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【新ファンド】1号ファンド100億円超の衝撃。日本一のVCを目指す2人の原点と投資哲学/ALPHA General Partner 立岡恵介さん・田中正人さん(全4記事)

投資後のメルカリの成長は“本当にすごかった” 今までの投資先9社が上場したALPHA・立岡氏が語るVC哲学 [1/2]

【3行要約】
・ポッドキャスト番組『Startup Now』が特別編として、ベンチャーキャピタル「ALPHA」にインタビューを行いました。
・圧倒的な読書量を誇る田中氏は、その原点に「同質化するな、突き抜けろ」というアドバイスがあったと語りました。
・立岡氏はもっとも印象的な投資先としてメルカリを挙げつつ、成功体験だけではなくうまくいかなかった経験もVCのキャリアにおいて重要だと提言します。

前回の記事はこちら

ALPHA設立に携わった田中正人氏の原点

稲荷田和也氏(以下、稲荷田):(立岡恵介氏のキャリアの話を踏まえて)ありがとうございます。そのあたりもまた少し増えるかもしれないですけど、いったんここまでとさせていただいて。田中さんもお待たせしました。

田中正人氏(以下、田中):よろしくお願いします。

稲荷田:田中さんはたぶん、今(の話を)聞いていただいている中で何を話そうかなと考えて……。

田中:いやぁ、難しい質問だなと思いながらね。

稲荷田:(笑)。間口が広いですからね。

田中:いろいろ思うところはあるんですけど、僕は学生時代、けっこう内向的でした。

稲荷田:えぇ~。ぜんぜん印象がつかないですね。

田中:本を読んだり、何かを調べたりするのがすごく好きで、好奇心旺盛だったんですけど、人と話すのがあんまり得意じゃなくて。

社会人1年目にSBIグループに入って、1+1の答えは、言う人とかタイミングによっては2じゃないんだとか、誰が言うかで評価が変わってくるんだみたいなことをすごく学びました。これはコミュニケーションをしっかり勉強しないと、世の中やっていけないなと思って。

社会人になって人間関係の作り方や、コミュニケーション能力をどうやって高めていくかを学んでいった感覚があります。だから本質的には、コミュニケーションがあんまり得意じゃないのかなとけっこう思っていたりもしますね。

プログラミングに熱中した学生時代

田中:高校、大学の時とプログラミングをずっとやっていて。大学の時はもう毎日リュックを背負って、背中にパソコンがあって、人としゃべるよりもJavaとかC言語を書いてるほうが、たぶん単語としては多かったんじゃないかなと思う。クリスマスも正月もずっとプログラミングをやっていたみたいな学生生活を送っていましたね。

稲荷田:プログラミングし始めたのは、大学の途中からという感じですかね?

田中:高校の終わりぐらいから。

稲荷田:あ、高校ですか。それはどういうきっかけでとか。

田中:僕は中学校から大学までストレートで上がれる学校に入っていたんですけど。

稲荷田:かっこいいですね。何の?

田中:法政中学、法政高校(法政大学中学高等学校)、大学は法政大学だったんですけども。受験がなかった中でどの学部に行くべきかを考えた時に、5年後、10年後に成長している領域にいきたいなと思って、ちょうど情報科学部という学部ができて2年目だったんです。そこに入るのがよさそうだなという感覚があって。

情報科学、コンピューターサイエンス、プログラミングって何だろうみたいな、興味を持ち始めたのが高校生の時だったという感じですかね。

常に読書内容をSNSで発信

稲荷田:プログラミングは、何がおもしろかったんですか?

田中:僕はプログラマーとしては優秀ではなかったんですけども、やっぱりアルゴリズムを作る、考える、学ぶのが好きでした。

特に当時はソートプログラムとか、いろんな数字があった時に最大値をどうやって見つけるのかとか。あとはエレベーターの昇降プログラムとか、検索のプログラムとか、そういうのをよく本を読みながら勉強したり書いていたりしましたね。

稲荷田:本を読む習慣に関しては、今もずっとされていますもんね。

田中:そうですね。本を読むのも、もうずっと小さい時から続けています。

立岡恵介氏(以下、立岡):今もすごいっすよね。

稲荷田:すごいですよね。

立岡:めちゃくちゃ読んでいる。

稲荷田:僕から見ると、それはXの投稿でしか観測できないんですけど、立岡さんからすると、そうじゃない見え方もある?

立岡:(田中さんは)もう、だいたいずっと本を読んでいる。

「同質化するな、突き抜けろ」

稲荷田:へぇ~。この仕事とかVC業とかをやっていると、やっぱり連絡が無限に来るじゃないですか。それを打ち返すだけで隙間時間が全部埋まっちゃうイメージなんですけど。

田中:ですねぇ。

稲荷田:本、読めるものなんですか?

田中:そうそう。そこが自分の中でけっこうストレスになっていて。

稲荷田:へー。

田中:自分の中では本を読む重要度は高いんですけど、緊急性が低いじゃないですか。だから普通に生活していると、本を読む時間はどんどん削られていっちゃう。ただ、そういう問題意識の下、できる限り朝とか帰宅時間、家に帰ってからはもう本を読むと決めて、やるようにはしていますね。

稲荷田:と言うのは簡単ですけど、たぶんめっちゃ難しいですよね。

田中:そう、そう。

立岡:でも読むこと自体が好きなんだよね。

田中:そう。僕がビジョナルの南(壮一郎)さんと話す中で、南さんから「突き抜けろ」とよく言われていて。やっぱり「同質化するな、突き抜けろ」というのを口酸っぱく言われています。

スタートアップ業界、VC業界にいろんな人がいる中で、目立たないとやっていけないじゃないですか。と考えて、やっぱり自分の強みとか弱みとか特徴を考えた時に、本を読むのは他の人よりも好きだというのはメタ認知ができていたので。じゃあ、本を読むことに関しては突き抜けられるかなと思って。

今ではちょっと苦行のように(笑)。好きではあるんですけど、半ば修行のようにやっている感覚はありますね。

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