ですか。よろしいですかね。なんかあまり「いまどきの若者」って言われないみたいな感じなんですけれどもね。

質問者17:自分だけみたいでした。すみませんでした。ありがとうございます。

困難な状況をいかに乗り越えるか

金津:じゃあ2問目に移らさせていただきますね。2つ目は、成功への鍵。困難な状況を乗り越える方法です。じゃあ30秒ぐらいで書いてください。みなさん厳しいときにどうやって乗り越えていますか? いっぱい食べるとかいろいろな方がいますけどね。

ご準備できましたでしょうか。では一斉に上にあげてください。せいのー、どん!

「考え込まない」「人とのつながり」。あ、かぶりましたね。「人とのつながり」。「楽しむこと」「つながり」。「つながり」が3人。こんな答えになりました。じゃあつながりシリーズの方、山口さんからいきましょうか。

山口:やはり自分の業務では知らなきゃいけない知識が非常に多いので、1人ではどうしても解決できない、乗り越えられないということは多々ありまして。そういうときにいろいろなところでつながった人々に非常に、ときにはお客様にも助けられることはあるんですけれども、そういうときにやはり乗り越えるには人の力というのは非常に大切なんだなと日々感じています。

金津:はい。松本さんいかがですか?

松本:やはり1人で解決するのはなかなか難しいですし、どうしても考えが偏ってしまうということもありますので、やはりいろいろな人とのつながりによってそれぞれみなさんからいろいろアドバイスをいただいたり、新たな視点をもらうということが乗り越えるときに大切かなと思っております。

金津:発表でもおっしゃっていましたね。じゃあ釜地さんどうぞ。

釜地:今回のSEMICONのテーマのなかにも「コネクト」とあったと思うんですけど、やはりイノベーションを起こすためには、このつながりというのがどこでも重要なんじゃないかなと思っています。

困難なことはいろいろあると思うんですけど、自分自身が困難と思っても他人から見るとそうじゃないことが非常に多いんじゃないかなと思っていて。例えばそういった困難を乗り越えた方とか、それに対して専門知識を持っている方とか、たくさんいると思うので、そういった方とつながることによって困難な状況を乗り越えていけると思っています。

金津:じゃあお2人いきましょう。じゃあ田中さん。「楽しむこと」。

田中:困難な状況のときにいかにその状況を楽しめるのかというのが、乗り越える方法であり、成功への鍵かなと思いました。

金津:ありがとうございます。じゃあ小森さん。「考え込まない」。

小森:評価をしているなかでわからないことや困難にぶつかることって多々あると思うんですけれども、そのときに1人で考え込んでもいいことはないなと最近よく感じるので、人に相談したり、全然違うことを考えてみたりという部分で「考え込まない」と。

金津:ありがとうございました。ご来場のみなさんなにかありますか? 「乗り越えるときこういうのが役に立つぜ」みたいのありますか。どうですかね。あったらちょっと教えてください。どうでしょうか。

最近よく聞く言葉で「レジリエンス」なんて言葉があったりするんですけどね。回復力の早さ、強さね。上手な回復の仕方みたいな。こんなことも、たぶんエンジニアのみなさんとっても苦労される局面が多いと思うので、役に立つと思いますよね。

いいですよね。考え込まない、楽しむ、そしてつながりを作るっていうね。絶対にサポーターがいるんですよね。そんな人を見つけるとやっていけるかなと思います。

イノベーティブであり続けるこだわり

金津:じゃあ3つ目いきますよ。3つ目。今日のテーマなんですけど、イノベーティブ。イノベーティブであり続けるこだわり、なにかあったら教えてください。

今日ご来場の方の中にはTECH CAMPにご参加いただいている参加者の方も多数見えていますね。イノベーションビジネスを考えるというテーマで3日間取り組んでもらうんですけど、明日まさにこの会場で発表会があるので、もしお時間がある方はお立ち寄りいただければと思います。

ご準備できたようなのでお願いいたしましょう。せいのー、どん!

「流されない」「まずやってみる」、そして「分野にとらわれない」「広いアンテナ」「真摯さ」ですね。こんなふうに出ました。じゃあ、また小森さんからお話しください。

小森:「流されない」という意味ですけれども、上司、先輩から「これは絶対こうだ」と言われたら、最初はそうなのかなと思ってしまうんですが、そこで考えることをやめてしまうと前に進めないので、上司の言うことも聞きながら自分の意見もちゃんと言っていけるような意味を込めて「流されない」と書かせていただきました。

金津:ありがとうございました。じゃあ山口さんいきましょう。

山口:会社に入って必ずしも自分がやりたいこととかそういう希望が通るともかぎらないんですけれども、そういうことに関してもまずやってみるということ、動かすということをしないとなにも始まらないし、そこからなにも生まれないと思うので、とにかくまずはやってみる、動いてみるということが自分の大切に思っていることです。

金津:はい。じゃあ松本さんお願いします。

松本:「分野にとらわれない」ということですが、分析をやっていますとどうしても化学的な見方に偏ってしまうんですけれども、そうじゃない視点から見ると解決することも多いので、とくにこの分野にとらわれず、いろいろな情報を集めるのは大切だと思っております。

金津:ありがとうございます。じゃあ田中さんお願いします。

田中:「広いアンテナを持つ」と書かせていただいたんですけど、お客様とのお話のなかからひらめくこともありますし、日常の生活のなかから、テレビを見ていてニュースであったり、子育てであったり、いろいろなところでひらめくこともあるので、そういう意味で広いアンテナを常日頃張っているのが大事かなと思いました。

金津:最後、釜地さん、お願いします。

釜地:はい。「真摯さ」と書かせていただいたんですけど、私はドラッカーからこの言葉を知ったんですけど、誠実さとか愚直さとか正直さとかそういった意味合いがあると思っています。

イノベーティブであるということも、それを続けるということも、まったく簡単なことではなくて。ただ、そういうことをやるためには真摯でなければならないだろうと思ってこれを書かせていただきました。目的、目標を明確して、それに対して目の前のことに100パーセントがんばるということが、イノベーティブであり続けるということになるんじゃないかなと思いました。

「まずやってみる」ためのヒント

金津:ありがとうございました。ここまでいろいろ答えていただきましたけれど、このへんでみなさんなにか「この人にこんなこと聞いてみたいな」というご質問があったら承りますが、いかがでしょうか?

質問者18:お話ありがとうございました。まず、みなさんやはり個人的なモチベーションが高い方ばっかりなので、「まずやってみる」といったことがスッとできてしまう部分があると思うんですけれども、僕の場合だと、前に考えてしまったりして進めないことなどがありまして。

「まずやってみる」とか、そういう物事をポジティブに進めるような考え方を持つために、ふだんからどのようなことを心がけているかというところをヒントいただきたいと思っています。

金津:さあ、難しい質問が来ました。「まずやってみる」ってどなたでしたっけ? 山口さんだ。山口さんに聞いてみようか。

山口:ふだんから心がけていることは……やっぱり自分も考え込んでしまうことはあるんですけど、ぜんぜん道筋もなにも見えていなくてもとにかく手を動かすとか、そこになにも方向性がなくてもいいと思うので、まずなにかやるというところの糸口から広がることってすごくあると思うので。自分はそういうことですかね。

なので、目標に向いているかどうかもわからないけど、やってみるということの一歩がすごく大事だなと自分では思っています。

金津:ありがとうございます。ほかにもなにかアドバイスできることありますか。田中さんどうですか? ありそうですね。

田中:プレゼンでも書かせていただいたんですけど、やらない理由がいっぱいある。なにかで読んだんですけど、人間って無意識にやらない理由を探してしまうらしいんですね。どうしてもそういうふうにいきがちであるので、だからこそ、そこに気をつけてやるように持っていくという意識の問題かなと思っています。

金津:ありがとうございました。僕は日頃社員研修の仕事などをしているんですね。新入社員さんや1年目の方の研修もやるんですけれども、「100点を取らなくていいよ」と必ずお伝えしています。「60点ぐらいでいいよ」って言うと、みんななにか重く背負ってたものがフッと取れる感じがするらしいんですよ。

最初から100点狙うとミスが1回も許されないでしょ。それきついですよね。僕はそういうのをやめて、「10個あったら4つぐらい間違っていいんだから」というと、「いいんですか」みたいな感じで、どんどん意見も出してくれるし、とても楽になるみたいなんですけれども。なにか参考になりましたでしょうかね。

質問者18:ありがとうございます。肩の力を抜いて、まず踏み込むところから始めてみます。

金津:ありがとうございました。

チームのなかでどんな存在になっていきたいか

金津:ほかにはいかがですか? はい、どうぞ。中央の方ですね。

質問者19:みなさんそれぞれ仕事の中で大事にしていることがあって、すごく関心を持って聞いてました。

みなさんそれぞれ会社で1人で仕事をしているわけではないと思うので、チームだったり上司だったりお客さんとのグループで働いていると思うんですけど、そういうなかでなにか自分が成長したなと感じるところだったり、あるいはチームのなかでこういう存在に今後なっていきたいみたいなことがあれば教えていただだきたいんですけれど。

金津:これは全員でいいですか?

質問者19:はい。

金津:じゃあ思いついた方から手を挙げてください。(小森氏を指して)……考え込まないって言ったのに(笑)。じゃあ考え込まない方から。

小森:私は今ベルギーのimecで評価をさせていただいているんですけれども、私の所属しているチームは30名程度いまして、そこのマネージャーが1人で30名を見ています。

30人を1人で見るのは大変なんですけど、毎日のように「なにか困ったことはないか?」と声をかけてくれます。このマネージャーのように日々コミュニケーションを取り、周りの状況を把握できる人になっていきたいと思います。

金津:ありがとうございました。さあ、もうおひと方ぐらいどうでしょうか。松本さんが話したそうなオーラが出てますので。

松本:自分は社内で分析をやっておりますので、ほかの機械部品を設計している方とはちょっと違う感じですし、また物性などを測っておられる方のなかで自分はちょっと特殊な存在になってはいるんですけれども。

そのなかでもみなさんが快く受け入れてくれて、それで業務に対して認めてくださって、またアドバイスとか「今後こうしたらいいんじゃないか」ということをいただけているので、業務とかそういう分野にとらわれずに見る力というんですかね、そういうものを持てるような人になっていければいいかなと思っております。

質問者19:ありがとうございます。

金津:よろしいでしょうか。ありがとうございました。

情報収集の方法は?

金津:さあ、最後にもうおひと方だけ。じゃあ一番前の方。

質問者20:先ほど話にあったアンテナについて聞きたくて。アンテナを張るというか情報を収集するということもあるんですけど、やはりそういうものは日頃の習慣にもよってくるのかなと思っていて。そこで聞きたいのが、イノベーティブな情報を発見するためにやっていることですか。例えばどこかの情報源を常に収集しているとか、そういう具体的なものって教えていただけますか?

田中:いつもそうしているということはあまりないんですけど、自分がなにか1つ困っていることがあったときには、ぜんぜん関係ない情報でも、「もしかして約に立つかも」という意識で聞くのとそう思わないで聞くのではやはり受け取り方がぜんぜん違うかなと思います。あとはなにか困っていることがある人の話を聞くと、実はそれが自分へのヒントになっていたりするんじゃないかなと思います。

金津:ありがとうございます。ほかの方もなにか情報源ありますか。釜地さん、情報源。

釜地:そうですね、自分がなにに興味があるのかでいいんじゃないかなと思うんですけど。必ずしも必要だから情報収集するというのもなかなか習慣にならないというか、負荷になることばかりじゃないかなと思うので、自分が好きなことが仕事にある程度直結していて、その分野の中で興味がどんどん湧いてくると思うので、誰かのアドバイスを聞き入れるわけでもなく、自分独自の情報収集をやっていけばいい情報収集ができるのではないかなと思います。

金津:ありがとうございました。去年、基調講演された先生で筑波の助教の落合さん(落合陽一氏)という方がいらっしゃったんですけど、その方も言っていました。「社会人になるとインプットが減るよね」って。インプットは何割ぐらいですか。インプット、アウトプットでいうと。

その方がおっしゃるには、「だいたいもう社会人になると9:1でアウトプットになっちゃうでしょ。もっとインプットを増やさないとダメだよね」という話を盛んにされて、すごく参加者の共感を得ていましたけどね。

だいたいこんなところでよろしゅうございますか。あ、もうおひと方、手が挙がりましたね。どうぞ。

質問者21:質問がありまして、開発を行う上でどうしても自分の専門外のことを学ぶことが多いと思うんですけど、そういう新しいことを学ぶときにまずなにから手をつけるかというか、自分なりのパターンみたいなものがあれば知りたいなと思います。

金津:いかがでしょうか。ご指名ありますか?

質問者21:同じ男性の釜地さんに。

釜地:私の場合はまず論文を読みます。論文を読んでみて、ある程度自分でそれをトレースしてできるのであればやってみるんですけど、なかなかそうもいかないので、この論文に詳しい人を見つけて、解説してもらうなり、わからないところがあれば質問して答えていただくなりをして、ある程度そうやってバックグラウンドを広めていくという作業をまずします。

そのなかで、業務のなかでなにか実践するということができるのであれば少しずつやっていくような感じですね。

質問者21:ありがとうございます。トレースしたり人に聞いたりするのが自分なかなかできないので、ためになります。

若手エンジニアへのアドバイス

金津:ありがとうございました。では、パネラーのみなさんには最後の質問というか、日本の若手エンジニアを代表して、若手エンジニアの方にアドバイスを一言送っていただければと思います。じゃあまたキーワードを書いてくださいますでしょうか。よろしくお願いします。

ご準備ができたようでございます。じゃあ見せてください。せーの、どん!

じゃあ釜地さんから、簡単にアドバイスをお願いします。「世界へ」。

釜地:私は昨年度、社費留学というかたちで1年間アメリカの大学に留学させていただきました。必ずしも有名な大学ではなくて、ただ優秀な大学ではあったんですけど、そういった大学に行ったときに、研究者としてアジア人は非常に多くて、ただ日本人があんまり目立っていないなということをすごく感じました。

アジア人の中でも、中国系の方や韓国系の方、あと台湾の方とか、イラン系、インド系、たくさんいらっしゃるんですけど、日本人があまりいなくて。どんどん若い世代から海外に行って経験を積んでいくということが今後のいわゆるグローバリゼーションとかダイバーシティと言われているような世の中で戦っていける素養を作っていくんじゃないかなと思っています。

金津:ありがとうございます。どんどんいきましょう。

田中:本日は若手エンジニアの方がたくさん集まっていらっしゃると思うんですけど、ベテランの方もいらっしゃると思うので、みんなで一緒に、IoTとかAIとか盛り上がっているので、一緒に楽しんで盛り上げていけたらいいなと思います。

金津:ありがとうございます。はい、松本さん。

松本:自分がやっている業務では、日々データを採っていくという地道なものになってしまうので、その時点では成果が得られないなという感じもするんですが、それを積み重ねることによって意外に大きなものになったり、別の視点から見ると意外に「おおっ」ということもありますので、積み重ねるとその後が見えてくると思います。日々の業務というのを大切にしてもらえればなと思います。

金津:ありがとうございます。山口さんお願いします。

山口:「壁を作らない」と書いたんですけれども、自分の業種以外にもいろいろなところに伸ばすように、とにかく自分の周りに壁は作らないで考えも人間関係もどんどん広くしていくことが自分の知識を増やすことにもつながるし、将来の仕事のヒントにもつながっていると感じているので、このように書かせていただきました。

金津:ありがとうございました。じゃあ小森さんお願いします。

小森:会社に入ったら自分のやりたいことだけをできるわけではないので、嫌な仕事でも楽しい部分を見つけて、これからも研究であったり仕事であったりに励んでいただきたいなと思います。

金津:先ほどのご質問じゃないんですけど、かなりやる気があってポジティブな方が今日はお越しいただいてると思うので、「楽しんじゃおう」というお話とか。あと「壁を作らない」。でもやっぱり「やることはこつこつ積み上げて」とかね。そして「世界へ行こうぜ」みたいなメッセージをいただけたのかなと思います。どうも今日はありがとうございました。

そしてあっという間に終了の時間も近づいてきてしまいました。ほぼ100分ぐらいの時間をご一緒させていただきましたけど、エンジニア像みたいなものも感じられたかなと思います。

僕のほうでキーワードだけ。「Never give up」。あきらめないということも大事だと思うし、必ず成功するとはかぎらないので、失敗から学ぶというお話もいただけたかなと思います。失敗しても、すぐに実績にはつながらなくても、次の仕事につながるというようなこともあるかと思います。

今、壁を作らないというお話がありましたけど、自分で限界を作らない。「ここまでで終わりとか決めないで、まぁやってみようよ」と。そんなメッセージもいただけたんじゃないかなと思っています。

あっという間にもう終了の時間でございますけども、今日はご来場いただきまして、またご清聴いただきまして、ありがとうございました。

(会場拍手)

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