2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
Launch Pad 1位「KIDSLINE」(全1記事)
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藤田功博氏(以下、藤田):IVS 2015 Spring Miyazakiの会場よりLaunch Pad入賞者インタビューをお届けしております。今回は「KIDSLINE」で見事優勝されました、株式会社Colorsの経沢香保子さんにお越しいただきました。おめでとうございます!
経沢香保子氏(以下、経沢):ありがとうございます! やった!
藤田:では、まず率直に今のお気持ちをお聞かせいただけますでしょうか?
経沢:もちろん、練習もたくさんしましたし「もしできたら優勝したいな」って気持ちはあったんですけど、正直ビックリしました。
プレゼンを見てて、(参加者の)皆さんの資料がとても洗練されていてすごくお上手だったので「何とか入賞したいな」と思いながら、最後までセリフをブツブツ練習してました。
藤田:詳しいお気持ちの移り変わりは後ほどお聞きするとして、まずはこの「KIDSLINE」というサービスについてご紹介いただけますでしょうか?
経沢:「KIDSLINE」は、私自身が3人の子どもを出産して、仕事を両立するのがすごく大変だった(経験が元となっています)。
ベビーシッターという助っ人を探すのが当時すごく大変で、値段も高くて何度か人選に失敗したりしながら「どうやったら、日本で安心安全なベビーシッターを簡単に見つけることができるのだろう」(と考えていたんです)。
私もいいベビーシッターさんが見つかってから、(育児と仕事の)両立が楽になったんですよね。新しい育児支援としてその方法を広めることが、日本の女性が社会進出するために絶対必要だなと感じ、(トレンダーズを経て)2回目の起業だということもあり「一番難しいテーマに挑戦しよう」と思って「KIDSLINE」をスタートさせました。
藤田:実際にサービスを広めるにあたって、どういう気持ちで「Launch Padに出てみよう」と決断されたんでしょうか?
経沢:起業してサービスを始めて、自分ではめちゃくちゃいいサービスだってわかっていたものの、「もっと皆さんに知って欲しいな」という思いはありました。
まだスタートアップだし、それほど広告宣伝費もかけられない中で、「もっと知って欲しい」という思いを抱えていたのと、男性にも良さを知って欲しかったんです。
女性目線ではみんな「これいいね」って思ってくれるんですけども、男性に知ってもらうには「やっぱり権威ある賞じゃないけど、(何らかの実績は必要だな)」と漠然と頭の中で思ってて。
(そんな中で)Facebookのフィードを読んでいた時に、けんすうさん(株式会社nanapi代表取締役社長・古川健介氏)が「もうすぐ(Launch Pad)締切だよ。これ出たら人生変わる」みたいなこと書いてて、「これだ!」と思ってもうギリギリにエントリーしたのがきっかけでした。
藤田:予選から出場されて、やっぱり(周囲から)いろんなコメントがあったかと思うんですが、具体的にどういう指摘が入ったんでしょうか?
経沢:プレゼンに関してですか? 私たちはちょっと準備が遅かった分、サービス自体はすごくいいものだと皆さんわかってくれたんですけども、(一方で)「(プレゼンの)中身がわかりにくい」という指摘を何度も何度も受けました。
ですので、直前になって動画を作ったり、資料もプロの方に手直ししていただいたり、吉田(浩一郎)さんなど、実際に上場されている経営者の皆さんなどいろんな方に見てもらったんですよね。
そこで最後にいただいたアドバイスをいかにうまく詰め込むかということを念頭に、昨日の朝までずっとほとんど寝ないで練習していました。
藤田:そうですか。宮崎に入られてからもパーティーとかはあまり出ないで?
経沢:もう全然! 少しも宮崎という感じがありません。飛行機の中でもずっとブツブツやって、(現地に)到着してからもスタッフと合宿のように資料を一文字一文字まで直すよう努力していました。
藤田:今朝会場入りして発表を待つまでの時間ってどういうお気持ちだったんですか?
経沢:そうですね。まずプレゼンが終わるまでドキドキしてましたし、審査員の人たちが私の名前を出してくれたりして「みんなちょっとイジってくれてるな」っていうのはすごくうれしかったんですけども。
ただ、やはり「いいプレゼンをしたい」って気持ちがすごくあったので、私あんまり緊張しないんですが、なんかテレビに出る時や上場のIRの時よりも一番緊張したプレゼンでした。
藤田:いざプレゼンを終えて結果を待つまでの間に、成し遂げた、やり遂げた感っていうのはあったんですか?
経沢:いやぁ……。実はバレてないのかも知れないんですが、最後時間が足りなかったんですよ。
思いをすごく伝えたかったので、スライドを用意してあったんですけど、そこの部分にいかないまま終わっちゃったので「果たしてすべてが伝わったのかな?」「これは減点対象だな」って感じたので、まさか優勝できるとは思いませんでした。
藤田:なるほど。実際に発表の瞬間、一番最後に名前が呼ばれたわけですけども、その瞬間というのは(どんなお気持ちでしたか)?
経沢:ホントにビックリしつつうれしくて。何とも言えないけれども、会場の雰囲気が温かかったんですよ。皆さんが応援してくれてるなと。
私は(ステージの)中央に立って、できるだけ多くの方とアイコンタクトしようと思ってプレゼンしたので、なんか皆さんの優しい目線(を感じたり)、笑って欲しいなというところで笑っていただいたり。とにかく、「会場の皆さんが私(のプレゼン)を盛り上げてくれたな」とすごく感謝しています。
藤田:(1位と2位とがわずか)1点差の、本当にまれに見る超激戦だったそうです
経沢:1点差だったんですね!?
私、今回の皆さんのプレゼンを見て、「5位までに入らなくてもしょうがない」と感じるくらいに、皆さんめちゃくちゃレベルが高かったので「どうしよう」と本当に不安に思ったんですけど。
藤田:でも、それだけLaunch Padで優勝したってことのニュースが一気にネット業界に広まってるってことですよね。
経沢:そうなんですよ! めちゃくちゃ広告効果大きいなと思いました。
藤田:やっぱり、IVSのLaunch Padに対する注目度や上位入賞者に対するニュースバリューが年々すごく広がってるのかなと思いました。
経沢:それは過去に入賞された方々が最近大活躍されているから。「そのおかげで優勝の価値が高まっているんだな」とつくづく感じるので、かなり責任を感じてます。
皆さんに「頑張ってください」って言われてるので、これはもう一歩アクセル踏もうかなと思っています。
藤田:このイベントで優勝されて、次のステップとして何か考えておられること、次の目標とか設定しておられることってあるんですか?
経沢:もちろんいっぱいあります。「こういう経営目標達成したい」とか、「こういう状態の会社にしたい」とかそういったことはいっぱいありますが、とにかく今回はお子様の命をお預かりするサービスなので。
そういった経営目標よりも、皆さんがこのサービスを「安心で安全である」と認識して使っていただくことを最優先にしています。
(そうすることで)女性たちが困った時に頼ってもらえるような、そして企業の女性活用が一段と進むようなサービスにするという目標を大事にしたいと思っています。
藤田:なるほど。経沢さんが描く、夢が実現した時の日本っていうのはどういう姿なんですか?
経沢:(私の願いとして)子どもやお母さんの笑顔を増やしたいっていうのがあって。
今、母親に育児の責任が重くのしかかっていますし、「(女性には)働いていて欲しい」っていう社会的要望も(現実に)存在します。
さらに「もっと役員になって欲しい」っていう数々のプレッシャーの中、女性たちが戦っている姿を男性たちは見守っている。その間をつなぐのは間違いなくベビーシッターだと、私は思っているんですね。
その架け橋に自分がなるため、一生懸命多くの人の協力を得て、日本に育児の革命を起こしたいなと思っています。
藤田:ご自身の経験や切実なニーズから生まれたサービスなので、本当にグイッとと伸びていきそうな予感が伝わってきましたよ。
経沢:本当にIVSの皆さんにはとても感謝しています。ありがとうございました。
藤田:それでは最後に、この映像を見てくださる方、あるいは今まで応援してくださった方へのメッセージをお願いいたします。
経沢:私は今回2回目の起業で、最初は出るか出ないかすごく迷いました。でも、私の今回の使命は(日本に)育児革命を起こすことです。
そのためには自分の自己満足で終わらせず、たくさんの方にこのサービスの良さを伝えることが使命だと思って、恥を忍んでたくさんの方に事前のアドバイスをいただきました。
本当に皆さんの協力があってこそですし、審査員席や会場からも温かい声援をすごくいただいて。1点差で勝てたということで、私の強運がまたここで証明されてしまったんですけども、それは新しい使命を担ったからだと思っています。
これから日本にベビーシッターの文化を広めるまで、最後まで頑張りたいと思います。本当に皆さんこの度はありがとうございました!
藤田:IVS 2015 Spring Miyazakiの会場よりLaunchPad入賞者インタビューをお届けしました。今回は「KIDSLINE」というサービスで見事優勝されました株式会社Colorsの経沢香保子さんにお越しいただきました。おめでとうございました!
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