#109 StoryHub株式会社 代表取締役CEO 田島将太 氏(全4記事)
AI編集が“メディアに取材されるのを待つ”時代を変える 企業の情報発信を加速させる「StoryHub」の可能性 [2/2]
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コンテンツのプロが使ったデータが貯まっていく
稲荷田:田島さんご自身の補足やご見解、加えられる部分があったら教えてもらえますか?
田島:そうですね。僕も完全に同意見です。僕たちとしてはAIのモデルがどんどん進化してほしいとすら思っています。それをうまく使いこなすデータベースやワークフローを設計することで、より大きな価値を生み出せると思っています。
あと、僕たちのユニークなところは、やはりメディア企業のお客さんが多く、非常に強いネットワークを持っているところです。なので、プロフェッショナルがAIを使ってどうするかというデータがどんどん溜まっていくんですよね。たぶんAIが作った80点のものを100点にするために、プロがどういう編集差分を残しているかとか。
そういったデータをどんどん取り込んでいってプロダクトに反映することで、よりクオリティを追求できるデータが溜まる環境にあるのも、1つの大きな強みかなと思っています。
稲荷田:純粋に精度が高い基盤を使っているのが強みなのではなくて、どちらかというと、文章のプロフェッショナルたちにも使ってもらっているが故に、そのデータもあって、ブラッシュアップされている。
田島:そうですね。最終的にはAIとか関係なく、そういった文章やコンテンツのプロフェッショナルや、企業の広報をしたい人が集まっているというネットワーク自体に価値が出せるように事業モデルを進化させていきたいなとは考えています。
稲荷田:ありがとうございます。
AIには“取材のラストワンマイル”ができない
深津:全員がスーパー文章執筆AIを手に入れた時に、究極(的には)何が最後に勝負を決めるかというと、イーロン・マスクにアポが取れるかとか、豊田章男さんにインタビューができるかとかが勝負の分かれ目になってくる。なので結局、AIだけだとラストワンマイルの部分がまだ手に入らない状況でしょうね。
稲荷田:確かに。僕もメディアを運営している中でこの課題を感じたことがあります。
今だと音声をやっているので、音声編集するとか、ないしは今後テキストにもしていくとなった時に、そこが重た過ぎて新規の取材に行けないことがありました。(もしくは、)「ここにめちゃくちゃ話を聞きたいけど、ちょっと今はリソース的に無理だから行けないわ」ということもけっこう発生しているんですよ。まさにそういうのが解決できるようになってくるんですかね?
田島:そうですね。なので、ライティングがすごく効率化されて新しい情報やエコシステムができた時に発生する別の課題に対して、ソリューションを提供できるようになっていくことを前提に作っています。
稲荷田:めちゃくちゃいいですね。最後にぜひお聞きしたいのは、今回(資金)調達をされて、当然開発に使うのもあると思いますけども、場合によっては採用も強化すると思います。
今だと、(募集している)ポジション(の話)だけじゃなくて、「こういうスタンスの方に来てほしい」みたいなところも含めて教えてもらえますか?
田島:もちろんまだ小さいスタートアップなので、「ポジションは、すべて」みたいな感じなんですけど(笑)。来てほしいのは、やはりメディアやコンテンツに何かしら興味がある人です。そういう人はすごくカルチャーマッチ度が高いかなと思います。
あとは、今の日本の情報の流通環境に課題を感じている人ですかね。やはり「欲しい情報が届いてなくない?」とか「大手のメディアで流されている情報じゃ足りなくない?」など、何かしら満足していない人。もっとより良い未来が起こり得るんじゃないかと課題意識が感じられる人に一番来てほしいかなと思っています。
コンテンツに関わる領域を広く支えていきたい
稲荷田:ありがとうございます。ちょっとまだまだ聞き足りないんですけど、そろそろ(終了の)お時間になっております。ぜひ最後に、ここまで聴いてくださった方に届けたいメッセージや告知がありましたら、田島さんからお願いできますでしょうか?
田島:告知的なところでいうと、私たちのサービスって今、コンテンツを編集する部分がメインなんです。けれども、ここからバリューチェーンをどんどん拡大していこうと思っています。
リアルな場でのインタビューを補佐するアプリを作ったり、作ったコンテンツに順位を付けて配信するようなサーバーを立てたりして、コンテンツのバリューチェーンをいろいろ拡大していこうと思っています。そういったコンテンツ情報やエコシステムの新しい未来に興味がある方は、ぜひ連絡していただければと思っております。
稲荷田:ありがとうございます。ぜひ深津さんからもあらためて最後に、田島さん、ないしはStoryHubさんへの応援メッセージやエールがあったらいただけますでしょうか?
深津:やはり「StoryHub」の強みは、業界に対する解像度や、業界の中で先に作っていた信頼や資産の部分です。AIがアクセスできない領域をしっかり押さえていただいて、そこに強化された基盤モデルやエージェントを突っ込むというのをしっかり徹底していただけると、非常にいいサービスになるのではないかなと思っています。
田島:ありがとうございます(笑)。
稲荷田:ありがとうございます。(ポッドキャストの)概要欄にStoryHubさんやTHE GUILDさんを含めた各種リンクを記載しております。気になる方はぜひご連絡ください。そして、この配信を気に入ってくださった方は、ぜひ番組のフォローや評価、そしてSNSでの拡散をお願いします。
田島さん、深津さん、そしてお聴きいただいたあなたもありがとうございました!
田島・深津:ありがとうございました!
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