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#111 株式会社穴熊 代表取締役 西村成城氏(全4記事)

「声を出さずに電話する」プロダクトが生まれるまで “楽しさ”を追い続けた開発者の軌跡 [2/2]

“冒険家”に憧れた少年が“起業家”になったワケ

稲荷田:ああ、いいですね。では西村さんご自身についてもうかがっていきたいなと思います。幼少期や学生時代など、ご経歴などを中心とした自己紹介をあらためて1〜2分ぐらいでいただきたいなと思っています。まずは幼少期とか学生時代を教えてください。

西村:日本の埼玉で生まれて、その後すぐに転々と引越しばかりしました。小学生の時にシンガポールへ行って、その後タイに行って、合計9年間ぐらい小中時代を過ごしてました。その後日本に帰って来ました。タイで将来の夢を考えた時に、冒険家になりたかったんですね。

稲荷田:ほう。

西村:冒険家になろうと思ったんですけど、けっこういろいろと調べていくと、冒険家という職業がもうないらしいみたいな。

稲荷田:冒険家って、本当に頭の中に思い描いている冒険家でいいんですか。リアルな探検家みたいなやつ。

西村:はい、インディ・ジョーンズみたいなイメージ。でもたいていのところがもう探検され尽くされていることがわかって、落ち込んでた時に祖父が会社を経営しているという話を聞いたんです。その話を聞いていたら、けっこう自分が追い求めていたようなワクワクみたいな、誰もやったことがないシチュエーションがあったんです。その中で何か決断していく。それって冒険じゃない? みたいに思って、そこから自分も起業してなんかやろうって思いました。そう思ったのが中学生ぐらいですね。

稲荷田:冒険家になりたい気持ちって、自分が誰よりもワクワクしたり、アドレナリンが出たりとか、そういう感じなんですか。

西村:いや、そこまでちゃんと分析できていなかったんですけど、職業一覧をバーッてひたすら見た時があって、その時にすごくたいていのことがつまんないなと思って。

稲荷田:あはははは(笑)。

西村:唯一興味を持ったのが、冒険家だったという。

稲荷田:へえ、なるほど。

創業メンバーとの出会いは大学の茶道部

西村:起業するなら一緒にやる人が必要だなと思って、創業メンバーを探そうと思いました。大学に行けばいるんじゃないかと思って大学に行って、創業メンバー探しをしました。

稲荷田:大学に入る前からもう起業を決めていたけど、1人だとちょっと違うというか。どういう感覚ですか。やっぱり、足りない?

西村:1人でできることにも限界があるなぁとは思っていました。なので創業メンバーを探しに行った感じです。大学の生活も、めちゃくちゃサークルに入りまくって、いろいろな人に会いまくっていました。

稲荷田:いわゆる起業サークルとか、そういうビジネス系の意識高いサークルにいっぱい入ったというわけでもないんですか。

西村:そういうわけではなくて、本当に運動系のやつから茶道まで入っていましたし、経営研究するみたいなやつにも入っていました。幅広くやっていました。

稲荷田:へえ。ちなみにその中で一番良い出会いがあったとか、ここのサークル入っていて良かったなとかはありますか。

西村:茶道ですね。

稲荷田:え、なんでですか。

西村:COOの小嶋さんが茶道部の後輩なんですよ。そこで一緒にやる人に出会えたのは、大きかったなと思います。共同創業のメンバーではないんですけど、途中から入ってずっとやっているので、目的は達成されたかなという。

稲荷田:すごく意外ですね。茶道部の仲間と起業する。しかも今みたいなIT系のサービスをやっているイメージもそんなに湧かなかったし。ちなみに小嶋さんはどういう部分で重なりがあって、一緒にやっていこうとなったんですか。

西村:茶道部でも一緒だったんですけど、私が経営戦略論のゼミに入っていて、そのゼミの後輩でもあったんですね。そこで自分でいろんなサービスをやってく中で手伝ってよみたいな話をしていました。一緒にやっていく中で、仕事ができるみたいな感じになった感じです。

楽しさ優先の量産期とその先の選択

稲荷田:いいですね。最初は本当に起業したいという思いで、結果的に、20とか30とかを超えるぐらいのサービスを立ち上げられたんじゃないかなと思います。

最初からビジネス的なスケールを求めてやったのか、まずはちょっといろいろなものを実験してみようみたいな、転々とする前提でやったのかでいうと、どんな感じなんですか。

西村:最初は自分が欲しいものとか、自分が「これおもしろいんじゃない?」と思ったものをただ作ることにすごく興味がありました。なので最初に作ったのは、大学の授業の口コミサイトと、大学で取ったノートを売買できるプラットフォームで、そこで稼いだりしていました。

稲荷田:そのサービスはクローズしちゃったんですよね。

西村:そうですね。そのサービスは学校から呼び出しがあって(笑)。学校をやめるか、そのサービスをやめるかという感じになって、そのサービスにそこまで思い入れがなかったので、「じゃあサービスやめます」という。その後も家政婦の個人契約専用のマッチングサイトとか、あとはジョーク的なもので言うとIQテストのアプリとか、いろいろ出して、もう楽しんでた感じですね。

稲荷田:楽しんでた感じなんですね。

西村:大学を卒業した後に就職するか、自分の会社をそのままやるかという中で、自分の会社をそのままやるために大学生のうちに就職する以上に稼げるようになると親との話の中であって。たまたまそれを達成することができたので、就職せずに今もやっているという感じです。

メモ帳アプリ400万DLの舞台裏

稲荷田:遊びの延長じゃなかなか稼げない額な気がしますが、ちなみにどのサービスだったんですか。

西村:メモ帳アプリとか、家政婦の個人契約のやつでもけっこう稼げていたんですけど、いろいろなサービスがあって、1つが400万ダウンロードとかいって、広告収入がたくさん入って来てみたいな感じです。大学生なのでそこまで考えているわけでもなくて、やりまくってたらたまたま当たりのものがあったみたいな(笑)、感じです。

稲荷田:へえ、メモ帳のアプリが400万ダウンロードのやつですよね?

西村:そうですね。

稲荷田:かなりの多言語対応している仕様なんでしたっけ。

西村:はい。アフリカのアフリカーンス語とか、あらゆる言語。ほぼすべての言語に対応させた結果、競合がいない地域でダウンロードされまくったりして、ダウンロード数が爆増して、先進国でもダウンロードされました。

稲荷田:めっちゃおもしろいですね。このあたり、気になる方は専用のnoteをご覧いただけたらなと思っています。

西村:はい

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