
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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千葉功太郎氏(以下、千葉):次はソラコムさんにお話を聞きたいと思います。今日はIoT代表でいらっしゃっています。よろしくお願いします。
玉川憲氏(以下、玉川):ありがとうございます。みなさん、ドローンは先ほどのスライドにあったように、遠隔操縦なんですね。基本的に、今飛ばしているようなドローンを扱っている通信というのは、日本だと2.5GHz帯ですかね。
ライセンスを使わないところで飛ばしているので、2キロまでが限界なんですよ。でもドローンの将来は、きっと遠隔操縦になりますし、自動操縦になっていくと思うんですね。
実際は軍事目的だと、衛星の無線を使ってやってるんですけれども、民間とか、みなさんがそういうようなことができるようになろうと思ったら、やっぱり通信が発達しなきゃいけないと。
私がやってるソラコムというのは、モノ向けの通信をやっている会社なんですけれども、ちょっとご紹介させていただくと、「世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会へ」というビジョンを持っています。
完全にテクノロジーの会社で、少人数のエンジニアでテクノロジーで大きなことを成し遂げようという会社ですね。(スライドを見て)うちの作業環境は、基本的にみんなずーっと1日中コーディングしてるので、スタンディングデスクという動くデスクで、運動しながらコーディングをすると。
千葉:これはやりすぎ(笑)。
玉川:ちょっとやりすぎ感がありますね(笑)。私実は、AWSの日本の技術側のマネージャーをやってたんですけれども、非常にクラウドが進化したことを実感していて、モノもドローンみたいなものが出てきて、インターネット越しにモノとクラウドを結びつけるとすごいおもしろいことができると。
ただ、結局インターネットにつなぐところって、最適解がないんですね。有線LANがあればいいんですけれども、ドローンに紐なんかつけられないですし、無線LANはやっぱり危ないですね。
セキュリティ上も危ないですし、SSIDというIDはほかのところには使えないので。例えばドローンがWi-Fiをつないでも、他のところに持っていったら使えないですね。
モバイル通信がどこでもつながるし、日本だったら特に基地局、日本全国カバーされているので、非常に具合がいいんですけれども。
やっぱりモバイル通信ってスマホなどの人向けであったりするので、価格が非常に高かったり、2年契約だったりということで、モノ向けじゃないですね。
なので、我々はモノ向け通信をやろうということで。ただ、通信って非常に多大な投資をしなければいけないビジネスで、例えば大手の携帯キャリアさん、基地局、1兆円分ぐらい持ってるんですね。データセンターも1兆円ぐらい持ってると。
我々はベンチャーなので、いきなりそれはできないということで、我々のアプローチはユニークで基地局だけ借りようと。
そのほか、この基地局だけ借りてやるというやり方が、MVNOのL2卸契約って言われるんですけれども、基地局だけ借りて専用線を引いて。
ただこれは、データセンターを借りて、ハードウェアの数億円するやつを買わなきゃいけないんですね。普通のL2卸契約と言われる通信事業者で、数十億円かけてやってるんですけれども。
我々がユニークなのが、クラウドの技術とパッションは十分にあるので、「これをソフトウェアで作ってやろう」ということで、基地局だけ借りて、専用線引いて、AWSの上でバーチャルキャリアを作った、というのがうちの会社です。
なのでNTTドコモさんの高品質な基地局と、AWSクラウドという両巨人の肩に乗ったバーチャルキャリアというのが、ソラコムですね。2ヵ月前に、「SORACOM Air」という通信SIMを発表して、いろいろ大賞をいただいたり、『Forbes』の起業家ランキングに載せていただいたりしています。
基本的にはモノに入れて使えるSIMで、何が新しいかというと、そのSIMの回線管理や速度管理をすべてWeb上でできるようにしてます。
SIMの契約も解約もクリックでできると。これは世界初の仕組みなんですけども、速度もリアルタイムですべてコントロールできるんですね。
坂本義親氏(以下、坂本):管理すると何かいいことがあるんですか?
玉川:例えば、モノって遅くていいと思うんですね。なので、より安く。監視カメラで、解像度を上げたいときだけ早くするとか。そういうことができますね。
坂本:動的にも変えられるんですか?
玉川:動的に、リアルタイムに変えられるようになってます。これはIoTをやりたい人が誰でも通信事業者になれるモデルなので、その通信のリアルタイムな状況であったり、監視機能であったり、料金モデルを作るような仕組みとかも持ってます。
もう1つの特徴がプログラマブルな通信なんですね。プログラムでコントロールできるようになっていて、解約とか始めるとか、速度変更も全部APIでコントロールできる。
ある意味ドローン自身が通信を持っていて、自分自身で通信速度を変えながら飛ぶみたいなこともできるようになるかなと思っています。
坂本:そんなこともできるんですね。
玉川:そうです。プログラムで通信の速度を全部コントロールできるんですね。だからある意味、AWSはサーバーのような固いものを、プログラムでコントロールできるようにしたんですけれども。
ソラコムは通信という固いものを、プログラムでコントロールできるようにしてるという。こういう会社です。
車いすのWHILLさんに使っていただいたり、Akerunさんに使っていただいたり、リクルートライフスタイルのAirREGIさんに使っていただいたり、キャノンさんに使っていただいたりしています。
価格が非常に特徴的で、完全に従量課金なんですね。なので1日10円から使えるSIMということになってるので、ドローンにどんどん使っていきたいなと思っています。
我々は来月に主催イベントやるんですけれども、TOYOTAさんにも出ていただいて、日本初のグローバルベンチャーとして、みなさんにIoTプレーヤーになっていただくための通信を提供していきたいと思っています。
千葉:ありがとうございます。このあとも、ドローンとSIMがくっついたらどうなるかというのを大きなテーマにしたいなと思っているのでよろしくお願いします。
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