2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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佐俣アンリ氏(以下、佐俣):じゃあ次の質問。時間が残り少なくなってきたんで、テンポよくいこうと思います。じゃあ青い服の女性の方と、その隣の方。質問2つ同時にいってください。
有安伸宏氏(以下、有安):アンリさばき。
佐俣:平尾さんのせいで時間がないんですよ!(笑)
赤川隼一氏(以下、赤川):さっき「あと10分です」って出てたじゃないですか。あれ、平尾さんの持ち時間があと10分っていう意味じゃないですよ(笑)。
有安:ライオンとか言ってるからだよ。
平尾丈氏(以下、平尾):IVSあるあるです。
質問者:立命館アジア太平洋大学の者です。赤川さんにお伺いしたいんですけども、春から私は社会人になるんですけれども、組織の中にいたらやっぱり失敗したりとか、他の人がすごいと思った時にちょっと落ち込んだりして、視点が低くなっちゃう時があると思うんですけど、そういう時でもモチベーションを高く維持するために気をつけてらっしゃることなどあれば教えてください。
佐俣:はい、ありがとうございます。じゃあ質問を先にもらっちゃいましょうか。次の方。
質問者:法政大学3年の者です。自分も赤川さんに質問なんですけど、ちょっと変な質問をしたいんですけど……。自分は将来的にヒッピーになりたいんですよ。そのために、自分がどんだけ楽をするかっていうのを軸にしていろいろやったりしてるんですけど。
ロックがお好きということだったので赤川さんにお聞きしたいんですけど、もう1回人生を歩むとしたら、どういう人生を歩みたいかを聞きたいです。
本当は全員に聞きたかったんですけど、赤川さんに聞きたいなぁと思っております。よろしくお願いいたします。
佐俣:はい、ありがとうございます。じゃあ、赤川さん、2つ。
赤川:はい。まず視点が低くなった時にどうするかですよね。まず僕は好奇心に純粋に生きていくべきだと思っています。なので、こっちやったほうがいいなと思ったらとりあえずやってみる。動きはじめて没頭さえしてしまえば、視点のことなんか考える暇はなくなるんですよね、必死なんで。なので、その連続を意識して、思いついたことは全部やるということです。
もう1個の、失敗した時にどうする、みたいな話ですけど、失敗を失敗と思わなくなるというか、僕はスティーブ・ジョブズが言ってる「コネクティング・ザ・ドッツ」っていう理論を本当に純粋に信じてるんですね。あらゆることが意外とどこかでつながってくるんですよね。
僕は大学時代に、一切起業とかに興味がなくて音楽をずっと聞いてたことも、今仕事に活きているし、海外事業がなかなか立ち上がんなかったねっていう時期があっても、それが今になって活きてきていたりするし。失敗したと思ってたことが5年越し、10年越しでいつかプラスになって帰ってくるんですよ。
僕はそれは今後も続くと思っているので、あらゆる失敗は失敗でなくすることができるんですよ。ただ未来につなげることができるのは、全力でやった失敗だけかなと思ってるんで、とにかく全力でやる。それで失敗したら、誠心誠意ごめんなさいと。で、また酒飲んで切り替えて次いくぞ、っていう感じです。
赤川:で、もう1個の質問は何でしたっけ? ヒッピー……。
一同:(笑)。
赤川:ヒッピーしか覚えてない(笑)。「人生をもう1回やり直すなら」か。ヒッピーにはならないと思うんですけど(笑)。ヒッピーやりたいなら今すぐやればいいんじゃないかなと思うので、とりあえずアフリカへ行くとかがいいんじゃないかなと思います。
まぁでも、音楽はやるでしょうね。僕が人生で後悔してることの1個は、大学の時に僕は日本でいちばん音楽に詳しいと思っていたし、大好きだったし、今でも大好きなんですけど、ちょっと斜に構えてましたね。本気でやるのはなんかダサいみたいな。
デモテープを送るとかダサい、みたいな。なんか斜に構えてたことをすごい後悔していて、自分は音楽の天才だと思ってたのに行動し切らなかったっていうのが僕の人生最大のコンプレックスというか、失敗体験で。
なので、そんなのもう二度と繰り返したくないので、音楽っていうフォーマットを事業に置き換えて今は全力でやってるんですけど。
やっぱり「これが本当にしたい」とか「本当に好きだ」という気持ちに照れずにやり切るっていうことはやりたいし、なのでもう1回やるんだったらロックスターを目指したいなと思っております。打倒、ポール・マッカートニー。
有安:そうなんだ。カッコいい。
佐俣:熱い。ありがとうございます。
佐俣:じゃああと質問1個だけ受けて、最後に皆さんからメッセージを。じゃあ質問最後の1個。どうしても聞きたいっていう人? 赤川さん、ちょっと指してあげてください。
赤川:じゃあ、GAPの……。
有安:わかりやすいですね、こういう時。
赤川:シンボルって大事ですね。
質問者:青山学院大学3年の者です。平尾さんにお伺いしたいんですけど、平尾さんは1度就職されて、その後また独立されたということで、リクルート時代には伝説に残るような結果を出していると……。
平尾:いえいえ。大したことないですよ。
質問者:自分も1回就職してから将来独立したいなと思ってるんですけど、ある意味修行期間みたいな時に最大限に効果を出すために、どういう心持ちで挑んだらいいかとか、どういうふうに工夫してたとか、そういう体験談をお伺いしたいです。
平尾:今何年生ですか?
質問者7:今3年で、次4年生です。
平尾:ちょうど就職活動っていう感じなんですかね?
質問者:これから4年生になるんですけど、会社は決まったのでそこへ一応入る予定です。
平尾:おめでとうございます。じげんはどうですか?
質問者:じげんはよく噂には聞いてます。すごいっていうのを聞いてます。
平尾:じげんはいい会社ですよ(笑)。
(会場笑)
質問者:今日は平尾さんを見たくてきました。
平尾:ありがとうございます。朝イチに集まった人は何か動機が変な人が多いと思うので、素晴らしいなと思います(笑)。いいチョイスだと思うんですよ。
就職するっていうのは良くて、うちの子たち(内定者)の中で学生起業家をしてて4年生で終わって入社するやつも横に座ってたりもするんですけど、赤いやつなのであとで話聞きに行ったらいいと思います。
大企業に入った時のコツみたいなのをいくつかお話ししますと、やっぱりサラリーマンのルールみたいなのもあるんですけど、そこをまずいち早く把握すること。自分は今でもよく言われるんですけど、「生意気だ」とか。いつでも言われますよ。どこに行っても言われます。生意気なんでしょうね。
でも別にいいんだけども、「生意気の何がいけないんですか?」とか言ってたので(笑)。でも、何か彼らのロジックがあるみたいなんですよ。「自分をすっ飛ばして上司に言うな」とか。「でもあなたじゃ話にならないから俺は上にいくんですよ」みたいなことを自分は言うので…入社3日目で……。今日は関係者、あっ、結構いらっしゃいますね。危ない…。
佐俣:平尾さん、あと30秒弱ぐらいで……。
平尾:30秒弱ぐらいね。いくつかあるんだけど、後で伝授するから(笑)。1つはルールを守りながら、かつやらなきゃいけないのは、まわりのハードルの10倍の目標値をセットして、本当にやり切ること。これだけです。
シンプルに。絶対その10倍は出ないんだけどね。自分は100点満点のミッションに対して1000点を狙いました。
ライバルもまだ若いですし、みんなそんな1000点とかできないから。
自分もできなかったけど、650点くらいとかは出すんです。そうすると、その会社が評価をしっかりしてくれる会社であれば、一気にレベルが高い仕事ができて、一気に視野も広がって、自分をビルディングできて、またさらに広がって価値を拡大再生産できますので、頑張ってみてください。
質問者:ありがとうございます。
佐俣:ありがとうございます。
佐俣:では最後に全員で1分ずつメッセージをお願いします。
有安:時間を言うようになった(笑)。
佐俣:時間パキパキなんでね。ちょっと僕から行こうかなと思います。結構3月末で岐路に立つ人も多いと思うので、そういう人たちに向けてのメッセージなんですけど。
僕最近よく言ってるのが、ここに今100人ぐらい来てるんですけど、100人中95人は普通の大人になるんですよね。皆さんはたぶんモチベーションの高い層で、SFCくんだりまで来るんだから相当モチベーション高いんですけど。
それでも100人中95人は普通に就職して、普通のサラリーマンになるんですよ。それは確率論的に間違いなくて、ほぼみんな普通になるんですね。それで別にいいんですよ。それはそれで幸せなんですけど。本当に何かに挑戦する時って、今のルールとかを変えなきゃいけなくて、僕はそれに気付くのが超遅くて、26歳で気付いて。
本当にやりたいことって違ったんだなぁと思って、会社辞めて独立してるんですけど。僕はそれに気がつくのに、サラリーマン3年ぐらいやらなきゃ気づけなくて。自分が本当にやりたいことを今すぐやらないと、意外と人間って普通になっていく。で、気が付くと自分が本当にしたいことに対して近づいてないやつって多いんですよ。
ほとんどの人間はそうです。そういえば俺昔獣医になりたかったなぁとか「本当は俺○○したかったなぁ」っていうのを忘れて、気が付くと挑戦できない年齢になってるんですよ。
僕、スポーツ選手とかになりたかったんですけど、もう30歳なんでスポーツ選手はなかなか厳しいなと。意外とみんないつの間にか目をつぶってるのね。
ちょうど今3月から4月で岐路に立つタイミングだと思うので、本当にしたいことは何で、それに向かってまっすぐ近づいてるのかっていうのを考えると、より悶々とできるので。その悶々を忘れないほうがいいかなって。で、こういうところに来る熱っていうのはだいたい3日で冷めます。
シリコンバレーに行くと1週間ぐらい熱いですけど、1週間で冷めます。こんなのはただの即効性のある、テンションの上がるお酒みたいなもの。
どうせ覚めるので。本当にしたいことっていうのをずっと見つめ続けて、悶々とし続けるのがいい人生を送るコツなんじゃないかなぁと思います。ありがとうございました。
赤川:僕からはまず、失敗しても死なないです。失敗しても死なないっていうのは、現代日本を興してくれた先人のおかげですね。現代はいきなり新選組が現れてバサッとやられないし、1個失敗したらすべてを失う環境ではないです。
なので、失敗しても死なないので、とことんチャレンジをするのがいいと思います。で、残念ながら時間は有限です。大学時代の僕は時間が有限であることにどこか無意識でいたか、逃げていたんじゃないかなと思っています。
でもみなさんの大学生活とか、少なくとも20代っていうのは2度と来ません。なので、悔いのないように、失敗しても死なないので、全力で堂々とバットを振っていってほしいなと思います。
一緒に仕事できる人をたくさん見つけたいので、また話しましょう。以上!
有安:僕からのメッセージは、型にはまらないことと、没頭するっていうことですね。僕もこんなふうに朝から大学に集まって話を聞くような真面目な学生だったんですよ。
すごい型にはまって、こうしないといけないとか、経営とはこうあるべきだとか、こう学ぼうとか、一生懸命本を読んだりいろんな人の話を聞いたりとかいろんなことをやったんですけど、あんまり前に進んでいる感覚は当時なくて、毎日、悶々としていた。
たぶん1番いいのは、「こうするべきだ」っていうのを置いといて、もう本当に自分がやりたいっていうことをとにかく前に進めていくことだと思うんですよね。
お勉強し続けることにはあんまり意味がなくて、ビジネスとか起業っていうものは本とか人の話からはそこまで学べなくて、自分の経験から学べる部分が大きい領域で、すごく身体的なものだと思うんですよ。
スポーツみたいな感じですね。なので、とにかく一歩、自分が情熱を持てるのであれば踏み出して、何か行動していくこと。
行動していく中で、すごくその領域に対して愛を持てて、よりどんどん没頭できればすごくいいサイクルに入れて、事業や企みと自分自身の両方がどんどん成長していくのかなと思ってます。今日はありがとうございました。
佐俣:じゃあ平尾さん、締めのセリフをお願いします。
平尾:これね、なんで自分が最後かわかります? みなさん。話が長いのもあるんだけれども、じげんっていう会社は、最後しりとりの「ん」で終わるわけですよ。なので、アンリは振ったと……。あっ、違うの? そういうことですよね。
佐俣:もう進めてください。
有安:もう20秒ぐらい使ってたよね? あと30秒ですよ。
平尾:厳しいですよね、なんか。そういう理不尽があるわけですよ、世の中っていうのは。今日は本当にわが母校SFCに帰ってきて、SFC以外の方もこれだけ本当に遠い中、朝早くから集まっていただいて本当にありがたいなと思います。
でもそれぐらいする気がある子の中には、さっきアンリが100人いたら95人は普通になるという話をしてましたが、皆さんには本当にやっぱり世界を変えにいってほしいなと思いますし、自分たちの時代よりもみなさんの時代のほうが絶対いいし。
自分も古くから知っているスペシャルな起業家の方たちよりも、自分のほうが環境的にはやりやすかったと思ってます。今日は1日それを生で体験して、その中で誰でもいいです、自分に合った方を探してください。いきなり自分に来ると、かなり苦手な人もいるかもしれませんが(笑)。
でもその人の何がいいんだみたいなところまで、ブレイクダウンしながらやっていってほしいなと思います。最後に、(パンフレットの)後ろの表紙に「湘南台を脱出せよ!」って書いてありますけど、予想以上にSFC生が少なかった(笑)。
なので、賢い皆様、賢明な皆様は想像してください。ライバルがいない。有安先輩からさっき経験の話がありましたけども、経験を積む場所っていうのはいろいろ学校の中でもあるんですけども、難しい方もいらっしゃると思います。
そういう時には、そういうやつらが集まってるフィールドは自分で選択できるんだから、自分で見つけてください。もしなければ、じげんにはそういうフィールドを用意していますし、自分の首を獲りに来る新卒たちも多いです。
それぐらいの気概でですね……、門を叩いてみてください。いろいろ刺激的なことが待っていて、その変化を楽しみながら人生楽しんでもらえたらいいかなと思っています。本日はありがとうございました。
佐俣:平尾さん、ありがとうございました、それでは朝イチのセッションを終わりにしたいと思います。みなさんどうもありがとうございました。
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