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スナックの店内をアプリで見える化 “興味があっても入りにくい”スナックを身近にする「スナテク」の展望

【3行要約】
・スナックは2兆円規模の巨大市場ながら、新規顧客を獲得しにくい構造が課題となっています。
・春水堂のタピオカブームなどを仕掛けた関谷氏は、孤独化が進む現代だからこそ「リアルなつながり」の場としてスナックに可能性を見出しました。
・「スナテク」は店舗の見える化や自動清算機能を実現。スナック文化を日本から世界へと広げることを目指します。

スナックの店舗数はコンビニの倍以上

関谷有三氏:こんにちは。スナックテクノロジーズの関谷です。会場のみなさん、審査員のみなさん、言いたいこと、わかります。「え、スナック?」って。

(会場笑)

安心してください。今日は本気で優勝を獲りに来ています。自称日本一のスナック好きの僕が、スナックの未来を熱く語らせていただきます。

スナックの魅力、それは語りの場であり、癒しの場であり、出会いの場。僕の人生を支えてくれた大切な居場所でした。今、社会はどうでしょう。孤独化が進み、地方は過疎化。人と人がつながる場所が失われつつあります。今こそ、リアルなつながりが求められています。

映画『君の名は。』でのワンシーン(のセリフです)。「コンビニは9時で閉まるし、おしゃれなカフェはないけれど、スナックは2軒ある」。

(会場笑)

スナックの店舗数はコンビニの倍以上です。市場規模は2兆円を超えます。スナックは社会の重要なインフラの1つなんです。

数々の話題商品を手がけた「令和のヒットメーカー」

一方で、さまざまなペインが存在します。スナックに行ってみたいけれど、1度も行ったことがない人は73パーセント。

なぜ行きたくても行けないのか。アイツです。あの、開けにくい扉です。

(会場笑)

そして、いまだに不明瞭な会計。

(会場笑)

店舗の課題も深刻です。どんぶり勘定。経営はギリギリ。脱税の温床とも言われています。

(会場笑)

けれども多くのママは経営や集客に悩みを抱え、誰にも打ち明けられず、1人で店を切り盛りしています。孤独を癒すはずの彼女たちが、実は一番孤独なんです。まさに時代に取り残された巨大なレガシー産業、それがスナックです。

僕の紹介を少しさせてください。社員3人、田舎の水道屋を全国展開し、20億円で売却。春水堂で空前のタピオカブームを仕掛け、スーツに見える作業着(WORK WEAR SUIT ワークウェアスーツ)が業界異例の大ヒット。ちまたでは令和のヒットメーカーとも呼ばれています。このヒットメーカー人生の集大成が、ぬくもりとテクノロジーで人をつなぐ未来を作ります。

現場主義の僕は、実際に自らスナックを経営し、PoCを積み重ねてきました。

(会場笑)

スナックならではの機能を搭載

それではみなさんに、「スナテク」を体験いただきます。まずはお店探しから。店内の雰囲気、ママの自己紹介、料金表。あの開けられない扉の向こうを見える化しました。そして、「スナテク」加盟店共通の会員証でチェックイン。スナックタイムが始まります。

「もう1軒、どこかに行きたいな」。そんな時はスナテクを開けば、今、誰がどの店にいるのかをリアルタイムで表示。「あ、ゆーしが赤坂にいる」。久しぶりの再会が生まれ、人がつながっていきます。店を出れば自動で清算は終了。そして即座にスマホに料金明細・領収書が送られてきます。出会いと安心がリピートを生むんです。

そして「行くかも機能」。ボトルキープ機能。スナックらしい機能も満載です。

(会場笑)

UIはLINE並みのシンプルさ、誰でも簡単に操作ができます。

ビジネスモデルです。決済の1パーセント。さらに集客だけでなく、経営全般をサポートします。導入に秘策があります。業界平均4パーセントのクレジットカードの手数料が、各会社と調整を重ね2.98パーセントを実現。「スナテク」の利用料が実質無料なんです。

実証店舗では新規顧客、リピート率、売上、大きな成果を挙げています。そしてどうすれば全国に広がるのか。スナックと言えばカラオケ。業界ナンバーワンの第一興商さんと資本業務提携を進めています。

カラオケに次ぐ日本の輸出文化を目指して

今後の戦略です。行政と連携し地方を活性化させ、さらにスナテクを起点にライブ配信で収益拡大、スポットバイトで人材不足の解消、ロールアップで後継者問題も解決します。スナック経済圏を構築します。

国内市場のTAMは8兆円。僕らは5年後に売上100億円、営業利益40億円を目指しています。上場できるのか、東証にすでに確認済みです。

(会場笑)

IPO基準でビジネスモデルを設計しています。海外でもKARAOKEに次ぐスナック文化を輸出していきます。この未来に本気で賭けた人たちがいます。

チェンジ(ホールディングス)の福留(大士)さん、ミダス(キャピタル)の吉村(英毅)さん、GENDAの片岡(尚)さん、そして鈴木おさむさん。業界のトップランナーが集まりました。

僕らにとってユニコーンは目標じゃなく、通過点。日本初のデカコーンを目指します。最後に問われるのはこの僕、経営者の覚悟です。巻き込む力、やりきる力は誰にも負けません。そしてテクノロジーと昭和のぬくもりで、人と社会をもう1度つなげていきます! ありがとうございました。

(会場拍手)

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