2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
IVS2023LAUNCHPADKYOTO 株式会社Stroly(全1記事)
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高橋真知氏(以下、高橋):みなさんこんにちは。Strolyの高橋です。今日はまさかのトップバッターで、めちゃくちゃ緊張してます。それと心配もしてます。みなさん最後までStrolyのことを覚えていてくれるでしょうか? ぜひ最後までStrolyのことを覚えていてもらいたいと思います。忘れないでください。
Strolyはユニークなデザインマップを扱っている会社です。私たちはどこかの焼き直しとか、何かの日本版ではなくて、完全オリジナルのサービスです。今、世界40ヵ国、1万枚以上のマップが集まっています。
みなさん、マップというとこういうシンプルなものを思い浮かべると思います。
私たちStrolyのマップだと、この同じ場所が、こんな素敵な横丁だってことがわかったり、この駅と川だけのように見えるところが、すばらしい観光地だとわかったり、「ここでは(昔)合戦をやっとったんちゃうんか?」みたいなことがわかったりするものになっています。
みなさんが今いる岡崎公園ですけれども、ここは大正時代はこんな見た目でした。見ていただいているとおり、こういうマップは縮尺が少し違っています。魅力的に見せたいところは大きく書いて、行ってほしくないところは小さく書くことができる。それがデザインマップです。
そして、こういう縮尺の違うマップは、実はGPSと合わせるのが難しいんですけれども、私たちはこれを技術的に解消しています。私たちはこういうデザインマップを、機能・デザイン・データで、どんどんパワフルにしていこうと考えています。
こちらをご覧ください。どんどん拡大していくと、実はこれ、広島(の地図)になっています。GPSを持ってスマホでアクセスしていただくと、この中でミュージックラリーに参加できます。
実はこれ、歌手のAdoさんの限定音声コンテンツが聞けるようになっています。JR西日本さんの広島旅のキャンペーンで、Z世代のみなさんはこれですごく楽しんでいます。
ということで、デザインとマップでみなさんの行動を変えることができる。それがStrolyです。
サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)のマップです。こちらは現地で使っていただいているんですけれども、(SXSWは)期間中8,000ものイベントがある場所です。そして同時開催で200ものイベントがあります。もう本当に、どこにどうやって行けばいいのかわからない。そこでStrolyは、このマップの中で動的にどんどんコンテンツを出していくことをやっています。
また私たちは京都の会社なんですけれども、京都祇園祭では、コロナの密(を避け)、安全に誘導し、そしてお祭りの意味を伝えたいという課題があります。
そこでStoryのQRコードを街中に貼りました。案内の方の背中にもQRコードを貼ってます。これをスマホで見ていただきます。SafariやChromeで簡単に見ていただけて、ダウンロードは不要です。さらに、読み込むとすぐに現在地を見ることができます。
このように、マップの中では山や鉾のご利益や、文化的、歴史的な背景がわかります。そして当日限定の一方通行の案内も見ていただくことができます。
地元の警察の方からは「すごく案内がしやすかった」と好評で、実際このマップ上でヒートマップを見てみると、デザインの意図に沿った動きをしていただいたことがわかりました。
こういうふうにマップを変えることで、行動のデザインを変えることができます。そして行動のデザインを検証するのはデータです。リアルタイムでGPSのデータが取れますので、さっきの祇園祭のマップもこうやって再現することができます。
そしてもう少し狭いエリア。例えば日比谷公園で開催された日比谷音楽祭も、どこを基点にしてどこを終点にして歩いていただいたのか、ラストワンマイルがわかるようになっています。
私たちにご依頼いただかなくても、みなさんでマップを登録すると、こういったデータダッシュボードがあるので、ヒートマップ表示、時間帯別の表示、それから人数、言語別と専門家いらずで分析していただくことができます。個人情報に配慮した、安心して使えるデータです。
そして分析していただくと今度は改善したくなると思いますが、それもリアルタイムにコンテンツを更新していくことで、改善していくことができます。私たちはデザインとデータ分析で、位置情報サービス市場、データ分析市場、メディア市場、人とエリアをつなげてどんどん作っていきたいと考えています。
私たちのビジネスモデルです。私たちはBtoBのサブスクのモデルでして、月3万円からスタートしていただくことができます。地図の配信とデータ分析が使えて、こういったお客様に使っていただいています。みなさん、自分たちのエリアに少しでも長く滞在していただいて、そこで経済効果を生んでいこうという目的で使っていただくことが、とても多いです。
そしてこういった方々、コロナ中は私たちも同様ですけれども、とてもエリアの集客に苦しみました。私たちもコロナ中はすごく低迷したんですけれども、最近3ヶ月、4ヶ月で契約数が200パーセントに増えています。今とてもニーズが高まっています。
今こそ点、点、点という移動ではなくて、Strolyのマップのように、面的に自分たちのエリアを魅力的に見せることによって、自分たちでキュレーションした情報で周遊を促進し、そしてインバウンド観光客をもてなす。こういったニーズが高まっています。
そうすることで、単なる通りすがりの観光客じゃなくて、もっとエリアにコミットできる人が増えていきます。そしてそのニーズに応えるため、Strolyではあなたもパワフルなマップが使えるベータ版を、今リリースしました。
私たちのコンセプトは「Share the wey we see the world」です。世界の見え方を共有しよう。これでみなさん、覚えていただけましたでしょうか? ぜひ最後まで覚えていてください。お願いします。ありがとうございます。
(会場拍手)
司会者:高橋さん、ありがとうございました。
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