2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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西山直隆(以下、西山):こんばんは。本日モデレータを務めさせていただきますトーマツの西山と申します。よろしくお願いします。
今日は日本を代表するアクセラレータの方々にお集まりいただいておりますので、それぞれどういうプログラム、支援をされていて、それぞれにどういう違いがあるのかというところをクリアにして、皆さんが投資とかプログラムに応募される際にご参考になるような時間になればいいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
まず、そもそも、西山、お前だれやねん? というところがあるかと思いますので、ちょっと簡単に自己紹介をさせてください。私は今、トーマツベンチャーサポートというところでベンチャー支援をしておりまして、モーニングピッチという早朝ピッチイベントがあるのですが、それの責任者をやらせて頂いています。
私はもともと起業したことがございまして、VCさんからお金を入れていただいて2年ぐらい、IPO(株式の新規公開)やるぞということで頑張っていたんですけれども、全然うまくいきませんで、IPOを挫折して、それからサントリーに入社しまして、そこでは5年勤めていました。
サントリーの、去年上場したサントリー食品インターナショナルという会社のIPOをやっておりまして、それを終えて、去年の8月からトーマツに入りまして、今はIPOを目指すベンチャーの支援をしているというところでございます。よろしくお願いします。では、私の隣にいらっしゃるMOVIDAの伊藤様から自己紹介をしていただきたいと思います。お願いします。
伊藤健吾(以下、伊藤): MOVIDAの伊藤です。イトケンです。よろしくお願いします。自己紹介?
西山:はい。
伊藤:アクセラレータやっています(笑)。以上です。
西山:逆にアクセラレータでなかったらなぜいるんだみたいな話が(笑)。
伊藤:そういう突っ込み、もっと早く(笑)。とりあえず、今日のKPI(評価の指標)はどれだけ笑いをとるかということで、頑張りますが風邪気味で声が出ないので多分だめだと思います。ありがとうございます。
西山:次は江幡さん、お願いします。
江幡智弘 (以下、江幡):KDDIの江幡です。よろしくお願いします。私も事業会社でありながらKDDIという会社で働いている中で、インキュベーションプログラムをやっているので、アクセラレータといわれるとよくわかりませんが、やっています。
実は、私、このきれいになったオフィスに来たのが初めてでして、私たちのインキュベーション施設よりも随分と広くて、奥にも随分スペースがあって、いろんなファシリティ等もすごくいい感じに仕上がっていて。
伊藤:KDDIさんのところも相当きれいですけれどもね、ヒカリエに入ってて。
江幡:いやいやいや、もう負けたなと思いながら、ここのフロアが31階だと聞いたので、うちのインキュベーション32階で、ああ1階勝ったなと(笑)、これぐらいの感じでございます。よろしくお願いします。
西山:皆さん笑いをとってきますね。玉木さん、お願いします。
玉木諒(以下、玉木):急にハードル上がっちゃった感じですね。サムライインキュベートの玉木と申します。自己紹介でしたっけ?
西山:はい、自己紹介でお願いします。
玉木:皆さんはKDDIさんとかドコモさんとか、出自のわかりやすい企業さんでいらっしゃるのですけれども、我々はサムライインキュベートという、完全に独立というか、初めがそもそもスタートアップというところから始まっている会社でして、その中で10人ぐらいのチームでやっているところです。私はそのうちの投資とかそこら辺のあたりを担当しております。
スペースのお話で言うと、本当にここはすごい綺麗だなと。我々もサムライスタートアップアイランドというコワーキングスペースを運営しているのですけれども、そこは本当に、箱としてはきれいなのですけれども、中身がすごく汚くて。
一応給湯室とかはあるのですけれども、そこでみんな夜、料理して、そのままご飯食べて、そこでコーディングして、そのまま皆で泊まって寝るみたいな、なんか家なんだか職場なんだかわからないようなところで毎日働いています。
森下信司(以下、森下):ドコモ・ベンチャーズの森下と申します。このアクセラレーションプログラムはスタートして1年なので、ちょうど私もここに来て1年ぐらいやっています。実はその前は、この会社のファンドの前身でもある、NTTの持ち株会社が持っていたファンドで、発足時から4年半ぐらいベンチャーキャピタルをやっていました。
その後、このシードアクセラレーションをやっています。その前は、NTTを1回つくづく嫌になってしまって辞めてまして、どういう縁か戻ってきて(笑)。
伊藤:森下さん、ガチで自己紹介しているじゃないですか(笑)。
森下:やっています、ちゃんと。なので、よくスタートアップの皆さんにこっそり話ではないのですけれども、NTTやドコモはあんなこと言っているけれども、こうした方がいいよとか、そういう隠密的助言も含めてやれるということで、皆さんの中では多分一番年が上なのですけれども、年を食っていてもアクセラレータはできるぞというので、勢いでやります。よろしくお願いします。
西山:よろしくお願いします(拍手)。ということで、本日はこの4名のパネラーの方で進めさせていただきたいと思います。最初に、そもそもアクセラレーションプログラム、ほとんど知識ないよという方のためにちょっと簡単にポジションマッピングで、20秒ぐらいでご説明できればなと思います。
色々な切り口はあると思っているのですが、ざっくり、まず事業会社を母体として投資されるコーポレートベンチャーキャピタルかどうか、あるいはそうでなければ独立系かどうかというのを横軸にとっています。
縦軸にはDemoDayという書き方しているのですけれども、要は数カ月間プログラムを開発する期間を設けて、その期間が終わればそのプロダクトを発表するような場があるかどうかというふうなことで縦軸を引いています。
そういう意味では、サムライさんもDemoDayはあるのですけれども、プロダクトを開発するというところではないという意味で、ちょっとDemoDayは無い、というふうにさせてもらっています。独立系でDemoDayなし、ありと。CVCでKDDIさんとドコモさんがDemoDayがあるということで、こういうような分け方がざっくりできるのではないかなというふうに思っています。
もちろん、これ以外にも、ドコモさんとKDDIさんがかなり支援の仕方ですとか、いろいろ違うところがございますので、その辺を掘り下げて今日はお話聞ければなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。それでは、早速セッションの方に移っていきたいと思っています。
西山:まず、MOVIDA伊藤さんから、今まで第5期まで行かれていますよね。
伊藤:はい。
西山:5期という中で、具体的にどういうふうなご支援をされているのかというところをまずお話をお願いできますか。
伊藤:はい。もともと僕らは2011年、今から3年ぐらい前に始めて、当時アクセラレータってそういうふうにプログラムというふうに出したのは、ほかにはOnlabさんしかいなかったと思うんですけれども、その中で始めましたと。
やっている内容はどんどん僕らも変わってきていて、最初は毎週やっているスクールというものがあって、毎週火曜日にやっているのですけれども、どちらかというと数をつくり出せということでやっているので、数から質を生み出すためにはみたいな、最初は創業ステージに起業家が集まる、切磋琢磨できるコミュニティづくりから始めて、そこにプラスアルファのワークショップみたいなのをやっていたのですね。
ですけれども、やればやるほど色々なことが見えてきて、大体うまくいかないんですね。うまくいかないことからわかるのですけれども、去年、だんだん数もふえてきたので、渋谷にシェアオフィスもつくって、そこにもっとまとめてどんどん面倒みようみたいな感じにしました。
前回から面倒みる数も一気に15ぐらいに増やして、シェアオフィスの中で一緒にやりながらやるという形で、だからサムライさんのところに似ているのですけれども、半年間の期間中に、スクールで毎週毎週ただ飯を食べさせ、リアルに食べさせているところもあり……。
西山:料理が出るんですか?
伊藤:料理出ます。酒も出ます。週に1回。昔はもっと、本当にそれだけ食べに来る子とかいたんですけれども(笑)。そうですね、今日来ているメンバーにも過去そのスクールに来ていた人たちもいますけれども。
今5回目になって、プログラムを完全に見直すというか、きちっとしたものを作っていこうということで。彼らのそばにいることで、だんだんどこでどう転ぶのか、つまづくのかが見えてきたので、それに合った勉強会、ワークショップを2週間に1回ぐらいずつやってます。
中身なんなのと言われると、基本的に期限を切って、3カ月で1回プロダクトローンチ(開発したサービスの公開開始)しようというので、今5回目は特にそのような形になっていて、日々、コアアイデアを磨き切ってとにかくサービス出せというところ。引き算できないところまで引き算してから、とりあえずプロダクトを1回リリースして、そこからということを言っています。
西山:先ほど玉木さんの方から汚いオフィスというふうに話があったところですけれども、ちょっと失礼かもしれないですが、MOVIDAさんも決してきれいなオフィスではないなという印象がありましたけれども、あれは何か意図があるんですか。
伊藤:まず渋谷がいいなと思ったんですね。僕ら支援してきているのは若い人が多いので、若者にアクセスしやすい場所でと思って。そして、彼らはどうせオフィスを出ていかなきゃいけないんです。
創業メンバーというのは汚いところで苦労しながらやっていけばいいやと。今、僕ら、渋谷のおんぼろビルにいるのですけれども、僕ら以外の入居者はマッサージ屋か居酒屋か、マージャン、雀荘しかないみたいなビルで……。
西山:ちょっと胡散臭い雑居ビル。
伊藤:雑居ビルなんですけれども、そういうビルだと、そこからどこに行っても必ずステップアップになるだろうと。スタートするときは一番地べたではないけれども、一応きれいにはしているのですけれども、そういうところでスタートして、やっていってほしいなと思ってます。
あとは長居するなと、半年で大体基本出ていけということにしてます。でも事業をやりながらなので、実は半年経って出ていっていないとこもあるんですけれども(笑)。大体半年で出ていけるようにというのを考えています。
西山:わかりました。ありがとうございます。
玉木:この間(MOVIDAに)お邪魔させていただいたのですけれども、スペースの雰囲気にすごいシンパシー感じました(笑)。
伊藤:基本は同じだったのですか?
江幡:何か、居座っている感じしますものね。
伊藤:そうですね。本当に、若いやつらほど部室みたいに使うんですよね。夏場とか、短パンが本当に、ちゃんとかかっているのではなく引っかかっているみたいに置いてあって、朝行ったら、ここ部室じゃないぞと言って怒ったんです(笑)。そんなこともありました。
西山:わかりました。ありがとうございます。江幡さん。
江幡:MOVIDAさんの方が(スタートが)早かったんじゃない?
伊藤:僕らは発表、2011年の夏ですね。
江幡:(MOVIDAとほぼ同じ)うちも夏ぐらい(に開業)ですね。なので、今5期が終わって、ちょうど6期をこの3月末ぐらいからスタートさせようと思っています。ベンチャーさんとのおつき合いは2000年ぐらいからで、国内のベンチャーさんから始まり、海外も含めて結構おつき合いしてきました。
で、確かにもう6回目ではあるのですが、ただ、実際に本当にインキュベーションみたいな形でおつき合いするというか、一緒にやっていくというところは、正直言って全然わからなかったんですよね。今でもわかっているかといったら、わかっていないのだと思いますけれども。
なので自分たちなりに、本当に人がどういうことをやっているのか、なんてことを勉強しながら、出来るところから始めていって、というところでスタートしていて。とはいえ、企業さんのステージって随分と違ってきちゃったりもしていて、僕らも何か物をつくり上げるまでに3ヶ月間というゴールを設定してやるのですけれども、その支援の仕方というか、関わりも随分変わってきちゃうんですよね。
なので、そういうのも経験しながら、次は何もない人、もしくはアイデア中心のところから、もしくは会社できたばかりで、構想はあるのだけれどもこれからちゃんとそれを形にするところから支援させていただきたい、一緒にやらせていただきたいなと。そういうふうに募集要項に書かせていただきました。
伊藤:若干話題になっていましたね。書きぶりが。
江幡:ですね(笑)
伊藤:書くとああなっちゃうというのはよくわかります。
江幡:伝え方が難しかったです、本当に。とはいえ、外部の支援とかというのは私たちだけでベンチャーさんやスタートアップの方だけを支援できるわけでもないので、実は前回の募集のときにも少しお話させてもらったのですけれども、もっとスタートアップを支援する別のプレーヤーさんとのコラボレーションなんかも是非進めていきたいなと思ったりもしています。
KDDIとだけ組んで何かやるというよりは、そういう起業に興味があるのだけれどもなかなか立ち上がり切れないというか、一歩踏み出せないような大企業の方々なんかとも一緒にコラボレーションするような、そういう支援をちょっとやってみたいなとか思ったりしています。
伊藤:僕ちょっとアイデアがあるので、提供しましょうか(笑)。
西山:ぱっと外から見たときに、KDDIさんとドコモさんってどこが違うのかな、というのがちょっとわかりづらいところがあるのかなと思っていまして、今の江幡さんのお話を受けて森下さんにお伺いしたいのですが、KDDIさんがやられていて、ドコモさんがやられていないこともあるでしょうし、逆もあると思うのですね。その辺のちょっとした違いなんかも含めて、お願いします。
森下:かなり真似しているんだと思うんですよね。やっぱり先行者ですから、非常に参考にしながら我々も手探りさせていただいて、似ているという側面は、このポジショニングにあるように多少とも事業系なので(あるかもしれない)。
例えば投資のリターンをただ追求してだとか、そういうものじゃないので、やっぱり回り回って事業にどう返ってくるかみたいなことも裏側で当然考えながらやっていく、そういう根本思想みたいなところとか、実は裏側の悩みなどは結構似てると思うんですね。
例えば、大きな組織の中でこういうものをどう社内にポジショニングさせていくかだとか。あるいは、実を言うとそこがMOVIDAさんとちょっと違うところかもしれないなと思うのは、我々のプログラムって、江幡さんのところもそうですけれども、うちで言うとチューターっていう、ドコモの中の各部署の人間が各チームにアサインされて、うちは今だと複数体制で行なわれるんですね。
直近のアンケートでは、実を言うと色々なプログラムの評価の中でそのチューターの評価が一番高いんですよ。だから、やっぱりそこって結構事業系、チューター側もそれに参加した満足感というのはものすごく高いんですね。やっぱり彼らは中堅層、あるいは若手層ですから、その人たちが今度組織に帰っていったときに、何か起こしてくれるっていう期待でやっていたり、あるいはそこのお互いの相乗効果みたいなところ(への期待)とかもあります。
西山:チューターさんというのは、NTTグループの方ですか?
森下:原則ドコモ(の社員)なんですが、先ほどパートナー的なところでいろいろ支援ということをおっしゃっていたのですが、我々も実はもう2期から、まずはNTTグループの他社と組んで育てようというのをスタートしていて、そういう場合にはNTTグループの人もついたりしています。
これ今後は多分他社さんともやると思うのですけれども、その場合には可能であればその他社さんからも人材というリソースなり、位置づけ次第ではR&Dのリソースを出していただいたりとか、同じように一緒にそのスタートアップを支援できるような目線が成立すれば、そういうところを共同でやっていこうというようなことは、我々もどんどん拡大していきたいなと思います。
違いが一つあるとすると、今回、ゼロイチというところにフォーカスされたということで、現状、我々はまだゼロイチのチームとある意味イチジュウ、プロダクトはあるのだけれども、これからビジデブ(ビジネス・ディベロップメント:事業開発)が重要、まだ大きなファイナンスは成立していない、こういうようなプレーヤーも受け入れています。
これはまだ色々悩みながらなので、KDDIさんがそういうふうに舵を切られたのもなるほどとも思うし、かといって、ここも何かやりたいなという思いもあるし、みたいな感じでやっています。
あまり事業シナジーといってこういうことできないので、我々のコミットメントラインをどうするのかということで、我々とベンチャーさんがお互い本気モードでやろうよ、という一つの証として、CB(新株予約権付転換社債)という、一応投資というスキームに我々は、少額ですけれどもさせていただいています。
そうすることは案外、実務の人間にとって重要で、我々も投資しているのだから、あまりなあなあにできないだとか、あるいはスタートアップ側もまあいいやってならない。本気でこのプログラムに参加いただいて、プログラムを活用していただいて、そこを重視して投資しているみたいなところはあります。
西山:なるほど。投資という意味では、MOVIDAさんも同じような形でお金を入れられると思いますけれども。
伊藤:僕らは正直、シリコンバレーには皆さん御存じのYコンビネータ(シリコンバレーの有名なVC)というのがあって、かっこよく言えばインスパイア、要するにパクったんですが(笑)。彼らはもっと小さい金額でやっていて、要するにプログラムに集中する期間、ほかのことするなよということでお金を渡しているんですね。
リビングコストなので、そんな大きな金額渡す必要ないよね、ということで僕らも500万円の出資っていうかコンバーチブルボンド(CB=転換社債)でやっているんですが、それをやる理由も、どちらかというとスキームで言うとバリエーションを決めちゃって、後で変なことにならないように、というだけの話なんですね。そもそも僕らの500万円の資金が欲しくて来ているというのだと、なんかうまくいかんなという感じがします。
僕らが提供しているサービスというのは、どちらかと言うと、自分たちがやってもこう(一定のレベルに)なっていたけれども、僕らが一緒にやることでこう(さらに高いレベルに)なる、みたいな、そういうものにしていきたいなと思ってやっています。
西山:玉木さん、サムライさんの支援はどういう形でされていますか。
玉木:そうですね、サムライの場合は、皆さんのようにがっちりしたプログラムがあるわけではなくて、そもそもの成り立ちが、投資すらしなかったのですね。2008年のリーマンショックの真っただ中のときに始めた会社なのですけれども、最初は営業支援とかコンサルがメインだったんです。
けども、どうしても創業時の資金がある程度、数百万ぐらいは必要だという方がとても多かったので、じゃあ、それはもちろん提供するよというので、徐々に投資も始めたという感じですね。もともとがそういう感じなので、必要なものを全て提供するという感じです。
で、プログラムやっていないと言いながら、やろうとはしているんです、実は。今やっているのは、毎月応募していただいた方にピッチしてもらって、それでオーケーだったら通します。そこからご支援しますという中で、最初にもう戦略をかっちり決めてKPI設定して、あとは週1でメンタリング(助言・指導)しながら追っていって、もし何か改善するところがあったらそこを小さく変えていくというようなことをしています。
もちろん、次のファイナンスも必要になるので、その時の投資家とのマッチングであったり、必要な資料とか、そのためのプレゼンのための見せ方とか、あとその事業会社との提携とか、そういうところをなるべくつなげられるようにという感じでやっています。
なので、半分ぐらいはプログラムなのですけれども、ある程度柔軟さを持たせられているという感じですかね。投資も毎月やっているし、プログラムというか、メンタリングのスタートもそれにあわせて随時やっているという感じですね。
西山:一番私が興味があるニュースとしては、広告塔でいらっしゃる榊原代表がイスラエルで(支社を設立する)というニュースに、トーマツの中では震撼しまして。あれを受けて、ずばり支援メニューとか支援体制とか、多分オーディエンスの方も気になると思いますけれども、どうなのでしょう、変わっていくんですかね。
玉木:そうですね、サムライの場合はどうしても榊原健太郎というすごい目立つ人がいるので、そこに皆さん目が集まりがちなのですけれども、実は今、運営している10名ぐらいで完全にチーム体制でやっていまして、最初の入り口の投資のところもほかのメンバーでスクリーニングしてます。
最終的な意思決定は榊原なのですけれども、そこの仕組み化というのは出来ています。あとメンタリングも、もう今大体70から80社ぐらい投資させていただいて、その中で培われたノウハウというのがたまってきているので、それに乗せてやっているという感じですね。
何でイスラエルかという話とか、何で代表が海外へ行くんだみたいな話があると思うのですけれども、アクセラレータに限らず、ベンチャーキャピタルとか投資家って、スタートアップに対して世界に出ろと皆さんおっしゃると思うのですよ。
どんどん世界に出て、日本の中でのほほんとするな、みたいなことを言いつつも、自分たちは日本にいるって、結構矛盾かなというのがあるのですよね。それに我々の支援スタイルってどっちかというと、自分たちでまだ未開拓の部分に突っ込んでいって、そこで何とか入口をこじ開けるみたいなところがあるんです。
なので代表はまずそこに行って、日本からイスラエルへの道をつくるということをやらないとダメだろうというので、今そこを攻めているという感じです。なので、体制はそんなに変わらないですし、そもそも1年ぐらい前から企画というか計画していたことなので、そこは成るべくしてなったのかなという感じですね、今のところ。
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