CLOSE

パネルディスカッション(全4記事)

私たちは死ぬまでに、何回トイレに行くのだろうか? 今あらためて、トイレの未来を考える

2017年8月2日、サムライインキュベートが主催するイベント、「日常生活の当たり前を変える”Toiletech"~トイレボリューション~」が開催されました。1日に5回〜7回ほど使うと言われているトイレですが、現状はさまざまな課題を抱えています。そこで、テクノロジーの分野からトイレのイノベーションに挑戦する2人の登壇者が、変わりゆくトイレの今と未来について語り尽くします。

トイレの未来を考えるパネルディスカッション

司会者:それではみなさま、ご準備はよろしいでしょうか。これより参加者を含めましたパネルディスカッションに移らせていただきます。こちらは参加者の発言など自由になっておりますので、意見等ございましたら挙手をお願いします。

私がマイクを持って走ります。それではここから、西脇様にバトンタッチいたしまして進行をお願いしたいと思います。西脇様お願いします。

西脇資哲氏(以下、西脇):はい、わかりました。ここから私が引き続きマイクをとらさせていただきます。パネルディスカッションというか、私がしゃべって私がパネルやって私が司会なので、パネルでもなんでもないです。

(会場笑)

なんなんだこれはっていう(笑)。でもトイレの話で、これだけの方がお集まりいただいて、かつお子さんもいらっしゃるし、非常に多様です。

私がお話ししたいトイレって、どなたにも平等に必要とされているもので、一生つきまとうものなんです。最後は介護かもしれないけれど、ずっと私たちが生きてく上で必要な空間であり、機能なんです。

それで、トイレだけがビジネスじゃないですけど、今回一緒にお話し差し上げますのでよろしくお願いいたします。

河野剛進氏(以下、河野):よろしくお願いいたします。

西脇:先ほどの司会の方もおっしゃってましたけど、みなさんも自由に発言をしていただいて構わないです。ここまでは私たち2人でしゃべってきて、正直しゃべり疲れたので、どちらかというとみなさんの言葉をいただいたほうが……。

河野:教えていただきたい(笑)。

西脇:そうですよね。教えていただきたい(笑)。私たちのビジネスのためにも、ヒントをいただきたいと思っています。お時間があと45分ぐらいなんです。

この45分ぐらいの間に、なるべくいろんな話をさせていただきたいと思って、一応テーマは、先ほどの中で、トイレの混雑状況がわかる、行く末はトイレの混雑が改善されるかもしれませんけど、その解決の話です。

そうやってトイレの管理がどんどん進んでいって、クラウド管理なんて書いてありますけど、将来どうなっていくかの話です。それと、先ほど申し上げた課題です。

これは私が申し上げましたけど、こういったものに対してこれから変わっていくのか? それについて議論したいと思います。ここに突入する前に、私と先ほどお話いただいた、この2つのセッションの中で、みなさんの消化不足とか、わかんないよとか、ご質問があると思うんです。

まず、それを解決していきながら話題に移っていきたいと思うので、みなさんの中でどなたか質問したい、聞きたいという方、一番目立つうんちマンに……うんち君て指名していいのかわかんないんですけど(笑)。逆に私が聞きたいことがいっぱいあるんですけど。

(会場笑)

トイレの神様⁉︎ うんちマン登場

西脇:私から逆に聞いていいですか。今日、その格好でいらっしゃったんですか?

うんちマン:はい。

西脇:電車もですか?

うんちマン:基本この格好で生きています。

西脇:電車もそれで、捕まることはないと思いますけど、どうなんですか?

うんちマン:ぜんぜん大丈夫です。

西脇:まあそうですよね(笑)。見なれたものです。着られているコスチュームの理由も含めて質問いただけますか? みなさんにわかるようにぜひ。

うんちマン:私、うんちマンと申します。自称です。何でこんな格好をしているのか? よく聞かれるんですけど、私ゲーム会社をやっていまして、子供の頃からうんち好きで、いまだにうんち好きなので、うんちのゲームを作りました。

それの宣伝のために、3年くらい前からこの格好を始めました。それで、国内外のゲームショウにいったら、いろんな国で異口同音、みなさんから喜ばれるので、これはもしかしたら人を幸せにできるかもしれないと思って、勘違いのまま、日夜この格好で生きています。

今は、ハロウィーンのときにフラッシュモブというものをやっていまして、今年は千人で同じこのうんちマンの、LGBTの方もいらっしゃるので、うんちヒューマンを、1000人で集まってフラッシュモブをやろうという活動をしています。

その中で、いわゆるダイバーシティーを重んじていまして、なぜかと言うと、去年に私が100人でやっていたら、そこで私の知り合いのALSの患者さん、口のきけない方が車椅子でおいでて、その方が「本当は参加したかった」ということを私に伝えてきてくれたんです。

視線入力で、私にメッセンジャーで伝えてきてくれた。私はただ、好きでやっていただけですけど、そういう方々に勇気を与えられるイベントかなと思いました。

2020年は多目的トイレカーを

うんちマン:ダイバーシティーということで、車椅子の方とか、難病の方、希少疾患の方、LGBTや、海外の方も含めて、参加してもらおうというコンセプトでやっておりました。これもまたダイバーシティーということで、電通さんのダイバーシティラボというところで講演をしてくださるということになって、いろいろなトイレメーカーさんとか、うんこ漢字ドリルさんの会社さんとか、いろいろお声がけしていただいて、いろいろなところで連携してやっていこうじゃないかとなっているんです。

そのイベントのときに、車椅子の方とか体の不自由な方々が、トイレがないんです。多目的トイレって圧倒的に少ないですし、そういうところで、多目的トイレカーを作ろうと。

実際にあるんです。あるんですけど、今あるのは軽自動車の上に多目的トイレのちっちゃいやつを乗っけたやつとか、レンタルしたり、売ったりしてるんですけど、そうじゃなくて、もうちょっとでかい、引っ越し屋さんのトラックみたいなので、自動昇降のリフトがついてるものにトイレをつけるんです。

体の不自由な人に言わせると、イベントに行くと多目的トイレがない。そもそも車椅子で参加出来ないところがあまりにも多すぎるという声も聞きました。

ぜひ、多目的トイレカーを作って、2020年に向けて、いろんなところにスポンサーになっていただきたい。「今日はマイクロソフトさんの多目的トイレカーが来て助かった!」なんていうと非常に企業イメージにもいいなと。それを実現したいと思っているんですけど、中々。私がうんちマンだからというのもあるかもしれないですけど。

西脇:いや、それしかないと思います。

(会場笑)

うんちマン:まぁ、でもわかりやすいので(笑)。ぜひ、いろんな会社さんに、こういうことを実現したいと理解していただきたい。そういうことで参ったりしている次第でございましす。

西脇:理由はわかりました。

トイレマーケットの市場規模とは?

うんちマン:質問は、先ほどバカンさんの、トイレの空き情報がわかるっていうのは、全日本のトイレの中でどれぐらい普及してらっしゃるのかと。

河野:そういう意味ではぜんぜん普及していないです。これからです。まだオフィスだけ。大事なのことは、一般の利用者の方に開放していくっていうことだと思いますけど、それはこれからですね。

最初はやっぱり、このサービスを出したときって、センサーを入れるとか、ものすごく拒絶感があって、今ってほとんどなくなってきているんです。そもそも中の人を直接照射するようなアプローチを使わなくても、多目的以外はだいたい取れるので、そういう形でやってるのもあって、ようやく当たり前になってきたと思っています。普及していくフェーズかなと。

うんちマン:例えば今後の計画として、どれぐらいまでにどれぐらい普及させたいっていうのはあるんですか?

河野:ちょっとそこはまだ非公開です。そこに関して申し上げられないですが、ただ、どんどん広げていきたいなと思ってますね。

うんちマン:どのくらいの市場規模なんでしょうか。

河野:市場規模は、正直言うとトイレのマーケットって、この空き状況だけで言うとすごくあるような市場サイズではないんです。数千億とかそういうサイズではないです。

我々が推計したときは、ざっくりみて国内200億円あれば良い方なんじゃないかなと思っていて、ただその中にも、実はトイレが空いているかどうかだけって比較的シンプルにできるので、競合はもう10数社。もっといるかもしれないです。

うんちマン:イエローオーシャンじゃないんですね。

河野:イエローでもないですし、レッドくらいになってきているのかなと。

西脇:ものすごい業者がやってますよ。今はもう住設会社さんがやり始めたので。

河野:今そういった中で、今後当たり前になってくるかなと。いろんな所と連携して、一緒に普及していくということがこれから出てくると思います。大手が入ってくるとなにがいいか? 本当に当たり前になってくると思いますので、みなさんにとってすごくいい環境ができてくるかなと思います。

うんちマン:格安携帯電話会社みたいなってくるんですか?

河野:そうかもしれないですね(笑)。競争原理が働くとさらに安くできると思いますので、そういう競争の中でいいものができてくるかなと思います。ただ、エアノックは我々しかできない。

うんちマン:エアノックは中々いいですよね。非常にシャレが効いていて、いろんなバリエーションも考えられそうです。じゃあ、長時間話しちゃってすいませんでした。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 大変な現場作業も「動画を撮るだけ」で一瞬で完了 労働者不足のインフラ管理を変える、急成長スタートアップの挑戦 

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!