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ニッポン放送 ポッドキャスト番組「宇垣美里のスタートアップニッポン powered by オールナイトニッポン」公開収録(全4記事)

ニーズがあるサービスなのにマネタイズが難しい リクルート出身起業家が育児支援アプリでぶつかった壁

【3行要約】
・IVS 2025の会場で、ポッドキャスト番組「宇垣美里のスタートアップニッポン powered by オールナイトニッポン」の公開収録が実施されました。
・逢澤奈菜氏は“子育て支援の情報が当事者に届いていない”という課題感をもとに、アプリ「iiba」を提供しています。
・最初はノーコードツールを使って開発し、サービスを拡大。ビジネスモデルを確立させていった背景を語ります。

前回の記事はこちら

「気づいたら起業していた」

宇垣美里氏(以下、宇垣):もともとは違う会社にお勤めされていたんですね?

逢澤奈菜氏(以下、逢澤):そうですね。新卒はブライダルで、その後にリクルートに行って、「ホットペッパー」の営業をしていたんですけど。リクルート時代にちょっとビジネスコンテストとかにも出たりしながら、気づいたら起業していた感じです(笑)。

宇垣:えっ、気づいたら起業……しない(笑)!

今井遵氏(以下、今井):宇垣さん、ここがポイントな気がしていて。やはり当事者意識や課題感を持った人がやりたくてやるというのが、熱意のポイントなんじゃないかなと。ちょっとカットインさせていただきました。

宇垣:なるほど。でも確かに自分が欲しいから作ったっておっしゃっていましたもんね。

逢澤:そうですね。もともと起業したかったとかではなくて、サービスが欲しいのにないから、「それなら自分で作るか」みたいなことで、ノーコードで自分で作り始めて。

最初は個人でやっていたんですけど、いろいろとビジネスモデルなどを考えていくと、「これは会社にしたほうがよさそうだな」みたいなところから起業に至っています。

宇垣:なんか、「欲しいな、でもないのか」で諦めてしまう人ってすごく多いと思うんです。そこであえて、「じゃあ、作っちゃお」ってハードルを跳び越えられたのって、どこに理由があると思われますか?

逢澤:「作ってみたいな」みたいな興味もあったんですけど、「なんでないのよ!」っていう、ちょっと腹立つ感じというか(笑)。

今井:怒っていますね、完全に。

逢澤:そうそうそう。「絶対にあったほうが便利なのに」みたいな、ちょっと、いら立ちもあったのかもしれない(笑)。

知識ゼロからノーコードツールで開発

宇垣:じゃあ、現段階でもあまり競合みたいなものはないんですか?

逢澤:調べたらメディアみたいなサイトは出てくるんですけど、やはりかゆいところに手が届かないなって。こっちも忙しいのに、検索で午前中が終わっちゃうとか。で、子どもが泣いていて、どこへ行くか決まらないみたいな状態にすごくやきもきしちゃって、「アプリ、作ろうか」と。

宇垣:ある種、当事者意識があるからこそ、ここはこうしてほしいんだっていうところを、かなりビビッドに思われたわけですね。

逢澤:そうですね、はい。

宇垣:もともとアプリに近しい場所にいらっしゃったんですか?

逢澤:私はエンジニアでもなかったので、本当にノーコードのツールを使って開発を始めました。今でこそ少しはわかるようになってきましたけど、最初は本当に何の知識もなかったですね。

宇垣:じゃあ、わりと当たって砕けろな感じだったっていうことですか? 「とりあえず作ってみるか」みたいな?

逢澤:そうですね。とりあえず作ってみました(笑)。

宇垣:すごい。それでね、今この立場にいらっしゃるっていうのが、一歩踏み出してみることの大切さをすごく感じます。ユーザーは無料なんですよね?

逢澤:そうです。

今井:知らなかったです。ということは、マネタイズってどうなさっているんですか?

逢澤:そこが本当に私、こんなに大変なことをすると思わなかったんですけど。

今井:(笑)。

宇垣:どういうこと?

バラバラの子育て支援情報をアプリに集約

逢澤:起業する時に、作りたいから作っていたので、ビジネスモデル、マネタイズを学ぶところから始まっているんです。なんで(近しいサービスが)ないのかっていうと、やはり「儲からないから」みたいなところがあり、すごく難しかった。

でも、逆に「そのビジネスモデルを作っていくことが私の仕事だな」みたいに、めちゃめちゃいろいろ考えていきました。実際に今は、自治体さんのマップのDXをしたりとか。あとは事業者で、それこそホットペッパーと同じようなビジネスモデルで、習い事事業者さんだったり、クリニックさんからの月額の料金をいただいたりだとか。

あと、うち、インフルエンサーが400人ぐらい所属しているんですけど。

宇垣:いっぱいいますね!

逢澤:(笑)。結果的にはインフルエンサーマーケ事業みたいなこともやらせていただいたりとか。

今井:ママインフルエンサーっていうことですか?

逢澤:そうです。子育て特化のインフルエンサーで、ナショナルクライアントさんからの広告を受注していて、3事業ぐらいやらせてもらっています。

宇垣:そのあたりも活用して稼ぎつつみたいな感じなんですかね?

逢澤:そうですね。その情報が全部マップに落とし込まれていくイメージです。自治体ってだいたい子育てマップがあるんですけど、PDFとか紙でアナログなので、それを全部うちのアプリで使えるようにしています。事業者の情報とかも全部散らばっているんですけど、うちに集約していきます。

インフルエンサー側、SNSに投稿している情報もうちに投稿されるかたちで、本当にプラットフォーム、インフラチックに開発しています。

宇垣:そこにさえ行けば、もう全部わかるよっていうことですね?

逢澤:そうですね、はい。

子育て支援の情報が当事者に届いていない

宇垣:でも、そうですよね。事業者側とか自治体もそうですけど、人には来てほしいじゃないですか。

逢澤:そうですね。

宇垣:せっかくこれだけ準備しているのに伝わらなかったら人が来ないっていうところで、ある意味Win-Winですよね。

逢澤:そうですね。子育て支援って、ないんじゃなくて、あるのに届いていないっていうのが本当に課題で。どこのステークホルダーもめちゃくちゃがんばっているんですけど、子育て世帯が忙し過ぎて知らない状況なので、「ここに来れば、今まで情報収集に2時間かかっていたものが3秒でわかるよ」みたいな世界観を目指しています。

宇垣:それは本当にお母さん、お父さんにとってはありがたいですね。スタッフの方は何人ぐらいいらっしゃるんですか?

逢澤:今、社員は4人で、業務委託も含めて15人ぐらいのチームでやっているんですが、めちゃめちゃ採用を強化中です。急拡大のフェーズにいるので、がんばりたいですね。

宇垣:最初の4人はどのようにして集められたんですか?

逢澤:(笑)。いろんなコミュニティで、本当に3年口説くみたいなことをやったりとか。

宇垣:へぇ。

今井:ヤバーい!

逢澤:(笑)。エンジニアさんはもう、私は「X」で息を吸うようにナンパしているんですけど。

宇垣:(笑)。

逢澤:例えば「今から空いているよ」みたいな方に声をかけて、そこで口説くみたいなことを、四六時中やっていた。

宇垣:ある種、人との出会いっていうのがすごく大切になってくるっていうことですね。

逢澤:そうですね。本当にちょっとした出会いから何が起きるかわからないので、一つひとつっていう感じですね。

宇垣:なるほど、ありがとうございました。

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