2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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吉田:死ぬほうが難しいよね、今の日本。
佐俣:そうですね。
吉田:極論を言っちゃえばね。でも失敗は若いうちにしかできない。私は今でもいくらでも失敗をやっていますけれども、やっぱり立場ができてくると失敗ってどんどん怖くなるし、家族や子どもを持つと絶対に失敗ってもっと怖くなるんですよ。
そういう意味だと学生はチャレンジし放題なので、今起業をやりたいんだったら、起業に興味があるんだったら今やったほうがいいし、平尾丈みたいに就活もするんだけれども起業もするみたいな感じで全力でやったほうがいいです。今しかひまな時間がないので。
どんどんどんどん社会の役割ができるので、人からの頼まれ事をやっているうちにどんどん時間は過ぎるんですよ。もっとエゴ満点で学生時代を過ごしたほうがいいと思いますね。
佐俣:確かに。そういえば丹下さんとか、今気を抜いていますよね、ちょっと(笑)。
丹下:すみません、皆さん文系という言い方をさっきされていたと思うんですけれども、理系の僕って何だろうなとずっとさっき考えていて、賛否両論あると思うんですけれども僕は大学時代は勉強しないほうがいいと思うんですよ。
僕、日本の大学ってすごくいいなと思うのは、超ひまじゃないですか。そのひまさを思いっきり自分の自己投資に回したほうがいいと思うんですよ。大学の勉強ってスーパーつまんないですよね、はっきり言って。
特に理系とかは相当やばいんですよ。意味がわからないことばっかりするので、さっきのフェルミ推定についての話があったんですけれどもそんなの全然学ばないので、僕はバイクが好きだったので、ずっとマンションの中でいつもバイクをばらしていたんですよ。
佐俣:それ、やばい人ですね。
丹下:やばい人です。今で言うギークのメカニカル版で、そういうのをやっていると、やっぱりバイクのおじさんがすごい気に入ってくれて、お前を育てたいと言い始めて、今度、バイクをいっぱい持っていたじゃないですか、7台ぐらい。そうするとバイクが1台ぐらい盗まれるんですよ。
そうすると絶対許さないと思って、京田辺市ってあるんですけれども、そこずっと一日中徘徊するんですよ、僕。警察に言っても絶対にバイクを見つけてくれないんですよ。だから、ガソリンスタンドで働いていたんですけれども、目の前に通った瞬間、僕ダッシュして捕まえたんですよ。
佐俣:えっ、バイクを追ったんですか。
丹下:僕のをパクったやつを。
佐俣:すごい。
丹下:そいつの家に行って、お前のこういうことがダメだから、どうやったら責任を取れるんだという話を懇々として。
佐俣:チーマーですよね。
吉田:そのときロン毛だったんですよね。
小泉:ロン毛で今、伊達メガネ。
吉田:今、伊達メガネ。
丹下:そうそう、そうすると警察官から、僕すごい感謝されたんですよ。警察官から、「君は警察になったほうがいい」と言われて(笑)。執着心がハンパないとか言われて。
大学は本当に僕は勉強はいらないと思うんですよ。だって、足し算、引き算、加減乗除ですよね。計算早いんですけれども、僕。それだけで十分じゃないですか。仕事で積分とか全くいらない。
佐俣:起業で積分を使ったことないですよね。
丹下:ないですよね、足し算、引き算、掛け算ぐらいじゃないですか。だから徹底的にオタクというか、ネットワークを築くっていうのって僕ちょっと苦手だったので、僕は完全にマニアック路線というですかね、ひたすら自分の好きなものを追求していったという……。どっちでもいいと思うんですよ、本当に。
佐俣:僕は大学生のとき本当にすごい真面目で、脇目もふらず、すごい真面目だったんですね。
丹下:好感度が上がっている。
佐俣:はい。就活が終わった後に、こういうベンチャーの悪いおじさんたちに会ってみたら、みんな結構適当人生なわけですよ。しかもバイクをバラしたりとか、もう2留年、3留年は当たり前、退学になっているとか、除籍になっているとか、そんな人ばっかりなんですよね。それでなるほどと。
人生って、そんなに真面目にやらなくていいんだなと思って、大学4年生の2月に内定を辞退して、その後そのままわざと留年、卒論を出さないで、わざと留年して1年間ふらふらしていたんですね。
その1年ふらふらしている間は何をやっているかというと、ひたすらベンチャーを回ったりとか、あとは家で1人でずっとExcelで日本中のベンチャーキャピタルをリスト化するという、誰も喜ばない仕事をしていて、250社ぐらいあるんですけれども、それをずっと見て、電話をかけて存在確認をしたりとかして、暗い。
小泉:みたい。
佐俣:とにかく暗い。
丹下:暗い。
平尾:真面目だよね、アンリさん。
佐俣:僕は本当にくそ真面目なんですよ。くそ真面目なので、僕のお父さんはサラリーマンなので、当たり前のようにずっと、絶対にサラリーマンになるものだと思っていて、僕、生保会社とか商社とかメーカーとかに内定をもらって、そういうところに行こうと思っていたんですね。
でも意外とこういう(日本生命とか商社とかキーエンスで働いている)おじさんに会うと、そんなに人生、真面目に頑張らなくてもいいんだなと思って、僕はその間にいわゆるイギリスとかで言うギャップイヤーというのをもらって、1年間ふらふらしている間に小泉さんとか吉田さんとかに会って、かっこいいわけですよ。
当時僕22歳のときに30歳でバリバリ輝いていて、ドリコムという、ものすごい勢いがある会社で役員をやっている人で、何か脂が乗っているんですよね。
めちゃめちゃかっこよくて、こういう人たちがかっこいいなと思って、大学の中では絶対に会えないんですね、そういう脂が乗ったのをギトギトしているんですよ、みんな。30歳で俺はこの会社を買収したとか、俺はこの会社の役員になったとかという人とかゴロゴロゴロゴロいて、そういう場所に行くと結構人生って変わるなと思って、なので僕は皆さんに会っていなければ真面目なサラリーマンになっていたなと思って。
でもそういうターニングポイントって、すごい簡単なことで、例えばここで隣の子とじゃあ起業してみようと思うとか、丹下さんに惚れて、丹下さんと一緒にバイクをバラしたいですといって、なぜかSHIFTに行っちゃうとか、そういうくだらないことから……。
吉田:重要、重要。俺も、そもそも私は起業というか会社とか、社会というものに興味がなかったので、どうやって……。
佐俣:すごい、社会に興味がないんですか。
吉田:だって、演劇やれて食べていくという、役者で……。
佐俣:演劇やっていたんですよ。
吉田:だからあれだったんですよね、起業家って周りに一切いなかったんですよ。あと親も神戸製鋼の終身雇用。京大を出て、神戸製鋼に入って、終身雇用だったので周りにそういう人がいないし、親から言われたのはホリエモンというのは会社に入れなかったから起業というものをせざるを得ないのよみたいな、そういう教育だったので、起業というのは全然身近じゃなかったんですよ。
ところがいちサラリーマンで入って、その後すごい営業成績がいいから、今度次の会社で事業の立ち上げをやらせてもらって、「あれ、この上ってなんだ」というと経営だと。経営ってよくわからないなみたいな。
28歳ぐらいで経営の友達が誰もいなかったんですね。そのときに大前研一さんのアタッカーズ・ビジネススクールに30万円ぐらい払って入って、堀江さんとかケンコーコムの後藤さんとか孫泰蔵さんとかに生で会わせてもらって、こんな感じで。
話を聞いたら「やべえ」みたいな、「こんな人いるんだ」みたいな、何かそれまで遠い存在だったのが、こうやって生で見ると、わりと普通の人間がこうやって頑張ったらそういうふうになるんだというものを見て。
特に孫さんがリネージュというので1000人対1000人とかでオンラインで同時アクセスして戦争しているみたいな、キャラクターは2年3年をかけて育てているみたいなのを見て、ネットの向こうに新しいコミュニティー、国があるというふうに感じて、これは100%ネットだと、そこから振り切って、ネット未経験からいろいろ探している中で、グリーがまだソーシャルネットワーキングだった頃の第一回オフ会でドリコムの内藤さんと出会ったという。
佐俣:その頃は、「伝説の営業」みたいな名前を出してましたよね。
吉田:私もすみません、そのときに持ち歩いていた名刺は「営業の達人」です(笑)。
佐俣:すごいかっこ悪い。「営業の達人」ってググると今でも吉田さんの昔のブログが出るんですけれども。
吉田:株式会社営業でしょう。ちょっとごめん、似たようなものだった(笑)。でもやっぱりその頃はFacebookとかブログとかがなかったので、ラベルをつけるしかなかったんですよ、自分で。そうしないと相手が、こうやって何かお互い何者かわからないので、やっぱり「自分は営業の達人」ですと言うと営業効率が上がったんですよね、コミュニケーションのときは。
佐俣:営業の達人と、尖ったナイフですからね。
吉田:そうそう。でもやっぱり今Webサービスが機能での差別化じゃなくて、コミュニケーション設計での差別化の時代になってきて、今ってやっぱり営業の感覚ってすごい活きるんですよ。うちのインターンシップってユーザーエクスペリエンス改善というのをやっていて、コミュニケーションの改善なんですね、Webサービス上の。
これ本当に理系文系誰でも関係なくて、うち経理の人間でも、事務の人間でも、全員同じことをやるんですよ。それでユーザーについて考えるということで差別化を図ろうというようなのをやるんですけれども、それの原点となっているのは普段の1to1の営業ですよね。
それが今ネットになっているだけで、本当にだから「会員登録」というのか、「会員登録(無料)」なのか、「会員登録(無料)押しただけでは登録になりません」になるのか、この三つの違いとかに対してどれだけ敏感になれるかで、やっぱりコンバージョンって変わってくる、成績が変わってくるんですよね。だからそういった意味では、別に営業というのは世の中からすると、あんまりすぐに目指したいというあれではなかったんですけれども、結果としてはすごい今の基礎になっていますね。
佐俣:なるほど。はい、丹下さん。
丹下:あと結構大学の人を見て思うのは、多分今まで、僕もそうだったんですけれども、親に育てられて、学歴とか、ちょっと社会から外しちゃいけないと気にしていたと思うんですよ。僕は母親に会社をつくったときに法律を犯しなさいと言われたんですよ。ちょっとやそっとで……。
佐俣:親御さん大丈夫なんですか(笑)。親御さんはチーマーなんですか。
丹下:広島のちょっとヤンキー(笑)。
佐俣:当たっちゃった、ごめん。
小泉:当たっちゃった。
吉田:法律犯しなさい?
丹下:何か、そもそもあなたみたいな人は、そんなまともにやっていて会社なんかつくれないんだから、法律を犯してもいいよ言われたんですよ、本当に。それで僕たがが外れて、今真面目に仕事をしていますけれども、僕例えば今スーツを着ているけれども、何かすごい真面目だなと思って、起業されていて、やっぱりあんまり気にせず……。
吉田:今それ軽く丈のことを……(笑)。
丹下:そう、何かブランディングがされているから。やっぱり今までの法とか、そういう固定概念とかもぶっ飛ばしてやったほうが僕はいいかなと思う。学生だし、どうせ。
佐俣:自分が思っているより何をやっても大丈夫というのが、ただ僕は大学生の頃は全くわからなくて、やっぱり大学にいると就活するのが当たり前になっていたりとか、就活って、僕は当時ずっと就職活動偏差値ランキングというのをずっと見ていて、2ちゃんにずっと載っているんですね。
72のところに行くやつが神と書いてあって、じゃあ72のやつを全部受けようと言って、商社を受けてみたいな。でも当時本当にそういうのでしか価値判断ができないとか、大学受験の延長線上でスコアがいいところに行くといいみたいのを真剣に当時考えていたんですよね。でもそういうのはくだらないなというのを劇団員の人とかに会って、でも僕はそれを気づくことが……。
吉田:当時劇団員じゃないからね(笑)。
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