【3行要約】・IVS 2025の会場で、ポッドキャスト番組「宇垣美里のスタートアップニッポン powered by オールナイトニッポン」の公開収録が実施されました。
・女性起業家の数は増加傾向にあるものの、ビジネスの場では「男性ばかり」という現実がまだ残っています。
・逢澤氏は女性の社会進出と、男性の家庭進出の両立が必要なのではないかと提言します。
前回の記事はこちら 女性起業家や経営者が増える意味
宇垣美里氏(以下、宇垣):(IVSで起業家同士で交流するという話を受けて)潤いなんですね。お二人とも女性ということで、やはりどんどん時代は良くなってきていて、女性の起業家や役職(付き)の人がすごく増えてきていると思っているのですが、そのあたりで、お二人は感じることってありますか?
逢澤奈菜氏(以下、逢澤):そうですね。確かにこの数年だけでも、めっちゃ女性起業家が増えてきたし、今回のIVSでも女性関連のセッションがあったりとか、変わってきているなって思います。

ただやはり、まだまだ少ないかなというところで、たまに(ビジネス関連の)会に行った時に、「男性ばっかりだ」みたいに感じることもあるので、もっと盛り上げていきたいなと思いますね。
今井遵氏(以下、今井):ありがとうございます。
宇垣:ある種、お二人がそこを切り開いていく最中なのかなって思いますけれども、好岡さんはいかがですか?
好岡利香子氏(以下、好岡):私も、もっと増えていいんじゃないかなって思っています。私自身はプライベートでは妊活をしているんですけど、女子校出身なのもあってか、「男女で区別付けたくない」みたいな変に意固地なところがあったんです。

だけど自分が妊活をし出すと、やはり物理的に負荷があるのは女性なので大変というか、もう生物的にどうしようもできないところではあるので(笑)。医療が発展してコントロールできる部分も増えているし、夫もすごく協力的だけど、壁は確かにあるのかなって感じているんです。
でも、そういう女性にしかできない経験があるからこそ気づけることやビジネスチャンスもあると思うので、それは本当に女性の強みなんじゃないかなって思いますね。
ビジネスで挑戦したい人へのアドバイス
宇垣:そうですね。もちろん産むこと自体は女性にしかできないんですけれども、それ以外はできるよねって私は思っていまして。そこをもっとね、みんなで一緒にできる社会になっていったらいいのかなと感じています。
さぁ、今日は日本最大規模のスタートアップカンファレンス「IVS2025」の会場から公開収録というかたちでお送りしています。会場には、起業を目指す方、そしてすでに起業されている方と、いろいろな方がいらっしゃると思いますが。
逢澤さん、好岡さんから、「挑戦してみたい」「ここから一歩抜け出したい」みたいに考えている方にアドバイスをいただけたらなと思います。逢澤さん、いかがでしょう?
逢澤:それこそメンターじゃないですけど、まさに私もIVSで出会った方からすごくいろんなことを教えてもらいました。孤独な戦いに思いがちなんですけど、やはりすごくいろんな人に助けられて成り立っていくものだと思っています。
一人ひとりの縁を大切にしたり、こういう会で何かつながるかもしれないからとにかくアクションをしてみるとか。(そういったことの)一つひとつが(結果に)つながっていくと思うので、ぜひ一緒にがんばりたいなと思っております。
素直な姿勢で、目の前のことに取り組んでみる
宇垣:ありがとうございます。好岡さん、いかがでしょう?
好岡:私は起業経験があるわけではないので、そういう観点ではお話しできないかなとは思うんですけど。でも共通するところとして、先ほど(の話)にもありましたけど、もう本当に素直にがむしゃらに、目の前のことを1個1個やっていくと道が切り開けてくるのかなとは思っています。
宇垣:ある種、もうそれしかないですものね。
好岡:そうですね。その積み重ねかなと思っています。
宇垣:さぁ、いつも番組では最後に、仕事をする上で、もしくは生活をする上で大切にしている言葉を教えてもらっています。ぜひ教えていただきたいんですけれども、まずは逢澤さん、お願いします。
逢澤:私、今日これしか言っていない気がするんですけど(笑)。
(一同笑)
「自分の選んだ道を正解にする」
逢澤:(パネルを出して)「動く」って書いてきました。私が座右の銘みたいにしているのが、「義を見てせざるは勇無きなり」という孔子の言葉がありまして。これは何かっていうと、「正しいとわかっているのにやらないのは勇気がないってことだよ」みたいな言葉なんですよ。

例えば、道に困っている人がいたら手を差し伸べようとか。私、子どもがいるんですけど、寝かしつけた後に、ちょっと起き上がってがんばって仕事をするとか、そういうのも含めて一つひとつがアクションだと思います。
やはり、難しいことを考えていると、どんどん考えるだけでずっと時間が経ってしまう。でも、1個メモを書くとか、1個手を動かすだけでめちゃめちゃ進んだりすると起業生活でめちゃめちゃ感じているので、とにかく動くっていうのを日々大切にしています。
宇垣:ありがとうございます。好岡さん、お願いします。
好岡:はい。私はですね、「自分の選んだ道を正解にする」っていうのが座右の銘なんですけど、これも本当、10年以上(笑)。
今井:ずーっと今まで、本当にぶれていないんですよ。
宇垣:すごい(笑)!
好岡:学生時代からずっと掲げている座右の銘なんですけど、正直、日々いろんな選択をしている中で、うまくいくことばっかりじゃないし、「思い描いていた道とかやり方とはぜんぜん違ったな」みたいに思う時もあるんです。だけど、結果、帳尻合えばええやんっていうスタンスでやっていると、意外に何でも楽しめるというか。
今の時点で思っていたものとギャップがあっても、最後に帳尻が合えばいいやっていう気持ちで、がむしゃらに着地を合わせにいくみたいなことを日々やっている感じですかね。
宇垣:確かに。引き返せないなら、もう選んだものを大切にするしかないですもんね。
好岡:そうですね。そうやっています。
宇垣:大切だと思います。それがしかもずっとぶれていないっていうのがすごく好岡さんなんだなという感じがしました。
好岡:成長していないのかもしれないですけど(笑)。