【新ファンド】1号ファンド100億円超の衝撃。日本一のVCを目指す2人の原点と投資哲学/ALPHA General Partner 立岡恵介さん・田中正人さん(全4記事)
最初の面談で1億円投資の判断も 大手ファンドを凌ぐスピードで挑む、新興VCの投資プロセス [2/2]
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スピード感を持ちつつ、投資の判断軸は変えない
稲荷田:それでいくと、お二人が大手ファームにいた時と比べて、投資スタイルは一定、変わり得るとか、方針がちょっと変わってきているなという感覚はあります? あんまりないですか?
立岡:いや、あんまりないです……。
稲荷田:そこは同じ?
立岡:わからない。ちょっと田中さんの意見も聞きたいですけど、基本的にはあんまりないし、そこはあんまり変えちゃダメだと思っています。再現性は高くやらないといけないので。
稲荷田:あぁ、確かに。
立岡:そこは単純に意思決定のスピードが速くはなっているんだけれども、それは今、極めて少ない人数で意思決定できる構造になっているから早いだけ。
田中:まったく一緒です。投資の判断軸とか基準とか、考え方はまったく変えていない。
稲荷田:早くなったという。
田中:そうですね。ただ、その形式的な資料作成の時間、報告の時間、いろんな人の判断を待っている時間がなくなっているという感じですかね。 段階的な投資で成長を支援
稲荷田:じゃあ本当に大手ファームの支援を受けたい、ないしはそれなりのチケットサイズで投資を受けたいスタートアップ起業家からしたら、すごくいい環境な感じがしますね。
田中:そうですね。たぶん僕らレベルのスピード感でこの額を投資できるファンドはなかなかないと思うので、そこは強みにしていきたいなとは思っていますね。
稲荷田:基本的にはシリーズA前後とおっしゃっていましたっけ。
立岡:そうですね。シードからシリーズAぐらいで、最初に5,000万円から2億円ぐらい投資させていただいて。そこから追加投資をしていくのが一番やりたいスタイルではあります。
あとは一部ミドルレーターにも、予算はポートフォリオ分散という観点でやろうかなと思っています。それこそN-1期ぐらいの……。
稲荷田:あ、かなりですね。
田中:1つ投資の意思決定をしていたりするので、バーベルじゃないけれども、最初のほうと最後のほうで、ミドルじゃないレイターとアーリーみたいな、そういうイメージで投資しています。ただ明確にどこかのステージができないとか、そういうルールは決めてはいないですね。
稲荷田:オールステージというか。これを聞いて、もしも2人に投資検討いただきたいとなったら、もうぜひという状態ではありますか?
立岡:もちろんですね。
田中:ありがたいです。
出会うすべての起業家の役に立ちたい
稲荷田:基本的にはどういう感じで面談は受け付けてますか? 紹介も多いと思うんですけど、直もあったりするんですか?
立岡:まぁ、紹介は多いですよね。やっぱり紹介経由で来ていただいたほうが、我々としては、紹介者から最初のインプットをいただけたりするのでありがたいかなと。もちろんダイレクトも受け付けてはいます。
田中:ホームページからでも、Xからでも。
立岡:そうですね。
田中:大丈夫なので。
稲荷田:もし仮に直で行くとなった時のポイントはありますか? むやみやたらに来られても、というのはあると思うんですけど。
田中:基本的に僕らは出会う起業家さんすべての方のお役に立ちたい、なんらかの貢献がしたいと思っているので、もうぜんぜんウェルカムです。
ただ理想で言うと、今月内に投資意思決定云々というよりは、まずいったん壁打ちというか、事業領域とかテーマについて「どう思うんですか?」というところから入ってきていただいたけると、僕らもちょっとやりやすい感覚はあります。
稲荷田:そうですね。立岡さんも同じ感じですかね?
立岡:そうですね。そこは違和感はないです。
裏の目標は「感動したい」
稲荷田:ありがとうございます。けっこういい時間になってきておりまして、そろそろ締めに移っていきたいなと思います。最後にお二人から、リスナーさん、聞いてくださった方へのメッセージでもいいですし、ご自身の今の挑戦に対するあらためての宣誓みたいなところをぜひいただきたいんですけど、いかがでしょう?
田中:もうALPHAに一生を捧げるというか、命をかけていいファーム、ファンドにしていきたいと思っています。ALPHAの活動が続いて、起業家のみなさんとかLPのみなさんに貢献していきたいというのは1つ、当たり前の目標としてあります。
あともう1つ、裏目標みたいなところで、感動したいなというのがありますね。
稲荷田:どういうことですか?
田中:(僕は)すごく感動しいなんですよ。すぐ泣いちゃうんですよ。
稲荷田:はい(笑)。
田中:がんばっている人とか、それこそ甲子園とか、全国の高校サッカーとか、なんでもいいんですけど。ああいう一生懸命やっている人たちを応援したいなとか。自分もめちゃくちゃがんばって何かを達成した時、感動したりするじゃないですか。そういう感情体積というんですかね。苦しいことがあってもぜんぜんいいと思うんですけど。
そういう体験をALPHAのメンバーみんなで、投資家、投資先も含めてしたいなというのはすごくありますね。それで苦しい時も乗り越えて、上場なのかハッピーM&Aなのかわからないんですけど、そうした時に、みんなで飲むお酒が最高においしいと思うので。そういう体験をたくさんしたいなという思いはありますね。
VCであり、起業家でもある
稲荷田:ありがとうございます。立岡さんはどうでしょうか。
立岡:あらためてなんですけど、僕たちもファーム、ファンドを立ち上げたばかりなので起業家なんですよね。だからあらためて起業することの楽しさとか、やっぱり最初はファンドレイズも苦労したので大変さであったりとか。あとはファンドレイズ、ファーストクローズが終わった、できた時の喜びとか。いろんなものを含めてぐっと濃い半年を過ごしてきました。
スタートアップのみなさんは同じようなことをずっとやれているわけじゃないですか。だからグローバル・ブレインで働いていた時よりかは、本当に半歩ぐらいだけかもしれないけれども、スタートアップの気持ちがわかるようになった気がする。起業家側の気持ちがわかるようになったような気がしていて。
稲荷田:いいですね。
立岡:だから、そんな中で、投資家とスタートアップ起業家、もしくは発行体みたいな関係というよりも、一緒に何かを作り上げていくパートナーみたいな存在に近づいてきた気がしていて。単純に気持ちだけなんですけど。
結局我々VCはLPの方々、投資先のスタートアップの方々、そういった人たちがいるからこそ成長していくみたいなところがあるので。ぜひ僕たちと一緒に事業を作り上げたり、いろんな楽しい経験も含めてやっていきたいスタートアップの方々がいれば、どんどん来ていただきたいなと思っています。
もちろん我々は本当に100社~200社とお会いさせていただいて、その中で1社ぐらいしか投資しないので、という感じですけど。僕たちとしてもできるだけ、仮に投資できなかった場合であったとしても、次につながるようなインプットができるといいなと思っていますので、どんどん来ていただけるとありがたいなと思っています。
稲荷田:ありがとうございます。概要欄にALPHAさんお二人の各種リンクを記載しますので、気になる方はぜひコンタクトされたりフォローされてみたりしていただければと思います。この配信を気に入っていただいた方はぜひ番組のフォローや評価、SNSでの拡散をよろしくお願いします。
そして、「Startup Now」は(2025年)8月末までクラウドファンディングを実施しております。よりディープに起業家の物語を届けるために、収録のスタジオを今渋谷に準備しております。その契約のはんこを今日、押してきたところなので。
田中:おめでとうございます。
稲荷田:あれ、書面を書くのがちょっと大変ですね。書くところがいっぱいあって(笑)。
立岡:もう、わからないしね。
田中:(笑)。
稲荷田:ということですみません。めっちゃ余談ですけど、そんなことを思いながら、でも一歩踏み出せたなという感覚があるんですけど。クラファンはまだ絶賛やっていますので、ぜひご支援いただけたらうれしいです。
立岡さん、田中さん、そしてお聞きいただいたあなたも、ありがとうございました。
立岡・田中:ありがとうございました。
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