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トークセッション「自分の世界観をwebサービスで表現することの魅力」(全5記事)

20代で起業を決意したきっかけは? ラブグラフ代表・村田あつみ氏の原動力

2016年5月21日、未経験からサービスを作れる技術力を身につけるプログラミングキャンプ「TECH::CAMP」が運営する「TECH LADY HOLIDAY」のイベントが開催されました。トークセッションの最後に行われた質疑応答では、女性スピーカー4名が起業したきっかけやWebサービスに関わるようになったきっかけを語りました。

身近な彼氏・友人・旦那さんから受ける影響

小沢宏美氏(以下、小沢):みなさんからの話は以上にして、いろいろヒントがあったと思いますし、質疑応答に移っちゃっていいですか? いかがでしょうか? 挙手をお願いします。

(会場挙手)

質問者1:すてきなお話をありがとうございました。ITスキルを習得して、自分の好きなことをするってものすごくパワーのあることだと思うんですけれども。

みなさんのパワーのもとにある影響された人物や出来事はあるんでしょうか? 気になりますので、教えてください。

村田あつみ氏(以下、村田):やっぱり、有名人もそうなんですけど、身近な人がすごいとか。例えば、親友がめっちゃ結果出したとか、ちょっとライバル視してる隣のチームの子が結果出したってなったら、めっちゃ悔しくないですか? 私はそれがすごく大きいのかなと思っています。

起業しようと決めたのも、当時付き合っていた彼氏の会社が、これ言ったらわかるかもしれないですけど、バイアウトするみたいな、企業に売って、この世代でいうとめちゃめちゃ結果出したみたいなチームだったので、それを見てめっちゃ悔しくて。

「彼氏ができるなら、私もできるやろ」みたいな感じで、負けたくなかったっていうのがありますね。だから、それこそほんと彼氏だったり、親友だったりというところにすごい影響を受けています。

菅野有希子氏(以下、菅野):私は今の旦那さんにすごい影響を受けていて、すごいすてきな人なんですけど(笑)。

(会場笑)

小沢:いいなあ!(笑)

菅野:いや、ちょっと変わった人なんですけどね。私はけっこう真面目で、いつも「ちゃんとしなきゃ」って、もうすごい肩の力が入ってるみたいな人間だったんですけど、彼と出会って……なんて言うんでしょうね。

「あまり深く考えず、やりたいようにやんなよ」っていうタイプで、例えばご飯食べに行って、クレープで、チョコバナナも食べたいしイチゴも食べたいしどうしようかなって思ったら、私はすごいそれを迷っているけれども、(彼は)「両方買って、お腹いっぱいになったら捨てちゃえばいいよ」みたいなタイプの人なんですね(笑)。

そういう、「ちゃんとしなきゃ」「ちゃんと選ばなきゃ」っていうのではなくて、「どっちも選んで、試してダメならダメでいいじゃん」みたいなことをすごく言ってくれたことが、今の活動につながっています。

昔だったら、「ちゃんと面接受けに行って、就職して、ちゃんとそこの業務やって」みたいな感じだったのが、今はフリーランス的なことで好きなことを仕事にできているのは、そういう「いろんなやり方を試してごらん」「ダメでもいいからやってごらん」っていうのが、すごく大きかったかなと思います。

あとは、IT的なことでいうと、主人がそういう業界の仕事だったりするので、やっていてわかんないことがあったら聞いちゃったりもしています。

小沢:はい、ありがとうございます。じゃあ、出口さんお願いします。

活躍している家族に認められたい

出口友梨氏(以下、出口):私はちょっとベクトルが違うんですけど、うちは自分の家族がみんな起業してて、別にお金持ちではぜんぜんないんですけど。

小沢:すごーい! 全員起業?

出口:お父さんがミュージシャンで、お母さんはダンスの先生をやっていて、お兄ちゃんもプロダンサーなんですよ。

小沢:えー!

出口:私だけすごい普通(笑)。

(会場笑)

出口:私はやっぱり画家になりたかったんですよ。そういう環境で生きてきちゃったんで、自分の好きなことをやれてないのが恥ずかしいみたいな環境だったんですよ。

だから、「認められたい」と思ってずっと生きてきて。それなのに普通の会社に入って。「普通にやってる自分でいいのかな? なんか恥ずかしい」みたいなのがずっとあったんですよ。

それが結果的に今、こういうみなさんの前に立って話せるような機会が設けられるようなところまで来れたし……ちょっと今、感無量です(笑)。本当にぜんぜんほめられなかったんですよ。

今回も「こういうの出るんだ」って言っても、ママは「がんばってねー」ぐらいで、お兄ちゃんは無視みたいな感じ(笑)。みんな舞台出まくってるから、そんなの普通みたいな。

だから、まだちょっと悔しい。ちょっと1回でっかいことして、見返したいなっていう。それが原動力ですかね。

小沢:ありがとうございます。じゃあ、中山さん、お願いします。

人にやさしくするためには、自分が幸福であること

中山紗彩氏(以下、中山):私も根本にあるのは、さっき言ったように、人にやさしくしたい、人に愛情を注ぎたいと思ってるんですね。

でもやっぱり、自分が満たされてないとそんな余裕もなくなって、自分のことに夢中になってしまう。自分の欲求だけを重視してしまうみたいなことがあると思っていて。

とくに私は自己肯定感が低くはないですけど、周りの友達を見て「いいな」って思うんですよね。「いいな」って思って、「ずるいな」っていう思考になって……。

小沢:ちょっとネガティブ入る(笑)。

中山:そうなんですよ。自分が周りの関わる人たちと同等に、自分の目標を達成していて、幸せで、そういう状態を自分で意図的に作ってないと、人にやさしくできないんですよね。

だからこそ、自分の目標、あくまで戦うのは自分自身で、自分の幸福度とか目標とかを常に達成していたいと思いますね。

あくまでそれは、人にやさしくするとか、愛情を注ぐとか、誰かを守るとか、あくまで他者に視点を向けるための努力として、常に自分が満たされている状態にいる環境を作るために、努力はしてるつもりですね。

ラブグラフの社員が共有するビジョン

小沢:ありがとうございます。(質問者1に向かって)大丈夫そうですか? はい、ありがとうございます。じゃあ、続いて。

質問者2:とくに社員を抱えている方におうかがいしたいです。ご自分の好きなことを進めるなかで、社員について来てもらうためにどういったことをされていますか?

小沢:部下がいらっしゃるって感じですね。ありがとうございます。そしたら、村田さんと中山さん。

村田:私たちのサービスは趣味から始めたっていうのもあって、成し遂げたい世界とか、「こういうのやったら、みんな幸せだよね」みたいなところから始まっています。

例えば、ビジネスのなかにはマーケットインといったような、「この市場、めっちゃ伸びそう」とか、「ここはブルーオーシャンだから入ろう、ビジネス始めよう」とか、そういういろんなやり方があると思うんですけど。

私たちは、「こういう世界だったら、もっといいよね」みたいなビジョンを大切にしている会社なので、そもそもそのビジョンに合う人しか採用しないというのが大前提にあり、そのあともビジョンの共有をすごい大切にやっていますね。毎週月曜日の朝会では、毎回(ビジョンを)言うようにしていたり。

「すっごいしょうもない作業でも、なんで今これをやってるんだっけ?」となったときは、「幸せの瞬間を、もっと世界に」っていうビジョンなんですけど、「幸せの瞬間をもっと世界に増やすために、今このチマチマした入力作業をみんなでやってるんだよね」って考えたらなんか……。

「回り回ってみんなの笑顔につながってるんだな」って思ったらすごいがんばれるよね、みたいなマインドセットの共有はやっていますね。そういう感じです。

小沢:ビジョンの共有をしていて、全員が共感している環境を作るっていうことですね。

村田:はい、そうです。

小沢:じゃあ、中山さんは役員にもなっていらっしゃるので、どうやって下の子のマネジメントをしてるのか。

社員が夢中になって働けるアプローチ

中山:2つあるかなと思っています。

1点目は、なにより楽しく夢中になって働いて、かつ成果を出すっていうことは前提として意識しています。

小沢:本人がってことですか?

中山:自分がです。

小沢:中山さん自体がってことですね。

中山:夢中になっていれば成果は自然と出るものだと思っているので、やっぱり常に目の前の仕事をすることに、常に夢中になるようにはしていますね。

2点目は、あんまりマネジメントをするっていうことではないと思っていて、とにかく入社希望をされる方のやりたいこととか、理念とか、大事にしていることを聞いて、それをうちの会社の中でどう実現できるか、達成できるかみたいな道筋を、一緒に引いてあげると言ったら上からですけど、引かせていただくようなアプローチはしているつもりです。

小沢:自分が好きなことを全力でやっているっていう上で、部下というか、周りの下の子にも同じようなロールを作ってあげるみたいなマネジメントスタイル。

中山:おっしゃるとおりだと思います。やっぱり目標設定をして、それを全力でやる意味があるというマインドセットをしてあげるだけで、みんな夢中になって自然と成果が出てくると思うので。

その夢中になる要素が人なのか、理念なのか、事業の成長なのか、職種なのか、いろいろ個々によってあると思うんですけれど。

とくにその方が大事にしているやりたいことを聞き出して、それを仕事の立ち位置に当てはめるようなお手伝いをしていますね。

小沢:ありがとうございます。たぶん気になること、ほかにご質問もあると思うので、懇親会で4名の方に質問をしていただければなと思います。

今日は4名の方、お忙しいなか来てくださってると思うので、一度拍手をお願いいたします。ありがとうございました。

(会場拍手)

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