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【新ファンド】1号ファンド100億円超の衝撃。日本一のVCを目指す2人の原点と投資哲学/ALPHA General Partner 立岡恵介さん・田中正人さん(全4記事)

最初の面談で1億円投資の判断も 大手ファンドを凌ぐスピードで挑む、新興VCの投資プロセス [1/2]

【3行要約】
・ポッドキャスト番組『Startup Now』が特別編として、ベンチャーキャピタル「ALPHA」にインタビューを行いました。
・元大手VC出身の立岡氏と田中氏は「月に数十社との面談」を実施し、形式的プロセスを省いた素早い意思決定を行っています。
・自らもVCを立ち上げた起業家として、スタートアップとの共創関係を大切にしています。

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ALPHAの今後の動向

稲荷田和也氏(以下、稲荷田):いいっすね。ありがとうございます。あと、収録開始のタイミングで、もう2社投資されているとおっしゃっていて、すごく気になったんですけど。これはまだあまりしっかり発表されていないですかね?

立岡恵介氏(以下、立岡):まだですね。1社はずっと発表しないかもしれない。ちょっと向こうはじゃあ田中さんから、もし……。

田中正人氏(以下、田中):投資は今2件実行済みで、もう2件は投資委員会通過済みのものがあるので。一部は公開していって、一部はあんまりバレずに事業を進展させていったほうがいい会社とかもあるので、そういうのはあんまり公表せずに進めていきたいなと思っていますね。でも近く、発表する案件も出てくると思います。

立岡:他にも投資委員会を待ち構えているものでいくと、お互いけっこうまだまだありますよね。

田中:そうですね。

立岡:だから、すごく楽しみにしておいてもらえるといいかなと思っていますね。

稲荷田:たくさん(投資を)されてきた後なのでというのはあれども、とはいえ最初の投資を新ファンドでどうやっていくかは慎重になる部分もある気はするんですけど、もうガンガンやっていくという感じ?

立岡:もちろんです。

すでに月数十社と面談を実施

稲荷田:面談もかなりやっていらっしゃるんですか? スタートアップとの今の対峙の仕方は、どんな感じなんですか?

田中:どうでしょうね。

立岡:いや、面談数はすごく多いです。今、月にどれくらい会っています?

田中:数十(社)は会っていますよね。

立岡:2人合わせると50(社)とか60(社)……もっとかな。1日2、3社面談させていただいてる気がしますけどね。

田中:実際に投資活動を始めたのは7月からですけど、面談に関してはもう4月、5月ぐらいから始めていたので。

立岡:そうだよねぇ。

田中:あと、その面談のやり方で言うと、やっぱり僕と立岡がGPでそれぞれ意思決定できる立場にあるので、意思決定がめちゃくちゃ早いのは1つの特徴かなと思います。

本当にもう、その場で意思決定できるのは、起業家にとってもすごくありがたいことなんじゃないかなと、勝手ながら思っていますし。やっぱりズルズル伸ばされて結果がわからないのが、僕らもファンドレイズしていて一番モヤモヤしたところなので。

立岡:(笑)。

田中:起業家にとってもそうなんじゃないかと。

立岡:そうだよねぇ。

田中:なるべく早く意思決定してあげるのは心がけていますね。

大手ファームよりもスピード感を持っていきたい

稲荷田:2人で話し合われて、みたいなプロセスさえもない状態なんですか?

立岡:極論なくても大丈夫ですけど、めっちゃ話しますよ。

田中:やっぱり大手ファームにいて一番思ったのは、実質的な意思決定はもう1〜2週間でできているんですよ。数回面談して基本的な資料をもらって確認すれば、大枠のところで判断が終わっているんですけど、やっぱり形式的なプロセスがすごく多いじゃないですか。

稲荷田:そうですよね。

田中:投資委員会もメンバーも多いので、集めるのもすごく(時間が)かかりますし。本部とかいろいろ含めて調整していくと、会ったこともない人を説得したり、そういうプロセスを普通にやると2~3ヶ月かかることに。個人的には課題感がありました。ALPHAではだいぶ省略して意思決定できるのが、すごく強みになるんじゃないかなと思っています。

立岡:それこそ1社は自分が比較的身近で得意な領域だったこともあるので。そういうところとかも最初の面談で、例えばもう「1億円コミットします」みたいにぜんぜん言うこともできますし、実際に言ったこともあります。もちろんその後、ちゃんとデューデリはしますよ。

稲荷田:もちろん、もちろん。

立岡:言ったことが本当に合っているのかどうかとか、そのとおりだよねとか、けっこう細かいデューデリはあるんですけれども。大枠のビジネスとしての意思決定、これはもう細かなバックグラウンドチェックとか、ネガティブチェックをした上で問題がなかったらもうやれるよねみたいなところは、すごく早いタイミングで意思決定ができると思います。

あんまり得意じゃない領域であったとしても、私と田中、2人いるので。2人でディスカッションしながらやっていく。それ以外の人たちがいないので、もう2人で心証形成ができれば、それこそ2~3週間以内ぐらいでもう基本的に「やりましょう」と、どんどん決めていくことができる感じですね。

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