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#117 コミューン株式会社 代表取締役CEO 高田優哉氏(全5記事)

投資家が語る、起業家としての“強さ” 自己破壊から進化し、環境に流されずに自分で変化を勝ち取る [1/2]

【3行要約】
・ファーストライト・キャピタルの岩澤脩氏は、コミューンに創業初期から投資をしています。
・投資家の岩澤脩氏は、高田氏の「自己破壊から進化する力」「優れた修正力」「やりきる力」を6年間の関係から評価。
・コミューンは顧客の声に真摯に耳を傾け事業を修正・拡大してきた経験から、「信頼起点経営」という理念を確立し、企業の成長を支援しています。

前回の記事はこちら

ファーストライト・キャピタルの岩澤脩氏

稲荷田和也氏(以下、稲荷田):声で届ける起業家の物語『Startup Now』。コミューンの高田さんへのインタビューの続きをお送りいたします。後編では、投資家のファーストライト・キャピタル株式会社代表取締役、マネージング・パートナーの岩澤脩さんを交えて、コミューンさんの魅力に迫っていきたいと思います。

それではまず岩澤さん、ご自身の自己紹介とファーストライトさんのファンドのご紹介を、1、2分ぐらいでお願いできますでしょうか?

岩澤脩氏(以下、岩澤):みなさんこんにちは。ファーストライト・キャピタルの岩澤脩です。ファーストライト・キャピタルは、アーリーステージに投資しているベンチャーキャピタルです。領域としてはAIであったり、DXであったり、SaaSだったり。最近はヒューマノイドみたいな領域もリサーチを始めています。

投資テーマとしては、人口減少社会をチャンスに捉えてイノベーションを起こしていくようなスタートアップへの投資、成長支援をさせていただいています。

私自身は、もともとユーザベースの創業期に参画をして。まだSaaSという言葉が一切なく、ASPだったり月額課金のビジネスみたいな、そういう黎明期にスタートアップに飛び込んで。ユーザベース(の社員)が10人の時代から、IPOを経験して1,000人になるまでを間近に見てきたという、そういう経歴ですね。

稲荷田:ありがとうございます。岩澤さんのキャリアおよびファーストライトさんについて気になる方にはとっておきの番組が……。

岩澤:『VIVA VC』。

稲荷田:伝説のPodcastが。

高田優哉氏(以下、高田):(笑)。

岩澤:伝説ではないんですけど(笑)。

高田:伝説(笑)。

稲荷田:もう伝説ですよ。

岩澤:私のベンチャーキャピタリストとしてのプライベートを切り売りするっていう番組なんですけど(笑)。ぜひご興味がある方は、聞いていただければなと思います。

稲荷田:ありがとうございます。

事業の解像度が上がるからこそ、伝えなければいけないことが増える

稲荷田:そして前編もご同席いただいていたんですが、感想とかありましたら、ぜひシェアいただけますか?

岩澤:そうですね。まず長いっていう。

稲荷田:(笑)。

高田:本当ですか?

岩澤:話が止まらないというのは、これはもう創業以来の……。

高田:創業以来じゃないですね。

岩澤:高田さんの強みですね。最初にお会いしてから、投資させていただいて今はもう6年、7年近いですよね。

高田:そうですね。初めてお会いしたのが2019年の始め頃? なので、もう6年半ぐらい。

岩澤:そうですよね。年を経るごとに話の尺が長くなっていくという。これはすばらしいですよね。事業の解像度が上がっていくからこそ、伝えなければいけないことが増える。

高田:使命感が。

稲荷田:前段にSanSan(SanSan株式会社)のOBがたくさんいるので(その方々に)「実は今度高田さんと録るんです」って言ったら、全員が全員、「高田さん、話が長いので気をつけて」って釘を刺されて。僕もかなり意識して臨んだんですけど。見事に聞き続けてしまいました。

高田:すみません。

稲荷田:いえ。それぐらい深い話をいただいたのかなと思っております。

「人によって印象が変わらない」ことは強み

高田:私はそれをけっこう強みだと思っていまして。私の強みの1つが「人によって(私が)どういう人かという印象が変わらない」ということだと思っているんですよ。

「この人は自分が何を価値観として大事にしているのか」というのをトランプみたいなものの中から5枚選ぶという、バリューズカードというものを知ってますか?

岩澤:はい。

高田:バリューズカードを執行役員だったり、経営チームでやって。それで誰かを明かさずに「この5枚は誰でしょう?」みたいなクイズを社員に出したんですね。そしたら、他の人のやつはちょっと意見が違うというか、答えが違う。「この人なんじゃないか」「やはりこの人なんじゃないか」みたいになったんですけど。

私のやつだけ全員「これ絶対に高田さんだ」ってなるぐらい、どういう人間かがわかりやすいっていうのが非常に良いことかなと思っているので。全員が「話が長い」と言っているのは、ある種、一貫性という意味でちょっと強みかなと。

岩澤:プロモーション戦略が成功して。

高田:はい。ちょっと詭弁を弄してますけど。(強み)かなと思っております。

稲荷田:確かに、採用候補者さんとかが面談に来ても、ギャップがないとかね。いろいろな面でいいところがありそうですね。ありがとうございます。

周りの環境に流されず、抗いながら自分で変化を勝ち取っていく

稲荷田:ということで、岩澤さんはシードからでしたっけ? 投資をされていらっしゃるのは。

岩澤:第1回目のファイナンスからですね。

稲荷田:第1回からですね。当時、たぶんファーストライトさん(の社名)がまだUB(株式会社UB Ventures)さんでいらっしゃって。わりと早い段階での投資ですか?

岩澤:そうですね。立ち上げて1年経ってないぐらいのタイミングで、コミューンと会いました。

稲荷田:そこでリードも取られてみたいな話とかもおうかがいしたんですけど。コミューンさんおよび高田さんを信頼してベットしておこうと思われた当時の理由と言いますか、そのあたりも少し教えてもらえますか?

岩澤:高田さんのイメージでいくと、(高田さんを)よくご存じない方にとって、東大、BCG(ボストンコンサルティンググループ)……。しかも、この体もすごく大きくて。それでお話もお上手なので、けっこう硬いイメージを持たれる方が多いんじゃないかなと思うんですよね。

高田:ありがとうございます。

岩澤:なんですけど、前半のお話をおうかがいして、まさに私が当時投資を決断した理由につながるんですけど、高田さんって本当に、周りの環境に流されずに、それに抗いながら自分でその変化を勝ち取っていくというのが勝ちパターンなんですよね。

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