2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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西山:すみません、井上さん。先ほど自己紹介のときもお話しいただいたと思うんですけれども、やっぱりゴールドマン・サックスを辞められて起業するというのがすごい、私らは全然想像できないので、その辺、もう少し深くお話し願いたいんですが。
井上:きれいごととかを抜くと、多分ゴールドマンに限らず、そういうインベストメントバンクとか、いわゆるファンドというところで、億は稼げると思うんですよ。ただ、100億稼げる世界じゃないですよ。端的にいうと、要は、そういうオーダーで稼ぎたいなと思っていた。
それは何でかというと、100億あって何かヨット買いたいとかそういう話じゃなくて。僕はもともと宇宙物理学をやっていたんですが、JAXA(ジャクサ)というのは、NASAより人も金も10分の1以下です。そういうところで金さえあれば、一気に世界を取れるというときに、「じゃ、この金でやれ」というような、そういうふうなことをやってみたいなというのがどこかにあるんですね。
宇宙だと恐らくオーダーがもう一個大きいので難しいんですけれども、そうでなくても、100とか200(億)とかあれば、結構なサイエンスの分野で一気にグローバルが取れるところというのが結構あると思うんですよ。
大学院のころ、カルテック(カリフォルニア工科大学)に行ったんです。やっぱりああいうところというのはインテルの社長とかがバカッと金を入れて、それでグローバルを取りにいくようなこと、また研究施設を寄附するとかそういうのがあるんですが、日本というのはそういうものはないですね。そういうことが出来るようなことをやってみたいな、というのが一番ですね。
西山:皆さんのお話を伺っていて、皆さんそれぞれやられているビジネスモデルは全然バラバラだと思うんですけれども、根本的に、リスクを取ってやられているところというのは、実現したい、世界観とか原体験に基づく社会課題を解決したいというような想い、そういうところが一番エネルギーになって、スタートしたきっかけになってるのかなという印象を受けました。
私も、日ごろからベンチャーさんとお話させていただく機会が多いんですけれども、やっぱり感じるのが、ビジョンがなく、ただ儲かりそうだからやっているという方よりも、しっかり明確なビジョンを持っている方のほうが、事業にコミットもされているように見えますし、かつ共感がすごい得やすい。なので、どんどん仲間が集まってくるという印象を持っています。
西山:では、次の設問のところで、いろいろアクセラレータ・プログラムがある中で、なぜ、そこを選ばれたのかをご質問したいと思うんですけれども。ぶっちゃけ、KDDIさんもドコモさんも、MOVIDAさんもサムライさんも、色々その他もあると思います。
この4社で複数応募された方、壇上のなかにいらっしゃいますか? おっ、早いですね(笑)。ちょっと触れていいのかどうかわからないですけど、ぶっ込んでみたいと思います。じゃ、新條さん、アクセラレータの方もいらっしゃるので、言える範囲で結構です。Mですか? Dですか? Kですか?
新條:Mですね。
西山:Mさん。Mさんとサムライさんということで。サムライさんを選ばれたのは何か理由が。
新條:落ちましたね、Mさんは。通らなかったですね(笑)。
西山:なるほど。例えばですけれども、別に意地悪な質問じゃないんですが、じゃあ、MさんもKさんも全て受かったとした場合、どうされますか。今のところを含めて、どこに行きますか、ぶっちゃけ(笑)。
新條:じゃあ、本音から言うと、アクセラレータを入れるか入れないかの議論というのは絶対必要だなと思っていて、ただ僕の場合、本当にベンチャー2年目でそれこそ貯金もなくて、経営とかスタートアップという中での筋肉の使い方が全くわからないで、という意味だと、やっぱりサムライですよね。
西山:はい。皆さん、拍手をお願いします。これは、(サムライインキュベートの)玉木さんがいらっしゃるので、サムライさんからすると、ドットライフさんの企業価値が3倍ぐらい上がったんじゃないですかね。追加出資をぜひお願いしようと。なぜ、サムライさんを選ばれましたか。
新條:どこに基準を置くかとか、物差しを持つかというのがすごく大事だなと思っていて、よく、会社で「誰と働くかが大事だよ」とかと言うのと同じかなと思っています。
やっぱり榊原さん(サムライインキュベート代表)とかのように、世界を本当に何とかとか、実際に住んでしまうとか、その規模で物事を言っている人じゃないですか。それに対し、週次でメンタリングして、自分だけがもがいていることの小ささであったり、何を目指しているというところは、やっぱり何を物差しに持つかというのがすごく大事だなという意味で、サムライは描く世界の大きさを否定しないし、それに対してすごくピュアにやらせてくれるなというのは嬉しいなと思いますね。
西山:すばらしいですね。じゃ、逆に渡辺さんなんかは、ニュースアプリをつくられていて、どちらかというとCVC、KDDIさんとかドコモさんとかのほうが親和性があるんじゃないかなと個人的に思ったりする部分もあるんですが、そこではなくMOVIDAさんを選ばれている理由というのは何かあるんですか。
渡辺:我々がちょうど面接を受けに行ったときは、MOVIDAさんも成長中で、オフィスも新しくなって、スタッフもいて、何かすごくスタートアップという雰囲気の中で皆さんと一緒に議論をして、面談と言うよりは、こうしたらいいんじゃないか、ああしたらいいんじゃない、みたいな感じで、評価するというよりかは、もう……。
西山:一緒に切磋琢磨しながら。
渡辺:そうそう。そこですごくいい化学反応みたいなものが起きたというのがあったんですね。そのとき投げたネタというのは、今、生きているんですけれども、ちょっとピボットもしたりしたんですけれども、そういうのがあるというのが一つですね。
もう一つは、単純に時間の問題で、MOVIDAさんが一番最初の申し込みの締め切りで、一番最初に、しかも結構すぐにOKが出たので、我々としては、これを開発してやっていかないといけないのに、何箇所も回って評価受けてというところで何カ月も使うっていうのは嫌で、それで選んだというのはあります。
西山:かといって、別にドコモさんとか、KDDIさんは今回グノシーさんの件があったと思うので、ないと思いますけど、そういうほかとのいろいろコラボレーションも今後はあるんですよね。
渡辺:そうですね。最近はもうプレスにも出しましたけれども、グローバル・ブレインさんから出資を受けまして、その後はそれから先へ、次のシリーズAとかシリーズBとかやっていきますので、どうぞよろしくお願いします。
西山:ちょっと私、攻め過ぎですかね。この後、大丈夫かなとちょっと思っていますけれども、気にせずに進めさせていただきます。じゃ、中島さんは、なぜKDDIを選ばれたのか。
中島:それでいうと僕らは、採択=シード投資でないというところがおもしろいなというところで選びましたね。何か乱暴な言い方かもしれないですけれども、既に会社をやっていたこともあって、じゃ、数百万みたいなお金が生活費として必要か、というのは特になかったので、よくそのシェアがどうこうみたいな話とかもあるじゃないですか。
KDDIのプログラムって投資しないんだなというのが分かって、あと、ちょうどタイミングというか時期が合ったというのが大きいですかね。
西山:そうですか。わかりました。お金は必要なかったと。タイミングが合ったと。
中島:今はもう、今後もずっと必要なんですけれども、そのときは必要じゃなかったという。
西山:わかりました。井上さんは、なぜドコモさんを選ばれたのか?
井上:正直そのタイミングというのはあるんですけれども、10年ぐらい大企業相手に合併とか買収をずっとやってきたんですけれども、やっぱり日本でBのビジネスをやる上で、何かよくわからないベンチャーが来て、一見難しいと思うんですよ、現実には。
西山:はい。
井上:やっぱり何やかんや言って、NTTドコモという名前がちょっとでも入っていると、今まさにいろいろな企業をやっていますけれども、一兆円を超えるような企業が相手でも、全然やっぱり対応が違うわけですよね。
西山:なるほど。
井上:そういったときに、その投資のある・なしという意味でも、結果的にはよかったのかなと思っていて、シェアにしたらエクイティで、ほんの少しなんですけど、それでさえもやっぱりお客さんにとってはすごい安心感が出てくるというところで。
だから別に必ずしもNTTドコモじゃないとだめかというと、そういうわけじゃなくて、やっぱりちゃんとした誰でも知っていてお客様が安心できるような名前のところがサポートしているいうのが、一番大事なのかなというふうに思ったんです。
西山:なるほど。すごいですね。これでも本当にアクセラレータの方が会場にいるから言っているんじゃなくて、多分本心として皆さん、自社が採択されたプログラムを愛されているというか。本当にニーズがマッチしているんでしょうね。すばらしいなと思います。
西山:次に、実際支援を受けてみて、メリットを感じたポイントということで。先ほど一部のセッションで、アクセラレータの方々にどういう支援メニューがあるかという話は聞きまして、起業家目線でそういう支援の中で一番これはよかったよ、というところは何かというところを。では、渡辺さんからどうぞ。
渡辺:これははっきりしていて、DemoDayです。DemoDayというのは、自分たちのプロダクトを公に出す機会ですね。ベンチャーってもともと人数も少ないし、すごく弱小で目立たない存在なんですけれども、DemoDayまでこぎ着けることができれば、一旦、世間に対して自分たちのプロダクトをアピールできる機会がある。それによってプレスに書かれたり、プロダクトに興味を持ってもらったり、投資家さんから声をかけてもらったりということができるわけですよ。
そこがないとすごく、常に一対一みたいな戦いがずっと続いて、結構疲弊してしまう。必ず一対Nみたいな戦いに持っていけるというチャンスがそこにはあるんです。ですので、ある意味、そのDemoDayに出せるかどうかというのは、ベンチャーにとってものすごく大きなチャンスであり、だから、これは言い過ぎかもしれませんけれども、逃してはならないものだと思っています。
そういう意味では、もう間違いなくDemoDayですね。ほかにもいろいろ支援いただいているんですけれども、これは一番大きいと言えます。
西山:なるほどね。KDDIさんも、やっぱりDemoDayが一番、メリット感じてましたか? それとも、それ以外のところであれば。
中島:一番というと、僕はメンタリングというか、採択からのメンタリングが一番でしたかね。正直、看板が大きい分、そんなに何もしてくれないんじゃないか、ぐらいに思っていた部分もあったんです。
でも、本当にさっき言ったとおりですけれども、会社もプロダクトもなかったところからのスタートで、会社をつくるところもご支援いただきましたし、あとは、まさにKDDIブランドというのが非常に強くて、営業で普通だったら多分行けない会社さんとかも、そのネットワーク内でご紹介いただいたり。
かつ、「じゃ行ってきなよ」と言うのかなと思ったら、あそこにいらっしゃる当時のメンターの方が、ほぼ同行いただいてみたいな感じなんです。
西山:同行もしてもらえるんですね。
中島:そうですね。というのは大きかったですね。
西山:メンタリングというのは、週に1回とかと決まっているんですか。
中島:そうですね。週に1回、ウイークリー・プレゼンテーションというのがあって、同期5チームぐらいが進捗報告をしてみたいな感じですかね。
西山:なるほどね、それって3カ月ぐらいあると思うんですけれども、最初の1カ月は、例えばKPIを決めて、2カ月以降はプロダクトとか、そういうふうな線引きが?
中島:そうですね。テーマがあって、まず進捗報告は毎回していくというのと、あとはMOVIDAスクールみたいな感じになっていて、そこにフォーカスしたような発表をして、それに詳しい方がいらっしゃるみたいな感じですね。
西山:わかりました。じゃ、新條さん、いかがですか。
新條:メンタリングになっちゃうんですよ。ちょっと言われちゃったので、違うのを考えていたんですけれども、出てこなかったので、メンタリングですね。
西山:はい、メンタリングは、玉木さん。
新條:あと、榊原さんと、あともう一人、インキュベーターの方についてやっていただけるんですけど、ちょっと理由が似ているところがあるので被らないようにだと、多分スタートアップしたてというのは、経験がないこともあって、やっぱりすごく没頭してしまうなと思っています。
それで思った以上に、言葉は変ですけれども、めちゃくちゃブルーカラーだなと思って、頭使うより、手を動かしたり、実際に動いている時間のほうが多くて、自分たちを俯瞰する機会を設けるのが想定していたよりすごく難しいなという意味で、そういう定期的なメンタリングがあるのは、すごくありがたいなと。
それと多分、どこにリソースを使うかが、ほぼ全てだと考えると、そこのノウハウを持っている方といつも壁打ちが一定期間できるのはありがたいな、という感じですね。ただ始まってからまだ本当に2、3カ月しか経っていないので、また半年後にはちょっと違うことを言っているかもしれないですけれども、今のところはそんな感じなんですね。
西山:今のところ、DemoDayが1票とメンタリングが2票ということですけれども、井上さんはいかがでしょう。それ以外のところはどうでしょう。
井上:そうですね、同率1位で、2つ僕はあって、一つは、自分に対するディシプリンですね。家で寝ていても、はっきり言っていいわけです。サラリーマンと違って。デッドラインが区切られるので、やっぱり加速するというところがありますね。だから、DemoDayに対するスケジュールをコミットするという意味での、ちゃんとやるというところ。
あともう一つは、例えばモーターショーに入れるみたいなそういうトラックレコードをつくるために、例えばどこの投資先であったりとか、お客さんを紹介してくれるというところ。やっぱりベンチャーって1個目のトラックレコードというのはすごい大変だと思うんですよ。2個目は、何か自分で取ったふりして営業をかければ、何か取れるような気もしていて、そういったところのトラックレコードづくりというところと、あとはディシプリン。その二つです。
西山:なるほど。
西山:次の質問は似たようなところになるんですが、一番メリットを感じられたところは、今お話いただいたところだと思うんですけれども、追加でこういう支援があったらもっといいな、というふうなものがもしあれば。
井上:大きな会社なので、いろいろ、よくも悪くも柔軟性が限られている部分もあって、だから、お客さんの紹介といえば、もうどこでもある意味つないでいただけるというところもあれば、やっぱり社内の手続に時間がかかるというところがどうしてもあるので、そういういろいろな柔軟性というところがこれにあれば、もっとよくなると。
でも、それというのは、結局そのネームを取るか、そういった柔軟性を取るかのトレードオフな部分があるわけで、僕は特にこれ以上追加で何かというのは余り思いつかないです。
西山:なるほどね。その点、KDDIの中島さんはどうですか。
中島:十分。
西山:十分満足(笑)。
中島:十分過ぎるぐらい。僕はあんまりKDDIさんに対して、もしかして社内のコンフリクトがあるんだろうなみたいなのは余り感じない。
西山:逆に俯瞰しながら(笑)。
中島:ですね。本当に早いなと。
西山:じゃ、新條さんはいかがですか。
新條:もう、ほぼほぼ同じで、すごい申しわけないですけれども、多分この問いに対してあれやこれや求めるタイプだと合わないんじゃないかなと思っていて。つまり使い倒すとかというニュアンスって、自分たちの目的達成のための手段を巻き込んでいくようなものかなと思っていて、なので、あまり箱に入っている感覚であったり、プログラムにジョインしている感覚がそんなにないので。
もちろん、言ってみて「だめ」と言われることはたくさんあるだろうなと思うんですが、その都度、発生ベースで依頼していける環境にはあるのかなと思っていますね。という意味では満足ですね。
渡辺:何か基本、自己責任というか、要は学校でもないし、大企業でどういった研修してよ、みたいな話ではないので、スタンスとして、もっとこれをしてほしいとかそういうのが多分、こっちサイドにあってはいけないというか。
むしろ、どうやって彼らをうまくレバレッジして使っていこうかと。言い方は悪いんですけれども、そういうのがすごく大事で、そのためには例えばどの人を押さえればいいとか、この人はすごくプレスに詳しいから、この件にはこの人に当たろうとか、そういったいろいろなツボというのをちゃんとしっかり自分たちで把握して、うまく泳いでいくというのがすごく大事だと思っていて。何かこうしてくれたらもっといいのにとか言っている時点で……。
西山:もうだめだと。
新條:危険かなという……。
西山:先ほども一部のパネルで、(MOVIDA JAPANの)伊藤さんが「いい意味で邪魔をしない」というふうにおっしゃったのは、まさにそういうことなんですね。
新條:そうでしょうね。
西山:わかりました。時間が過ぎるのは早いもので、こちらが最後の設問となります。今後の抱負というところと、今日は起業家の方と起業を目指されている方が多く来てくださっていますので、そういう方向けにメッセージをということで、じゃ、井上さんからお願いします。
井上:恐らく会社をやめられて起業を目指そうとか、やめられて今回、起業しているという方はいっぱいいると思うんですけれども、何かやってみれば、何とかそれなりに走り始めるのかなというのが率直なところで。よくわからないんですけど、とりあえずやってみて、だめならだめで、また考えりゃいいやというところなので、一回やってみたらいかがですかというところです。
西山:どうもありがとうございました。新條さん、お願いします。
新條:一つ目、今後の抱負というところだと、サムライ(に投資してもらっている会社)は総じて言われるかなと思うんですけれども、やっぱり色物っぽく見られる節があって、何か話題性とか、ワイワイやっているなと言われるんです。なので、ビジネスとしてやっぱりスケールしないと、というところをすごい頑張っていきたいなと思っていますし、結果で証明していきたいなと思っています。
というのと、多分もう本当にメッセージとして語れるものは全くないので、ただ、アクセラレータを入れる判断のところで、こういうのってどんどん広まっていったほうがいいなと思いつつ、間口は下がってほしいけど、外部資本を入れる意味というのは、やっぱりよく考えたほうがいいなと思っていて。
自分の会社に出資してもらって、それでドライブして学んでいったら、レバレッジきかせてスケールするってどういうことかというのがわかったり、というあたりは使ってよかったと思っています。満足はしていますけれども、でもすごい考える必要があるなと思っています。なので、そこがメッセージですかね。
中島:今後の抱負でいうと、この「PEDALRest」というサービスでいうと、目的地から1分以内に駐輪場が必ずあるという世界をつくるということかなと思っています。今はそれをまず、すごいスモールな、渋谷区の何丁目みたいなところに今、まさにそれをやろうと思っているので。それを一個まずやっていくというところが一つで、それをどんどん拡大していきたいなというところですかね。
それで、起業を志す方たちへのメッセージですけれども、完全にサムライの榊原さんの言葉ですけれども、できる、できないじゃなくて、やるか、やらないかだと思います。
僕は一応、会社を2社やっていますけれども、多分死なないです。これは今の環境の中で、店舗とかメーカーとかやるとなると、借金も出来るだろうしわからないですけれども、インターネット関連だったらそんなにお金は必要ないっていうのは絶対なので、そういうのだったら全然大丈夫だと思うので、やってみたらいかがでしょうか。
西山:ありがとうございます。渡辺さん、お願いします。
渡辺:今後の抱負でいいますと、今、我々のプロダクトKamelioというのと、あと、それを実現するコンセプト、フォローメディアというこの2つの言葉、これらを普通に皆さんが一般に使うようになっていくと、どこへ行ってもKamelioを使っているとか、きのうKamelioでさ、とか、フォローメディアという言葉をほかのメディアが使い始めるとか、そういった世界をまずは目指しています。
メッセージなんですけれども、私が皆さんにこれは絶対間違いないだろうということでお伝えしたいことが一個あって、それは、常に起業って、チキン・エッグで、どっちがニワトリでどっちが卵かという問題に直面し続けます。
お金があったらこれができるのに、でも、これをするためにはお金が必要だみたいなことが起こるんです。だからとりあえず、できることから片づけるというのがすごく大事で。それはもう創業しようというのも同じで、こういうスキルがそろったら創業しようとか、こういう人が集まったら創業しようとか言っていると、一生創業できないです。
なので、まずできることで起業しちゃうとか、お金がなくても、人をとりあえず集めてチームをつくって、バーンレート2カ月とかでも一旦走って見ると、「ああ、いいチームじゃん」と言って人がお金をくれるということもある。そこを「何かできたら、何かをしよう」という思考回路になってしまうと、すごく難しい戦になるなと感じています。
僕が1年間弱やってみて、これはもう絶対に確実に言えることなので、アドバイスでなくて、ただ単に実体験としてそうです、とお伝えしたいと思います。
西山:了解しました。これにて第2部も終了させていただきたいと思います。
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