【3行要約】・IVS 2025の会場で、ポッドキャスト番組「宇垣美里のスタートアップニッポン powered by オールナイトニッポン」の公開収録が実施されました。
・株式会社KOMPEITOのCOO好岡氏は「稼ぐ広報」として活躍した経験から、広報でも売上創出が可能だと実証してきました。
・今井遵氏は、起業家は孤独に耐えられる人が多く、「素直さ」と「頑固さ」の両立が必要だと語ります。
前回の記事はこちら オフィスに健康的なお惣菜を届けるサービスを提供
宇垣美里氏(以下、宇垣):そして好岡さんが株式会社KOMPEITOの取締役COOということですけれども、株式会社KOMPEITOがどんな会社なのか教えてください。
好岡利香子氏(以下、好岡):当社は創業14年目のベンチャー企業になります。メイン事業は「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」という事業をやっております。

OFFICE DE YASAIは、オフィスに小型の冷蔵庫を設置させていただいて、そこにサラダとかフルーツとか、健康的なお惣菜をお届けする福利厚生の事業です。
福利厚生の事業モデルなので、企業さまにだいたい月々5、6万円ほどご負担いただければ、従業員さんは1個100円でサラダとかお惣菜とかを購入できる仕組みになっています。
宇垣:これ、うちの事務所にもありまして。
好岡:あっ、そうか。そうですよね。
宇垣:お話をうかがって、「あっ、あれじゃない?」みたいになって。
今井遵氏(以下、今井):すごーい!
全国で累計約1万5,000拠点が導入
宇垣:従業員、マネージャーさんとかはよく使っているみたいです。
好岡:あっ、本当ですか。ぜひ宇垣さんも召し上がってみてください。
宇垣:食べてみます。ありがとうございます。そういった意味で、幅広い業種の事務所とか、いろんなところに置いてあるということですか?
好岡:そうですね。もう本当に業界、業種、規模感を問わずに導入いただいています。少ないところだと5名ぐらいの規模感の企業からナショナルクライアントまで、全国で累計1万5,000拠点ほど。
最近はオフィスだけじゃなくて、ホテルとか病院、クリニックとかでもご利用いただくケースもすごく多くなっています。
宇垣:やはり、「もうちょっと体に良さそうなものが食べたい。忙しいけどせめてそれだけは楽しみにしたい」みたいな人って多いと思うので、そういった意味ですごく助けになるだろうなって思いながら見ていました。
好岡:お弁当を買ってきている人でも、野菜がちょっと足りない時に、100円でサラダだけ追加して、食事のバランスを整えられるので、けっこう幅広いシーンで使っていただきやすいと思います。
COOとして企業の意思決定を推進
宇垣:そしてCOOという役職ということなんですけれども、あらためてどのようなお仕事なんでしょうか?
好岡:そうですね。COOは、一般的には業務の執行責任者みたいなものだと思うんですけど、いろんな企業のCOOの方とお話しすると、本当にみんなやっていることがぜんぜん違う(笑)。
今井:会社によりますね。
宇垣:あっ、そうなんですか?
好岡:これっていうのは特に、決まっていないのかなと思っているんです。
私自身は営業、マーケティングとカスタマーサクセス、PR、ブランディングといった、売上を作るものを中心に担当しているんですけど、基本的には日々起こる課題とか、新しい施策に対して、意思決定して推進していくことをひたすら繰り返している感じですね。
今井:この間まで、りこぴん(※好岡氏の愛称)さんはCMOだったんです。
好岡:あっ、そうですね。
今井:そう。気づいたらCOOになっていたと思って。
キャリアのバックグラウンドは広報
好岡:それで言うと、私、もともとのバックグラウンドはずっと広報・PRをやっていました。今の会社に入った時は(社員数が)5、6人だったので広報だけをやっているわけにもいかず。
「売上を作らなきゃ」と営業をやり、営業をやるうちに「マーケをやらないと頭打ちになるじゃん」とマーケをやり出し、「お客さんが増えてきたからもっとCSやんなきゃじゃん」と言ってCSに踏み出し、みたいな感じで、流れに身を任せてきました(笑)。
宇垣:お忙しそうですけど、することの幅があって、裁量権もありそうで楽しそうですよね。
好岡:そうですね。「私は広報でやっていくんだ」みたいな、自分の中で勝手な制約というか縛りを付けて転職活動をしていたんですけど。
今井:転職活動していたんですか?
好岡:フワッと(笑)。