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Bespoke Inc.Founder & CEO綱川 明美氏(全5記事)

世界征服しないと終われない 日本発の多言語AIチャットボット「Bebot」の野望

FMラジオ番組「大人のミライ」でパーソナリティや、IT企業の顧問・アドバイザーを務める河上純二氏をモデレーターに、スタートアップ・ベンチャー企業のCEOを招き、その人柄や創立秘話などについて話を聞くYouTubeのトークライブチャンネル「『JJの部屋』by COLABO。今回は、24時間対応の多言語チャットボット「Bebot(ビーボット)」を展開する、Bespoke Inc.Founder & CEOの綱川明美氏が登場。Google XのCFOを3年かけて口説き落とし、アメリカの責任者として迎え入れたエピソードや、今後の「Bebot」の展開について語りました。

最大の武器は人を巻き込むキャラクター

磯村尚美氏(以下、磯村):20代で起業してるんですよね? 

綱川明美氏(以下、綱川):28歳のときに始めて、今32、もうすぐ33ですね。

磯村:すごいな。優秀。

河上純二氏(以下、河上):優秀なんだよ。なんか、このキャラクターが最大の武器だなと。たまに会って話すと、いつもそう思う。

磯村:巻き込まれちゃうよね。

綱川:(笑)。

河上:巻き込まれる。本当、その感情、わかるでしょ? 今日初めて会ったと思うけど。

磯村:わかる。わかる。男性なら特に。

河上:あー、そうだね。

磯村:この声でかわいくキラキラ攻められたら、もうノーとは言えませんよね(笑)。

河上:そうだね。真面目な話とオフラインのふざけた話と切り替えてくるから。

磯村:上手よね。脳みそが止まって、「協力するよ」みたいな。

「世界征服」しないと、やっぱり終われない

河上:そうそう。じゃあ、ちょっと未来というか、今後の予定。去年ぐらい、来年の1年間ぐらいの話は聞いたけど、もうちょっと長いスパンで綱川さん個人の話も聞きたいし。

ビースポークという会社としても聞きたいというのは……。どうしても社長は経営陣だからね、どうしても会社と紐付く話が多くなっちゃうかもしれないんだけど、もう少し長い5年、10年後みたいなスパンの話を少し聞いてみたいんだけど。

まず、会社の話から行こうか。ビースポークとしてもうちょっと中長期みたいな話でいうと、どんなことを考えていたりするのか。野望とか夢みたいな話をちょっと聞いてみたいけど。

綱川:野望で言うと、世界征服! 

河上:(笑)。

磯村:かわいい! 

河上:簡潔明瞭。

磯村:めっちゃかわいく言ってくれた。

河上:全世界でやりたいのね? 

磯村:もう1回言って。かわいい。

綱川:絶対やろうと思ってて、世界征服しないとやっぱり終われないですよね。

河上:終われないか。

綱川:うん。だって自分で使えたらいいなと思って始めたサービスだから、ちゃんとそこまで。自分でどこに行っても、ヨーロッパとかアメリカだけじゃなくてカリビアンの聞いたことない島とか。

河上:こうやって、使っているわけだよね。

綱川:そう。Wi-Fiに接続したら、ピコーンって出てきて、「お困りなことありませんか?」って。最高だなって思います。

河上:確かにファーストコンタクトはすごくいいね。

綱川:そうなってたらいいですね。

河上:なるほどな。

磯村:本当にかわいい。

3年後、5年後の世界への普及を目指す

河上:そこまで持っていくには、どれくらいの期間でいきたいかなと思ってる? 

綱川:3年、5年でやりたいですね。

河上:な、短いな。「な」って言ったけど、今。

綱川:やり方があると思っていて。

河上:3年でもいける可能性があると。

綱川:私はいけると思います。なぜなら、日本のこのサービスをちゃんと立ち上げたのって、結局最初のWebサイトの企画とか除くと、3年経ってないぐらいだと思うんですよ。本当に3年ぐらいなのかな。

なので、日本もなんだかんだで、本当にここ2~3年ぐらいで、3、4人に1人が使っている状態になっていて。

河上:すごいよな。

綱川:私の感覚だと、海外で売るほうが簡単なんですよ。日本で売るほうがやっぱり難しくって。

河上:そうなんだ。

綱川:決まり方がぜんぜん違うんですよ。

磯村:遅いってこと? 

綱川:ワシントンDCとかも本当一瞬だったんですよ。

河上:へー。

綱川:ただ、ライトパーソンからいったというものもありますし、実績があったのもあると思うんですけれども。ただ、全体的に見て、受け取る印象が違うみたいで。

海外のほうが進みがぜんぜん早いし、ニーズも日本以上にあるので。なので、3年5年あれば大丈夫かなって思います。

河上:すばらしい。ピッチが上がってくるからね。まずは北米、それから今はヨーロッパに行っている。ここから浸透させていくと、そのあとはどういう流れでいくの? 

日本の田舎では「チャットってなんや?」

綱川:基本的には、1個……。

河上:アジアに行ってくるのかな? 

綱川:アジアも今仕込み中のがあるんですよ(笑)。

河上:仕込み中のがあるんだ。プレスリリースに出せないやつね。

綱川:仕込み中の大きいものが、何個かありますので、基本的には1個ずつ自分たちで回るというのはぜんぜん考えていなくて。今も結局営業をやっている人員って、私を含めて3人しかいないんですよね。それで今の数を回しているので、パートナーシップ戦略がメインになってきていて。

いろんなカンファレンスでお話をさせていただく機会を多くいただいているので、そこからまたリードが獲得できて。話につながって、彼らがすでに、例えばホテルさんですとか、そういうところのお付き合いがある会社さんなので、そこのディストリビューションのネットワークを使って広めていくと。

河上:すごいね。最後はやっぱりアフリカ大陸になるの? 中南米? 

綱川:一番最後は、日本の田舎かもしれないですね(笑)。

河上:浸透させて、最後はそこ。

綱川:日本の田舎かもしれないです。

河上:そっか。そこは峠は遠い? 

綱川:アメリカより遠いし、海外の島より遠いですね。カタカナがなかなか通じないので。

河上:なるほどな。

綱川:1回どこかに説明に行ったときに、説明し終わった後に、一言目が「チャットってなんや?」って言われたんですよ(笑)。

河上:まぁ、そうだろうな。

綱川:「やばい! なんて説明しよう!?」って思って、「LINEって知ってますか?」って言ったら「知らん」って言われて。スマホを買っていない方だったんですよ。なので、「電子メールの速い版です」って言ったんですけど。

河上:(笑)。

綱川:通じてないかもっていう。

磯村:それはちょっと困りますね。

綱川:なので、一番最後はひょっとしたら日本の田舎かもしれないです。

10年後にやりたいことはなくても、今が一番楽しい

河上:なるほどな。3年から5年のところをそこでセットして。すばらしい夢だと思うし。ちょっともうちょっと先の、10年後とか、何歳になってるのか知らないけど、10年後とかもうちょっと先はどうありたい? 個人も含めてね。ずっとやっぱり社長をやり続ける? 

綱川:明日どこにいるのかもわからない世界なので、10年後はあんまり考えたことなくって。ただ、社長をやりたいかやりたくないかでいうと、私はポジションにはあまりこだわりがなくって。あくまで作っているものがすごく好きなんですよ。

ただ、それと同時に、誰かから指示を受け取ってうまく動けないのも知っているので。なかなか難しい部分もありますよね。

磯村:型にはまれないんですね。

綱川:個人的には、何してたいかな……。あんまりなくって、やっぱり今が一番楽しいんですよね。

河上:最高なんだな。

綱川:うん。昨日よりも今日のほうが楽しいし、今日本にいるし。昨日よりも今日のほうが、今作っているものもスマートになっているので、毎日チャットの履歴を見るっていうのが、朝起きて一番最初にやることなんですけれども、「ありがとう」とか言われたり「バカ」とか言われたりして、それが一番楽しいかも。

河上:すばらしいね。

綱川:あとジムに行ったりとか。

結婚願望を持ったことは一度もない

河上:すばらしいね。じゃあ、ちょっとあれだけどさ、エンディングに向かってきてる時間帯だから、ちょっとプライベートな感じで。女性として結婚とかそういうところはどう考えてるの? 

綱川:1回も考えたことがなくって。

河上:視聴者を代弁して、今言ってみたけど。

磯村:男子のね。

綱川:1回も考えたことがなくって。誰かと一緒にずっといようとか、いたいなとか、子どもが欲しいとかっていう願望が一切なくって。

磯村:今、めっちゃ視聴率上がってる。10位だよ。

河上:(笑)。

綱川:あんまりそういう願望を思ったことが、本当に1回もなくって。1人でけっこう楽しくやってるし、今の状況に不満が一切ないので。

ただ、仕事を始める前、今の仕事を始める前も別に不満はなかったんですよ。そのときはそのときで、ぜんぜん楽しかったから。なので、いつも……。別にけっこう1人でも楽しく過ごしていることから、ニーズっていうのもあまり強く感じたことがなくって。

河上:(笑)。

綱川:すみません。あんまり人間っぽい回答じゃないんですけれども。

河上:いいよ。大丈夫だよ。

綱川:ただ、ごはんとか作ってくれたりとか、掃除してくれる人がいたら、ぜんぜん。探してはいますよ。

磯村:完全に逆転だよね。

河上:今のパートナーってそういう感じってことね。

綱川:今、誰もいないですけど、もしいたら、応募をお待ちしております。

河上:そうか。

磯村:でも、海外の人はかえってやってくれますよね。掃除とか洗濯とか。旦那さんのほうがしている家庭のほうが多くて。日本のほうが奥さんがやらなきゃいけない。

河上:スマートだよね。海外のほうがね。俺もそう思う。

綱川:実はうちの母も何もやらない人でして、お父さんが奴隷のように全部やってたんですよ。

河上:お父さんが? (笑)。

綱川:なんでもやります。

河上:なるほどね。

磯村:すごい、何人兄弟なんですか? 2人?

綱川:3人の真ん中でして、兄と妹は普通なんですよ。自分から見ても、すごく普通だなと思うんですけど。いい人だし、人の話をちゃんと聞くし、言うことを聞くタイプ。

磯村:聞かないって言ってるの? (笑)。

綱川:反論とかあまりしない、おとなしい人種。

河上:へー。でも見てる人はたぶん、どういう恋愛を描くんだろうねっていうのは、気になるだろうね。

綱川:あんまり本当に今まで、会社を始める前とかもそんなに考えたことがなくって。別に女の人が好きとかではないんですけど。

河上:わかるよ。

綱川:一緒に住んでた人とかもいるんだけど、恋愛中心の暮らしみたいなものをしたことが1回もなくって。

睡眠時間は1日4時間

河上:女性社長の命題というか、ちょっとゴシップとかメディアっぽいけど、女性社長って気になるじゃない? 数も少ないし、やっぱり女性社長って何考えてるんだろう。どういうプライベートなんだろう。どういう仕事とオフタイムと、どう……。やっぱり男の話を聞くよりも、やっぱり女性の話聞きたいじゃない。普通に考えればさ。

綱川:おもしろい話あるかな。個人的にはおもしろい話はあんまりないんですけど、カンファレンスとかに1人でいくとちょっと危ないですね。

河上:客としていくとき? しゃべりにいくとき? 

綱川:フランスのカンファレンスとかに1人でしゃべりに行ってしまうと、怪しいお誘いがたくさんあって。でも、かしこまった会なんですよ。国連の人が来てたりとかする、かしこまった会なんだけど、やっぱり怪しいお誘いとかはあるんですけれども。

磯村:きれいだもんね。

綱川:いえ、いえ。ぜんぜん。英語がわからないふりをして、さーって行っちゃったりとか(笑)。

河上:それがおもしろいよね。あれだけ、Tinderいって。俺も昔、何回か聞いたことあるけど、彼女がやってるのはギリギリな逆ナンなんだよ。「襲われちゃうよ?」っていうくらいのギリギリな逆ナンを繰り返してたんだけど、それがどんどん逆になってきているんだけど。これ、おもしろいよね。

綱川:ぜんぜん、最近もユーザーさんと旅行に行って、別に何もなく、普通にプロダクトの話をして帰ってきたりとかして。

河上:すごいノーガード。ある意味でノーガード戦法だよね。

磯村:それだけ仕事に夢中ということでもありますよね。そっちだと、別にぜんぜん。

河上:そうだよね。

綱川:あんまり仕事って感じじゃないんですよね。だって、朝起きて、チャットの履歴バーッて見て「あ、よかった。ちゃんと使われてる」ってやって、ジムに1時間、7時15分から行って。

河上:7時15分からっていうのは。

綱川:オレンジセオリーというとてもいいジムがありまして。歩いてすぐなんで、15分。7時15分に1時間行って。その後、帰ってちょっと仕事をして、準備して職場に行って。だいたい10時とか11時ぐらいまでオフィスにいて、その後アメリカと電話会議が入っていることが多いので、家に帰って電話会議をして。

そしたら寝るときはもう1時とか。次にまた5時に起きるので。

磯村:睡眠短いですね。

河上:すごいね。俺みたいにぐーぐー寝てないよ。俺は寝るタイプだね。もう最近はもう。50歳だから。

磯村:(笑)。

何事も「選択と集中」で手を広げ過ぎない

河上:みんな興味あると思うけど、一番オンとオフが大事だからさ。一番オフなときってどんなとき? 

例えば俺なんかはスパにいるのよ。温泉スパでね、漫画開いてるの。朝の9時ぐらいから行って、温泉入って、リラクゼーションチェアでずっと漫画を読むの。最低的なオフラインがそれ。

綱川:私は、ジム。

河上:ジムでガンガン行くとき? 

綱川:ジムで走って、筋トレして。自分への挑戦みたいな。

河上:いい筋肉感だもんね。ぐいってやったときに。

綱川:この辺はいけるんですけれども、下側がやっぱり、もうちょっとがんばらないとだめかなって思います。自分への挑戦みたいな感じで。

河上:それがやっぱりすごくあれだね。なんていうの、アクティブしてる。俺みたいにだらーんとして『キングダム』とか読んでる状態じゃないじゃない。

綱川:だらーんというのはあんまりなくて。あとはゲーム。

河上:ゲームやるの? 

綱川:『カタンの開拓者たち』っていう戦略ゲームなんですけど。

河上:ボードゲームね。それ、一緒にやったもんな。

綱川:そう。社員を呼んで、コテンパンにやっつけたりとか。

河上:まだ好きなの!? 『カタン』。

綱川:毎週金曜日にうちの会社でやってるんで(笑)。

河上:当時やったじゃない、3年前に彼女が『カタン』のボードゲーム持ってきて一緒にやったんだよ。マンションの前が俺の店だったときに。

綱川:うちのマンションの3階で。

河上:麻布十番ね。

磯村:へー。

河上:今でも『カタン』極めてるんだ。

綱川:飛行機とか乗ると100回ぐらい連続で、コンピュータ相手にやってたりします。

河上:(笑)。

磯村:すごい。

河上:最高。

綱川:ゲームとジムぐらいですかね。やっぱり選択と集中なので。何事も絞ったほうがいいなと思っていて。あんまり手広くいろいろやって失敗するよりは、ゲームとジムだけひたすらがんばるみたいな。

河上:それがオフタイムなのね。わかった。

磯村:すごいな。

河上:それじゃ、見てる人たちに「Bebot」の話をPRしてもらいましょう。最後。

綱川:あるかな。空港で見つけたら、ぜひ使ってくださいね。みなさん。

河上:そうだよね。今後新しいプレスリリースがガンガンくるからね。今年が楽しみっていうことだよね。

綱川:今年、そうですね。年末にかけて大きいことをたくさん仕掛けていくので、東京駅とか成田空港とか主要ホテルで見かけると思うんですけど。そしたら、「ヤッホー」って言ってみてください。

河上:そうだね。一気に数も増えてくるからね。じゃあ、しめくくりましょうかね。

磯村:はい。

河上:今日のゲストはBespoke Inc.Founder & CEOの、綱川明美さんでした。ありがとうございました。

綱川:ありがとうございました。

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