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#92 株式会社Cellest 代表取締役CEO 佐々木 宏志氏(全4記事)

独学で同志社に一発合格→“落ちたら全額返金”の塾を起業 9.4億円を資金調達した起業家が語るビジネスの原点 [1/2]

【3行要約】
・株式会社Cellestはライブコマース専門事務所「トキバナ」とライブコマース専門のECモールアプリ「WABE」を展開し、9.4億円の資金調達を発表しています。
・大学に進学す意味を見出せずに高卒で就職後、あるきっかけから大学受験を決意します。
・独自の学習法で同志社大学に1年で合格した経験から「落ちたら全額返金」の受験塾を起業、常識に囚われない発想で事業を展開しています。

ライブコマースアプリと専門事務所を運営

稲荷田和也氏(稲荷田):『Startup Now』。資金調達を実施されたばかりの起業家の人生や事業をひもとくポッドキャスト、MCの「おいなり」です。本日は株式会社Cellest代表取締役CEO、佐々木宏志さんにお越しいただきました。

Cellestさんはライブコマース専門事務所「トキバナ」運営および、ライブコマース専門のECモールアプリ「WABE」を提供されているスタートアップです。2025年5月、複数の金融機関さんから累計9.4億円の資金調達を発表されました。佐々木さん、どうぞよろしくお願いします。

佐々木宏志氏(以下、佐々木):よろしくお願いします。

稲荷田:今回ご出演いただいた経緯を簡単にお話ししますと、Cellestさんで広報をされております平尾さんが、もともと番組を聞いていらっしゃって、けっこう前々からお便りフォーム経由で「出演いかがでしょうか」と(アプローチを)いただいておりました。ぜひ、ご出演をお願いしたく、本日はお越しいただきました。

加えて、本日はUUUMさんのスタジオをお借りしています。音声だけなのでなかなか伝わらない部分はあるかと思いますけれども、そんな背景もございます。

ライブコマースの売る場・売る人の両方を押さえる

稲荷田:前編では、冒頭で事業について簡単に触れさせていただきつつ、以降は佐々木さんの幼少期から起業に至るまでの人生そのものをひもといていきたいと思っております。まずは現在展開されている事業について簡単に、1~2分程度ですかね、教えていただけますか。

佐々木:あらためまして、株式会社Cellest代表の佐々木と申します。現在はライブコマーサーのプロデュースとマネジメントを行う、ライブコマース専門事務所「トキバナ」と、ライブを見ながらその場で買い物ができるライブコマース専用のECモールアプリ「WABE」というアプリを運営しております。

稲荷田:ありがとうございます。トキバナでいきますと、これはライブコマーサーと言いますか、実際にライブ型でサービス・商品などを売る方々が所属される、いわゆる事務所というか。タレントマネジメントみたいなものになってくるんですか?

佐々木:はい、合っています。

稲荷田:トキバナでは、ライブコマーサーさんがやられるところをマネジメントしつつ、「WABE」のほうではプラットフォームそのものを開発・運営もされているんですかね。

佐々木:はい、そうです。楽天のようなECモールアプリにライブコマースの機能がついているイメージです。

稲荷田:なるほど。じゃあ、いわゆるTikTokみたいにどんどん流れてくるっていうよりかは、そもそもサイトがあり、加えてライブ配信の機能もついている順番になってくるんですか。

佐々木:そうですね。TikTokのように暇な時に見ているというより、買い物をしに、ライブコマースを見にそこに行くようなアプリになっています。

稲荷田:ありがとうございます。そのアプリは開発されてから2年ぐらいでしたっけ? 

佐々木:だいたい2年前から開発を始めて、はじめは中国で開発をして、そのあとに開発環境をベトナムに移して、今は内製化して、社内で開発しています。

起業マインドの原点は“文句ばかり言う小学生”時代

稲荷田:わかりました。じゃあそのあたり、また後編でより深掘りさせていただきたいなと思いつつ、今はCellestさんそのものの事業紹介をいただきましたので、今度はぜひ佐々木さんご自身の半生じゃないですけれども。

生い立ちだとか、学生時代はどんなことをされていたとか、起業までのプロセスを簡単にまとめていただいていいですか。そのあと、ぜひ深掘りさせてください。

佐々木:はい。まずどこから話そうかな……小学校の時から起業をしたいと思っていました。なので、周りからはけっこう「珍しいな」って言われていて。小学校では本当に変わった学生で、社会とか、ある物事に対してああだこうだ揚げ足を取りながら、「おかしい、おかしい」ってずっと言っていて(笑)。

稲荷田:(笑)。

佐々木:「本当によく文句を言うな」みたいなことを、先生とか友だち、親から言われていました。

稲荷田:ちなみに小学校も6年ぐらいあるじゃないですか。低学年のうちからそんな感じだったんですか?

佐々木:明確には覚えていないんですが、3年生ぐらいからはわりとしっかりしていたなって。今と思考がすごく似ていた感じがします。

部活動も独自の基準で選択

稲荷田:ありがとうございます。中・高で、例えば部活とか、そういうところはいかがですか?

佐々木:中・高は柔道をしていました。運動神経がもともとすごく良かったので……みんなサッカーとか野球とかするじゃないですか。

稲荷田:そうですね、王道はそっちのイメージがあります。

佐々木:でもサッカーとか野球とかって、遊びである程度は覚えられるから、そんなに極める必要はないなと。最低限の遊びとしてできたらいいなと思ったので。

部活を通してしかできないことって何だろうと思って、僕の中でラグビーとか、柔道って、ふだんやらないスポーツだから、このどっちかにしようと。

その中でも柔道のほうが資格とかも取れますし、当時は中学生で喧嘩っ早いところもあったので、柔道を選びました。

稲荷田:それは高校ぐらいまでやっているってことですか?

佐々木:高校の半分ぐらいまでやっていました。

稲荷田:ありがとうございます。ちょっとだけお話を戻させていただいて、小学校、幼少期から起業したいという考えがあった。これはあまり多くないなと思っているんですけど、ご家族からの影響とか、そういうのって考えられたりしますか?

佐々木:それはまったくなくて、両親は普通の会社員なんです。なのでどこでそうなったのか自分でもよくわからなくて、気がつけば文句ばっかり言っていた(笑)。

稲荷田:(笑)。

佐々木:未だにわかっていないんですが、何かに影響を受けたわけではないですね。

授業を聞かずにトップクラスの成績

稲荷田:覚えている限りでかまわないんですけど、例えばこんなことに怒っていたとか、文句を言っていたとかってあります? 

佐々木:例えば学校の入学式とか卒業式とかで、校長先生の話が長かったりすると、「これって聞く必要あんのかな」とか。授業もそうなんですけど、50分とか45分とか時間が決められていて「早く終わってもいいのにな」と思ったり。

あと、ノートを絶対に取らなきゃいけないっていうルールも「なんでやらなきゃいけないんだろう」とか、そういう学校のシステムによく不満を持っていて。

それはなぜかと言うと、僕はあんまり授業を聞いていなくて、ノートも取らないタイプだったんですけど、学校で一番成績が良かったんですよ。ほとんど(のテストで)満点を取れるぐらい賢かったんですね。

授業を受けている人より受けていない人のほうが賢いなら「これって受けていなくても、自分でちゃんと勉強すればいいんじゃないかな」って思ったっていう。

稲荷田:確かにその状態だったら、やらされるのは本当に意味がわからないというか。ちなみに学校で一番賢かったっていうのは、いわゆる「学習塾に通っていて先取りしていました」みたいな話なのか、地でそういう状態だったのか、ご家族の教育の話なのかとか、どういう状況でしたか?

佐々木:塾はこれまで通ったことがなくて。

稲荷田:そうなんですか。

佐々木:たぶん、そもそも地頭が良かったんだと思います。なぜなったのかわからないんですけど、記憶力がまず良くて、今でもめちゃくちゃ良いって周りから言われるんです。それと、昔から物事の理解が速かったです。何か教育されたわけではないので、これは親の教育ではないはずです。

稲荷田:なるほど、じゃあもう本当に、恵まれたと言うとアレですけども、地のものってことですね(笑)。

佐々木:そうだと思っています(笑)。

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