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MIXIにM&Aしたラブグラフ創業と退任までの物語/あんみつ(株式会社MILY Founder & CEO)(全4記事)

【スタートアップ】「役に立たないといけない」を手放した先で あんみつ氏が選んだ次のキャリア [2/2]

子どもがくれたのは何もしなくてもいていいという感覚

稲荷田:長らくスタートアップの界隈にいらっしゃって、しかもVCの方々ともたぶんたくさんの接点があると思うんですよ。もう本当に今は連続起業家に対する期待の高まりってすごいと思っていて。

あんみつ:あぁ、そうですかね。

稲荷田:そういう話ってけっこう来たりしないですか? 例えばあのnoteを発表されて、「次は何をやるの?」とか。

あんみつ:あぁ、めちゃくちゃ聞かれますね。「資金調達するんですか?」とか。

稲荷田:ちょっとありますよね。

あんみつ:はい。(けれども、しばらく資金調達は)しないと思います(笑)。

稲荷田:(笑)。

あんみつ:そうですよね。期待か。確かに。あんまり周りからの期待は、今はあんまり気にしていないかもしれないですね。

稲荷田:いいですね、自分の決めた道に対して。

あんみつ:そうですね。子どもが生まれるまでは、けっこう自分自身で自分の存在を認められなくて、「役に立っていないと、この世にいちゃいけない」みたいな強迫観念があったんです。だから、「いい高校へ行かないと」「親が喜ぶ大学へ行かないと」「一流企業に入らないと」とかをけっこう思っていたタイプなんですよ。

そうだったんですけど、子どもが生まれて初めて、何もしなくてもそこにいていいって認めてもらえたなと思っているんです。子どもはママがどこで働いているかとかはたぶん気にしていない。「ママがここにいてくれたらいい。私のママだからそれでいい」みたいな感じの愛をすごく子どもから感じているんです。

そのおかげで今は自分がやりたいようにやろうという軸になっているので、あんまり他の意見を気にしていないですね。


家族は自分にとって揺るぎない居場所でありチームメイト

稲荷田:いやぁ、めっちゃいいと思います。大きく調達してスタートアップをやってほしいというよりかは、今のこの世界観を大切にしてほしいなとすごく思っています。

あんみつ:そうです。

稲荷田:でも、大丈夫そうですね(笑)。

あんみつ:はい(笑)。どうなっちゃうかはわからないんですけど。

稲荷田:逆に、何かのタイミングで、もう「これだ」というものを見つけたらガッとやりにいく可能性も当然あるわけですよね。

あんみつ:まぁ、そうですね。あるかもしれないですね。こんなことを言っておいて資金調達のプレスリリースを出しているかもしれないですね。

稲荷田:確かに。

あんみつ:わからないですね。

稲荷田:3ヶ月後、半年後もぜんぜんわからない感じですね。

あんみつ:わからないですね。

稲荷田:楽しみです。

あんみつ:はい。

稲荷田:今ちょっと(すでにお話を)いただいたところもありますけど、今あんみつさんにとって家族はどんな存在になっているんですか? 旦那さんを含めてもいいですし、お子さんを含めてもいいし。

あんみつ:どんな存在だろう? 一番のチームメイトかなと思います。

稲荷田:チームメイト。どんな感じ?

あんみつ:夫も本当に(家族としての)共同創業者みたいな感じですし、娘はまだ何もできないですけど、たくさんの愛をくれます。なので、揺るぎない居場所がここにあるから、自分らしくいられるところが大きいですね。

稲荷田:素敵です、ありがとうございます。

あんみつ:ありがとうございます。

自分のスタイルで生きていい

稲荷田:ぼちぼち締めに向かっていこうかなと思うんですけど、(視聴者の方に)メッセージを何か届けてほしいなと思っています。こういう番組を見ている方々なので、たぶんビジネスのスタートアップにも一定興味があったりすると思います。(その中には)たぶんけっこうな割合で家庭を持っている方や、まさに子育ての最中で葛藤していますという方もいると思うんです。

たぶんあんみつさんの今の決断とまったく同じようなことはできない方もいると思っています。とても難しいと思うんですけど、そういった方々へのメッセージというか、何か伝えられるかなとか、もし伝えたいものがあれば。

あんみつ:何かいいことを言いたいな。

稲荷田:(笑)。とても難しい振りをしてしまったんですけど。

あんみつ:何だろう? ちょっとありきたりなんですけど、みなさんに伝えたいこととしては、真面目な方ほど「こうであらないと」とか「これが正解だよね」とけっこう気にされると思うんですけど、自分それぞれのスタイルでいいと思います。

私の親友でポッドキャストを一緒にやっている恵里ちゃんは、もう超スーパーワーママなんです。すべてを両立しているように見える人で、それはそれでめちゃくちゃ格好いいし憧れる。でもそれは、「恵里ちゃんは恵里ちゃんだよね。でも私はこういう選択をする」みたいな感じなんですよ。だから、「自分のスタイルでよくね?」って思っているんです。

稲荷田:比較しちゃっていた時期はないんですか?

あんみつ:うーん。それこそ家族を持つ前は、やはり自分に対する揺るぎない自信や承認がなかったので、(比較していたことも)あったんですけど、今はないかな。

だって、誰もが誰かの大切な子どもなわけだから、どうでもいい人なんてこの世に1人もいないよねと思うから。別に、生きているだけで尊いし、たぶん生まれた瞬間に「生まれてきてくれてありがとう。めっちゃかわいいね」って、絶対に誰かを喜ばせている。

もうそれだけで生まれてきた役割は果たしているんだから、「残りの余生は何をしてもよくない?」と思っています。なので、「『自分のやりたいようにやる』でいいよね」って思っています。


等身大の起業家の姿が誰かを救うかもしれない

稲荷田:僕は今、娘が2人いるんです。(第一子が)生まれたのは23歳とかなんですよ。……けど、僕はもう当時って本当に自分のことに精いっぱいだったので、正直、最初の頃は本当、愛情を注ぐというか、かわいいって心から思ってもいなかったんじゃないかみたいな時期もけっこうあったりしました。

ただ、ちょっとずつ自分も大人になってきていて、やっと心からかわいいなって今は思ったりもしているんですよね。自分の親も昔、こういう感情を抱いてくれていたんだなと、今ちょっと聞きながら想像しちゃって、ちょっとぐっと来ました。

あんみつ:(笑)。そうなんです。

稲荷田:つらいことがあっても、大丈夫ですね。

あんみつ:大丈夫ですよ。

稲荷田:ありがとうございます。なんかすごくしんみりしました。

あんみつ:(笑)。ちょっとスタートアップっぽくなくて。

稲荷田:いやいや。この番組は、いわゆるスタートアップの資金調達直後の起業家さんをメインで扱っているんです。当然そこってある意味、さっきのマッチョイズムがすごくあるというか、「もうガンガンやっていこう」という意識をブーストするような機能ではありたいと思っているんです。

一方で、弱みも含めた等身大の起業家(の姿を見せることで表れる)人としての魅力が絶対にあると思っているので、そういうところも扱いたいなと思っています。

なので、このスタジオは非常にナチュラルなテイストなんですけど、実はこれも、バキバキな感じにするよりかはフラットにして、家で話しているぐらいの感覚で話してほしいなと思いながら(内装を)やっていました。

あんみつさんはたぶん本当に両面をお持ちの方だったなと、今お話を聞いていて思いました。なので、きっとここまで聴いてくださった方はいろんな意味で勇気をもらったり、救われたりした方もいるんじゃないかなと思います。出演してもらえてよかったなと思っています。

あんみつ:はい、ありがとうございます。

稲荷田:概要欄にあんみつさんの各種リンクも貼っていますので、ぜひフォローだとかいろいろ(リンク先を)見ていただいたり、あと『ワーママ(女子の)ご近所ラジオ』もお薦めですので聴いたりしてみてください。そして、ぜひこの番組もチャンネル登録やフォローをしていただけたらとてもうれしいです。

ということで、あんみつさんも、聴いてくださった方々もありがとうございました。

あんみつ:ありがとうございました。

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