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健康経営のススメ(全5記事)

コロプラの福利厚生へのこだわりは業界NO.1? フルーツと野菜のビュッフェにマッサージ室も

コロプラ・千葉副社長、元オリンピック選手・為末氏、宗教法人春光院・川上副住職と、異業種の面々が「健康経営のススメ」について意見を交わしたセッション。「日本のビジネスパーソンの健康問題」について千葉氏は、社員の健康のために取り組んできた、福利厚生へのこだわりを語りました。(IVS 2014 Fall より)

「元気に仕事をしていますか?」国際比較調査で日本は最下位

石川善樹氏(以下、石川):皆さま盛大な拍手をありがとうございます。(「健康経営のススメ」というテーマは)IVSにはこれまでなかったセッションだと思いますので、ぜひ最後盛り上がっていきたいと思います。

私、予防医学研究者でして、Campus for Hの取締役副社長の石川と申します。改めてよろしくお願いいたします。

「健康経営のススメ」ということで、なぜこれを企画したのかと申しますと、まずこのデータをご覧ください。

「普段どれだけ元気に仕事をしていますか?」という、横軸が脳の元気度ですね。専門的には活力とか熱意とか没頭っていう、そういうのでいろいろ計ったものなんですけど、国際比較調査というのは東大の島津先生(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学精神保健学分野 島津明人 准教授)がされてます。

これによると、計った調査の国ではフランスが一番高くて、スペインが一番低いんですけれども、日本はどこに位置付けられたかというとダントツの最下位なんですよ。

バブル崩壊以前までは日本のビジネスマンってイキイキ仕事してたはずなんですよ。日本人の元気度は非常に高いということで世界から尊敬されてたんですけれど、どうもバブル崩壊以降違うらしいぞというので、このビジネスパーソンの健康を今日はこのお三方と一緒に話していきたいと思います。

まずは自己紹介ということで、皆さんすでにご存知だと思いますけれども、コロプラの千葉さんから自己紹介していただければと思います。

千葉功太郎氏(以下、千葉):皆さんこんばんはというか、お疲れさまです。2日目最終日ということで、いつもだとここは特別セッションをしてるコーナーだと思うんですけど、小林さんに無理言って、なんとかこの「健康経営のススメ」に出させてほしいということで、IT業界を代表して今日セッションに参加させていただいております。

「なんでコロプラいるの?」という話なんですけども、一応自分の体はさておき、社員には長く健康で働いてほしいなと結構創業時から気を遣ってやってきた会社で、その成果はまだまだだと思っているんですが……。

ということを今日はしゃべっていくので、特にスタートアップの皆さまとか、これから会社作っていくときには今日のテーマはすごい効いてくると思っているので、ぜひお楽しみください。よろしくお願いします。

石川:続いてIVS初登場、為末大さんにお越しいただきました。拍手をお願いします。

社員の肩こり率7割のゲーム会社があった

為末大氏(以下、為末):僕はここがどういうとこかよく知らずに来て、石川氏に来いと言われたんで来て座っているんですが、健康の話ですよね。健康にどうやってなるかっていう話だと思うので。

僕、2年前までは超健康優良児ばっかりが戦ってる世界にいまして、それで引退をして。今社会に出るとびっくりしたのは、こないだ石川氏と一緒にセッションしたんですけど。

とあるゲームを開発する会社だったんですけど「肩こりの人?」って言ったら7割くらいの人が肩こりだって手を挙げて。僕が前いた前職の世界は肩こりの人いなかったんで。

石川:筋肉がないとね、肩こりになりますから(笑)。

為末:腱を痛めたとかそういう肩こりはあるんですけど、そんな世界にいたので、朝起きた瞬間にシャキーンみたいな世界っていうのがもうちょっと作れないかなと。なんとなく石川さんと話してて。それで今日呼んでいただいたと思うんですが。

アスリートのほうの知見からしかないんですけど、その方向から話ができればなと思います。よろしくお願いします。

石川:ありがとうございます。そして同じくIVS初登場ですね、2日前座禅された方も多いかと思います。春光院の副住職の川上さん。

川上全龍氏(以下、川上):よろしくお願いします。春光院の副住職の川上でございます。私もまるっきりどういう会かわからずに石川さんに連れて来られたっていう、そういう部類でございます(笑)。

お寺の坊さんっていったらどっちかっていうと健康よりも人の死っていうものに対することが多いんじゃないかと思われると思うんですけど、実際座禅とかをやってまして。

やっぱり禅ブームが海外でありましたし、最近海外でマインドフルネスっていう分野がどんどん出てきてて、そっちのほうにずっと興味を持ってまして、そういうところで石川さんに出会いまして。

2人で今いろんなプロジェクトを石川さん含め、他の方と一緒にプロジェクトをやってるんですけど、そういうことで今日も「頭」ですよね。脳みそ。

やっぱり体ばっかりじゃなくて脳も元気になっていこうっていうことを、テーマとしてしゃべらせていただきたいなと思ってます。今日はよろしくお願いします。

6時間睡眠を続けると脳の老化が早くなる

石川:ありがとうございます。よろしくお願いします。今日お三方をお呼びしたのは理由がありまして、健康づくりが今日のメインテーマなんですけど、健康っていうと非常に広い分野でございます。

健康を体と心と頭というふうに3つのパートにわけて、これから一緒にディスカッションしていきたいなと思ってます。特に体については千葉さんから、心については為末さんから、そして頭については川上さんからそれぞれお話いただきたいと思います。

ではこれからいよいよ始まりますので、期待以上の成果を出したいと思います。さっそく体についていきたいと思うんですが、まずこの3人がどれだけ体が健康なのかっていうのを事前に調査してみました。

具体的には腰痛、肩こりとか睡眠状況、体重、あるいは運動してるのかっていうので、全国のビジネスパーソンと比較してこの3人はどういう状況なのかっていうのを調査してみました。すると、千葉さんは下位ですね。

千葉:来た、IT業界。安定の結果ですね。

石川:心当たりありますか?

千葉:もっと下だったのが今下位くらいになってる。努力によって(笑)。

石川:(笑)。特に睡眠がちょっと弱かったかなっていうのはあります。今、何時に寝て何時に起きられてますか?

千葉:12時半か1時くらいに寝て、5時半か6時半に起きる。

石川:6時間睡眠ちょっとですね、なるほど。6時間睡眠を続けてると、7時間睡眠の人に比べて脳の老化って2倍で進むんですよ。

千葉:そんなもう、ダメじゃないですか俺(笑)。

成人病になるアスリートが多い

石川:脳年齢をチェックすると危ないかもしれないですね(笑)。続いて為末さんにやっていただいたら、圧倒的上位でしたね。これやっぱり何かあるんですか? 引退されると、ブクブク(太って)いかれるアスリートも多いじゃないですか。

為末:実はアスリートって成人病になる人多いんですよ。10年20年経つと、そもそも執着心が強い人種なんで、お酒飲む人は飲みまくっちゃったりするんです。

石川:何か心がけてることは? どんな運動されるんですか?

為末:週2では運動してます。走るのと重たいものを持ちあげるっていう。僕はあんまりチーム競技得意じゃないんで、そういうのやって。

感じたのは、日常の仕事の姿勢って明らかにどこかが固まってこないですか? だから胸を開くような運動を特に多くやるようにしますよ。僕らの世界って肩が狭まるって一番良くないことだったんで、胸を開くっていう練習をよくやってますけど。

石川:僕らも普段パソコンの作業してるので、どうしても胸が閉まっちゃうっていうことですよね。開くためにはどういう運動したらいいんですか?

為末:引っ張る系が胸開きますよね。物を引っ張ってくるのと、上から引っ張ってくるのと。こうやって(肩に力を入れて)やってる人が多いんですよね。

石川:サラリーマンとか。

為末:だから僕キーボードもこのくらい離しちゃえばいいのにって(笑)。

石川:キーボード小さすぎると(笑)。広くしちゃえば腕を広げてやらざるを得ない。

為末:ベンチプレスもそうなんですけどね。胸を開いて。

石川:なるほど、ありがとうございます。じゃあ川上さんどうなったかっていうと、真ん中くらいなんですね。尋常じゃない体つきをされてますけど、昔何かやってたんですか?

川上:全然違うんですけど、最初は陸上をやってたんで。それからパワーリフティングに移りまして、ずっとそっちのほうを行ってたんですよね。まだ今でも筋肉デブって感じなんで、どうしようもないんですけど(笑)。

社員の健康を意識した会社づくり

石川:会場にいらっしゃる方々を見ていると元気そうな方もいれば、太ってる方もいらっしゃるんですけど、じゃあ僕らが体の健康づくりどうしたらいいのかっていうので、まずコロプラの千葉さんから、会社でやられてる取り組みをご紹介いただければと思います。

千葉:最下位の千葉です(笑)。IT業界、そんなもんだと思うんですよね。夜の飲みと、睡眠時間と運動のしなさ具合と。今日僕、アウェーですよね。IT業界な感じ。

(会場の)皆さんから見えないと思うんですけど、びっくりしたんですけど、全員姿勢がいいんですよ。なので僕は今、背筋伸ばして我慢してるんですけど。なんか全然違いますね。

石川:腹筋が弱い人はこういうふうに(姿勢が悪く)なりがちなんですけども。

千葉:僕は最下位なんですけれども、せめて社員は健康にと思って創業以来かなりそこは意識してやってきております。正確に言うと、創業以来いろいろあってこうなってきたという、コロプラで取り組んでいる歴史を辿りたいと思います。まず会社の紹介から。

<CM>

千葉:というわけで、スマートフォンゲームを作ってる会社でございます。

今日、お題の中で体ということで。ゲーム、あと我々のインターネット業界、どう考えても結構不健康との戦いかなと思っております。

生活のリズムも悪いし飲み会も多いし、デスクワークも長いし会議も長い。ほとんど座り仕事っていう環境の中で、多分放っとくと基本的に不健康になる業界だと僕は実感してるんですね。

長く働くためには健康な体が必要

千葉:その中で、ゲーム会社なのに健康をちょっと意識してるような経営をしていくと、人生長く働くようなことができるといいなというのを考えておりまして。

ゲーム業界に属してると「ゲーム業界だから」っていうのでどうしてもある意味甘えてしまって、夜きて朝までいてもいいよねとか、食事も乱れてるよねとか、そういう雰囲気って業界の中ではあると思うんですけれども。

それを是とせずになんとか少しでも努力して最下位を下位くらい、できれば中位くらいまでいけたらいいなあと思っていて。

結局それが、人って長く働くことで生きてくものだし、特にクリエイティブな仕事をしているのでパフォーマンスを一定かつ高めていくためには、体と心が健康じゃないといいアウトプットができない。

石川:長く働くっていうのは1日の中で長く働くっていうことですか?

千葉:ごめんなさい「人生長く働く」っていう意味です。ブラック的な意味じゃない(笑)。

石川:もっと働けっていうことかなと(笑)。

千葉:ツッコミありがとうございます。長くっていうのは10年20年、30年40年。やっぱり業界的に短期職なイメージがある業界だと思うんですが、そこってやっぱり良くないと思うんですよね。

20代のうちはそれでも全然いいと思うんですけど、30~40代になってガタがきて、キツイなこの業界と思ってると、そこから本来人間って乗ってくる時期なので。

本当に40、50、60までこの業界でしっかりと長く働くためには心と体が健康じゃなくちゃいけないという、まず大前提があります。

朝のフルーツビュッフェで栄養素を管理

千葉:その中で、体に効く話と心に効く話をいくつか。ちょうど創業6年半なんですけれども、まだまだ道半ばです。全然できてません。全然できてないんですけど、やってきたことをご紹介します。

まず栄養管理面ですね。

この業界の人って、炭水化物と油の摂取はもう大好きなんですね。しかし、ビタミンCとか良質なたんぱく質の摂取とかは非常に弱い。あとは繊維質の摂取も非常に弱いので、そのレーダーチャートで欠けてるところを全部会社で提供したらどうかなっていうので、朝のフルーツビュッフェ。

石川:僕みたいな外部の人が行っても?

千葉:朝ミーティングにくれば食べられます。ぜひ食べてください。

お昼の野菜ビュッフェで有機野菜が摂取できる

千葉:あと、ランチに野菜を出していて、宮崎県の提携農場さんに有機野菜と無農薬の野菜だけを毎日持ってきてもらって、レストランと提携してサラダ系と野菜の惣菜とGI値の低い五穀米のおにぎり、小さいやつですね。ひとつ100グラム以下、80グラムくらいのやつを2つと、野菜のスープ。

一切肉なし、油っ気なしというのを徹底してやっております。おいしいですね。

あとは水とドリンクは飲めます。朝と昼出すことによって夜はラーメン食べたりとか、いつも通りの好きなジャンクフード食べると、多分1日の中のバランスが取れるんじゃないかなと。

これを日々継続していくことで、いつの間にか健康になるっていうの目的にしてるんですね。

石川:実際反応どうですか?

千葉:とても人気です。継続することで、風邪ひかなくなりますね。

朝来て夜帰る習慣を徹底

千葉:あと生活管理のところで、この壇上の皆さんには言いにくい話なんですけど、朝来て夜帰る習慣を創業以来徹底しています。

石川:ちょっと当たり前すぎる気がするんですけど。

千葉:すいません! レベルが低くて(笑)。

石川:朝会社来て夜帰るってことですよね(笑)。

千葉:一応、小さな字で「この業界では珍しい!」って書いてあるんですよ。これ創業当時、馬場(株式会社コロプラ 代表取締役GM 馬場功淳氏)と2人の頃から、馬場も1人のときは完全に昼夜逆転した生活で1人起業していて。

僕がジョインしたときに「お互い朝10時に来ようね、夜帰ろうね」と約束をして現在に至ってるんですけど、朝来て夜帰る。

やっぱり夜寝るって健康リズム的にいいんじゃないかなというのと、さっきのフルーツビュッフェ、実は朝9時45分に出してるんですね。大体10時10分くらいになくなる量をコントロールしていて、そうすると自動的にフルーツ目的で自然に人が集まってくるというのをやり、

あとは移動時間が面倒くさいんで近隣住宅手当。これはIT業界よくやってますが、住宅手当っていうのを出して、近隣3km以内に住んでいただくのと。

インフルエンザ予防接種後の結果が予想外だった

千葉:あと今の季節だとこれもIT業界よくやってますけど、会社の費用でインフルエンザの予防接種やってる。これ、調べて今日聞きたかったんですけど、インフルエンザって僕意味ないんじゃないかなとやりながら思っていて。

2年前にインフルエンザの社内データを取って、インフルエンザ(の予防接種)受けた人と受けてない人を母数100~200ずつ取って、その人たちがあとでインフルエンザかかって、さらに重篤化したかっていうデータを取ったところ、打たなかった人たちのほうがかからなかったし重篤化しなかったんですよね。なんだろうと。

石川:興味深いですね。

千葉:巷で打っても型が外れたって聞くじゃないですか、都市伝説で。打ったら高熱にならないよって都市伝説を聞いたことあって、それ信じてたんですけど、データ取ったらそんなことなくて。

為末:今日の朝『特ダネ』でやって、啓蒙しちゃったんですけど。インフルエンザ受けなきゃいけないですねって僕もコメントしてた。

千葉:毎年流行りますね。やっぱりIT業界座り仕事で、同じ場所にいるんで、非常に空気が乾燥して一気に反映すると。

オフィス内にキッチンがあり、自炊ができる

千葉:あとは健康促進面で、ミーティングは立ってやるミーティングをずっとやり続けてますね。

社内に40箇所くらい。この立ってやる会議、これは全部机オリジナルで設計してちょうどいい高さになってるんですけど、ほとんどの社内ミーティングは立ってやってると15分で終わりますね。

だから業務効率化にもなるし、最近シリコンバレーで流行ってる立ちながら仕事するっていうのもちょっと近いんですけど、結構立ってやると気持ちいいです。

あとはオフィスが、非常にリフレッシュできる要素がいろいろありますねっていうのと……。

千葉:あとキッチンですね。これは創業以来、実はこだわってるんですけれども。

石川:巨大すぎますね。

千葉:キッチンていうか厨房(笑)。これうちの本当の写真です。ずっと創業以来こだわってるんですが、自炊文化っていうのを社内で結構大切にしていて、若い子たちお金を節制するので、放っとくとろくなもの食べないから、冷蔵庫全部フリーで解放して自分で買ってきた野菜とか肉とかで何か炒めたりとか、ご飯炊いたりとかして。自炊だと多少健康的になって安いんで、いいかなと。みたいなことを体に関してはやっています。

社員が孤立しないよう、心のケアも意識

あとは心に関してもケアしようかなと思っていて、ここはちょっと今日の本題ともしかしたら離れちゃうかもしれないんですけど、社内で孤立しないようにっていうのを意識してやっていて。

普通にやってると所属組織、自分が配属されたチーム、プロジェクトの中で仕事をするので、そこで何か人間関係とか悩みとか抱えてしまうと結構つまずいてしまうことってあると思うんです。

うちだとそこの所属組織と同月同期入社、毎月何人か入ってくるので、結構同期入社っていうコミュニティを横でしっかり作ったり、部活動っていうのも作ったりしてますね。

3つくらい、自分が社内のコミュニティに属していると、なんとなく心の安定が図れるんじゃないかなと。

看護師、臨床心理士、産業医を抱えている

プラス、それでもメンタルで何か抱えてしまったときっていうところで。結論、幸いなことに、うちの会社今450人いるんですけど、この規模のわりにはメンタルの発生率って極めて低いと思っているんです。

さらに社員で看護師を抱えていて、何かあればすぐに社内で看護師の人が面談で相談乗ってくれる。それでも問題があるようであれば毎月来てくれる臨床心理士の方がお話してくれて、それでもエスカレーションする場合には、毎月来てくれる産業医の方が担当してくれる。

病院に行かなくてもある程度対応ができるようなフローを用意して。安心感ですね。「ここまであると安心ができる」っていうのと、あとはそもそもの働く姿勢というとこで、やっぱり明るく楽しく前向きに。

なるべく社内では素直さを持って成長を楽しみ、プロジェクトは実はうち、兼務なしで1人は1つのプロジェクトにしか所属しないっていう社内ルールにしているので、非常に心がシンプルなんですね。

自分がやる仕事はこの1個だっていうのに打ち込めて、比較的新しいことにチャレンジしてゲーム作っているので前向きな気分でやっていくと、心のシンプルさっていうのとセットでやってます。

社内にマッサージルームがある

千葉:あとは最後に両方に効くようなものをいくつか、あるかなと思っていて。

ひとつはこの写真なんですけど(笑)。

石川:えらい気持ちよさそうな(笑)。

千葉:マッサージ。これいくつか導入してる会社さんあると思うんですけど、うちだと国家資格のあん摩指圧師の免許持ってる方が複数名社員として働いていて、社内にマッサージルームがあってですね。

社員はグーグルカレンダーで予約をすると無料で受けられるんですけれども、全部カルテ制を取っていて、社員1人ひとりにカルテを用意して問診して。

例えば腰が痛いとか冷え症だとか、あとはスポーツしてて筋肉張ってるとか、スポーツマッサージ系も含めて一通り診療してくっていうのをテーマにやってるんですね。

ずっと座り仕事なので、いろいろ抱えてるものを和らげられればなと。

全24種類の社内部活動でリフレッシュ

千葉:もうひとつは体動かすので、部活動。これもよくIT業界いっぱいあると思うんですけど、当然文化系のものもあれば体動かす系もあるんです。

これをきっかけに、こないだ僕もSUPっていうハワイで流行ってるスタンドアップパドルボードですね、その部活動があって初めて参加してきたんですが、鎌倉の由比ヶ浜で6kmくらい、ボードの上で漕いで。

石川:サーフボードに乗って。

千葉:サーフボードの上で、立ってオールを漕ぐスポーツなんですね。すごい地味なんですけど、波が来るところで立ってるだけでも厳しいのに、さらにそれをオールで漕いで前に進んでいかなくちゃいけない見た目よりハードなスポーツで、やったらもう1週間バッキバキで全然歩けないくらい筋肉痛になってですね。

まあいい運動になったんですが、部活とかがあると大人でも。あと僕剣道部に所属してるんで、こないだちょっと剣道やったら3分試合しただけでもう1週間動けなくてですね(笑)。どんだけダメなんだと。

というような感じで、いいきっかけになるかなと思っています。これも心の、いろんな仲間とも話せるんでいいんじゃないかなと思っていて。

この6年半、いろいろやってきたんですよ。例えば飲みものを一杯出したほうがいいんじゃないかと思ってコカコーラを大量に置いてみたりとかしたら、社員の体重の増加がデータに出てくるんですね。ビジュアルもどんどんグロース戦略で大きくなって、これはまずいなと(笑)。

今まで福利厚生として良かれと思っていろんなもの提供したり引っ込めたりしながら、毎年やる健康診断のデータとか見て、全体として横ばいあるいはちょっと良くなる方向にいったらいいなと。ただ自分の体はそんなに健康じゃないですね。こういう感じでやってきております。今日はよろしくお願いします。

(会場拍手)

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