2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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司会者:では、これから「スマートオフィスがつくる未来の働き方」についてのディスカッションのお時間とさせていただければと思います。
登壇者のみなさまを順番にご紹介いたします。ヤフー株式会社、執行役員CMO、村上臣さま。株式会社内田洋行、営業本部営業統括グループ第2企画部部長、村田義篤さま。リクルートワークス研究所、機関誌Works編集長、石原直子さま。以上、ゲストのみなさまです。ようこそおこしくださいました。
みなさま、よろしくお願いいたします。
河瀬航大氏(以下、河瀬):第1部(「AkerunPro」製品紹介・ビジネスモデルプレゼンテーションと製品デモ)で「スマートオフィス」と頻繁にお話しさせてもらったんですけど、第2部ではスマートオフィスっていったいなんなんだろう。どういう世界があるんだろう。ロボットが入り込んでくることによって、どういった新しい働き方があるんだろう、みたいなところを、もう少し深めて考えていきたいと思っています。20分間のお時間をいただいております。
最初にスライドを作ってきたんですけれど、まさに「スマートオフィスってなんだろう?」ということで、最近だと、それこそIoTとかAIとか、さまざまなテクノロジーが発展していくなかで、ぼくらはどうやってテクノロジーと付き合えばいいのか。はたして、テクノロジーがオフィスのなかに入り込んでくることは価値のあることなのか、というところを話し合っていきたいと思っています。
ネットで検索をしてきたんですけれど、「スマートオフィス」って意外とありそうなキーワードだと思うんですけど、調べてみたら、ぜんぜん出てこないんですね。オフィス用品のスマートオフィスという会社さんがあっただけで、スマートオフィスについてはあまり語られていない現状です。
こちらは画像が悪くて恐縮なんですけれど、「スマートロック」は青色。2015年ぐらいから「スマートホーム」「スマートオフィス」を超えるぐらい伸びているんですが、「スマートオフィス」というキーワード、赤色がぜんぜん伸びていないような現状です。
ということで、今日は「スマートオフィスで実現できること」ということで、スマートオフィスってなんだろうかみたいなところを、それぞれ、お三方にお話をいただきたいなと思っています。
では、最初に、スマートオフィスでどういったことができるのだろうかというところを、各社にお話いただきたいと思います。簡単な自己紹介と、プレゼンの内容をお話いただければと思います。
村上臣氏(以下、村上):どうも、ヤフーの村上でございます。私はヤフーのモバイルの統括をしているのと、あと、IoTのサービスでもある、ここにロゴが出ているんですけど、myThingsという、いろんなIoT製品を束ねて使いやすくするようなものを提供しております。
Akerunさんも対応いただいておりまして、ロックが開くと、スマートフォンのmyThingsのアプリに通知がいったり。そういうステータスがわかるようなこともできます。myThings経由で、いろんなIoTとつなげて、機能を増やすことができてます。
これは、私のオフィスの風景なんですけれど。
(村上氏がホバーボードでオフィスを移動する動画が再生される)
最近、私、こういうのでオフィスを。本当ですよ、これ。
(会場笑)
村上:それで僕の部屋があるんですけども、ここにAkerun Oneを発売してすぐ導入しています。
河瀬:ありがとうございます。
村上:動きながら勝手に開いて、ピュッと入る。嘘だろうと思うんですけども、これが本当に。うちの社員をつかまえて聞いていただければ、「村上はこういう感じだ」となっています。これがスマートオフィスかと言われると、どうなんだろうと。
河瀬:ちょっとした未来ですね。
村上:そうですね。ちょっとした未来なんですけども。
河瀬:先日、村上さんの執行役員室に遊びに行かせてもらって、こちらの商品をお見せしたんです。そうすると、「NFCに対応したんですよ」ってお話をしたら、「僕はホバーボード乗っているから、スマートフォンのほうがいいわ」みたいな話があってですね(笑)。
村上:(笑)。
河瀬:そういう新しいニーズもあるのかということで、勉強になった次第でした。
村上:そうですね。たぶん、僕だけじゃなくて、うちの部下とかアシスタントにも権限を与えているので、僕が使ってないときは自由に使っていいよというふうにしているんですよね。そういうようなことができるのは、Akerunの利点ですし、開けたら僕のほうに通知が来るようになっているんです、myThings経由で。
なので、僕が出張に行っているときとかに「開きました」となって、「誰が使ってんだろうな?」みたいな(笑)。予期していない場合は、アシスタントに「今、誰が使ってるんだっけ?」と確認したり。そういう普通の鍵の世界ではできないことが、もう今はできているわけですね。
それで、今回このProが出て、いろんなことができるようになって。もうロボットですので、そろそろ空気を読んで勝手に開けてほしいですね。
河瀬:あー、そうですね。
村上:顔も、毎日通っているからわかってるだろって気がするので。
河瀬:いや、絶対そうなんですよね。
村上:顔パス的な。ほら、やっぱり優秀なホテルのドアマンは、顔を覚えていますよね。
河瀬:そうですよね。
村上:そのぐらい優秀なロボットになってくれると、非常にスマートオフィスと。
河瀬:ご期待ください(笑)。
村上:期待していますので。はい、ありがとうございます(笑)。
河瀬:ありがとうございます。では、次に、内田洋行の村田さん、お願いします。
村田義篤氏(以下、村田):はい、内田洋行の村田でございます。内田洋行で最初にみなさんがイメージされるのはオフィス関係かなと思います。今日のテーマはスマートオフィスということでオフィスなんですけれど、私自身は内田洋行のなかで、オフィスというよりはIT系の商品の企画・サービスを行っています。
ただ、内田洋行らしく、オフィスのなかにITをどう配備していくかというところです。それにずっとこだわってやって来ています。私のコンセプトとして、「コラボしたくなるオフィス」「おもてなしできるオフィス」、2つを挙げさせてもらっています。
「コラボしたくなるオフィス」というのが、たぶんみなさんもそうだと思うんですけれど、ほとんどの個人ワークが会社に行かなくてもどこでもできてしまう時代になったので、逆にオフィスってなんなんだということですね。オフィスに何をしに行くのかというところが非常に重要かなと思っています。
やはり、人と会って共同ワークをするからコラボするんだよね、ということで。当然、そこに行って、会ってあの人と話せば、きっといい答えが見つかるよね、というような場にできればいいなと、「コラボオフィス」という1つを挙げています。
それと、「おもてなし」と書いているのは、社員同士というよりも、むしろ今の時代ですので、いろんなクライアントさんとか取引先さんと一緒に考える場。
なので、内田洋行に来ていただいて一緒にこの課題を解決しましょうよというところで、せっかく来ていただくのでおもてなしできるようにしたいと思い、いろいろな工夫を凝らしています。
今日、写真にはないんですけれど、実は、この裏方におでんができる屋台とかを隠しておりまして(笑)。
(会場笑)
日本酒が隠れていたり。パッと見は普通のオフィスなんですけど、実はすぐにおもてなしでどんでん返しができるような場もあるということでやっています。
実は、ここの写真の上のほうにあるのが、なんの写真かというと、実はこれはSmartInfill(スマートインフィル)という、これはAkerunと似ていまして、後付けでいろいろ部屋のなかにやぐらを組んでいきまして、いろんなデバイス、ITデバイスを装備できるような(自由な間構築手法)。当然、いろんなプロジェクターからスマート系の商品がデバイスとしてありますけど、これを後から配備していくことができるような、SmartInfillというものを作っております。
これによっていろんなIT機器が置けるということが初歩段階ではあったんですが、先ほど「おもてなし」とありました。右下のほうに木目調のものがあるんですけども、初代SmartInfillはアルミ製のプレートなんですけども、今のSmartInfillはWooD INFILLと言いまして、杉を使っています。
ですので、木のぬくもりが感じられるオフィスというかたちで、お客さまが来ていただくので、少しやわらかいイメージを出していけたらと、フレームをアルミ製のもの、ウッド製のもの2タイプ用意しまして、場に合わせたかたちで、働き方に合わせた場を作っていこうとやっております。
近未来ということで、河瀬さんとも少しセッションでお話させていただいたんですけれど、細かい字で(スライドに)書いてありますけれど、先ほど言いましたように、極端にいうと社内にはパソコンとかがなくて、もうなにも持ち込まないと。
それで、社員同士が顔と顔を合わせて、コラボしたくなるようなオフィス作りをしましょう、と。実際には裏側にいろんなものが隠れているんですけど、見えるところにはITはないということですね。
というようなところであったり、それから、社内SNSとか、メールのやり取りとか、コミュニケーションをしているものを分析して、一部やっているんですけども、この人とこの人が会ったら、ないしは、この人とこの人の情報が集まったら、コラボしたらおもしろい世の中作りができるよねみたいな、偶発ができるようなスペースですね。
これも実際に、グループを毎週席替えしてやったり。誰でもフリーアドレスでできるような場、普通のフリーアドレスとは違うんですけど、あえて違う部署、性格の違うような人たちが集まれるようなデスクを用意して偶発を作るとか。そんな実験も、内田洋行のなかでやらさせていただいております。
ですので、そんな場作りというところが中心ではあるんですけども、やはり未来のところで、僕ら人間をITがサポートしてくれるというような、そんなオフィス作りができればというところは、考えてやっているところであります。
河瀬:ありがとうございます。次に、石原さん、お願いします。
石原直子氏(以下、石原):リクルートワークス研究所から参りました石原でございます。私たちは、人とか働き方のことを中心に考えていて、人事の方に読んでいただいている雑誌を作っています。
では、そのスマートオフィスで人はどんなふうに働くのかというと、Akerun Proを見てもわかるように、これまでは人事とか総務の人たちは、鍵を社員1人に発行したらその鍵の管理とか、辞めたら返してもらわなくちゃとか、辞めた後音信不通になって鍵を返してくれなかったらどうしようとか、鍵の合鍵は全部で何個あってとか、管理にけっこうな時間を取られていたんですね。
つまらない仕事なんだけど、人がやらないといけない仕事ってけっこうあったと思うんですが、そういうものはどんどんコンピュータとか、ネットとか、AIとか、ロボットとか、そういう人たち……そういうものたちに、引き取ってもらって、人はもう本当に人にしかできないおもしろいこと、クリエイティブなこと、ワクワクすることだけやれるようなる。そういうオフィスをもってスマートオフィスと言うのかな、と思っております。
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