2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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佐俣アンリ氏(以下、佐俣):素晴らしい時代に生きているな、と僕はいつも思っていて。しかも僕が学生の時よりも、皆さんが学生である今の時代のほうがもっといいなぁと思うのは、孫正義が今何を考えているかを、孫正義が突然ソーシャルメディアに書き出すとか、孫正義のプレゼンテーションがいつでも見れるっていうのがもう奇跡だなと思っていて。
たぶん50年ぐらい前の松下幸之助が同じポジションですけど、松下幸之助のプレゼンテーションってもう残ってないんですよ、全然。本で見るしかない。その頃よりもはるかに、松下幸之助が何を考えてるかとか、孫正義に何が見えてるかとか、マーク・ザッカーバーグが何を見てるかとかが、すごい手に取るようにわかる。
世界は狭いんですけど、有史上で世界を広く見るためのツールがこんなに公開されてるのは本当にまれで、ほとんどないんです。なので、自分の視野が狭いとわかってるんだったら、全然見ればいいし。
孫さんのプレゼンテーションを24時間見ていれば、たぶんそのうち孫さんみたいにしゃべれるようになると思う。僕は古典とか暗記するのはいいと思っていて、マーク・ザッカーバーグとか孫さんのプレゼンテーションを全部暗記してしゃべっていれば、だんだん見えてくるような気がするんですよね。
これ、1週間でできますよ。孫さんのプレゼンテーション、YouTubeでググっただけでも100個ぐらい出ますよね。全部覚えれば結構孫さんの視界感がわかると思う「あぁ、孫さんはこういうこと考えてたんだな」っていうことが。
別にこれ、35歳がやっても18歳がやっても同じなんですよ。人間の能力なんてそんなに変わんないんだから。情報にアクセスできる時代なんだから、それをやればほとんどのことはわかると思う。
赤川隼一氏(以下、赤川):1週間孫正義のビデオを見て「全部暗記しました!」って@masasonにツイート飛ばしたら、会ってくれるんじゃないかと思いますね(笑)。
佐俣:意外と会えるぞ、あの人は。地球上に存在するんだから。
赤川:っていう時代であることは本当に素晴らしくて、本当に気になるならその人に直接聞いちゃえるっていうこの時代特性を活かさない手はないと思いますね。
佐俣:やっぱり300年前とかはできなかったワケですよ。徳川家康に質問とかできないわけじゃないですか。でも今ってインターネットでつながってるから、できることってめちゃくちゃ多くて、カジュアルにいろんな偉い人に連絡できたりとか。
僕学生の頃、偉い人に手紙書いてたんですよ。インターネットの時代って手紙とか書くと意外と会えたりするのね。狭いんだけどつながってはいる、リンキングはすごいされてるから、そういうのをすればいろいろ見えるんじゃないかなぁと。
佐俣:今なんで僕が話してるかっていうと、平尾さんに渡すと、平尾さんワールドを展開されちゃうかなあと思って……。
平尾丈氏(以下、平尾):これ、パス来ない状況ですね?
有安伸宏氏(以下、有安):パネルディスカッションなのにパス出さないんだもんね。
赤川:平尾殺し。
平尾:これは(笑)。
佐俣:だって平尾さん、もうさっき僕らの分全部しゃべりましたよ?
平尾:やばいね、これ。俺もう今日は質問者側に回るしかないね。
一同:(笑)。
佐俣:じゃあ、そんな平尾さん、ちょっと……。
平尾:あっ、優しいね。高校生(質問者)すごいね。あっ、もう彼じゃなくて?
佐俣:いいですよ、その質問で。
平尾:孫さんは自分も学生の時に聞きに行くっていうのはすごいよかったですね。自分もそちら側に座って、彼が話をされていて。もう神だなと。ソフトバンクアカデミアっていうのに行っていらっしゃる子もいるかもしれないけど、自分もその中で残っていて、20代最後の時は孫さんの直接指導を受けたくて。
神だなと思っていた学生の時から、社会人になるまでだいたい3000日ぐらいですよ。10年間修行して、孫正義と年齢の差は20数年というのは変わらないんだけど、どのくらい近づいたんだっていう検算をしに行ったんですよ。
面接がありまして「平尾さんはソフトバンクアカデミアで何を手に入れたいんですか? もう全部持ってますよね?」と聞かれました。「何言ってんですか!」みたいな話になって、しゃべるのが長いんでね、チーンとかいってカットされて。
平尾:違うんですよ。「自分は孫正義と平尾丈の差分を見つけに来たんだ!」みたいなことを言って入りました。
平尾:俺は直で見てるから。すごい大事なんですよ。
ただ遠い方は二次情報でもいい、いっぱい見てください。で、会えるなら会ってください。でも偉い人には会えない。でも、会えない時に拗ねないでください。人脈と能力は相関するから、自分のレベルがまだ足りないんだと思ってください。
1人で会おうとして会えないならみんなで会うとか、いろんな工夫をしてください。そして自分をビルディングしてください。そうすると会えるようになってきます。
最後に1つ言いたいのは、ロールモデルは1人じゃないので。孫正義のは真似するんだけど、他はこの人のここを真似しようと。インスパイアしよう。Inspire the Nextね。
有安:日立だね。
佐俣:いきなりパクりましたね……。
平尾:ロールは1人じゃないから、いろんな人から自分を作っていってください。いいですね、高校生。
佐俣:はい、ありがとうございます。
有安:高校生いい。素晴らしい。
佐俣:はい、じゃあ次の質問。
有安:いっぱい挙がりますね。
佐俣:有安さん、指してください。
有安:じゃあさ、質問する人が回答する人を登壇者の中から1人選んで、その人が答えて次行くみたいな感じにしません? じゃあ、手前の白いパーカーの子。
質問者:明治学院大学の者です。IVSは2回目なんですけれども、平尾さんに質問してもいいですか?
平尾:はい。どうぞ。
質問者:さっき「社会人がやっても学生がやっても変わんないことがいっぱいある」っておっしゃっていましたけど、じゃあ大学生のうちにこれはやっておけみたいなことって、何か1つありますか?
平尾:これね、「いろいろやっておけ」になっちゃうんだけど、その中でやっぱり思うのは、ちょっとテクニカルな話に聞こえてしまったら申し訳ないんだけども、日本ってなかなか飛び級ってできないじゃないですか。
我々は生活機会の最大化っていうテーマでやってますけど、自由はきっかけにすぎないので、その中で何をやるかっていうのが、だから不安になるんだと思うんですよ。
今日はいろいろ皆さん話されましたけど、何かに没頭することっていうのはすごい大事ですし、ロールを見つけるっていうのもすごい大切ですが。
やっぱりね、他の人との差別化であったりとか、みんながつまずくポイントっていうのが自分は学生のときにわからなくて、実はやっといたほうがよかったなっていうことがいっぱいあったんです。
まず絶対にこれは、やり方わかんないと思うけどチャレンジしたほうがいいのは、リーダーシップです。リーダーシップのアウトプット。
社会人になるとセグメントされて限られた世界の中で、部下が誰もいない状況から始まります。なので、学生ベンチャー、学生団体でボスをやった経験があると、すごい上司の気持ちがわかったりとか、いろんなことができます。
アウトプットは、インプットできないからアウトプットなんだけど、チャレンジしたやつにしか手に入らない果実なんですよ。だから何でもいいので、みんなで何かをやるという時に、できなくてもいいからリーダーをやってください。絶対失敗します。
平尾のリーダーシップ、鬼の10か条っていうのがあって。電通の鬼の10則にインスパイアされて作ってたんですけど、例えば「みんなの前では褒めろ」とかね、「個別に叱れ」とか。いろんなのいっぱいあるんですよ、テクニックが。
これはでもゼロから自分が感じたものを蓄えていったんですよ。これはすごい財産、血肉になってますね。ぜひ頑張ってください。
佐俣:はい、ありがとうございます。
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